今年もあと1月ちょっとを残すだけとなり、いよいよ恒例のベスト10の季節になってきました。人それぞれの好みもあるし、感じ方もあるので、ベスト10といっても絶対的なものではありませんが、そうはいっても気になります。
まず先陣を切って早川書房から「ミステリが読みたい! 2012年版」が発売になりました。その国内篇のベスト3は、第1位が米澤穂信さんの「折れた竜骨」(東京創元社)、第2位が麻耶雄嵩さんの「メルカトルかく語りき」(講談社ノベルス)、第3位が皆川博子さんの「聞かせていただき光栄です」(早川書房)でした。
読んだことがあるのは第2位の「メルカトルかく語りき」ですが、僕としてはあまり好みではありませんでした。こんなに票を集めるとは、あの歪んだ銘探偵ファンは多いようです。米澤穂信さんの「折れた竜骨」は発売当時からあちらこちらでおもしろいと評判を呼んでいましたし、日本推理作家協会賞も受賞しましたので、上位になるのは予想されたところです。でも、剣と魔法の世界のミステリには今のところ読みたい気になりません。皆川博子さんの作品は題名さえ知りませんでした。
さて、来月初旬には本命の「このミス」が発売されますが、第1位はどの作品でしょうか。「ミステリが読みたい!」では第4位だった高野和明さんの「ジェノサイド」が票を伸ばすのではと思うのですが。
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