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身辺雑記(2011年9月)

2011年9月28日(水)
久しぶりの本屋さん

 本当に久しぶりに仕事が早く終わったため、帰りに本屋さんによってきました。こんなに、のんびりと本屋さんの中を見て回ったのも久しぶり。ちょっと見るだけと思ったのに、ついつい新刊を購入してしまいました。薬丸岳さんの「ハードラック」(徳間書店)と、第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作の長沢樹さんの「消失グラデーション」(角川書店)の2冊。後者は選考委員が綾辻行人さん、北村薫さんであり、彼らが絶賛しているという帯の惹句に誘われ、新人の作品にも関わらず購入です。青春本格ミステリという好きなジャンルなのも楽しみなところです。ようやく、仕事も落ち着いてきたので、読んだままになっている本の感想も少しずつ書いていくつもりです。

2011年9月18日(日)
ようやく休日です

  夏休みは1日取っただけ。このところ、土・日もなく仕事が続いていましたが、どうにか昨日。今日と休みを取ることができました。昨日は、チケットを取ってあったのですが、たぶん休めないからチケットは無駄になるなあと諦めていた、つかこうへいさん作の「新・幕末純情伝」を東京まで観に行ってきました。
 沖田総司は女性だったという設定のもと、幕末における国家と個人、男と女を描いた作品ですが、20年以上前、初めて私が舞台で演劇を観たのが、地元の文化ホールに全国公演で回ってきた「幕末純情伝」でした。このときは沖田総司が平栗あつみさん、坂本竜馬が西岡徳馬さんで、時代劇とは全く違う、そしてつか作品独特のセリフの多い舞台に、演劇ってこんななんだとびっくりした記憶があります。
 つか作品だけあって速射砲のようにセリフがほとばしり、観ているこちらを圧倒するのはいつもどおり。一時とも目を離すことができません。
 沖田総司をこれまでに演じたのは、平栗あつみさん、広末涼子さん、石原さとみさん(それに映画では牧瀬里穂さん。)。彼女らを見ると、細面の人ばかりですが、今回は鈴木杏さんという、割とふっくらとした顔の女優さん。観る前は正直のところ、結核を患っている沖田としては健康的すぎる嫌いがあるなあ、合わないんじゃないかなあと思っていました。ところが、鈴木杏さん、殺陣も見事にこなしていましたし、大熱演。観る前の印象をいい意味裏切ってくれました。
 坂本竜馬役を演じた馬場徹さんも、西岡徳馬さんや筧利夫さんの竜馬とはまた違って若さあふれる竜馬という印象です。カッコよさでは一番ですね。
 笑う場面あり、涙の込み上げる場面あり、飽きさせることのない2時間20分でした。

 そのほか、昨日、今日で3本の映画を観賞しました。「アンフェア」「世界侵略:ロサンゼルス決戦」「探偵はBARにいる」の3本です。感想はまた後日暇になったところで書きますが、ひとこと感想を言えば、「アンフェア」は、期待外れ、篠原涼子さんのサービスカット多すぎ。「世界侵略〜」は、有名俳優は出ていないが(アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲスさんごめんなさい)、目が離せません。「探偵は〜」は、この3本の中では一番のおすすめ。合わないと思っていた大泉洋さんの探偵役がハマりすぎです。

 さて、気分転換もできたし、明日の休日出勤頑張るぞ!

2011年9月15日(木)
吉田修一「平成猿蟹合戦図」読了

  吉田修一さんの「平成猿蟹合戦図」読了しました。吉田さんの作品の中では「悪人」のようなシリアスなものではなく、「横道世之介」のようなどこかほんわかした作品です。読後感は最高。忙しい仕事の中でも、飽きずに読み終えました。
 次は辻村深月さんの「水底フェスタ」を読み始めます。

2011年9月12日(月)
東野圭吾「マスカレード・ホテル」読了

 東野圭吾さんの「マスカレード・ホテル」(集英社)読了。「麒麟の翼」、「真夏の方程式」に続く東野圭吾作家生活25周年特別刊行の掉尾を飾る作品です。主人公は警視庁捜査一課の警部補・新田。キャラ的には、加賀恭一郎や湯川学のような印象的なキャラではありません。ある意味身近な普通の刑事です。このキャラだと、果たしてシリーズ化できるかどうか・・・。
 このところ、土日も仕事なので、曜日の感覚がありません。今度の3連休も出勤の可能性が高いです。あ〜あ・・・。そんな忙しい中、わずかな空き時間に意地になって本を読んでいるという感じです。もっと、ゆったりとした気持ちで読書したいですねえ。ただいま、吉田修一さんの新作「平成猿蟹合戦図」(朝日新聞出版)を読書中です。

2011年9月7日(水)
更新が滞っています

  土日もなく仕事で出勤しているため、更新が滞っています。本は、どうにか少ない時間の中、寝る前に布団に横になって少しずつ読んでいます。あっという間に寝てしまっていますが・・・。この前の日記に書いたゾラン・ドッヴェンガーの「謝罪代行社」(ハヤカワ文庫)は、中盤おもしろくなってきたと思ったら、後半は思った以上に盛り上がらず、読むのに苦労しました。
 その後、福田和代さんの「TOKYO BLACKOUT」(創元推理文庫)と重松清さんの「峠うどん物語 上・下」(講談社)を読了。福田さんの「TOKYO BLACKOUT」には、今回の震災がなかったら経験することのなかった"輪番停電"が描かれています。目的を異にするテロの犯人たちの出会いが、あり得ないなあとは思うのですが、ストーリー自体はおもしろく、ページを繰る手が止まりませんでした。重松さんの作品は、いつもどおりの人情物語。相変わらず、うまいですねえ。
 次は、先日ブックオフで購入した、今邑彩さんの「ルームメイト」(中公文庫)を読み始めます。ついこの前まで、行きつけの本屋さんで、積極的に売っていた本です。何年も前に発売した作品ですが、なぜ今頃売ろうと考えたのでしょうか。おもしろいのかな。

2011年9月3日(土)
缶詰め

  昨日は大変な目に会いました。台風接近という中、急な東京出張。でも、東京に着くと雨はまったく降っておらず、傘を持っている人もちらほら。これは、台風も方向を変えたなあと思って油断したのがいけなかったのか。仕事を終え、乗った特急列車が時間が来ても出発しません。すると、車内アナウンスが・・・。「これから先、向かう○○が大雨のため、出発を見合わせている、後発の特急は運休する」とのこと。これは参った。電車が駄目なら、あと帰る手段は高速バスだと、予約センターに電話をしたら、今日の便はすべて満席という冷たい返事。しょうがないので、電車の中で出発を待ったところ、1時間遅れでどうにか出発をしました。これで、やっと帰れると思ったのもわずかな時間で、やがて電車は山の中の小さな駅で停車してしまいました。以前も東京までキャラメルボックスの公演を観に来た時にも、電車の出発が遅れたのですが、途中で止まったのは初めて。これは、電車の中で一晩過ごすことになるのも仕方がないと腹をくくりました。深夜1時過ぎに、JRがおにぎり1個とペットボトルを配ってくれましたが、満腹にはならないし、弱りました。豪雨はJRのせいではないですが、おにぎりはもう一つ欲しかったぁ。
 どうにか小雨になって電車は出発しましたが、のろのろ運転で、通常到着まで1時間半のところが9時間かかってようやく到着。さすがに疲れてクタクタで帰宅しましたが、今日も朝から出勤で先ほどまで仕事の休日でした。明日もまた出勤の予定で、休日がパーです。若い時と違って、すぐには疲れが回復しないし、ゆっくり眠りたい。
 缶詰めになった電車の中で、かばんの中に入れておいたゾラン・ドヴェンガーの「謝罪代行社 上」(ハヤカワ文庫)をいっきに読了。最初は退屈でしたが、しだいにおもしろい展開になってきました。今夜は寝る前に下巻に取り掛かります。