▲身辺雑記トップへ

身辺雑記(2009年8月)

2009年8月30日(日)
昨日は映画と演劇

  昨日は東京まで映画と演劇を観に行ってきました。帰ってきたのが日付が変わる直前だったので、さすがに今朝は寝坊です。
 観に行った映画は、ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベール主演の「3時10分、決断のとき」です。最近珍しい西部劇です。作家スティーヴン・キングが毎年選出する映画ベスト10の第7位に選んだと聞いていたので、観に行きたいと思っていました。地元では公開されないので、観劇ついでに観てきました。これはおすすめ映画です。ラッセル・クロウとクリスチャン・ベール主演の組み合わせが異色ですが、なんといっても彼らが演じた敵対する二人の男の関係がいいんですよ。日本人好みのラストにちょっと感動です。合理的なアメリカ人がこのラストに共感呼ぶのかなあ。
 演劇はキャラメルボックスの「さよならノーチラス号」と石井光三オフィスプロデュースの「7Days Judgment 死神の精度」の二本を梯子しました。
 「さよならノーチラス号」は11年ぶりの再演です。紀伊国屋サザンシアターでの上演。新宿南口の紀伊國屋書店は東京に行ったときには必ず寄って帰るのですが、サザンシアターに入るのは初めてです。
 初演のときは上川隆也さんも出演されていましたが、今回上川さんの役は岡田達也さん。ゴールデンレトリーバーのサブリナ役は初演と同じ坂口理恵さんが演じています。最初の見所はダンスシーンですね。切れのいいダンスで格好いいこと。僕が観たキャラメルボックスのダンスの中で一番長く、素晴らしいダンスだったのではないでしょうか。演出の成井豊さんが“最愛の作品”と言っているだけあって、心温まる素敵な作品でした。
 夜に観たのは、「7Days Judgment 死神の精度」。大好きな伊坂幸太郎さんの「死神の精度」の中の「死神と藤田」を原作とする作品です。公演場所は三軒茶屋のシアタートラム。東急の世田谷線三軒茶屋駅のすぐ横の劇場です。場内はベンチシートで、2時間の公演中にはお尻が痛くなってしまいましたが、席は真ん中の3列目で役者さんの顔をすぐ近くで観ることができる最高の場所でした。場内は立ち見が出るほどの大盛況。さすが伊坂さん原作の舞台です。
 映画では金城武さんが死神を演じましたが(伊坂さんが映画化を認めたのは“死神”に金城武がキャスティングされたのが決め手だったそうです)、舞台では香川照之さん。ちょっととぼけた死神役には金城さんの方が似合うかな、香川さんはミスキャストかなあと舞台を観る前には思っていたのですが。香川さん、良かったですよぉ。僕としては香川さんの死神役に軍配を上げますねえ。金城さんの格好いい死神とは違う、ちょっと鈍くさい感じの死神を見事に演じていました。やっぱり、素晴らしい役者さんです。藤田を演じたラサール石井さんも、テレビでのコメディアンのときとは異なって、ヤクザ役が見事に似合っていました。
 さて、今日は衆議院選の投票日。今晩はどこのテレビ局も開票速報で大騒ぎですね。果たして、政治が変わるのでしょうか。  

2009年8月25日(火)
パソコンの調子が・・・

  先週からパソコンの調子が良くありません。起動しても突然再起動を繰り返したり、フリーズしたりでウインドウズがなかなかうまく起動しません。挙げ句の果ては、システムのファイルが壊れているか消失したというメッセージが出て動かなくなってしまう有様。何度か試みるうちに起動したので、どうにか動いているうちにと大事なファイルをバックアップしようとすると、また再起動という状態が続いています。今は再起動しないでくれと祈りながらおそるおそる使っている状況です。このままクラッシュしたら、さてどうしましょう???
 下旬になって、読みたい本の発売ラッシュです。今日は米澤穂信さんの「追想五断章」(集英社)が発売されたし、明日以降には伊坂幸太郎さんの「あるキング」(徳間書店)や柳広司さんの「ダブル・ジョーカー」が発売される予定です。どれから読もうか悩んでしまいます。 

2009年8月20日(木)
蜷川版「十二人の怒れる男」

  裁判員制度が始まりましたが、裁判映画といって頭に思い浮かべるのは、シドニー・ルメット監督、ヘンリーフォンダ主演であまりに有名な「十二人の怒れる男」です。法廷劇の代名詞ともいうべきアメリカの正義を描いた映画です。昨年にはロシア映画としてリメイクされました。こちらも現代のロシアが抱える問題を描き出した骨太の映画でした。
 日本では三谷幸喜さんが舞台劇として、「十二人の怒れる男」をモチーフに“もし、日本にも陪審員制度があったら”という設定で(その当時は裁判員制度なんてものができるなんてまったく考えられなかったんですね。)、陪審員制をコミカルに描いた「12人の優しい日本人」を舞台化しました。これもなかなかおもしろかったですね。
 今年11月には蜷川幸雄さんの演出で「十二人の怒れる男」が舞台化されます。あの蜷川さんの演出ですからねえ。どんな舞台になるのか、ぜひ観たいです。チケットがゲットできるかなあ。

2009年8月17日(月)
夏休みです

  お盆が終わり、世間は夏休み気分も抜けたところでしょうが、こちらはようやく今日、明日と夏休みです。とはいっても、今日は子どもの親知らずを抜く手術に付き合って午後は病院でつぶしたので、のんびりした休みは明日だけです。映画も今はお子様映画中心でこれといって観たいものはないので、さて、明日は何して過ごそうか思案中です。
 この土、日で佐藤正午さんの「身の上話」(光文社)と通勤バスの中で少しずつ読んでいた京極夏彦さんの「邪魅の雫」(講談社文庫)読了。「身の上話」はあんなミステリっぽい話になるとは思いませんでした。おすすめです。

2009年8月13日(木)
お盆です

  こちらでは今日からお盆です。会社帰りのバスから、各家で迎え火を焚いている様子が見えました。さすがに今朝は夏休みを取っている人が多かったせいか、バスもガラガラ。道路も空いていました。世間は夏休みなのに明日も出勤です。
 今野敏さんの「同期」(講談社)をいっき読みして、今夜からは佐藤正午さんの「身の上話」に取りかかります。昨日の読売新聞の書評では評価が高かったので、楽しみです。
 訪問者が150000人を超えました。訪問していただいている方に感謝です。

2009年8月11日(火)
地震です

 今日は朝早くから地震の揺れでたたき起こされました。携帯には緊急地震速報の「静岡県沖で地震発生。強い揺れに備えてください(気象庁)」というメールが届きましたが、時既に遅し。もう揺れているんだから今さら備えることはできません!!! 長い揺れでしたねえ。こちらでは震度4でしたが、静岡では震度6弱という強さでした。東海地震の予兆ではないということですが、これでは本当に東海地震が来たらひとたまりもありません。
 静岡ではマンションに住んでいた女性が大量の本に埋もれて死亡しているのが発見されました。警察では地震で本が崩れて下敷きになった可能性があるとして調べているそうです。もし、そうであるなら本好きとしては悲しい話ですね。

2009年8月9日(日)
夏バテ気味です

  このところの続く暑さで、ちょっと夏バテ気味です。そんなわけでこの土・日はおとなしく家で過ごしていました。石田衣良さんのIWGPシリーズ第9弾「ドラゴン・ティアーズ 龍涙」をいっきに読了。相変わらず、今の時代のストリートで起こっている出来事をテーマにした作品となっています。テレビにも積極的に出演している石田さんらしいですね。
 さて、今週はお盆もあって、夏休みを取る課員も多く、課の中もガラッとしそうです。問題が何も起きなければいいのですが。

2009年8月7日(金)
来週はお盆休み

  来週になれば、世間はそろそろお盆休みです。今年はお盆の期間中は残念ながら夏休みを取ることができません。というより、まだ一日も夏休みを取っていないし、この暑いさなか仕事はバタバタしていて予定が立ちません。一番下の子どもも高校生で、親と一緒に遊びに行きたいという歳でもないので、子どものために夏休みを取らなくてはということがないのはいいのですが、そうはいっても休みたい! 
 ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」の新訳版を購入。表紙絵はやっぱり猫の絵です。新書版ですが、1260円という値段はちょっと高すぎます。文庫版でいいから、もっと安くして欲しいですねえ。福島正実さん訳の旧版を読んだ人は、やっぱり新訳は気になりますよね。そんなファン心理を知りながら値段を高く設定しましたね、早川書房さん!

2009年8月3日(月)
読書感想文

  小中学生だったときの夏休みの宿題となれば、読書感想文。いつも何の本にするか悩み、夏休み終了直前にあらすじだけ書いてどうにか提出したものでした。嫌いでしたねえ。親に似て娘も感想文は大嫌いのようで、今年も何にしようかと悩んで、なかなか決まりません。課題図書はつまらなそう、何かおもしろい本はない?と聞かれたので、今度直木賞を受賞した北村薫さんか、オヤジ一押しの伊坂幸太郎さんがいいとアドバイス。結局、最近文庫化した伊坂さんの「終末のフール」に決定したのは父親としては嬉しい。さて、娘がどんな感想を書くのか楽しみです。でも、見せてくれないだろうなあ。
 昨日、薬丸岳さんの「悪党」(角川書店)をいっき読みしました。犯罪加害者と残された被害者の家族の問題をストレートに描きます。これはおすすめです。

2009年8月1日(土)
8月の購入本は

  今月も読みたい本が多く出版されます。何といっても一番大きな期待を持って待っているのは伊坂幸太郎さんの新作「あるキング」(徳間書店)です。前作「モダンタイムス」から10か月ぶりの新作です。今回は“天才”がテーマの作品のようですね。
 そのほか、前作の「ジョーカーゲーム」が大評判だった柳広司さんのシリーズ2作目「ダブル・ジョーカー」、ついにシリーズ第9作目となる石田衣良さんのIWGP「ドラゴン・ティアース」、さらには米澤穂信さん。小路幸也さん。朱川湊人さんの新作も期待です。あまりに買いたい本が多すぎて、全部購入するとなると8月が生活していけません。厳選して買うのを決めないと。
 気になるのは、ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」の新訳版が発売されることです。30年近く前、ある友人がジャズとともに僕に教えてくれた小説でした。ここ数年会っていないけど、元気でいるだろうか。