身辺雑記トップへ

身辺雑記(2011年11月)

2011年11月30日(水)
流星ワゴン

 来月クリスマス・イブに、演劇集団キャラメルボックスの「流星ワゴン」の公演を妻と娘の3人で観に行く予定です。その前にもう一度復習の意味で現在、原作である重松清さんの「流星ワゴン」を再読中。再読でも胸にグッときてしまいます。家族のことを書かせると本当に重松さんはうまいですね。重松作品の中では一番好きな「流星ワゴン」をキャラメルボックスが2時間の中でどう表現してくれるのか、大いに楽しみです。

2011年11月26日(土)
ベスト10の季節

  今年もあと1月ちょっとを残すだけとなり、いよいよ恒例のベスト10の季節になってきました。人それぞれの好みもあるし、感じ方もあるので、ベスト10といっても絶対的なものではありませんが、そうはいっても気になります。
 まず先陣を切って早川書房から「ミステリが読みたい! 2012年版」が発売になりました。その国内篇のベスト3は、第1位が米澤穂信さんの「折れた竜骨」(東京創元社)、第2位が麻耶雄嵩さんの「メルカトルかく語りき」(講談社ノベルス)、第3位が皆川博子さんの「聞かせていただき光栄です」(早川書房)でした。
 読んだことがあるのは第2位の「メルカトルかく語りき」ですが、僕としてはあまり好みではありませんでした。こんなに票を集めるとは、あの歪んだ銘探偵ファンは多いようです。米澤穂信さんの「折れた竜骨」は発売当時からあちらこちらでおもしろいと評判を呼んでいましたし、日本推理作家協会賞も受賞しましたので、上位になるのは予想されたところです。でも、剣と魔法の世界のミステリには今のところ読みたい気になりません。皆川博子さんの作品は題名さえ知りませんでした。
 さて、来月初旬には本命の「このミス」が発売されますが、第1位はどの作品でしょうか。「ミステリが読みたい!」では第4位だった高野和明さんの「ジェノサイド」が票を伸ばすのではと思うのですが。

2011年11月24日(木)
ヒア・カムズ・ザ・サン

  本屋さんの新刊の棚にあった有川浩さんの「ヒア・カムズ・ザ・サン」(新潮社)の隣に有川浩さんと演劇集団キャラメルボックスの阿部丈二さんとの対談が掲載された小冊子があったので、もらって帰りました。「ヒア・カムズ・ザ・サン」は元々キャラメルボックスの成井豊さんの脚本・演出で今年の5月から6月にかけて上演された作品です。その芝居のために成井さんが書いた数行のあらすじをもとに、今回有川さんが小説を書いたそうです。舞台は観に行ったのですが、当然小説はそれとは設定は同じ(主人公が品物や場所に残された人間の記憶が見える)でも、話は異なるだろうなあと、読む前から楽しみです。オンライン書店に注文してあるのですが、発売日の異なるほかの本と同時に発送を依頼したので、まだ届きません。こんなことなら、「ヒア〜」だけ注文すればよかったと後悔。
 キャラメルボックスといえば、来月には重松清さん原作の「流星ワゴン」の舞台を観に行きます。原作には泣かされましたし、現在大阪で公演中ですが、評判もよさそうなので、こちらも大いに期待できそうです。
 松尾由美さんの「煙とサクランボ」(光文社)読了。

2011年11月20日(日)
家族八景

  筒井康隆さんの「家族八景」が来年1月から連続テレビドラマとして放映がされるという記事を読みました。この作品、人の心を読むことができる超能力を持つ火田七瀬シリーズ3部作の第1作です。このシリーズは今まで映画化やテレビ化がなされていますが、これまで七瀬を演じたのは多岐川由美さん、蓮沸美沙子さん、芦名星さんたち。今回は、木南晴夏さんが七瀬を演じます。木南さんといえば、「20世紀少年」でコミカルな役が見事にハマり役だったのですが、今回の七瀬役はコミカルなところはないし、さてどうでしょう。大好きなシリーズなので、放映が始まるのが今から楽しみです。

2011年11月19日(土)
「悪の教典」読了

 貴志祐介さんの「悪の教典」(文藝春秋)読了。さすが昨年のこのミス国内編第1位に輝いただけのことはあります。先の展開が気になって、600ページ半ばもある大作をさくさく読むことができました。でも、読後感は最悪です。
  初野晴さんのハルチカシリーズ第4弾「千年ジュリエット」、当初9月の発売が11月となり、更に12月に延期されたと思ったら、今日見た角川書店の12月発売予定の本の中からいつの間にか消えていました。またも延期となったようです。延期といえば、原ォさんの新作も発売時期が決まっていながら、もう何年も発売されていません。探偵沢崎シリーズの新作を早く読みたいです。

2011年11月16日(水)
貴志祐介「悪の教典」読書中

  貴志祐介さんの「悪の教典」(文藝春秋)を読書中です。現在第8章まで読み終わりました。仕事が暇だったら、休暇を取っていっき読みしたいおもしろさです。といっても、心が温かくなるような作品ではありません。この嫌な主人公がいつになったら悪行が暴かれるのかと、それが気になってページを繰る手が止まりません。評判は聞いていたけど、凄い主人公です。さて、今夜も眠くなるまで続きを読みます。
 水曜日の夜10時からは、日本テレビで放送中の松嶋菜々子さん主演の「家政婦のミタ」を観ています。題名が「家政婦が見た」ではなく「家政婦のミタ」というのには苦笑してしまいますが、これが観ていると意外におもしろいです。松嶋さん演じる、決して笑顔を見せず、どんなことでも言われればやるという家政婦のミタが不気味です。SFだと、実はミタはロボットだったというオチになるのでしょうが。さて、ミタの正体は・・・。次週も気になります。

2011年11月13日(日)
休日出勤です

 休日出勤の一日。休みの日に仕事するのは、気分的にも疲れます。明日からまた長い一週間が始まります。嫌ですねぇ。
 貴志祐介さんの「悪の教典」(文藝春秋)を読み始めました。「このミス第1位」「週刊文春第1位」に輝いた作品が、早くも新書化されて安い値段で買うことができるのは嬉しい限りです。できれば文庫まで待てれば良かったのですが、ついつい購入してしまいました。まだ第1章を読んだだけですが、非常に読みやすい作品です。どんな展開になるのか、大いに気になる出だしで、これは期待できそうです。それにしても、重すぎて、寝転んで本を持って読むには無理があります。

2011年11月12日(土)
映画を梯子

  明日が休日出勤となってしまったので、今日は明日の分までと思って、映画を2本観てきました。スティーブン・ソダーバーグ監督、アカデミー賞俳優共演の「コンテイジョン」とブラッド・ピット主演の「マネーボール」です。
 改めて感想は書きますが、「コンテイジョン」では、グウィネス・パルトロウの頭の皮を剥がすシーンにびっくり。マット・デイモンが太った中年男になっているのにもびっくりです。ジェイソン・ボーン役の面影などどこにもありません。「マネーボール」は、米大リーグのアスレチックスのGM、ビリー・ビーンを描いた作品ですが、グッド・タイミングというか、日本では昨日から読売ジャイアンツの内紛が大きな騒ぎになっていますね。あのW会長、相当な歳なんだから、もういい加減、若手に任せたらいいだろうに。だいたい、代表権もないのに代表取締役社長より権力があるところが凄いですねえ。
 オンライン書店に注文していた恩田陸さんの「夢違」(角川書店)と貴志祐介さんの「悪の教典」(文藝春秋)が届きました。「悪の教典」はハードカバーの上・下2巻を新書版1冊にまとめたので、ものすごい暑さです。京極さんに負けない弁当箱本です。これでは寝ながら読むのは難しいですね。

2011年11月9日(水)
人間ドックの結果

 先月受けた人間ドックのうち、診断結果が後日となっていた脳ドックの結果が送られてきました。恐る恐る中を確認したところ、異常なしとの結果。このところ忘れっぽいし、脳腫瘍とか、脳が縮んでいたらどうしようと心配していたのですが、ホッとしました。胃もすごい綺麗だと言われましたし、まだしばらくは生きていられそうです(笑) とはいえ、どうしてこんなに人の名前を度忘れしてしまうのでしょう?
 今夜から、田中啓文さんの笑酔亭梅寿謎解噺シリーズ第5弾「ハナシはつきぬ!」を読み始めます。梅寿と梅駆の師弟コンビが今回はどう笑わせてくれるのか、楽しみです。                

2011年11月7日(月)
せどり屋

  今読んでいる三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖」の中に“せどり屋”の志田という人物が登場します。“せどり屋”というのは、古書店で安く売られている本を買って高く転売する人のことを言うそうですが、そもそも安いものを高くですから、本の知識がなくてはそもそもできないですね。どの本が希少本で、価値があるかなど、普通の人ではわかりません。昨日立ち寄ったブックオフで、かごにいっぱい文庫本を入れているおじさんを見ました。ちらっと本の題名を見ると、ジャンルには脈絡がありません。これは“せどり"だなと思ってしまいました。この105円の本がいったいいくらになるのかなあと気になります。
 僕が知っているのは、伊坂幸太郎さんのデビュー作の「オーデュボンの祈り」のハードカバーが税込価格1785円だったのが、古本市場では15000円以上15000円以上になっているということ。伊坂さんの作品は「オーデュボンの祈り」だけ単行本を持っていないんですよね。発売されたとき、しゃべるカカシの話に、「なんだ、これ?」と思って買わなかったのは、今思えば失敗でした(笑)

2011年11月5日(土)
全国高校サッカー県大会決勝

  この時期になると、駅伝やサッカーなど冬のスポーツがそろそろ本格的に始まります。今日は全校高校サッカー選手権大会の県大会決勝の日。1昨年全国優勝をした山梨学院大学附属高校が3連覇を目指して戦いました。順当に学院高校が優勝というのがもっぱらの予想でしたが、相手の帝京第三高校の頑張りもあり、後半アディショナルタイムにどうにか決勝点を入れての冷や汗ものの勝利。高校bPストライカーの呼び声が高い白崎選手を擁した学院高校相手にあわや勝利というところまで善戦した帝京第三高校に大きな拍手を送りたいですね。
 ライトノベル系で、3月発売以来25万部を超えるヒットを記録している三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖」という文庫のことが先日の新聞の書評欄に載っていました。古書を巡る謎解きという内容に魅かれて買おうと思ったのですが、表紙カバー絵が長い黒髪の女性が一心に本を読んでいるという絵なので、おじさんとしてはちょっと買いにくい。妻に頼んで先日出たばかりの「ビブリア古書堂の事件手帖2」とともに買ってもらいました。さっそく読み始めます。

2011年11月1日(火)
11月の新刊は

  今日から11月。早いもので、あっという間に残すところ2か月になってしまいました。
 今月の新刊のお楽しみは、久しぶりの恩田陸さんの新作「夢違」です。夢をテーマにしたいかにも恩田さんらしい作品のようです。それにしても、とっくに発売予定だった「夜の底は柔らかな幻」はどうなってしまったのでしょうか。
  あとは、演劇集団キャラメルボックスとのコラボから生まれたとという有川浩さんの「ヒア・カムズ・ザ・サン」(新潮社)はキャラメルボックスのファンとしては気になるところです。また、文藝春秋からは2010年に「このミス」第1位となった貴志祐介さんの「悪の教典」が1冊のノベルスとなって発売されます。単行本未収録の掌編2編も収録されるとのことなのでこれは買いです。
 今月発売予定だった初野晴さんの“ハルチカシリーズ”第4弾「千年ジュリエット」は、再び発売延期となったようです。角川書店のHPでは先日まで11月発売予定になっていたのに、本日確認すると12月28日発売予定に変わっていました。これまたどうしたことでしょう。
 本日は映画館がファーストデイで入場料が1000円です。仕事が早く終わったので、ジェイク・ギレンホール主演の「ミッション:8ミニッツ」を観に行ってきました。でっきりタイムトラベルの話かと思っていたのですが、違いました。ちょっとストーリーが複雑で、頭を整理しないと説明できません(笑)