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身辺雑記(2008年11月)

2008年11月26日(水)
女の子からの電話

  最近、家にいない息子に若い女の子から電話が頻繁にかかってきます。それも夜遅い時間になってです。

 「○○ですけど、××くんいますかぁ?」
 「こちらからかけ直させるので、電話番号教えてください。」
 「じゃぁ、いいです」(ガチャンと手荒く電話が切られる。)

 いかにも知り合いという風を装うのですが、息子に問い合わせると、そんな女の子知らないとつれない返事。この「○○ですけど」の「○○」が一人ではなく、何人もいます。うちの息子って、こんなに女の子にもてたか?と妻に冗談で言うのですが、そんなわけないと二人で大笑い。これは、また何かよからぬことを企む輩からの電話ですよね。
 受話口からは、周りでも同じように電話がかけられているざわざわとした声が聞こえてきます。きっと、一室の中で何台もの電話を使って、女の子たちが電話をかけているのでしょう。こんな電話に騙される男の子たちがいるんでしょうか。女の子の甘い言葉に、のこのこと出かけていくと痛い目に会うのでしょうね。待っているのが怖いお兄さんだったりね。
 つい先日は、夜の12時を回ってから突然名乗りもせずに「××くん、いますかぁ」とかかってきたので、腹が立って、「そんなやつはいない!」と怒鳴ってしまいました。まったく、弱ったものです。
 今度かかってきたら、息子のふりをしてやろうかと考えています。

 「あれ〜○○ちゃん。久しぶりだねえ。何年ぶりだっけ?」

 さて、どうなることやら・・・

 七河迦南さんの「七つの海を照らす星」をちょっと休憩して、恒川光太郎さんの「草祭」を読書中。相変わらず、独特の雰囲気の作品です。

2008年11月25日(火)
「魔術師」はおすすめ

  この3連休、結局あまり本を読むことができませんでした。読み終えた本は、通勤バスの中で読んでいたジェフリー・ディーヴァーの「魔術師」があと少しで読了だったので翌週まで待てずに読み終えたくらいです。これはおもしろかったですねえ。どんでん返しに次ぐどんでん返し。このところ、外国作品は登場人物のカタカナの名前を覚えるのが苦手で、あまり読んでいないのですが、この作品は、上下巻、まったく飽きさせませんでした。超オススメの作品です。
 昨夜は、劇団四季の「ジーザス・クライスト=スーパースター」を観に行ってきました。ジャポネスクバージョンということで、主役のイエス・キリストはじめ登場人物は歌舞伎のように隈取り(で、よかったんでしたっけ?)をしていました。公演前は、キリストが隈取り!?おかしいだろうと思っていたのですが、意外に違和感がなかったですね。四季らしい相変わらずの素晴らしい歌唱で、2時間弱の公演時間を十分楽しむことができました。席が前から4列目といういい席だったため、俳優さんたちの熱演も目の当たりにできましたしね。さて、今年の演劇は、あと来月に演劇集団キャラメルボックスの「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」を観に行って終了です。

2008年11月23日(日)
連休もあと1日

 ゆっくり読書三昧をしようと思った3連休ですが、なかなかそうもいきません。昨日は用事で妻の両親を連れて出かけてきました。両親が用事を済ます間、冷たい風が吹き枯葉が舞う林の中を散歩していたら、思わぬものを見つけました。白樺の木に蝉の抜け殻が2つ。夏の真っ盛りに、きっと白樺の木の根元の土の中から這い出してせっせと白樺の木を登ってきたのでしょう。夏の名残りです。この抜け殻から生まれた蝉は遥か昔にすでに死んでしまっているというのに、なんだか不思議ですね。

  昨夜は予定どおり、映画「ブラインドネス」を観に行ってきました。ホラー、サスペンス系の作品かと思っていましたが、そうではなかったですね。人間の嫌な部分を前面に押し出した作品でした。目が見えなくなっても、いや、目が見えなくなったからかもしれませんが、欲望を剥き出しにした姿に恐ろしさを感じてしまいました。
 今日は、朝からジョン・キューザック主演の「1408号室」を観に行ってきました。こちらは、スティーブン・キングの作品の映画化です。映画化作品がいつも評判のよくないキング原作の作品でしたが、今回も観た後に結局1408号室でなぜ人が死ぬのかという疑問が解消されず、消化不良の作品となりました。まあそれ以上に問題だったのは、映画を観る環境が悪かったこと。というのも、静かなシーンで映画館の中に響き渡るいびき、それも往復いびきがすごいのなんのって。寝ている小太りのお兄さんの周りに座っていた人たちは皆いい人ばかりだったのか、起こしもせずに、おとなしく席を移っていきました。その人の周りはぽっかりと空いてしまいました。映画館の中で寝るのは勝手だけど、いびきは勘弁して欲しいですねえ。映画館中に響く本当にすごいいびきだったんですから。

 年末が近づくと「このミス」をはじめとする“ベスト10”の本が刊行されます。好き嫌いは人それぞれですから、自分がおもしろいと思いさえすれば、順位など関係ないのですが、でもやっぱり他の人がどんな作品を読んでいるのかは正直気になります。昨日、第1弾として早川書房から「ミステリが読みたい 2009年版」が刊行されました。これによると、ベスト・ミステリ2008日本部門のベスト3は、1位が伊坂光太郎「ゴールデンスランバー」、2位が三津田信三「山魔の如き嗤うもの」、3位が湊かなえ「告白」という結果でした。ベスト10のうち、読了本は6冊。三津田さんの作品や10位に入った舞城王太郎さんの「ディスコ探偵水曜日」は高いので文庫化されるまで待つつもりです。
 一方海外部門は、第1位がデニス・ルヘイン「運命の日」、第2位がR・D・ウィングフィールド「フロスト気質」、第3位がコーマック・マッカーシー「ザ・ロード」でした。そもそもほとんど海外作品を読んでいないせいもあって、ベスト10のうち読了本は「フロスト気質」のみです。ただでさえ、日本の作家の本が積読本となっているのに、海外の本までは手が回りません。
 この本の中には原ォさんの特別寄稿「作家・原ォのこんな本を読んできた」が掲載されています。内容自体も興味深く読んだのですが、それよりは最後にうれしいことが。今年春刊行が延期されていた沢崎シリーズの新作が来年の早い時期をめざして鋭意執筆中だそうです。原さん!今度はお願いしますよ。

2008年11月21日(金)
明日から3連休

 ようやく1週間が終わりました。明日から3連休です。この3連休、急に寒くなってきたので、なるべく家の中に引き籠もって読書三昧の日を過ごしたいなと思っています(笑)
 現在読んでいるのは、七河迦南さんの「七つの海を照らす星」。日常の謎の短編群がひとつの大きな物語になるという形式の話のようです。そのあとは、いよいよ伊坂さんの「モダンタイムス」に取りかかろうかなあ。なんだか読むのがもったいない気がして、なかなか手に取ることができなかたのですが。
 読書のほかは、明日から公開の映画「ブラインドネス」(「ナイロビの蜂」のフェルナンド・メイレレス監督、日本人俳優、伊勢谷友介、木村佳乃が出演しています。)を観にいってこようと思っています。最終日の24日は劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター」を妻と娘とで観にいく予定です。久しぶりの劇団四季です。

2008年11月19日(水)
一番の寒さ

  「ガリレオの苦悩」読了。ミステリに科学的トリックを取り入れたガリレオシリーズですが、「容疑者Xの献身」から、湯川の人間味が感じられるところも出てきて、いいシリーズになってきました。テレビの影響で湯川・内海のイメージがすっかり福山・柴咲となってしまっていますが。
 今夜からは、今年の鮎川哲也賞受賞作の七河迦南さんの「七つの海を照らす星」に取りかかります。
 いよいよ寒さが厳しくなってきました。今朝はついに背広だけでは我慢できず、コートを引っ張り出して羽織りました。日本海側では雪も降っているようですし、冬本番へ突入です。

2008年11月17日(月)
ようやく「聖女の救済」読了

  先週末、ようやく東野圭吾さんの「聖女の救済」を読了しました。まったく、何日もかかってしまいました。最初から犯人はわかっているので、話はどうやって殺人を犯すことができたかが中心となります。そして、いまひとつ。「容疑者Xの献身」の事件で草薙と疎遠になっていた湯川があることを知って再び警察の捜査に力を貸すことになります。「容疑者Xの献身」では、友人の犯罪に人間的な面を見せた湯川でしたが、今回は・・・。それと、テレビでは湯川の相棒役を演じていた内海刑事が本でもようやく登場します。ただ、湯川との出会いは同時発売の「ガリレオの苦悩」の中の「落下る」が最初のようです。それから考えると「ガリレオの苦悩」から読み始めた方がよかったかもしれません。
 この週末で、「聖女の救済」のほか、綾辻行人さんの「びっくり館の殺人」、荻原浩さんの「ちょいな人々」を読了。久しぶりに読書をしたという感じです。現在、東野圭吾さんの「ガリレオの苦悩」を読書中です。

2008年11月12日(水)
いまだに「聖女の救済」読書中

  いまだに東野圭吾さんの「聖女の救済」を読書中です。このところ、仕事が忙しいせいもあるのか、布団の中に入って本を広げて読み始めた途端に眠り込むという状況です。もう本当に爆睡です。真夜中、枕元のスタンドの電気が点いているのにふと気がついて、いけない、いけないと電気を消す日が続いています。さて、今夜こそは読み終わらないと!!!
 友人の女性が東野さんの「容疑者Xの献身」を読み始めたようです。男性として感動してしまった「容疑者Xの献身」に、女性の読者としてどんな感想を持つのか楽しみです。 

2008年11月10日(月)
ブルーマンデイ

  ただでさえ、月曜日はブルーマンデイなのに、昨日が休日出勤だったのでその傾向はなおさらです。会社には言えないですが、月曜日の仕事の効率はかなり悪い気がします(^^;
 綾辻行人さんの「びっくり館の殺人」(講談社ノベルス)を購入。講談社ミステリーランドの1冊として刊行されたときには、ちょっと高くて買う気にならなかったのですが、今回館シリーズが従来から出ている講談社ノベルスからの発売ということで購入しました。それほど評判にはならなかったようですが、やはり館シリーズですからねえ、手元に置いておきたい1冊です。何といっても、日本のミステリを読むきっかけになったのが綾辻さんの「十角館の殺人」を手にしたことからでしたから。まだ「暗黒館の殺人」も積読状態ですが、それより薄いこちらから読むことになりそうです。
 綾辻さんとともに本日購入したのが笠井潔さんの「オイディプス症候群 上・下」(光文社文庫)です。これまた、ハードカバーでは高くて買えなかった作品です。矢吹駆シリーズ第5弾、孤島ものです。1000ページ以上の大作、当分積読ままになりそうです。 

2008年11月8日(土)
もう冬?

  今日は本当に寒い一日でした。いっきに秋を通り過ぎて冬になってしまったかのようです。
 先日から読み始めた東野圭吾さんの「聖女の救済」。毎日眠る前に布団の中に入って読み始めるのですが、いつの間にか電気を付けたまま眠ってしまうという日が続いて、まだ50ページも進んでいない状況です。このところ、読書量が減少気味です。さて、今晩はどこまで読むことができることやら。

 昨日帰りに寄った本屋さんで、沢木耕太郎さんの「テロルの決算」と赤川次郎さんの「上役のいない月曜日」の新装版が発売されているのを見つけて、つい購入してしまいました。沢木さんの「テロルの決算」は、大学生の頃ハードカバーで買ってその内容に圧倒された作品です。あの頃は、今より政治というものに興味があった頃でしたね。一方赤川さんの「上役のいない月曜日」は、若き頃いろいろ読んだけどほとんど忘却の彼方になってしまった赤川作品の中で、「ホームタウンの事件簿」とともに印象に残っている作品です。折を見て再読したいですね。

 明日は仕事で休日出勤です。日曜日休むことができないのは辛い。 

2008年11月4日(火)
腰が・・・

  昨日の部屋の模様替えのせいでしょうか。腰が痛い!
 本棚動かしたり、本を段ボール箱に入れて運んだりと、日頃慣れていないことをすると、てきめんに身体が反応を見せます。これも歳を取ったことの証明ですね。あ〜参りました。でも、おかげで雑然と本を積み重ねていた本棚が綺麗になりました。「ガリレオの苦悩」「聖女の救済」「モダンタイムス」・・・綺麗に並んだ背表紙にかなり自己満足です。
 今夜からは、東野圭吾さんの「聖女の救済」に取りかかります。

2008年11月3日(月)
テレビが来ました

  ついに昨日、テレビを購入してしまい、今日配達されました。2011年まで地デジ対応テレビは買わずに頑張ろうと思っていたのに、テレビの方が頑張りきれずに、かなり早い時期の購入になってしまいました。確かに地デジだと画質は綺麗ですね。これで、あとはブルーレイ・ディスクがあれば最高ですが、テレビだけでも懐具合は寂しくなってしまい、そこまではちょっと無理。ボーナスまでは苦しい台所事情が続きそうです。
 テレビが来たついでに、部屋の模様替えを一日かけて行いました。本棚に雑然と突っ込んでおいた本も綺麗に並べたりしましたが、本当にもう収納は無理な状態です。TUTAYAに持って行っても、古いハードカバーでは売れないだろうし、覚悟を決めて捨てるしかなさそうです。今年の大掃除までにはどうにか決心しなくては。
 本多孝好さんの「チェーン・ポイズン」(講談社)読了。ミステリーとしてより、帯にあるように「生の意味」を問いかけた作品と言った方が当を得ている作品でした。おすすめです。

2008年11月1日(土)
三連休の始まりです

  今日から三連休。今日はゆっくり本を読んで時間を潰そうと思っていたのですが、新聞を読んでいて映画の広告を見て、そういえば今日は1日だから1000円で映画が観られる日だと思い出して、さっそく出かけました。行楽日和でしたが、近場のレジャーですまそうと考える人が多かったのか、映画館に着いたときには駐車場がほぼ満杯の状態。出入りの業者の営業のお兄さんが彼女と映画を観に来たところにぶつかって、向こうは気まずかったみたいです。ただ、彼女の方は元気な女の子で、あいさつをした僕を見て、彼に「誰なの?誰」って無邪気に聞いていましたけど。
 観た映画はジョン・ウー監督の「レッドクリフ」です。内容が三国志ですから、おもしろくないはずがありません。でも、いよいよ戦いが佳境にと思ったら、パート2に続くですって! え〜、続き物だとは知らなかったなぁ。来年4月まで、いいところはお預けです。それにしても、絶世の美女“小喬”を演じただけあって、リン・チーリンという女優さんは綺麗でしたね。
 映画館から帰ると、今度は娘に尻を叩かれて、テレビを見に電器店巡りをしてきました。テレビが故障してそろそろ1週間がたち、娘も我慢の限界に来たようです。勉強するためにはテレビがない方がいいと言ったのですが、そうもいかないようです。明日は財布を握っている妻を連れて、いよいよ購入です。
 今月発売の本の中での期待は、奥田英朗さんの「オリンピックの身代金」(角川書店)です。奥田さんというと伊良部を思い出してしまうほど、ユーモア作品という雰囲気が強いのですが、これは角川書店のHPの紹介によると、サスペンス大作だそうです。どんな感じになるのでしょうか。楽しみです。
 それから、笠井潔さんの矢吹駆シリーズ「オイディプス症候群」がようやく文庫化されました。文庫化まで時間かかりましたねえ。これまた早く読みたいです。とはいえ、この前購入した「青銅の悲劇」も積ん読状態ですけど・・・。