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身辺雑記(2010年6月)

2010年6月29日(火)
頑張れ!ニッポン

  あと少しでワールドカップ・サッカーの日本対パラグアイ戦が始まります。戦前の予想では予選敗退濃厚だった日本が1次リーグ2位で決勝トーナメントに進出、それまでさんざん貶していたマスコミが手のひらを返したように日本頑張れの大合唱。相変わらず、マスコミというのは厚顔ですね。コロコロ態度を変えられるのが羨ましいです。
 加納朋子さんの「七人の敵がいる」(集英社)読了。おもしろかったですよ。仕事をしながら子育てに奮闘しているお母さんたちにおススメの本です。働くお母さんたちに比べて、男のだらしないことといったら・・・。読んでいて大いに反省です。 

2010年6月27日(日)
読書が進まず・・・

  この1週間、仕事の忙しさから、なかなか読書が進みません。このところ読んでいたのは、京極夏彦さんの「前巷説百物語」(角川書店)です。来月、巷説百物語シリーズの新作「西巷説百物語」が発売されると知って、積読本の中から探し出してきました。これはもう完全に必殺シリーズの雰囲気ですね。おもしろかったです。まだ、シリーズ3作目の「後巷説百物語」も積読本のまま。こちらも積読本の山の中から探し出さなくては。
 昨日、休日出勤をした帰りに映画「マイ・ブラザー」を観てきました。テーマとしてはありふれていますが、巷では評判がいいですね(先日のスマステの「月イチゴロー」でも第2位でした。)。トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマンという3人の名優の演技が素晴らしかったせいでしょう。なかでも、トビー・マグワイアは、スパイダーマンの時とはまったく印象が違って、精悍な顔つきになって、戦争で捕虜となったトラウマを見事に演じていました。ただ、ラストがあれで終わり?という気はしてしまいますけど。

2010年6月20日(日)
映画パンフレット

  娘の頼みで近所のブック・オフに出かけました。娘の用事がすむ間、何気なく本棚を見ていたら、片隅に映画のパンフレットがありました。それも、かなりの量です。なかには東京の映画館の名前が入ったパンフレットも混ざっていました。これから考えると、かなりの映画好きの人が収集していたものではないでしょうか。そして、おそらく、その人が亡くなって、家族の人が遺品を整理してパンフレットをブック・オフに売ってしまったというストーリーが思い浮かびます。映画が趣味でない人にとっては、パンフレットも邪魔なだけでしょうから・・・。僕自身も社会人になってから、観に行った映画のパンフレットは必ず購入しているので、今ではかなりの数になっています。これまた、本同様、妻からは場所塞ぎだと不評を買っています。僕も死んだら、家族によってパンフレットは始末されてしまうんだろうなあ。
 ちなみに、社会人になる前に観た映画でパンフレットを持っていなかった、ダスティン・ホフマンの「ジャスティス」を始め、「遊星からの物体X」、「ポセイドン・アドベンチャー」、「シャイニング」、「タップス」等々つい購入してしまいました。1冊105円でした。

2010年6月19日(土)
対オランダ戦は敗戦

 先ほどまで、サッカーワールドカップ、日本対オランダ戦を観戦していました。残念ながら善戦空しく負けてしまいました。オランダは世界ランク第4位ですから、順当といえば順当なんでしょう。それにしても、試合終了間際の岡崎のシュートは欲しかったですねえ。ああいうところでシュートを入れることができるのが、メッシのような1流選手なんでしょう。 さて、次はデンマーク戦。決勝リーグ進出が厳しくなってきました。世界はやっぱり、そんなに甘くはないですよ。
 石持浅海さんの「この国。」(原書房)読了。一党独裁政権下での治安警察と反政府組織との反目の中で起きる事件を描きます。背景となる独裁国家という設定はおもしろいのですが、結局、事件が治安警察官番匠への復讐という小さな話になってしまった感があります。残念。

2010年6月17日(木)
今週末は「ザ・ウォーカー」

  仕事に追われるこの頃、せめて少しの時間でもと思って本を広げますが、なかなか集中して読むことができません。最近書いた感想もそっけないものが多い気がします。これは心が荒んでいるせいかなあ・・・。もっと、心に余裕を持ってじっくり読まないと素敵な内容の本も心に響いてきませんね。このところ、途中で読むのを断念したままの本も多いです。
 ところで、今週末からデンゼル・ワシントン主演の映画「ザ・ウォーカー」が公開されます。世界でたった1冊残った"本"を誰かに送り届けるために、目的地も知らずに30年間旅を続けている男を演ずるのがデンゼル・ワシントン。その"本"を狙う敵役を演ずるのがゲイリー・オールドマン。本好きにとっては、世界にたった1冊残った"本"を巡る物語というのは気になります。いったい、どういう本なのでしょう。さっそく観に行かなくては。 

2010年6月14日(月)
いよいよ日本の初戦です

  いよいよ今夜はワールドカップサッカー、日本対カメルーン戦です。日本が属する組はオランダ、デンマーク、カメルーンとも実力は日本より上です。その中では、唯一勝つ可能性があるのが今夜のカメルーンと言われています。そうは言っても日本の世界ランキング45位に対してカメルーンは19位。実力そのままだと、日本に勝ち目はありません。時の運を願うばかりです。さて、明日の仕事に差し支えるかもしれませんが、テレビの前で応援です。

2010年6月12日(土)
サッカーワールドカップ開幕

  ついに、サッカーワールドカップ南アフリカ大会が開幕しました。日本はベスト4を目指すと岡田監督は言っていますが、先ほどまで行われていた韓国・ギリシャ戦を見ると、韓国の強さばかり目立ち、大会前に韓国に惨敗した日本が果たしてベスト4まで行くことができるのか、大いに疑問が残るところです。自信を持つことは思わぬ力を発揮することもあるので、大切だとは思うのですが、そうはいっても、実力を過大評価することは、自分を見失うことにもなります。まずは自らの力を適切に評価して、弱点を克服していくべきだと思うのですが。サッカーファンのどれだけの人が、日本にベスト4の実力があると思っているのでしょうか・・・。
 誉田哲也さんの「武士道シックスティーン」読了。ベタな青春物語ですが、これがおもしろい。ページを繰る手が止まりませんでした。おすすめです。この後の"セブンティーン"、"エイティーン"はまだ文庫化されていませんが、読みたいです。

2010年6月8日(火)
黒野伸一「万寿子さんの庭」読了

  黒野伸一さんの「万寿子さんの庭」(小学館文庫)読了。行きつけの本屋さんがイチ押しでポップを立て、平台に山積みしていた本です。かなり売れているらしく、本屋さんに行くたびに山が低くなっては、また再入荷という状態が続いているようです。単行本の発売が2007年ですが、発売当時は評判にもならなかったと思うのですが・・・。本屋さんが売ろうと努力すれば、本当にいい本は売れるのですね。この本、先日地元の三省堂でも推薦のポップが立てられていました。まだまだ売れそうです。僕自身もおすすめです。

2010年6月7日(月)
湊かなえ「夜行観覧車」読了

  映画「告白」が公開中の湊かなえさんの新作「夜行観覧車」(双葉社)読了。それにしても。映画公開に合わせて出版という、双葉社さんもうまいタイミングで出版しますねえ。映画も評判いいようですし、本も売れそうです。今回も中学生を子どもに持つ家族の物語です。父親は医者で、子どもはいわゆる"優秀"の家族と中学受験に失敗し家庭内で荒れる娘を持つ家族という外から見ると対照的な二組の、それぞれの家族とは何かという物語です。「告白」ほどのインパクトはありませんが、それ以降の作品の中では一番楽しめたでしょうか。
 「夜行観覧車」には、しおり紐が2本付いています。最初は、これは間違いか?と思って、わざわざ本屋さんに行って積まれている本を見たら、みんなそうでした。なぜ、2本のしおり紐がついているのでしょうか。二人で読んでもいいようにかな?

2010年6月5日(土)
「告白」観に行ってきました

  今日から公開の松たか子さん主演の「告白」を観に行ってきました。湊かなえさんのデビュー作にして第6回本屋大賞を受賞した作品の映画化です。とにかく、湊さんの原作を読んだときはあまりに衝撃的な内容にグイグイ引き込まれていっき読みでしたが、だいたいにおいて、小説の映画化作品は原作を超えられないもの。さて、どんな作品になったのかと興味津々で映画館へ行きましたが、予想外によかったですよ。特に松たか子さんの森口先生はなかなか見事でした。原作にはないラストのセリフに付け加えられた一言が恐かったですねえ。
 京極夏彦さんの「死ねばいいのに」(講談社)読了。会話の部分が京極堂シリーズや巷説百物語シリーズと同じ雰囲気です。これはおすすめ。次は、湊かなえさんの新作「夜行観覧車」(双葉社)です。

2010年6月4日(金)
京極夏彦「死ねばいいのに」読書中

  森見登美彦さんの「ペンギン・ハイウェイ」を読み始めましたが、どうも、あの不可思議な物語を読み進めるのが辛くなって途中で断念しました。やっぱり、仕事に追われ、今の余裕のない状況ではこういう雰囲気の作品は駄目なんでしょうね。もうちょっと心に余裕ができたら再読です。
 というわけで、次に手にとったのは麻耶雄嵩さんの「貴族探偵」です。ジャンルでいえば本格ミステリですが、ややユーモア風味がある連作短編集です。とりあえず読了しましたが、これまた読むのが辛い作品でした。論理的にものを考えるのが面倒臭くなってきたこの頃、こういう本格ミステリの謎解きをするのは疲れます。若い頃は、綾辻さんをはじめとするいわゆる新本格派のミステリを貪るように読んだものですけどねえ。
 現在は、京極夏彦さんの「死ねばいいのに」を読書中です。これは予想外にいいですよ。

2010年6月1日(火)
今日から6月

  今日から6月です。裏の田圃の蛙の大合唱がますます激しくなってきました。この当たりの田圃で水が入ったのは我が家の裏が一番初めです。きっと、周りから帰るさんたちが続々集まってきているのでしょうね。布団の中に入っても「ゲロ、ゲロ、ゲロ」と鳴く声が耳に入ってきて、うるさくてたまりません。
 今月発売の注目の本はといえば、何と言っても伊坂幸太郎さんの「バイバイ、ブラックバード」(双葉社)でしょう。応募した人に抽選で郵便で自宅に届けられた小説という、まったく新しい方法で発信された小説が、いよいよ本となって発売されます。このところの「あるキング」や「SOSの猿」のような雰囲気の話なのか、はたまた初期作品の頃の雰囲気なのか、楽しみです。
 島田荘司さんの「写楽 閉じた国の幻」(新潮社)も気になります。これまで、何人もの作家が"写楽"の正体に挑みましたが、いよいよ御大、島田さんの出陣です。いったい、誰を写楽と指摘するのでしょうか?