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身辺雑記(2011年10月)

2011年10月30日(日)
「ステキな金縛り」観てきました

  今日は、朝から妻と「ステキな金縛り」を観に行ってきました。
 三谷さんの映画はみんな観ているのですが、この作品ははっきり言って、三谷幸喜さんの映画作品の中での最高傑作ではないでしょうか。とにかく、笑わせてくれるし、ラストはほろっとさせてくれる素敵な作品でした。
 とにかく、深津絵里さんがいいです。落ち武者の幽霊を演じる西田敏行さん、検事役の中井貴一さん、深津さん演じる宝生エミの上司・速水を演じる阿部寛さん、彼ら脇役陣がうまいのはわかっています。でも、深津さんなしではこの映画の成功はあり得ないと思います。「悪人」や「踊る大捜査線」とはまた違った魅力を見せてくれましたね。かわいかったですね。
 出演陣も豪華です。ほんのチョイ役で今まで三谷作品に出演した人が顔を覗かせます。佐藤浩市さんは「ザ・マジックアワー」で演じた村田大樹役で登場しますし、市村正親さんと篠田涼子さんの夫婦の出演もあります。唐沢寿明さんなんて、わずか2,3分の出演ですからね。なんと贅沢な作品です。初三谷作品の浅野忠信さんは、まったくイメージが違いました。私は最初福山雅治さんかと思ってしまったほどです。また、チョイ役の中のチョイ役として、エンドロールの背景に出た写真の中に大泉洋さんを見つけてびっくりです。
 ラストは草薙剛さんが登場して笑いから一転ジーンとさせて終わります。おすすめの映画です。

2011年10月29日(土)
隠蔽捜査&隠蔽捜査2

 1週間前に、うっかり観覧日を間違えて、入場口で係員に「お客さま、これは来週のチケットです」と言われ、入場口からUターンした舞台「隠蔽捜査」を観に東京へ行ってきました。今回は、昨夜からチケットを何度も観て確認しました。
 東京へ到着してから、観劇の前に東京に住む娘と出会い昼食。娘が天ぷらを食べたいと言うので、久しぶりに贅沢な昼ご飯を食べました。おいしかったぁ。
 娘と別れて北千住のシアター1010へ。1週間前に下見をしているので(笑)、迷うことなく会場に着くことができました。
 「隠蔽捜査」は、今野敏さんの人気シリーズの舞台化です。今回はシリーズ第1作目の「隠蔽捜査」と2作目の「果断 隠蔽捜査2」を同時に舞台化するというファンにとっては贅沢な試みです。せっかく、観るのだからと、夜の部の「果断 隠蔽捜査2」も併せて観てきました(これで、当分懐具合が寂しいことになりましたが。)。
 主人公の竜崎を演じるのは上川隆也さん。大学生の娘と浪人の息子がいる竜崎を演じるには若すぎると思ったのですが、上川さんも既に46歳。見た目は若くて、まだ30代かと思っていましたが、大きな子どもがいてもおかしくはない年齢ですね。そんな危惧があったのですが、いざ演じるのを観ると、上川さん、頑ななまでに正義を貫こうとする竜崎にぴったりでした。
 上川さんと同じキャラメルボックス出身の近江谷太朗さんは、上川さん演じる竜崎の部下役。あまり絡みがありません。演技も静かで遠くからだと近江谷さんだとわからないくらいです。
 竜崎の幼馴染で警視庁の刑事部長・伊丹を演じるのは歌舞伎界から中村扇雀さん。扇千景さんの息子さんだそうです。現代劇でもなかなかやりますねえ。海老蔵よりずっとうまいです。「隠蔽捜査」では、彼が狂言回しを務めて物語を進行していきます。この狂言回しの設定がうまくて、原作どおりのストーリーがうまく2時間の中におさまっています。
 「果断 隠蔽捜査2」は、大森署の署長に左遷された竜崎を描いていますが、出演者は「隠蔽捜査」と同じ。ただ、竜崎、伊丹、竜崎の家族、そして「隠蔽捜査」ではチョイ役だった戸高巡査部長のほかは演じる役を変更しての出演です。
 「隠蔽捜査」で伊丹が勤めていた狂言回しは、今回は戸高が務めます。この戸高巡査部長、原作の中でその風貌が描かれていたのか覚えていないのですが、僕の頭の中のイメージでは、短駆で猪首、頭の毛は短髪で、いかにもマル暴の刑事という感じですが、今回演じたのは小林十市さんという元バレーダンサーで180度イメージの異なる人。どうかなと思ったのですが、演出、脚本がいいのでしょうね、ものの見事にこの舞台にピッタリ。次に本を読むときにこの人のイメージが浮かんできそうです。
 「果断〜」では「隠蔽捜査」でおとなしかった近江谷さんが本領発揮、上川さん演じる竜崎に文句を言いに来る方面本部の管理官を演じますが、のびのびと演じている、ある意味やりたい放題という感じです。上川さんとのコンビ復活で客席からも大きな笑いが起こりました。昨年冬に観たキャラメルボックスの「サンタクロースが歌ってくれた」のときの上川さんとの掛け合いを思い出しました。とにかく近江谷さん凄かったです。
 「果断〜」が終了した際、もちろんカーテンコールは行われたのですが、終了のアナウンスが会場内に流れても観客は帰らず拍手は鳴りやまず、なんと出演者たちが予定外の再登場。会場内は一人、二人と立ち始め、スタンディングオベーションとなりました。演劇を観ててスタンディングオベーションになったのは初めてでした。みんな相当満足したのでしょうね。

 そうそう、「隠蔽捜査」のとき、僕の横を通り過ぎて行った派手な服装の男性、あれっどこかで見たことあるぞ?と思ってよく見たら、なんと元サッカー日本代表で、海外でプレーしたこともあるあの人。現役の頃も奇抜なファッションで注目されましたが、今日も彼らしい服装でした。あれでは、サングラスに帽子を目深にかぶっても、注目浴びちゃいますよ。

2011年10月28日(金)
明日は舞台「隠蔽捜査」

 いよいよ明日は舞台「隠蔽捜査」を観に行ってきます。先週、1週間間違えて会場まで行って、入口からUターンしてトボトボ帰ってきましたが、ようやく明日は仕切り直しです。上川隆也さんが竜崎をどう演じるのか、1週間待ち望みましたからねぇ、期待は更に大きくなりましたよ。
 舞台を観るついでに、東京にいる娘が昼ごはん御馳走してと言うので、観に行く前、昼は娘とランチです。男親としては、娘から誘われると嬉しいですよねぇ。一人ならうどんくらいで済まそうかと思っていましたが、ちょっと奮発しなくては(笑)
 地元のTOHOシネマズでは、映画離れを食い止めるための試験で今春から入場料金が1500円だったのですが、効果が表れないということから、1年間の試験期間を半年に短縮、この11月末で通常料金1800円に戻ることになってしまいました。映画ファンとしてはこの試験導入には喜んでいたのですが、本当に残念。まあ、僕一人のためのロードショーもあったくらいだから、無理ないかもしれません。
 山本幸久さんの「一匹羊」読了。

2011年10月27日(木)
大型書店が開店

  地元のデパートから書店が撤退して、昼休みの時間つぶしがなくなってガッカリしていたのですが、今日フロアが改装されて、県下最大の書店が開店しました。久しぶりに仕事が早く終わったので、会社帰りにさっそく行きましたが、都会の本屋さんにも負けない品揃えです。店内をふらふら歩いているだけでも本好きにはたまりません。前から探していた矢作俊彦さんの「リンゴォ・キッドの休日」(角川文庫)があるのを見つけて購入。ここで見つけることができるとは、嬉しかったです。
 本屋さんのあとは、映画「スマグラー おまえの未来を運べ」を観てきました。定員100人に満たない映画館でしたが、なんと観客は僕1人だけ。場末の映画館ですし、題材的に田舎ではそんなに入らないかなあと思ってはいましたが、1人だけとは・・・。まあ、おかげでど真ん中の席でゆったりと堪能してきましたが。でも、上映前に「パラノーマル・アクティビティ3」の予告編が流れたときには、暗い中でのひとりというのがちょっと怖かったですけど(笑)。肝心の感想はまた後日に。ひとつだけ言うと、満島ひかりさんのセリフの言い方は素人芝居のようでした。無理にあんな言い方しているのかなあ。

2011年10月26日(水)
北杜夫さんが・・・

  北杜夫さんが亡くなりました。北さんといえば「どくとるマンボウ」シリーズです。特に僕にとっては「どくとるマンボウ青春記」は忘れることができません。あの本を読んで、バンカラに憧れ(“バンカラ”なんて言葉はもう死語ですね。)、北さんと同じ仙台の大学を目指して高校時代、一所懸命勉強したものでした。あの本を読まなければ、多くの同級生のようにきっと最初から東京の大学を目指していたでしょう(結果は、ものの見事に討ち死にしてしまい、結局東京へ出ることになったのですが。不合格を知らせてきた電報“みちのくの雪深し、再起祈る”には、なかなか見事な文面だなあとがっかりするより前に感心しました。ああ懐かしい。)。北さん御自身の家を描いた「楡家の人びと」も読みました。今でも、物置のどこかのダンボール箱の中には高校時代に買った「楡家の人びと」の文庫本が残っているかもしれません。

2011年10月22日(土)
東京に行ったのですが・・・

  今日は東京へ観劇に行く予定だったのですが・・・。いや、行くには行ったのですが・・・。
 東京に着いて、まずは今日から公開のゴヤ展を見るために上野の国立西洋美術館へ。初日でしたが、思ったほど混んでいませんでした。今回の目玉でもある40年ぶりに来日した「着衣のマハ」の前も押すな押すなの混雑はまったくなく、ゆっくりと見ることができました。油彩より素描、版画が多かったのですが、宮廷画家でありながら、「戦争の惨禍」のようなエッチングを残しているとは想像もつきませんでした。ゴヤの絵は「裸のマハ」くらいしか知りませんでしたが、初めてゴヤという画家を知った満足感で美術館を後にしました。
 と、ここまでは良かったのですが・・・。「隠蔽捜査」を観るために、北千住のシアター1010へ。会場と同時に入場しようとしたのですが、入り口でチケットを見せたところ、係員の女性が「お客様、申し訳ありませんが、これは来週のチケットです。」「えっ!(絶句)」確かに、チケットに記された日付は来週の土曜日。1週間間違えていました。このところ休日も取れないほど忙しかった仕事が終わってほっとしたと思ったら、また問題が起きて再び多忙の毎日。そのせいか、それとも若年性認知症か(!)、すっかり1週間予定を違えていました。毎日、土曜日になれば東京だと思いながら、辛い仕事を頑張っていたこともあったのでしょう。いやぁ〜参りました。先日受診した脳ドックの結果が1月後に出ますが、脳が縮んでいなければいいのですが。ちょっと心配。
 せっかく東京へ来たのだからと考えて、三菱一号館美術館で開催している「トゥールーズ=ロートレック展」を見て帰ることにしました。美術館所蔵のポスター、リトグラフとトゥールーズ=ロートレック美術館所蔵の油彩の展示です。こちらも、混雑はなく、ゆったりと見ることができました。本好きとしては、ロートレックというと、筒井康隆さんの「ロートレック荘事件」を思い出してしまいます。
 結局、家に戻ったのが早かったので、ついでにダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード共演の「カウボーイ&エイリアン」を観に行ってきました。西部劇とSFという今まで考えられなかったものがどう融合するのか期待したのですが、正直、期待外れです。原作はグラフィック・ノベルだそうですが、ヒットしたのが不思議です。
 「隠蔽捜査」は来週仕切り直しです。楽しみが先になったと思えばいいかな。

2011年10月21日(金)
明日は東京へ

 ようやく今週の仕事も終わりました。明日は朝から東京です。まずは、国立西洋美術館で明日から開催されるゴヤ展を見て、午後からは観劇です。「隠蔽捜査」と「果断・隠蔽捜査2」を続けて観てきます。ちょっと贅沢な一日です。上川隆也さんが主人公の警察庁のキャリア・竜崎を演じるようですが、原作どおり高校生の子どもを持つとすると、いささか若すぎる気がします。一方、近江谷太朗さんはどの役を演じるのでしょうか。竜崎の幼馴染である刑事部長の伊丹か?
 今野敏さんの原作も「隠蔽捜査」は吉川英治文学新人賞、「果断・隠蔽捜査2」は山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞した作品で、僕自身も好きなシリーズなので大いに楽しみです。
 誉田哲也さんの「ドルチェ」(新潮社)を購入しました。練馬署強行犯係、魚住久江を主人公にする短編集です。新しい女性刑事のヒロインの登場です。姫川玲子とはどんな違いがあるのか。気になるところです。

2011年10月18日(火)
週末を楽しみに

 週が始まったばかりなのに、仕事がバタバタしてもうグッタリです。今週末は東京へ観劇とゴヤ展を観に行く予定なので、どうにかそれを楽しみにあと3日を頑張ろうと思っています。観劇は今野敏さん原作の隠蔽捜査シリーズの舞台化です。上川隆也さん、近江谷太朗さんらの出演です。元キャラメルボックスの2人がどんな演技を見せてくれるのか、原作も面白かっただけに期待大です。

2011年10月15日(土)
映画「一命」観に行ったけれど

  昨日は仕事で家に帰ったのが真夜中の1時だったのにもかかわらず、今朝は早起きして映画を観に行ってきました。今日から公開の「一命」です。
 映画の内容自体は楽しめたのですが、アクシデントがあって映画の世界にどっぷり浸かることができませんでした。それというのも、ラストまであと30分ほどという時、突然サイレンが鳴り響いたと思ったら「火事です!」の放送とともにスクリーンの画像は消え、明りがつきました。慌てて立ちあがって出口に向かう人、どうしたんだと周りをきょろきょろする人で騒然(僕自身はなぜか意外に冷静で周りを観察していました。)。すぐに「確認するのでそのままお待ちください」という放送が入ったので、場内は一時落ち着きましたが、なかなかその後の放送がなかったため、不安になった人たちは続々と出口から出て行きました。10分以上たってようやく、「誤報でした」という放送が入って再上映になりましたが、気分が現実に戻ってしまいましたからねぇ。なかなか映画の世界に戻ることができませんでした。これから、いよいよクライマックスへ!というところだったのに・・・。とはいえ、本当の火事でなくてよかったです。ある意味いい経験になりました。
 この映画、時代劇というせいもあってか入場者の8割以上が僕以上の年配者でした。すごく気になったのは、かなり上映マナーが悪かったこと。上映中おしゃべりしている方たちがあっちにもこっちにもいましたし、電話のバイブが静かなシーンで何度も鳴るし、隣のおばあさまはメールが来たのか平気で携帯を開いて見ていました。小さな携帯でも暗闇の中では画面の明かりはまぶしいほどですよね。さすがに腹が立って、まぶしいから止めてくれと注意してしまいました。注意するのも嫌な気分になるので嫌なんですけどねぇ。

2011年10月11日(火)
人間ドックに行ってきました

  今日は朝から人間ドックに行ってきました。医者嫌いの僕としては、人間ドックも苦手。とはいえ、年齢を考えると何があるかわかりません。子どもたちが大学を卒業するまでは、元気で働かなければならないし、癌も早期発見すればどうにかなるでしょうしね。
 友人たちに聞いて、評判のいい医療機関に行ってきました。評判がいいだけあって、窓口の事務員さんも看護師さんも笑顔で優しい。胃の内視鏡検査(これが人間ドックが嫌な一番の理由です)の際には、検査の間、看護師さんがずっと背中をさすっていてくれました。今まで受診した中には、苦しくてゲエゲエ言っていると、「動くとうまく入らないじゃないか!」なんて怒る医者もいましたからねえ。大違いです。待合にはリクライニングができる椅子も用意されていて、至れり尽くせりです。結果は1箇所要再検査があったのを除けば異常なしで、まあまあの結果でした。
 最近、人の名前をふと忘れてしまったりするので、若年性認知症では困ると思って、頭部MRI・MRA検査もオプションで行いましたが、こちらの結果は1月後。脳が委縮していたら困るなあ・・・。

2011年10月9日(日)
「ツレがうつになりまして。」

  今日は妻の希望で映画「ツレがうつになりまして。」を観に行ってきました。
 NHKの大河ドラマ「篤姫」で共演した宮崎あおいさんと堺雅人さんが再び夫婦役ということで話題になっていますが、この二人の夫婦役が最高でした。とにかく“ツレ”役の堺雅人さんが、いかにも「うつ」になりそうな人そのものを好演。元々気の弱そうな、いい意味人の良さそうな顔をしているので役どころにピッタリです。
 一方、妻役の宮崎あおいさんはかわいいですねえ。ほとんどすっぴんというシーンもありましたが、かわいさは変わりません。「神様のカルテ」に続いて名前が“ハルさん”でした。
 淡々と鬱のツレとそれに寄り添うハルさんを描くだけの映画ですが、夫婦の愛を描いた素敵な映画でした。

2011年10月8日(土)
「オーデュボンの祈り」「アジョシ」「ミケランジェロの暗号」

  今日は朝から東京へ。主目的は伊坂幸太郎さん原作の「オーデュボンの祈り」が舞台化されたので、それを観に行くことでした。でも、チケットは夜の6時の回。せっかく東京に行くのだからと、朝から出て、夜まで映画を2本梯子してきました。
 まずは、韓国映画の「アジョシ」。ウォンビン主演ということもあって、観客の7、8割が女性。確かに今回、黒いスーツに身を包んだウォンビンはカッコ良かったですねえ。ただ、このところの韓国映画らしく、血生臭いシーンが連続。血がドバドバ流れるのですから、隣のおばさまは顔を覆っていましたね。終わって退場する際も、女性からは気持ち悪かったぁという声も聞こえていました。でも、僕としては少女救出のために、一人悪と戦うウォンビンの姿にカッコいいなあと感動してしまいました。おもしろかったぁ〜
 続いて、単館ロードショーの「ミケランジェロの暗号」を観ました。観る前にはナチスドイツと戦う男の映画というイメージだったのですが、いざ観てみると、時に笑いが起こる楽しい映画でした。ラストは爽快。これまたおすすめです。
 夜は三軒茶屋の世田谷パブリックシアターの「オーデュボンの祈り」へ。原作は、伊坂さんのデビュー作で、新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。話をするカカシがいる鎖国をしている島での話というファンタジーでありミステリーでもある作品です。
 観客は若い女性から老齢の紳士までという、さすが伊坂さんらしい読者層の広さです。今日は前から二列目という席だったので、主人公の伊藤を演じた吉沢悠さんやカカシの優午を演じた筒井道隆さんら役者さんの表情はよくわかりましたが、上向きで首が疲れました(笑)
 演出はラサール石井さん。伊坂作品では「死神の精度」も確か演出していますが、そのときとは違って、今回は演出に専念したのか、出演はほんの一瞬でした。
 スクリーンに映像が映されたりと、おもしろい演出もなされており、2時間30分飽きずに観ることができました。
 今日はカメラが入っていたので、いつかテレビで放映かDVD化されるのでしょうか。

2011年10月7日(金)
「猿の惑星 創世記」を観てきました

 今日は仕事帰りに、今日から公開の「猿の惑星 創世記」を観に行ってきました。
(前シリーズを観ていない人はネタ晴れがあるので、この後は読まないでください。)

 前シリーズでは、地球滅亡の直前にロケットで脱出したチンパンジーの科学者夫婦が、テイラー(チャールトン・ヘストンが演じていました。)たちとは逆に過去の地球にタイムトラベルします。その2匹の間に産まれた子どもが、やがて猿たちのリーダーとなって人間と戦います。
 今回の作品では、認知症の特効薬の実験台となったチンパンジーから産まれた子どもが異常に知能が発達していて、やがて猿たちを率いて人間との戦いに至るというもの。前評判が良かっただけあって、2時間おもしろく観ることができました。ラストがあれだと、シリーズとして続くのか、これで終わりなのかわかりません。まあ興行収入によって決まるのでしょうね。
 前シリーズのオマージュが散りばめられているようですが、気が付きませんでした。ひとつわかったのは、リーダーとなるチンパンジーの名前がシーザーであったことです。ほかにもいろいろあるようですが・・・。

2011年10月5日(水)
久しぶりの飲み会

  今夜は仕事の打ち上げで久しぶりの飲み会でした。7月末からの2カ月間、休日もほとんどなく続いた忙しさもひと段落して、今夜は上司のおごりで一杯飲んできました。夜の街で飲んだのも2カ月以上前のこと。いやぁ〜、健全な生活を送っていました。おかげで体重は5キロも落ちたし、このままスリムな体型を維持したいですね。
 佐々木譲さんの「警官の条件」はまだ三分の一ほどですが、先が読みたくなる展開になってきました。

2011年10月4日(火)
寒いです

  このところ急に寒くなってきました。10月になりましたが、職場はまだクールビズで、ネクタイを締める必要がないのですが、こう寒くなるとネクタイを締めたくなってしまいます。通勤で歩いていると、そこかしこから金木犀の匂いも漂ってきます。さすが秋の季語になるだけのことはあります。
 先日、テレビで伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」を放映していましたが、やっぱり伊坂作品はいいですね。ラストだけとってみても、エレベーターを押す親指のこととか、“たいへんよくできました”のマークとか、途中でさりげなく語られていたことが伏線になっているんですよねぇ。見事としか言いようがないです。今週末の伊坂さんのデビュー作「オーデュポンの祈り」の舞台がまた楽しみになりました。

2011年10月2日(日)
長沢樹「消失グラデーション」読了

  久しぶりにのんびりとした土・日でした。夏から伸ばし放題だった髪の毛も散髪に行ってさっぱり。妻に付き合って買物に行ったりもして、充実した休日でした。
 読書も順調。長沢樹さんの「消失グラデーション」(角川書店)読了しました。横溝賞の選考委員である綾辻行人さん、北村薫さん、馳星周さんの3人が絶賛していただけのことはあります。見事に作者の長沢さんにやられました。脱帽の1作です。次は佐々木譲さんの「警官の条件」(新潮社)です。
 今週末の3連休の初日は東京へ伊坂幸太郎さん原作の「オーデュポンの祈り」の舞台を観に行く予定です。「死神の精度」に続くラサール石井さんの演出です。楽しみです。 

2011年10月1日(土)
ゆっくり休日です

  今日から10月。7月末から夏休みも1日しか取れず、9月の休日はほとんど出勤という毎日でしたが、ようやく仕事もひと段落し、今日・明日と休日です。ゆっくり休みが取れると思ったら、さすがに今朝はなかなか起きることができませんでした。
 10月の新刊で期待したいのは、笠井潔さんの矢吹駆シリーズの新作「吸血鬼と精神分析」と歌野晶午さんの「春から夏、やがて冬」。田中啓文さんの笑酔亭梅寿シリーズの新作も気になります。道尾秀介さんの「水の柩」は、最近の純文学系の作品でしょうか、それともミステリ系に回帰しているのか、楽しみです。
 ただいま、第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作の長沢樹さんの「消失グラデーション」(角川書店)を読書中です。好きな青春ミステリで、今のところなかなかいい感じです。