昨日は東京まで映画と演劇を観に行ってきました。帰ってきたのが日付が変わる直前だったので、さすがに今朝は寝坊です。
観に行った映画は、ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベール主演の「3時10分、決断のとき」です。最近珍しい西部劇です。作家スティーヴン・キングが毎年選出する映画ベスト10の第7位に選んだと聞いていたので、観に行きたいと思っていました。地元では公開されないので、観劇ついでに観てきました。これはおすすめ映画です。ラッセル・クロウとクリスチャン・ベール主演の組み合わせが異色ですが、なんといっても彼らが演じた敵対する二人の男の関係がいいんですよ。日本人好みのラストにちょっと感動です。合理的なアメリカ人がこのラストに共感呼ぶのかなあ。
演劇はキャラメルボックスの「さよならノーチラス号」と石井光三オフィスプロデュースの「7Days Judgment 死神の精度」の二本を梯子しました。
「さよならノーチラス号」は11年ぶりの再演です。紀伊国屋サザンシアターでの上演。新宿南口の紀伊國屋書店は東京に行ったときには必ず寄って帰るのですが、サザンシアターに入るのは初めてです。
初演のときは上川隆也さんも出演されていましたが、今回上川さんの役は岡田達也さん。ゴールデンレトリーバーのサブリナ役は初演と同じ坂口理恵さんが演じています。最初の見所はダンスシーンですね。切れのいいダンスで格好いいこと。僕が観たキャラメルボックスのダンスの中で一番長く、素晴らしいダンスだったのではないでしょうか。演出の成井豊さんが“最愛の作品”と言っているだけあって、心温まる素敵な作品でした。
夜に観たのは、「7Days Judgment 死神の精度」。大好きな伊坂幸太郎さんの「死神の精度」の中の「死神と藤田」を原作とする作品です。公演場所は三軒茶屋のシアタートラム。東急の世田谷線三軒茶屋駅のすぐ横の劇場です。場内はベンチシートで、2時間の公演中にはお尻が痛くなってしまいましたが、席は真ん中の3列目で役者さんの顔をすぐ近くで観ることができる最高の場所でした。場内は立ち見が出るほどの大盛況。さすが伊坂さん原作の舞台です。
映画では金城武さんが死神を演じましたが(伊坂さんが映画化を認めたのは“死神”に金城武がキャスティングされたのが決め手だったそうです)、舞台では香川照之さん。ちょっととぼけた死神役には金城さんの方が似合うかな、香川さんはミスキャストかなあと舞台を観る前には思っていたのですが。香川さん、良かったですよぉ。僕としては香川さんの死神役に軍配を上げますねえ。金城さんの格好いい死神とは違う、ちょっと鈍くさい感じの死神を見事に演じていました。やっぱり、素晴らしい役者さんです。藤田を演じたラサール石井さんも、テレビでのコメディアンのときとは異なって、ヤクザ役が見事に似合っていました。
さて、今日は衆議院選の投票日。今晩はどこのテレビ局も開票速報で大騒ぎですね。果たして、政治が変わるのでしょうか。
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