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身辺雑記(2010年11月)

2010年12月1日(水)
今日から師走

  あっという間に今日からは師走です。あと1月で2010年も終わってしまうなんて、本当に時の過ぎるのは早いです(同じこと何度言ったことか。)。
 さて、今月発売の本で注目は、石田衣良さんのIWGPシリーズの新作「PRIDE」です。シリーズも10作目とあって、このところの作品は最初の頃のようなグッと惹かれるものが少なくなってきた感があるのですが、今回の作品はどうでしょうか。一緒にIWGPのガイド本も出るようですし、2冊合わせて買いです。それ以外では、村上春樹さん訳のレイモンド・チャンドラーの「リトル・シスター」です。これで村上さんがチャンドラーを訳すのも3冊目ですが、結局購入しても積読まま。これはまずい! そうそう、伊坂幸太郎さんのエッセイ集も出ますね。

2010年11月28日(日)
ベスト10の季節

  年末が近づいて、いよいよベスト10が発表される時期になってきました。まずは早川書房から「ミステリが読みたい!2011年版」が発売になりました。それによると、国内篇の第1位は綾辻行人さんの「Anaother」(対象となる発行時期の関係から「このミス」では昨年の2010年版で第3位になっていました。)。確かにこれは綾辻さんの最高傑作と言われるほどおもしろい作品でしたね。そのほか、2位以下は次のとおり。読む人によって好みが違うので、ベスト10はあくまで読書の参考です。
  2位 悪の教典 貴志祐介
  3位 写楽 閉じた国の幻 島田荘司
  4位 犬なら普通のこと 矢作俊彦+司城志朗
  5位 叫びと祈り 梓崎優
  5位 水魑の如き沈むもの
  7位 隻眼の少女 麻耶雄嵩
  8位 シューマンの指 奥泉光
  9位 綺想宮殺人事件 芦辺拓
  10位 神の棘 須賀しのぶ
 10位までで読了したのは1位の「Anather」と5位の「叫びと祈り」、7位の「隻眼の少女」の3冊だけです。このところ、ミステリ系の読書が減っているのが表われています。  

2010年11月25日(木)
伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」文庫化

  オンライン書店で伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」の文庫が発売になっていました。伊坂さんは文庫化されるときに手を入れることが多いので、いつもハードカバーのほかに文庫も購入しているのですが、今回もさっそく購入。さらに河出書房新社から出版された伊坂さんの特集本である「伊坂幸太郎KAWADE夢ムック」も購入。伊坂ファンとしては今週末はこれで楽しめるなあ。  

2010年11月21日(日)
昨日は盛りだくさん

  昨日は、横浜美術館で「ドガ展」を、国立新美術館で「ゴッホ展」を梯子しました。「ドガ展」は、開館と同時に入場したので、それほど混雑もしていず、初来日のオペラ座の踊り子を描いた「エトワール」もじっくり観ることができました。そのあと行った「ゴッホ展」も意外にすいていて、いつも国立新美術館の展覧会のときは入場するのに行列ができていたのに、今回はすんなり並ぶこともなく入場できました。こちらの目玉の「自画像」「アルルの寝室」「アイリス」もゆっくり鑑賞できました。「アルルの寝室」は、以前オルセー美術館展で観たと思ったのですが、この作品は3つ描かれているそうですね。知りませんでした。 

 「ゴッホ展」のあと、夜の演劇集団キャラメルボックスの「サンタクロースが歌ってくれた」まで時間があったので、空き時間を利用して映画を観ました。せっかく東京に出てきたのだから、地元では公開されないミニシアター系の作品にしようと、ジャン・ピエール・ジュネ監督(あの「アメリ」の監督です。)の「ミックマック」を観ることにしました。父を死に追いやった地雷の製造会社と発砲事件に巻き込まれて頭の中に残った銃弾の製造会社に変な仲間とともに復讐しようとする男を描くドタバタ劇です。予告編を観たときはおもしろそうだと思ったのですが、う〜ん、いまひとつでしたね。途中、ついうとうととしてしまいました。僕だけかと思ったら、そばに座っていた女性も「つまらなくて、寝ちゃったよ」と友達と話していたので、僕だけじゃなかったんだと、変なところで安心しました。それより、期待できそうなのは、予告編が上映されたジュゼッペ・トルナトーレの「シチリア!シチリア!」という映画です。同じ監督の大好きな映画「ニュー・シネマ・パラダイス」と同じ感じの作品のようです。機会があったらぜひ観たい作品です。

 夜はキャラメルボックスの「サンタクロースが歌ってくれた」のアナザーキャスト版を観てきました。メインは今月末から12月末にかけて公演されるのですが、これは、出演メンバーをすっかり変えて行われた作品です。メインの方も12月には観に行く予定ですが、同じ作品を違う人たちが演じてどう違うのだろうという興味もあっての鑑賞です。アナザーキャスト版では現在のキャラメルボックスを背負っている大内厚雄さんと岡田達也さんが主演でしたが、この二人を喰うほどの熱演を見せていたのは、阿部丈二さん。会場は爆笑の渦に大きな拍手。素晴らしかったです。メインの方で阿部さんと同じ役をする近江谷太朗さん(テレビ「SP」で総理大臣の秘書役を演じていた人です。)にはプレッシャーになるでしょうね。12月の公演が楽しみです。

 今日は松嶋菜々子さん主演の「ゴースト」を観に行ってきました。感想はまた後日。

2010年11月20日(土)
明日は横浜、東京へ

  今夜は娘と妻の希望で、家族で「SP 野望編」のレイトショーを観に行ってきました。テレビで放映してから2年以上たってからの映画化。テレビの最後が謎のまま終わりだったので、早く映画化なり、テレビでもいいから続きをやって欲しいと思っていましたが、2年以上も待たせるとは、長すぎです! それも、今回、前後篇に分けての映画化とは、フジテレビも嫌らしいなあ。前編を観れば、後編も観ないわけにはいきませんからねえ。特に妻や娘のような岡田くんファンは当然観に行きます。僕から言わせれば、突っ込みどころ満載の映画なんですが、あまり細かいことは考えずに岡田くんのアクションやしだいに明らかとなってくる謎を楽しむことに徹した方がいいです。それに、男性ファンとしては、真木よう子さんのかっこよさを観るのもうれしいですよね。

 明日は朝から、横浜、東京へ。横浜美術館で開催されているドガ展と六本木の国立新美術館で開催されているゴッホ展を梯子する予定です。夜は池袋サンシャイン劇場で公演しているキャラメルボックスの「サンタクロースが歌ってくれた」のアナザーキャスト版を観ます。時間があれば、地元で公開されていない映画も観たいなあと盛りだくさんの予定を立てているのですが、さて、どこまで実現できることやら。

2010年11月17日(水)
荻原浩「砂の王国」購入

  オンライン書店に予約しておいた荻原浩さんの「砂の王国」上・下2巻が届きました。合わせて約800ページという大部です。帯に書いてあるあらすじによると、大手証券会社勤務からホームレスまで落ちた男が、段ボールハウス設置のために辿り着いた公園で出会った怪しい占い師と若い美形のホームレスと新興宗教を立ち上げて世の中に復讐しようとする話のようです。どうも、いつもの荻原さんらしいユーモアに溢れた作品ではないようです。重苦しそうな話になりそうです。仕事でストレス溜まっているときには読みたい感じではないですね。少しの間積読本になりそうです。
 帰りに誉田哲也さんの「妖の華」(文春文庫)を購入しました。「姫川」シリーズの原点になる作品と書いてありますが、警察小説とは謳っていません。伝奇小説とありますが、これはどういうこと? 

2010年11月16日(火)
「夏への扉」読書中

  ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」(ハヤカワ文庫)を読書中です。約30年ぶりくらいの再読です。覚えていたのは、開いている扉を見ている猫の後ろ姿のカバー絵と冷凍睡眠ということくらいで、ほとんど忘却の彼方でした。今回、久しぶりに読み始めたのは、来春に演劇集団キャラメルボックスによって舞台化される前に、ストーリーを知っておきたいと思ったためです。海外SFのベスト10を選べば、必ず名前の出てくる作品をキャラメルボックスがどう料理するのか楽しみです。何でも猫のピートを人間が演じるそうですからねえ。さて、寝る前に少し読むことにしましょう。

2010年11月14日(日)
今週末は東京へ

  今週末は東京遠征。一番の目的は、池袋サンシャイン劇場にキャラメルボックスの「サンタクロースが歌ってくれた」のアナザーキャスト版を観に行くことです。前回の「また逢おうと竜馬は言った」のときは、線路に倒木があったため、東京に向かう電車が遅れに遅れ、駅から会場まで雑踏の中を人をかき分けながら走り、上演直後に滑り込みという綱渡りでした。今回は夜の回ですが、余裕を持って朝から東京へ向かうつもりです。時間までは、国立新美術館で開催されているゴッホ展を観たりして、久しぶりの東京を楽しむ予定です。とにかく、今週は仕事が佳境なので、どうにか乗り切って、楽しい週末にできればいいのですが・・・

 百田尚樹さんの「永遠の0」読了。この作品、文庫になってからかなり売れているようですが(行きつけの県内で一番大きな書店でも文庫売り上げの上位にあります。)、果たして読者層はどうなんでしょうか。戦後60年以上が過ぎ、日本がかつてアメリカ相手に戦争をしていたなんて思い浮かべることもできない子どもたちが増える中で、この本の売り上げに貢献している人はいったいどういった人なんでしょう? 僕と同年代の娘の担任の先生が感動して、生徒たちに勧めたのはわかります。ただ、娘の年代が、太平洋戦争の状況を描くのにかなりのページ数を割いているこの本を最後まで読めるのか、疑問です。うちの娘、読まないだろうなぁ。 

2010年11月13日(土)
ストレス発散

  このところ、仕事のストレスが溜まりすぎ。気分転換に映画でも観に行こうと上映作品をみると、今日から「ゴースト」が公開になっていました。オリジナルのデミ・ムーア、パトリック・スウェイジの「ゴースト ニューヨークの幻」は大好きな映画のひとつなので、観ようかなあと思ったのですが、いくら松嶋菜々子さんでもオリジナルのイメージ壊したくないなあと思って、これはパス。どうせなら、いつでも観ることができる作品ではないものにしようと、2週間だけ限定上映されているデニス・クエイドの「パンドラム」を観に行ってきました。
 ストーリーは宇宙船を舞台にしたSFスリラーです。いわゆるB級映画で突っ込みどころ満載。観客数わずか5人、パンフレットも売っていないという、あまりに寂しい状況でしたが、これが意外にラストまで飽きずに楽しむことができました。おかげで、少しだけストレス発散できました。
 百田尚樹さんの「永遠の0」がまだ途中ですが、小路幸也さんの「ラプソディ・イン・ラブ」を手にとって最初を読んだら止められなくなり、いっきに読み終えてしまいました。おすすめです。 

2010年11月10日(水)
積読本が文庫化!

  仕事帰りに駅の本屋さんを覗いたら、文春文庫でジェフリー・ディーヴァーの「ウォッチメーカー」が発売になっていました。愕然! ハードカバーを発売当時に買ったまま、積読本になっていました。何だか損した気持ちです。同じく積読本の首藤瓜於さんの「指し手の顔」も今月の講談社文庫で発売になるし、あ〜無駄したなあ。
 このところ、仕事がバタバタしているせいか、読書が捗りません。先日から読み始めた百田さんの「永遠の0」はまだ三分の一ほどです。この分だと当分読み終えることができそうもありません。

2010年11月7日(日)
大学駅伝

  今日は朝からテレビの前で全日本大学駅伝の観戦。地元の山梨学院大学を応援していましたが、残念ながら流れに乗らなくてはならない1区から出遅れ、最後まで浮上できずにシード権を初めて逃しました。優勝は巷の予想どおり、早稲田大学、東洋大学、駒澤大学の争いとなり、結局エリート軍団の早稲田大学が大会新記録で優勝しました。東洋大学の柏原選手が大会前のインタビューで、エリート軍団の早稲田を負かしたいと言っていましたが、彼自身もいまひとつの調子で、東洋大学も善戦しましたが、後半いっきに早稲田大学に引き離されてしまいました。これで正月の箱根駅伝も早稲田大学の優勝が固いですかねえ。山梨学院大学も今回の成績からすると、箱根はいっそう苦戦が予想されます。頑張ってほしいです。

2010年11月6日(土)
日本シリーズが凄い

  プロ野球日本シリーズが凄いことになっていますね。延長戦に突入し、シリーズ最長時間が経過、ついに15回で決着がつかずに、つい先ほどドローで終了しました。9時から映画「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」を見るつもりでチャンネルを合わせたのですが、野球が終わっていなくて、結局最後まで見てしまいました。こりゃ、ロッテ、中日ファンにはたまりませんねえ。
 百田尚樹さんの「永遠の0」(講談社文庫)を読み始めました。太平洋戦争敗戦直前に神風特攻により戦死した祖父の生涯を孫が調べるところから始まりますが、全体600ページ弱のところ、まだ100ページほどです。娘の担任が思わず涙ぐんでしまったという物語は、これからどう展開していくのか、大いに楽しみです。
 駅伝シーズンとなり、明日は全日本大学駅伝です。ただ走っている姿を見ているだけなのに、なぜかマラソンや駅伝に夢中になってしまいます。明日の優勝争いは、高校駅伝のスター選手で固めた早稲田大学や柏原選手を擁する箱根駅伝優勝校の東洋大学が軸となりそうですが、地元の山梨学院にも頑張ってもらいたいところです。高校駅伝で活躍した選手もいないし、ケニア人の留学生・コスマス君もモグス選手のような爆発力がないので、優勝候補として名前はあがっていませんが、一所懸命練習している様子を見ていると、母校よりはどうしても声援を送りたくなります。頑張れ!山学! 

2010年11月4日(木)
永遠の0

  昨日の文化の日は、我がウン歳の誕生日でした。歳をとるに従って、1年があっという間に過ぎるようになり、ついこの前誕生日だと思ったら、もう、ひとつ歳をとってしまいました。これくらいの歳になると、誕生日といっても仕事が忙しく休日出勤だったので、別に何をするわけでもなく、今日が誕生日の妻と娘の三人でケーキを買って食べただけ。外に出ている息子たちからは、父と母の誕生日に対するお祝いの言葉もありません。悲しいですねえ。
 娘の担任の先生が百田尚樹さんの「永遠の0」(講談社文庫)を絶賛しているそうです。今は受験目前で読書どころではないだろうが、合格したら読んでみろと言ったそうです。行きつけの本屋さんでも、ここずっと、その本屋さんのおすすめ本としてイチ押ししており、かなり売れているようです。娘が読む前にと、購入してきました。暇を見つけて、読み始めます。

2010年11月1日(月)
11月です

  今日から11月。今年も残りあと2カ月になってしまいました。
 年末のベスト10の対象が、だいたい10月末までの発売のせいか、今月は買いたいと思う本は少なめです。一番は、久しぶりに荻原浩さんの新作「砂の王国」です。エリート証券マンだった主人公が会社を辞め、転職に失敗し、いつの間にかホームレスまで落ちていく。その中から社会への復讐をするという話のようです。今の経済不況の世の中、いつ自分自身が会社を辞めることになるやもしれず、何だか身につまされそうな話です。これは買いですね。ほかには村上春樹さんの作品が月末に登場です。突然眠ることのできなくなった主婦の世界を描いた1990年刊行の『TVピープル(文藝春秋)』収録の「眠り」を全面リニューアルだそうです。村上作品となると惰性で購入ですね。河出書房新社からは「伊坂幸太郎 KAWADE夢ムック」が発売されます。伊坂ファンとしては、これは見逃せません。
 昨日は、辻村深月さんの「ツナグ」(新潮社)をいっきに読了。デビュー作の「冷たい校舎の時は止まる」で、ファンになり、同郷だと知って(そのうえ、子どもたちの学校の先輩であると知って)応援していたのですが、このところ、ちょっと読むのが辛くなっていました。でも、この作品はいいです。死者との再会と、その再会を仲介する少年の物語です。こういう設定の作品好きなんですよね。おすすめです。