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身辺雑記(2006年11月)

2006年11月27日(月)
しゃばけシリーズ第3弾発売

  畠中恵さんの「ねこのばば」が新潮文庫から発売になりました。しゃばけシリーズ第3弾。体の弱い大店の若旦那と妖怪たちが繰り広げる人情物語(ときにはチョットこわい話もあります)。時代小説と妖怪ものということで、最初は敬遠していたのですが、おもしろいとの評判を聞き文庫になったのを機会に読んでみたら、これが評判どおり。ただ、今さらハードカバーで買うのも何だなあと思って、作者の畠中さんには申し訳ないのですが、このシリーズはハードカバーを買わずに、文庫化を待って読んでいます。さて、この本は通勤バスで読む本にしようかな。
 今週は、加納朋子さんの「モノレールねこ」(文藝春秋)や恩田陸さんの「中庭の出来事」(新潮社)、角川書店からは森見登美彦さんや角田光代さんの新作も出る予定です。加納さんと恩田さんの本には惹かれますねぇ。

2006年11月26日(日)
映画感想をアップ

  感想を書かないままでいた「サンキュー・スモーキング」ほか2本の映画の感想をようやくアップしました。このところ、本を読んでも映画を観ても感想を書くのが後回しになっています。本の感想の方はまだ書いていないものが溜まったままですし・・・。今日は天気も良くなかったし、何をするわけでもなかったのですが、本も読むことができませんでした。いったい、何してたんだろう。時間の使い方がまずいなあ。

 本屋さんの平台に村上春樹さんが訳した「グレート・ギャツビー」が積まれています。お手軽な普及版とともに値段も高い愛蔵版の2種類。村上ファンは、地方にも多いらしくて意外に売れ行きがいいみたいです。でも、いまさら「グレート・ギャツビー」は読む気力がありません。来年初頭に発売されるという話のある「ロング・グッドバイ」は購入してしまいますけど。 

2006年11月25日(土)
せっせと片付けの一日

 今日は予定がキャンセルになってしまって、朝から暇になったので、子どもが産まれた友人へお祝いを贈ったり、身の回りの細々としたものの片付けに一日を費やしました。年末を控えて領収書の類が多くて、個人情報が流出しないようにとせっせと細かく破ってからゴミ箱に捨てましたが、やはり家庭用シュレッダーは必要だなあと思ってしまった一日でした。
  Amazonに注文していた津原泰水さんの「ピカルディの薔薇」(集英社)が届きました。受け取ったときの第一印象は「この本高い!」。250ページに満たない厚さで、活字も他の本より大きい。ページ数が少ないから一概に安いとは言えないでしょうが、やっぱり、この厚さで税込み1785円は高いと思ってしまう(哀しいですねぇ庶民は。)。「蘆屋家の崩壊」から久しぶりの猿渡くんの登場と聞いて、思わず購入してしまいましたが、あとは内容次第ですかねえ。
  表紙カバーの絵は、どこかで雰囲気の同じ絵を見たことあるなあと考えたら、森博嗣さんの「墜ちていく僕たち」がそうでした。作者は金子國義さん。僕は知りませんでしたが、有名な方のようで、本のカバーだけでも数々の作品があるようです。詳しくはこちらのHPで → http://www.kuniyoshikaneko.com

2006年11月22日(水)
三崎亜記「失われた町」

  明日は休み。休みの前夜はいつものことながら、ゆったりとした気持ちになれます。今夜は仕事から帰ってから、どうしても三崎亜記さんの「失われた町」(集英社)が欲しくて、夕食を食べてから本屋さんへ行ってきました。さっそく平台に積まれていた「失われた町」を購入。何はともあれ、読みたい、でも読むのがもったいないという気持ちもあるし・・・。積読本はいっぱいあるし、あ〜何から読もうかなあ、難しい選択です。

2006年11月20日(月)
Qちゃん、がんばれ!

  昨日は雨模様の天気で、最高気温も10度に届かないという一日で、結局紅葉を見にドライブに行く予定は中止し、テレビで女子マラソンを見ていました。高橋尚子選手、残念だったですねえ。今までは高橋選手の走りを見ると、他の選手がまったく相手にならないなあと思ったものですが、昨日は違いました。いつもの力強さがなかったですね。かつてオリンピック出場を逃した東京の坂で、今回も後ろから来た日本選手に抜かれるなど、その走りは見ていても痛々しいほどでした。年齢も34歳、まだまだ負けてもらいたくないと思いますが、さて、復活はいつになるのでしょうか。

 今週末に三崎亜記さんの「失われた町」(集英社)が発売になります。集英社のホームページには『大切な人が、帰るべき家が「消滅」したら、あなたは!?』との紹介文がありました。なんだか、おもしろそうな話です。僕が好きそうな話のようで、大いに期待してしまいます。

2006年11月18日(土)
合唱コンクール

 今日は娘の中学校の合唱コンクールを見学に行ってきました。
 みんなで何かを目指して行動するということは、最近の子どもたちはどうなんだろうと思っていましたが、毎日朝は通常より早く出かけて朝練習、帰りも授業が終わってから練習と、意外にみんな頑張ったようです。少しばかり見直してしまいました。
 コンクールは学年関係なくクラス対抗で、課題曲と自由曲の2曲を歌います。ピアノの伴奏で歌うのですが、ピアノ奏者に男子学生の姿が目立ちます。最近テレビでも(マンガでもと言った方がいいのかな。)、「のだめカンタービレ」で、玉木宏演じる千秋クンが鮮やかにピアノを弾いていますが、こちらの学校の中学生もみんな見事な弾きっぷりです。男子生徒がピアノ弾くなんて、カッコイイですよねえ。うらやましいです。ウチの娘のクラスもピアノ伴奏は男の子。あまりにうまくピアノを弾くので、娘が尋ねたそうです。“どうして、そんなに上手にピアノが弾けるの?”(なんというアホな質問!) それに対して、彼はひとこと言ったそうです。「努力だよ。」 はぁ〜これまた格好良すぎる回答。ただ、こう言われてしまうと、後の会話が続かなかったそうですがね。
 ちなみに、コンクールの結果は娘の隣のクラスが優勝。担任の先生の結婚を来週に控えて、いいプレゼントができたとクラスの子は大喜び。それに対し、娘のクラスは、絶対自分たちの方が上手だったと女の子たちはクラスに戻ってから号泣したそうです。若い担任の女の先生も、みんなは一生懸命努力したわと、これまた一緒になって泣いてしまったとのこと。なんだか学園ドラマみたいです。最近の子どもはこうした行事に醒めているものだと思っていましたが、意外と夢中になれるものなんですね。

 久しぶりにノンフィクションの本を買いました。第4回開高健ノンフィクション賞受賞作の伊東乾「さよなら、サイレント・ネイビー 地下鉄に乗った同級生」(集英社)です。筆者である東大助教授の同級生だった地下鉄サリン実行犯を描いた作品です。本の帯に本文中の一文が書かれています。これを読んだからこの本を買う気になりました。ここに引用させていただきましょう。

『「誰かが黙って責任をとる」これをずっと繰り返しているから1945年も1995年も、そしていまも、何一つ本当には裁かれないし、日本は何一つ変わらない。 豊さん。豊さんでしか語れない、また豊さんだからこそ語りうることを語ってくれないか。』

 明日は紅葉でも見にドライブでもしようと思ったのですが、天気予報によるとあいにくの雨。最高気温もこちらでは10度までいかないという寒さです。いよいよ本格的な冬の訪れでしょうか。

2006年11月16日(木)
禁酒1週間経過

  お酒を飲むのを控えて1週間が過ぎました。意外と飲まないでいようと思えば、できるものです。ただ、夕食にお酒を止めたし、ご飯の量も少なくしているのですが、なかなか体重は減少しません。あと4キロは減らしたいと思うのですが、仕事がらあまり体を動かさないので、カロリーの消費が少ないのかもしれません。軽い運動でもしないと駄目かなあ。
 家の前を走る道は有名な景勝地へ向かう道ですが、紅葉の真っ盛りのはずなのに、土日に道が混みません。以前は土日の夕方となれば、帰路に向かう車で大渋滞だったのに。やはり、景気は回復していないのでしょうか。大型バスもあまり走っていませんしね。今度の日曜日はのんびり紅葉でも見にドライブに行く予定です。
  桂望実さん「RUN!RUN!RUN!」(文藝春秋)読了。同じ陸上に賭ける大学生を描いた三浦しをんさんの「風が強く吹いている」とは全然雰囲気が異なる作品でした。

2006年11月13日(月)
のだめカンタービレ

  さきほどまで、フジテレビで放映していた「のだめカンタービレ」を見ていました。娘が夢中で見ていたので、何となく付き合ってみていたのですが、おもしろいですねぇ。すっかり、家族のお気に入りとなってしまいました。マンガが原作ということで、演出もマンガチックですが、クラシックが題材になっていることも、またおもしろい。CDショップでは、商魂逞しいメーカーが、さっそく「のだめ〜」で使われているクラシックが入ったCDを売り出しています。
 今日の放送の中で演奏されたのは、ラフマニノフの「ピアノ・コンチェルト第2番」。さっそくラックの中から探し出してきました。今晩はこの曲を聴きながら本を読むことにします。
 石田衣良さん「美丘」(角川書店)読了。本の帯にある「奇蹟のラストシーン」っていったいなに?

2006年11月10日(金)
ひとつ、村上さんでやってみるか

  村上春樹さんの「ひとつ、村上さんでやってみるか」購入。なかに、先日この日記に書いたレイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」の新訳のことも書かれていました。清水俊二さんの訳はかなり削除しているところが多いようですが、村上さんの訳は削除部分をきちんと訳しているそうです。自分で「完全版」と言っているくらいですから、かなり自信がありそうですね。これは、一段と発売が待ち遠しくなりました。その前にそろそろ村上さんの新訳「グレート・ギャツビー」が発売になるようです。

 何年ぶりかで赤川次郎さんの本を買いました。「マリオネットの罠」(文春文庫)です。長い間絶版になっていたようで、昔から読みたいと思っていたのですが、ブック・オフ巡りをしてもなかなか見つけることができませんでした。今回、新装版で発売されてようやく手に入れることができました。うれしい!

2006年11月8日(水)
村上春樹さん「長いお別れ」

  今年度のフランツ・カフカ賞を受賞した村上春樹さん。2004年、2005年とカフカ賞を受賞している作家がノーベル文学賞を受賞しているということで、大いに期待されたところですが(結果は残念でしたが)、そんな村上さんのある情報を今日人間ドックで検査を待っているときに読んだ週刊誌の記事の中に見つけました。内容は何かというと、あのレイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」が村上さん訳で出版されるというのです。僕が読んだのは清水俊二さん訳のハヤカワ・ミステリ版ですが、あれを村上さんがどう訳してくれるのか、本当に楽しみですね。年明けに発売予定のようですが、これは買わないわけにはいきません。

 本日、村上さんの、『「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? 」』が発売されました。恋愛の法則、最近作への質問、新訳「グレート・ギャツビー」の実況中継など、作家の回答を一挙大公開。期間限定オープンの『村上朝日堂ホームページ』に寄せられた読者との交換メール490を新たに編集して収録したものだそうです。村上春樹ファンとしては読みたいですね。

2006年11月7日(火)
「一瞬の風になれ」読了

  佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ 3」(講談社)読了しました。いやぁ〜おもしろかった。今年はこの作品を始め、三浦しをんさんの「風が強く吹いている」(新潮社)やこれから発売予定の桂望実さんの「RUN!RUN!RUN!」(文藝春秋)と、陸上を舞台にする作品が続々出ましたね。特に三浦さんと桂さんの作品は、箱根駅伝を舞台にしているということで、これは比較してしまいますね。
 明日は、人間ドックに行くため、仕事は休みです。このところ体調はいまひとつですし、年齢のせいか、いろいろ体にガタがきているので、健診の結果がこわいです。せっかくなので、オプションで腫瘍マーカー検査もしてくるつもりです。積読本はいっぱいあるし、まだまだ死にたくはありません。 

2006年11月4日(土)
「地下鉄に乗って」ほか感想

 このところ、映画を観ても、本を読んでも感想を書かずにいたので、今日はたまっていた映画の感想をいっきに書きました。「地下鉄に乗って」ほか3本です。このなかでは、韓国映画「トンマッコルへようこそ」が一番のオススメです。よく笑い、そして涙する映画です。この映画を観ると、日本映画はとても韓国映画に勝てないなあという気がします。
 たまりにたまっている本の感想は、これから少しずつアップしていきます。今日も小路幸也さんの「東京公園」(新潮社)読了。現在、佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ 3」(講談社)を読書中です。

2006年11月1日(水)
石田衣良さん「美丘」

 本屋さんに石田衣良さんの「美丘」と恒川光太郎さんの「雷の季節の終わりに」が並び始めました。それにしても、「美丘」の表紙カバーはどうでしょう。裸の男と女の写真(?)ですが、あれをレジの若い女性店員の前に差し出すのはなかなか勇気がいります。特に僕のような気の弱い男の場合には(笑) この本は、オンライン書店に注文することにします。
 「雷の季節の終わりに」は、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞した恒川光太郎さんの第2作目です。サイトを見ていただいている“かるさん”に教えていただいた「夜市」を読んですっかり気に入ってしまい、次回作を今か今かと待ち望んでいましたが、いよいよ発売になりました。「夜市」同様異世界を舞台にした話のようです。読むのが楽しみですが、積読本は多いし、さて、いつ読もうかなあ。