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身辺雑記(2007年7月)

2007年7月31日(火)
柴田翔「贈る言葉」

  書店の平台に積まれていた懐かしい題名の本が目につきました。柴田翔さんの「贈る言葉」です。柴田翔さんといえば1964年「されど われらが日々ー」で芥川賞を受賞した作家ですが、帯に書かれた小池真理子さんの言葉どおり“柴田翔は青春のバイブルでした” 新潮文庫の名作復刊シリーズの1冊として復刊されたようです。僕の手元にある文庫の奥付けは昭和55年5月25日発行の25刷ですから、30年近くが過ぎたことになります。今では日に焼けてすっかり赤茶けている本と同様、本に描かれた学生運動の時代の若者の姿なんて、今の学生たちから見るともう遺物みたいなものなんでしょうか。柴田翔を読む大学生っているのかなあと思ってしまいます。

 このところ暑くて、なかなか読書が進みません。今夜からようやく青井夏海さんの「雲の上の青い空」を読書中。先日読んだ「ワーキングホリデー」と同じく宅配便のドライバーを主人公にした連作集です。難しく考えずに読むことができそうな作品です。通勤バスの中では北川歩実さんの「天使の歌声」を読書中。こちらは元科学書の編集者の探偵を主人公とする連作集です。

2007年7月29日(日)
昨日は「錦繍」

 昨日は朝早くから東京へ出かけて一日過ごしてきました。目的は宮本輝さんの「錦繍」の舞台を観に行くことだったのですが、それだけで東京に行くのはもったいないと、午前中は映画を観ることに。有楽町スバル座で上映中の「ゴースト・ハウス」を観てきました。やっぱり夏は“幽霊ものだ!”と意気込んでいったのですが、ホラーとしてはそれほどの怖さはありませんでした。それより家族の再生の物語でしたね。

  映画館の前のチケットショップにあった株主優待券を1200円で購入して入場。600円も安く見ることができたと機嫌がよかったのですが、ここからがゴタゴタの始まりでした。
 映画を見終わって、有楽町から公演劇場である銀河劇場のある天王洲アイルに向かったのですが、浜松町で停車していたモノレールに行き先も確かめずに飛び乗ったのが間違いでした。なんとそのモノレールは快速で天王洲アイルに止まらないばかりか、羽田飛行場まで行ってしまう便でした。とにかく、駅に着いたら反対側のホームから浜松町行きに乗ったのですが、開演時間は刻々と迫ってくるし、モノレールの中を駆け出したいくらい心は焦るばかり。天王洲アイル駅に着いてドアが開くとともに駆けだして(僕の前にも猛ダッシュしているお仲間がいました(^^))、どうにか開演時間にセーフ。座ったとたんに開演になりました。おかげで、天王洲アイルに着いたら昼食を食べようと思っていたのに、昼抜きになってしまいました。上演中の静かな中でお腹がグゥーと鳴って恥ずかしかったですねえ。

 銀河劇場、初めて行きましたが、素晴らしい劇場でした。ただ、今回は前から4列目の舞台に向かって左側の席だったのですが、俳優が舞台の床に座ったり横になると、前の人の頭でまったく見えず、これでは後ろの席の方が見やすいなあと思いました。銀河劇場のキャパシティーが大きいのか、それとも地味な作品のせいか客の入りはいまひとつ。2階席、3階席には空席が目立ちました。

 さて、内容ですが、書簡文で成り立った「錦繍」を外国人のジョン・ケアードが、どんな風に演出するのか興味がありました。往復書簡を読むだけだったら2人の出演者だけで終わってしまいますからねえ。蓋を開けてみると、星島亜紀の手紙は出演者の女性陣が交互に語り、有馬靖明の手紙は出演者の男性陣が語りといった具合に物語は進んでいきます。意外だったのは、劇中のほとんどの時間、バックに藤原道三さんの吹く尺八が流れることです。「錦繍」といえば“モーツァルト”という印象が強いのですが、モーツァルトの曲はレクイエムほか3曲がわずかに流れるだけ。星島亜紀が喫茶店「モーツァルト」に最初入った時に流れていたのは、原作では「ジュピター」だったのですが、舞台では「レクイエム」になっていました。だいたい交響曲39番のことが出てこないのは残念でしたねえ。ただ、藤原道三さんの尺八の音色はこの舞台の雰囲気に非常にマッチしていました。

 演劇集団キャラメルボックスの西川浩幸さん、今現在キャラメルボックスが公演中の「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」に出ていないと思ったら、こちらに出演中でした。役柄は亜紀の再婚相手の大学講師の勝沼壮一郎(ほかいくつかの役を兼ねています)。なかなか舞台映えする声で熱演していました。馬渕英俚可さんと抱き合うシーンがあるとはうらやましい(^^)

 公演後は新宿に戻ってショッピング(!)をしたり、紀伊國屋書店で満足いくまでじっくり本を見たりして、さて帰ろうかと思ったら、今日2度目のゴタゴタの始まり。なんと駅に入ったら人身事故のため電車が止まっているというアナウンスが頭の上から・・・。いや〜参りました。帰りの指定席も取ってあったのですが、かなり出発が遅れるということで、指定席は捨てて動き出した電車に飛び乗りました。駅についても最終バスはすでに行ってしまった後で、結局タクシーで帰るはめになりました。JR東日本!タクシー代どうにかしろ!
 あ〜楽しかったけど、疲れた・・・。 

2007年7月27日(金)
明日は「錦繍」

  ようやく1週間が終わりました。今週は暑かったですねえ。例年7月の最終土曜日は、高原の町(光原百合さんの「時計を忘れて森へ行こう」の中にもちょっと出てくる町です)で開催されるお祭り(ホースショーと花火大会)を見に行っているのですが、今年はうっかりこの日の宮本輝さん原作「錦繍」の舞台のチケットを購入してしまったので、今回はそちらは断念して明日は東京です。「錦繍」は、天王洲の銀河劇場のオープン1周年記念公演です。あの書簡文で構成された小説がどんな舞台になるのかも楽しみですが、初めて行く銀河劇場もどんな劇場なのかも楽しみです。午後からの公演なので、ちょっと早く出かけて午前中何かしようか思案中。

 久しぶりの青井夏海さんのハートウォーミング・ミステリ連作短編集「雲の上の青い空」が発売。夏の太陽の下では、ミステリもこうしたハートウォーミングなものの方が似合うかも。さっそく購入です。創元推理文庫からは北川歩実さんの「天使の歌声」と笠井潔さんの「天啓の宴」が発売になりました。北川さんの作品は文庫オリジナルの連作集。こちらも購入です。

2007年7月25日(水)
金城一紀「映画篇」発売!

 帰宅のバスを待つ間、駅ビルの書店を覗くと、なんと金城一紀さんの「映画篇」(集英社)が平台に積み上げられていました。26日発売予定でしたが、一日早かったですねえ。今月発売の中で一押しの作品です。読書と映画が好きな僕にとっては、各短篇の題名に映画の題が付いた「映画篇」は、期待大です。早く読みたい気もしますが、読むのがもったいない気もするし、さて、どうしようか悩むところです。

 今週観に行く「錦繍」の舞台のために再読した宮本輝さんの「錦繍」でしたが、続けざまに宮本さんの今月講談社文庫で新装版として発売になった「避暑地の猫」を読了しました。ハードカバーで発売当時読みましたが、宮本作品を読んだのもこれが最後だったかなあ。再読してみると、まったく暗い小説でしたね。

2007年7月23日(月)
さよならノーチラス号

  いけない、いけない。第2日本テレビというサイトで期間限定第2キャラメルボックスというページがあるのですが、そこでキャラメルボックスの過去の作品を配信しています。今配信中の「さよならノーチラス号」を観ていたらそろそろ明日という時間になってしまいました。初めて上川隆也さんが出演している作品を観ましたが(この前まで配信されていた「太陽まであと一歩」は見逃しました。)、上川さんも踊れるんですねえ。テレビで見ると、そんなイメージなど全然ないのですが。なかなか素晴らしいダンスでしたね。ストーリーも僕好みで、今日は途中までと思ったのですが、ついつい最後まで観てしまいました。次は、「スキップ」を暇な時に見てみよう!

2007年7月22日(日)
今週はいよいよ金城さん

 今週は土曜日にまた東京に出かけるので、昨日・今日は家でおとなしくしていました(^^;
 とりあえず、壊れていた車のエアコンを直しに修理工場へ車を持って行きました。取り替えないといけないとなったら、思い切って車を買い換えようかなあと思って出かけたのですが、配線が切れていただけ。幸運だったというべきでしょうか。修理を待っている間、車のカタログを見ていたのですが、思っていたよりも価格が高い。これいいなあと思った車は、目の玉が飛び出るくらいの価格です。今年車検なので、もう1回だけ車検を取ろうかなと思い直しました。それにしても、エアコンが直ってよかった。このところの暑さで、窓を開けて走っている車はマイカーだけ。さすがに炎天下に置いた車に乗るのは辛いものがありました。あ〜よかった、よかった。

 今週は、いよいよ待望の金城一紀さんの「映画篇」(集英社)が発売になります。今日、本屋さんに行った時にレジに置いてあった「青春と読書」8月号をもらってきました。中に金城一紀さんのエッセイ「年譜(もしくは極私的映画鑑賞記)」が載っています。本多孝好さんとは大学時代からの友人で、よく二人で映画を観に行っていたそうです。「もし僕に〈青春時代〉というものがあったとするなら、この時期に間違いないだろう。」だそうです。金城さんと本多さん、二人でいったいどんな映画の話をしていたのでしょうか。

2007年7月19日(木)
ついに江神シリーズが

  びっくりする情報です。今日、東京創元社から届いたメールに新刊情報として有栖川有栖さんの江神シリーズの最新刊の近刊案内が載っていました。題名は「女王国の城」、9月刊行予定だそうです。あの「双頭の悪魔」からもう何年たったのでしょうか。江神、アリスのコンビが帰ってきます。今年の本格ミステリ界ににとっては大きなニュースですね。もう今から楽しみです。

 宮本輝さんの「錦繍」(新潮文庫)、読了しました。書簡文で構成される作品です。この作品が書かれた時は解説にも書かれていたように日常生活に手紙が占める割合は低かったのですが、メール全盛の今では、なおいっそう手紙など書くことは少なくなってしまった、というよりまずはない時代になってしまいました。それだからこそか、非常に新鮮に感じられ、あっという間に読み終わりました。
 今月21日から東京の天王洲銀河劇場で鹿賀丈史、余貴美子でこの「錦繍」が舞台化されます。脚本、演出がジョン・ケアードというイギリス人です。どんな公演になるのか興味深いですね。キャラメルボックスの西川浩幸さんも出演しています。「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」に姿が見えないと思ったら、こんなところで頑張っていたんですね。

2007年7月18日(水)
直木賞発表翌日

 昨夜の直木賞は予想外という声はやはり大きいようですね(別に読んでいない松井さんの作品をどうこう言うつもりはまったくありませんが。)。選考委員が北村さんの作品をどう評しているのか、早く知りたいですね。

 今では年賀状のやりとりだけになっている大学時代の友人から突然電話がありました。来月そちらに出張で行くから、久しぶりに飲まないかという誘い。すぐにOKしました。懐かしいなあ。久しぶりも久しぶり、会うのは10年ぶりぐらいでしょうか。以前東京に長期研修で行っていたときに浅草で飲んで以来です。あの時飲んだ電気ブランの味も懐かしい。お互い田舎から出てきて東京という街に戸惑い、大教室の中で何となく同じ匂いを感じて声を掛け合ったのを、昨日のことのように思い出すことができます。「友遠方より来る。また楽しからずや。」

2007年7月17日(火)
直木賞発表

  第137回の直木賞の発表がありました。受賞作は松井今朝子さんの「吉原手引草」でした。あ〜、またもや北村薫さんは受賞を逃しました。松井さんには申し訳ありませんが、今度こそ北村さんと思っていた人は多かったのではないでしょうか。おなじみの大森望、豊崎由実両氏による「文学賞メッタ斬り!第137回芥川賞・直木賞選考会」のレース予想でも両氏とも本命は北村さんでしたし、松井さんは受賞は難しいとのことでしたが、大方の予想を裏切る結果となりました。北村さんも今回で5回目の候補ですし、何といっても直木賞を主催する文藝春秋からの出版だったのですが・・・。北村さん、いったいいつになったら受賞できるのでしょう。とにかく、選評が聞きたい。そして、大森、豊崎両氏の結果を聞いての感想を読みたい。

 「文学賞メッタ斬り!」はこちら → http://web.parco-city.com/literaryawards/137/index.html
 

2007年7月16日(月)
新潟中越沖地震

  午前中家でDVDを観ていると、かなりの横揺れがありました。新潟を震源地とする大きな地震でした。3年ほど前に中越地震があったばかりだというのに、新潟の人は大変です。

 あさのあつこさんの「ランナー」読了。スポーツ小説かと思いましたが、違いましたね。次は新作はあとにして、今月末に観に行く「錦繍」の復習で、宮本輝さんの「錦繍」を読み直すつもりです。手紙で構成されたこの作品は、昔読んだ時とても印象深かっただけでなく、モーツアルトを聴くきっかけにもなった作品です。さて、久しぶりの再読、今度はどんな印象を与えてくれるのか。 

2007年7月15日(日)
台風通過

  台風の影響で朝は雨が降っていましたが昼前には晴れ間も見えて、こちらはそれほどの影響はなかったようです。とはいえ、大雨の影響で電車は特急が全面運休。一日早ければ、キャラメルボックスを観に行くことができなかったところでした。
 そんな天候だったため、今日はDVDを借りに行って、のんびり家で過ごしました。日本映画の「悪夢探偵」ですが、よくわからない映画でしたねえ。人の夢の中に入っていくことができる能力を持った男が主人公ですが、難しくてボケッとした頭には向いていない映画でした。

  ただいま、あさのあつこさんの「ランナー」(幻冬舎)読書中。

2007年7月14日(土)
「転校生」と「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」

  今日は台風が向かっているというのにもかかわらず、雨の中、朝から東京へ出かけました。
 東京に着いて、まずは大林宣彦監督の「転校生 さよならあなた」を観るために新宿伊勢丹前の新宿ガーデンシネマへ。開演前の列を作っている人を見ると、半分以上が僕と同じような年代の人でした。僕と同様、25年前の「転校生」を観た人なんでしょうね。あいにくの台風の大雨のせいでもあるのでしょうか、劇場の中はガラガラ状態。ゆっくりと真ん中のいい席で鑑賞することができました。感想はまた後日書きますが、う〜ん・・・大林監督ずるいなあというのが見終わった後の気持ちです。

 映画を見終わったあとは演劇集団キャラメルボックスの「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」を観るために池袋サンシャイン劇場へと。ただでさえ、サンシャイン劇場へ向かう通りは混雑しているのに、今日は皆が傘を差しているせいか、いつもより大混雑でまともに歩くこともできません。田舎で好きなように道を歩いている身としては、まともに歩くこともできないなんて、都会で生きていくのは辛いなあと思ってしまいました(笑)
 「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」、キャラメルボックスにとって3度目の上演だったのですね。観に行く前は、事故で一人生き残った女の子ほしみと、幽霊になってしまった彼女の家族との心のふれあいと別れを描いた作品だと思っていたのですが、それだけではなかったんですね。岡内美喜子さん演じるあやめと大内厚雄さん演じる鉄平夫婦の話がそれに加わって、おっといけない!これ以上話すとネタばれになってしまうので、ここまで。でも、ちょこっとだけ言わせてもらえば、男としては鉄平の気持ちがよくわかります。ほしみに責められてしまうけど、僕でも鉄平と同じように考えてしまいますよ。あ〜鉄平がかわいそうだ! いけないのはあやめだ!
 一人生き残ったほしみ役を演じたのはゲスト出演の高部あいさん。最近ではフジテレビで金曜夜11時から放映していた「スリルな夜 子育ての天才」に出演していました女優さんです。会場にはその番組の共演者の原田泰造さんから贈られた花も飾ってありました。かわいい女の子で演技に一所懸命さがでていました(ちょっと、オヤジっぽい感想ですねえ。)。カーテンコールのあいさつで照れていたのがまたかわいい(^^; 楽しい2時間でした。

 今月はもう一度、天王洲の銀河劇場で上演する「錦繍」を観に東京に出かけます。こちらは宮本輝の作品を舞台化したものです。今では宮本作品はまったく読みませんが、「錦繍」は好きな作品です。舞台化と聞いて、思わずチケットを購入してしまいました。楽しみです。
 

2007年7月13日(金)
今夜は納涼会

 今夜は職場の納涼会でした。夏バテしないようにと焼肉店で開催です。せっかく、夜はあまり食べないようにと思っていたのに、あまりの焼き肉のおいしさに、つい食べ過ぎてしまいました。せっかくの1週間の減量の努力が水の泡となってしまいました。まあ、おいしかったから、しょうがないか! 明日からまた「ビリーズブートキャンプ」で一から減量に挑戦です。
 明日は東京にキャラメルボックスの「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」を観に行ってきます。あいにくの大型台風の襲来です。行き帰りの電車が止まらなければいいのだけど。
 坂木司さんの「ワーキング・ホリデー」読了。何だかいい気分にさせてくれる本でした。オススメです。 

2007年7月11日(水)
坂木司「ワーキング・ホリデー」読書中

  ただいま坂木司さんの「ワーキング・ホリデー」(文藝春秋)読書中。今回坂木さんが主人公に据えたのは元ホストの宅急便ドライバーです。軽いタッチの作品でなかなか読みやすくて、あと半分ほど。おもしろいですよ。
 帰りにバスを待つ間、書店に寄って樋口有介さんの「夢の終わりとそのつづき」(創元推理文庫)を購入。柚木草平シリーズ第5弾とあったのですが、文庫の解説によると、そもそもこの作品は「ろくでなし」という題名の柚木とは別の主人公の作品を柚木に改めたものだそうです。さてさて、どんな柚木が登場してくるのか楽しみです。

2007年7月10日(火)
「夜明けの街で」読了

  東野圭吾さんの「夜明けの街で」(角川書店)読了。う〜ん、爽やかな不倫を描くことが出発だったそうですが、不倫が爽やかなはずがないですよね。やっぱり、女性に受け入れられるには難しい作品です。男性でさえ、どうでしょうか。確かに読みやすいんですが。

 帰りのバスを待つバスターミナルで、久しぶりに同じ会社に勤める中学時代からの同級生に会いました。同じ会社といっても技術系の彼とはなかなか会う機会がないのですが、今日はバスを待つ時間があったので、男二人ベンチに座って話をしました。二人が同じように思っていたのは、時間がたつのが早いということ。中学で同じクラスだった時からはすでに30年以上が過ぎ、今でも当時のことは二人ともよく憶えているのですが、口を出るのは、今まであっという間だったなあという言葉。ちょっと寂しい感じになってしまいました。お互いこれから先もあっという間に過ぎるということがわかっているんですよね。

2007年7月8日(日)
東野圭吾「夜明けの街で」

  東野圭吾さんの「夜明けの街で」(角川書店)を読書中。テーマは“不倫”と“犯罪を犯したかもしれない女性を愛することができるか”というちょっと重いテーマですね。題名の“夜明けの街で”はサザンオールスターズの「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」の歌詞から取ったそうです。中で主人公がこの歌を“歌っているうちに、これが不倫を仄めかしている歌だと気づいた”と考えるくだりがあります。あれっ?そうだったかなあと思って、何度もCDを聞いてしまいました。ところで、この本、途中まで読んで、なるほどなあと思ってしまうところが多々あるのですが、果たして女性の読者に受け入れられるでしょうか。

 さて、今週土曜日は演劇集団キャラメルボックスの「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」を観に行きます。それを楽しみに1週間頑張りますか。

2007年7月7日(土)
直木賞候補作

  先日、芥川賞、直木賞の候補作の発表がありました。芥川賞はさておいて、直木賞の候補作は、次のとおり。

   北村 薫  「玻璃の天」(文藝春秋) 
   桜庭一樹  「赤朽葉家の伝説」(東京創元社) 
   畠中 恵  「まんまこと」(文藝春秋) 
   万城目 学 「鹿男あをによし」(幻冬舎) 
   松井今朝子 「吉原手引草」(幻冬舎) 
   三田 完  「俳風三麗花」(文藝春秋) 
   森見登美彦 「夜は短し歩けよ乙女」(角川書店)
  
 北村さん、万城目さん、森見さんの作品以外は読んでいないのですが、やはりここは5回目のノミネートとなった北村薫さんの受賞と考えたいです。前回も「ひとかた流し」でノミネートされながら、受賞作なしという結果に終わってしまいましたが、いいかげんもういいでしょう。選考委員を勤める作家よりずっと素敵な作品を書いていると思うのですが。
 でも、おもしろさという点でいえば、この作品の中では森見さんの「夜は短し歩けよ乙女」ですね。京都の雰囲気を感じさせる作品で、こんなに引きこまれた作品もしばらくぶりです。京都といえば万城目さんの「鹿男あをによし」も「夜は短し〜」に続く作品でした。彼はまた次回作に期待です。
  選考委員会は今月17日。さて、期待どおりの結果となるか。

2007年7月6日(金)
せっかくの「ビリーズブートキャンプ」が・・・

  職場の担当の納涼会から帰ってきました。飲まないでいようと思ったのですが、生ビールを飲んだのが運の尽き。酔ってしまえば何とやらで、結局生ビールのあと焼酎、冷酒と飲んでしまいました。帰って、体重計に乗ったら何と○○s。あ〜、今週の努力は何だったのでしょう。明日はまた「ビリーズブートキャンプ」で頑張るぞ!
 明日は午前中は香港映画「傷だらけの男たち」を観に行く予定です。もちろん、明日きちんと起きることができればですけど。

2007年7月5日(木)
納涼会の始まり

  暑い季節を迎え、仕事も一段落したところで、明日は納涼会です。仕事帰りに冷たいビールというのはとても魅力的なのですが、ここ3日、「ビリーズブートキャンプ」でせっせとエクササイズしている身としては、明日ができないのはちょっと・・・。一度やらないと、そのままズルズルしなくなりそうで怖いです。そのうえ、このところは夜はビールを飲んだら主食は食べないようにしているのですが、明日はそういうわけにもいかないだろうし・・・。
 東野圭吾さんの「夜明けの街で」を読み始める予定だったのですが、文庫で買った大沢在昌さんの「B・D・T[掟の街]」を何気なくページをまくって読んでいたら止まらなくなってしまいました。あっという間にあと50ページほど。これって、先日発売になった「影絵の騎士」の前作でしょうか。たまにハードボイルドを読むのも気分転換にいいですね。「夜明けの街で」はとりあえず後回しです。

2007年7月4日(水)
昨夜は爆睡

 昨日は、石田衣良さんほかによるアンソロジー「午前零時」を布団の上に横になって読んでいるうちに、いつの間にか眠ってしまいました。やはり、帰宅してから「ビリーズブートキャンプ」に挑戦したことが原因でしょうか。もちろん、途中でリタイアしたのですが・・・。あれを1時間続けて行うのは至難の業です。早寝のおかげで明け方早く目が覚めてしまったため、「午前零時」を読了しました。さて、次は東野圭吾さんの「夜明けの街で」です。

2007年7月2日(月)
「午前零時」

 石田衣良さんほか12人の作家によるオムニバス作品「午前零時」を読み始めました。これは電子書籍配信サイトの連載「シリーズ午前零時」を加筆・修正し、さらに仁木英之さんと石田衣良さんの書き下ろしを加えた作品です。恩田陸さんの掲載作品「卒業」はどこかで見た題名だと思ったら、3月に出版されたばかりの恩田さんの短編集「朝日のようにさわやかに」(新潮社)に収録されていましたね。貫井さんの作品も収録されているので楽しみです。

  恐れていた「ビリーズブートキャンプ」が到着してしまいました。到着まで4週間ほどかかるというメールを受け取っていたので、安心していたのですが、増産したんですねえ。参りましたよ。夜だというのに、妻はやる気満々。テレビの前のテーブルを片付けて、さっそく基本プログラムのDVDをDVDレコーダーへ。無理矢理付き合わされましたよ。でも、駄目です。60分弱のプログラムですが、20分ほどでダウンです。日頃運動不足の身体には応えます。汗だくだくです。でも、20分でこれだけ汗をかくのですから、プログラムをきちんとやり遂げれば相当の運動になりそうです。せっかく“入隊”したのですから、無理しないよう少しずつ頑張ってみようかな。

2007年7月1日(日)
HP開設5年目に突入です

 すっかり忘れていましたが、昨日はこのホームページを開設して満4年の記念日(?)でした。本や映画の感想を備忘録代わりに書くことを目的に始めたのですが、どうにか4年間続けることができました。これも訪問していただいている皆さんのおかげです。訪問していただいている方がいるということは、ホームページを継続していく上でとても励みになります。今日から5年目。これからもよろしくお願いします。

 先日1年近くぶりにあった友人が開口一番、「貫禄つきましたねえ。」。男性の友人なら笑い飛ばすところですが、女性の友人ですので、その言葉には大ショックです。やっぱり、見た目太ったかなあとがっかり。ところが、それを見越したように先日注文した「ビリーズブートキャンプ」が発送したというメールが到着。明日には届きます。これはやっぱり本気になって入隊しなくては駄目かなあと、気を引き締めています。こうなれば、体重減らして彼女の前に現れてやろうじゃないか!でも、続けてできるか不安はありますが(^^;