先日、アカデミー賞ノミネート作品の発表がありました。候補に挙がった数が一番多かったのは、ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット共演の「ベンジャミン・バトン」です。老人の状態で生まれた男が成長すればするほど若返っていくというヒューマン・ファンタジーです。来月から公開されますが、こうしたファンタジーは大好きです。ただ、ファンタジーはなかなかアカデミー賞を取れませんからねえ。遙か昔「天国から来たチャンピオン」というファンタジー映画がノミネートされましたが、受賞したのは、社会派映画の「ディア・ハンター」でした(「ディア・ハンター」も確かに受賞に相応しい映画でしたけども)。今回他に作品賞にノミネートされているのは、「フロスト×ニクソン」、「ミルク」という実録ドラマ、ベルハルト・シュリンクのベストセラー「朗読者」を映画化した「愛を読む人」、社会派ドラマ「スラムドッグ$ミリオネア」です。さて、結果はどうなるか楽しみです。
アカデミー賞の楽しみと言えば、昨年亡くなったヒース・レジャーが「ダーク・ナイト」で助演男優賞にノミネートされています。ジョーカー役を大熱演でしたから、助演男優賞は彼で決まりでしょうね。
もう一つの楽しみは、日本映画の「おくりびと」が外国語映画部門でノミネートされたこと。でも納棺師のことは日本人でもわかっていなかったのに、アメリカ人に理解できるでしょうか。
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