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身辺雑記(2006年10月)

2006年10月31日(火)
積読本の山

 最近仕事が忙しくて、なかなか落ち着いて本を読む時間が取れません。にもかかわらず、読みたい本はオンライン書店に注文してしまうので、積読本は増えるばかりです。あれほど待ち望んでいた京極夏彦さんの「邪魅の雫」(講談社ノベルス)も買ったはいいが、そのまま枕元に置いてあるままです。このところ、読みたい本が続々発売になるので、枕元の積読本の山は高くなるばかり。
 佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ 3」(講談社)、越谷オサムさんの「階段途中のビッグ・ノイズ」(幻冬舎)、梶尾真治さんの「つばき、時跳び」(平凡社)、等々が積み重なる中で、今日またまた予約していた本がオンライン書店から届きました。小路幸也さんの「東京公園」(新潮社)、森見登美彦さんの「きつねのはなし」(新潮社)、そして中村航さんの「絶対、最強の恋のうた」(小学館)の3冊です。このところ、ちょっと買いすぎの感がありますが、仕事が忙しくて飲みに行くことがなくなったので、その分の飲み代が本に回っていると思えばいいかな。そういえば、石田衣良さんの「美丘」(角川書店)と恒川光太郎さんの「雷の季節の終わりに」(角川書店)も発売になるので、買わなくては。

 夕方、また新たな仕事が飛び込んできて、のんびりさせてくれません。今週が終わればちょっと落ち着くので、あと一頑張りです。 

2006年10月30日(月)
残業です

  今日は朝9時から夜の10時まで昼休みを挟んで延々と会議でした。これだけ長く会議をしていると、もう頭の回転も鈍くなってしまって、いいアイデアなどまったく出ません。時間が長いばかりで、効率としてはよくないですねえ。結局結論が出ずに、明日も今日の続きです。疲れました・・・
 そんなわけで、家に帰ってきたのも11時近く。昨夜から読み始めた大崎善生さんの「タペストリーホワイト」(文藝春秋)は、今夜はあまり読むことができませんねえ(佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ」は後回しです。)。 

2006年10月28日(土)
ありがとうございます

  今日トップページに設けているカウンターの数が5万を超えました。サイトを訪れてくれた皆さん、本当にありがとうございます。これからも、本と映画について、少しずつですが更新していきますので、よろしくお願いします。
 朝のTBSテレビ「王様のブランチ」の本のコーナーで、編集者の松田哲夫さんが、今年のベスト1作品として、佐藤多佳子さんの 「一瞬の風になれ」を推薦していました。まだ2か月を残してのベスト1作品とは、相当入れ込んでいますね。確かに素敵な作品です。今夜から「一瞬の風になれ 3」を読み始めます。どんなラストになるのか、今から楽しみです。
 韓国映画「トンマッコルへようこそ」を観に行ってきました。テレビコマーシャルでおすぎさんが絶賛していますが、これは本当にオススメの映画です。おもしろくて、悲しくて、心が温かくなる作品です。今年のマイベスト10の上位にランクされる作品。負けるな日本映画! 

2006年10月25日(水)
新刊ラッシュ

  月末にかけて読みたい本が続々発売になります。本棚に入れるスペースはもうすでにないし、なるべく買わないでいようと思うのですが、つい買いたくなってしまうという困った性格です。妻には文句を言われるばかり。
 角川書店からは石田衣良さんの「美丘」と恒川光太郎さんの「雷の季節の終わりに」。石田さんの本は、角川書店のサイトで見たあの表紙ではちょっとレジに持って行くのが勇気がいりますね。特に女性の場合はなおさらです。女性ファンの多い石田さんですから、もう少し考えた方がよかったのでは。まあ、こういうときにオンライン書店は役立ちますね。恒川さんはホラー小説大賞受賞後の第一作なので、期待してしまいますね。
 また、日本ファンタジーノベル大賞優秀作を受賞した前作「ボーナス・トラック」が思わぬおもしろさだった越谷オサムさんの第二作が発売になります。題名は、「階段途中のビッグノイズ」(幻冬舎)。高校が舞台の作品のようです。
 それから、8月、9月と毎月刊行されてきた佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ」(講談社)が、いよいよラストを迎えます。ラストの副題は「ドン」。さて、どんな感動を与えてくれるのでしょうか。
 まだまだ読みたい本はあります。大崎善生さんの新作は「タペストリーホワイト」(文藝春秋)。学生運動華やかなりし頃の物語です。気になる作品です。松尾由美さんの「オランダ水牛の謎」(東京創元社)は、安楽椅子探偵シリーズ第2弾です。本当の安楽椅子が口をきいて推理をしてしまうという突拍子もない設定のお話です。小路幸也さんの「東京公園」(新潮社)も捨てがたいです。  

2006年10月23日(月)
吉田拓郎&かぐや姫

  仕事から疲れて帰ってきたら、NHKテレビで先日つま恋で行われた、吉田拓郎とかぐや姫のコンサートの様子を放映していました。なんだかお客さんが中年太りや白髪交じりの人が多い。平均が49歳というのですから、僕より年上の人ばかりですね。みんな立って手を叩き、一緒に口ずさんでいました。彼らの心の中には何が去来しているんでしょうか。きっと、吉田拓郎やかぐや姫の歌に夢中になっていた若い頃のことを思い出しているんでしょう。気持ちわかるなあ。歌というのは、歌われたその時代の記憶を呼び起こしてくれますね。僕も思わず、大きな声を出して歌ってしまって、妻にうるさいと言われてしまいました(^^; あ!中島みゆきまで出てきました。これはサプライズだったなあ。最後は「今日までそして明日から」 いい歌ですね。今夜は吉田拓郎かかぐや姫のCDでも聴きながら寝ようかな。

2006年10月22日(日)
浅田次郎「地下鉄に乗って」

  昨日は、映画の「ブラック・ダリア」と「地下鉄に乗って」を観に行ったのですが、正直のところ僕自身の評価としてはいまひとつ。特に浅田次郎さんの同名小説が原作の「地下鉄に乗って」は、あんなストーリーだったのかなあと思って、今日は本棚の片隅から原作本を探し出していっきに読みました。

 ハードカバーで発売されたのが、1994年3月ですから、なんと12年ぶりの再読です。地下鉄の出口を出たところ、そこは過去の時代だったという記憶があったので、タイムトラベル(タイムスリップ)ものだとはわかっていたのですが、過去に行く手段は(あるいはきっかけは)、地下鉄の出口を出ることばかりではなかったのですねえ。すっかり忘れていました。いったい、どうしてそうなるかは結局最後まで明らかにされていません。

 だいたい、父子の話ばかりだと思っていたのが、そこに不倫相手の若い女性が登場していることなど、まったく覚えていませんでした。これって、単純に昔に読んだ作品だからということだけではない気がします。今回映画を観てわかったのですが、タイムトラベルものとしては、どうしても気になってしまう部分があったため、大好きなタイムトラベルものとしての大きな期待が読み終わったときには大きな落胆に変わっていたのでしょう。それが、なおいっそうこの作品を忘却の彼方に追いやってしまった気がします。

 でも、ファンタジーとしてあまりタイムパラドックスのことなど考えなくて読むと、感動の作品であることは確かですね。テーマとすれば、語り尽くされていますが。 

2006年10月20日(金)
ようやく一週間が終わり

 慌ただしい一週間もどうにか終わり、明日は休みです。観たい映画が続々と公開されているので、明日は映画を観に行くつもりです。ジェイムズ・エルロイ原作の映画化「ブラック・ダリア」にしようかなあ。作家のトルーマン・カポーティを描いた「カポーティー」もおもしろそうですし、明日から公開の「スネーク・フライト」も気になります。日本映画では「フラガール」が意外と評判が良いようですし、浅田次郎さん原作の映画化「地下鉄に乗って」も大好きなタイムトラベルものですからねえ。う〜ん、悩みます。

 現在読んでいる津原泰水さんの「ブラバン」(バジリコ)、意外に(といっては津原さんに失礼ですが)おもしろいです。登場人物がやたらに多いのですが、登場人物紹介のしおりが入っているのがうれしいです。読んでいて、これ誰だっけと思っても、そのしおりを開くとどんな人物かがすぐわかります。こうした登場人物の多い作品にはなかなかいいアイデアでしたね。編集者か、それとも作者の津原さんかはわかりませんが、アイデアを出した人に拍手です。  

2006年10月18日(水)
早くも忘年会の知らせが

  このところ、仕事が忙しくて本を読む余裕がありません。通勤バスの中でも眠ってしまう有様。とりあえず、今日から眠る前は津原泰水さんの「ブラバン」(バジリコ→こんな名前の出版社があったんですね。初めて知りました。)を読み始めます。“クラシックの、ジャズの、ロックの名曲にのせ、総勢34名のメンバーたちが繰り広げる、大群像劇”だそうです。こうした青春グラフィティは好きなんですよねえ。今までの津原さんの作品からは想像ができませんが、期待が持てます。

 この2月まで一緒に働いていた職場の仲間から、忘年会のお知らせメールが届きました。もうそんな季節になってきたんですねえ。というか、ちょっと忘年会の日程を決めるのは早すぎるのかな(^^)総勢18人の職場、プロジェクトが終わって今ではバラバラな職場にいますが、苦労をした仲間です。まだまだ先ですが、今から楽しみです。

2006年10月15日(日)
ゆったりとした一日

  昨日は東京に「ダリ回顧展」と劇団四季の「コーラスライン」を観に行ってきました。芸術の秋を迎えて、芸術に浸りきった一日だったと自己満足です。
 久しぶりに上野に行きましたが、上野は朝から多くの人で混み合っており、田舎からやってきたらしい老人の団体客、公園の片隅で寝ているホームレスの人、上野にある美術館に来た人と様々な人たちがいました。
 ダリ回顧展は、開場時間すぐに行ったので、並ぶこともなく入場できたのですが、会場内は大混雑。絵の前でじっと佇んで見入っている人もいるし、蘊蓄を披露している人もいたりして(本当に絵が好きな人たちなんでしょうね)、なかなか端からだと列が進みません。ただ、この展示会は順路がきまっていなかったので、人がいないところから見ながら、せっせと鑑賞しました。でも、東京ってやっぱり人がすごいですね。見終わって会場から出たら、そこには行列ができていました。入場者が多すぎて、入場制限になっていたのです。待つのが嫌いな性格の僕としては、早起きして来て正解でした。
 午後は浜松町まで行って劇団四季の「コーラスライン」を観劇です。いつもは娘を連れて行くところですが、今回は試験前で妻から禁止令が出されたので、一人で行っってきたのですが、観客は9割方女性で、ちょっと男性客、それも1人は何となく肩身が狭いです。
  「コーラスライン」は、20年以上前に映画化されたときに当時友人の女性と観に行ってすっかり気に入ってしまい、劇団四季のものも以前に観たことがあるのですが、今回観るのは10数年ぶり。そのため、初めて観たときのように楽しむことができました。
 この「コーラスライン」はまだDVDなんてものがなかった時代に、レーザーディスクを買ってきて観ていたら、いつの間にかまだ幼稚園にも通っていなかった息子が横に座って一緒に観ていました。言葉もまだわからない息子がどこが気に入ったのか、泣いていても、「コーラスライン」を観ると泣きやんで夢中で観てしまう有様。将来は音楽方面に行くかなあと期待したのですが、親の期待どおりには行かないですねえ(笑)
 
 今日はのんびりと一日を過ごしました。昼寝までしてしまいました(^^; 西澤保彦さんの「神のロジック 人間のマジック」(文春文庫)読了。

2006年10月12日(木)
また飛行機がビルに

  朝目覚めたら、テレビからニューヨークで飛行機がビルに突っ込んだというニュースが流れてきました。先日、5年前の9.11テロ事件を舞台にした映画「ワールド・トレード・センター」を観に行ったばかりだったので、またテロかとびっくりしましたが、その後のニュースでテロではないと伝えられました。あんな悲惨な事件は二度と起こってもらいたくはないですよね。そうはいっても、死者も出たようで、ビルにいた人にとっては不運としか言いようがありません。まさか飛行機が突っ込んでくるとは思ってもいなかったでしょうに。飛行機に乗っていたのはヤンキースの選手というのにもチョットびっくりしてしまいました。

 通勤バスの中で読み始めた梨木香歩さんの「家守綺譚」(新潮文庫)ですが、意外とおもしろくて昼休み時間中もせっせと読んで、先ほど読み終わりました。これは拾いものの1冊です。明日からの通勤バスでは、西澤保彦さんの「神のロジック 人間のマジック」(文春文庫)に取りかかります。

2006年10月10日(火)
週末を楽しみに

  三連休もあっという間に終わってしまいました。今週は仕事がバタバタしているのですが、週末は久しぶりに東京に行く予定です。劇団四季の「コーラスライン」を観に行くのが主目的ですが、時間が許せば今上野の森美術館で開催しているダリ展も見てきたいと考えています。小学生の頃、図工の教科書に掲載されていた、ぐにゃりとした時計の絵は印象的で、それ以来ダリはチョット気になる画家です。せっかく東京に行くのだから、見に行きたいとは思うのですが、そうなると朝早く出かけなくてはならないし、思案のしどころです。
 通勤バスの中で読んでいた、久しぶりの外国作品、マイクル・コナリーの「天使と罪の街 上・下」(講談社文庫)読了。やっぱりマイクル・コナリーのハリー・ボッシュシリーズはおもしろいです。そのうえ、この作品にはボッシュだけでなくコナリーの他作品の登場人物たちが総出演という感じで、コナリーファンにはたまらない作品となっています。ファンにはオススメです。次のバスでの読書は初めて読む梨木香歩さんの「家守綺譚」(新潮文庫)です。

2006年10月8日(日)
三連休二日目

  三連休も2日目が終了。別にこれといった予定もなく、昨日は映画「ワールド・トレード・センター」を観に行き、今日は買い物に出かけましたが、仕事しているときと違って休みというのはあっという間に時間が経過してしまいますね。
 今夜は娘にせがまれて、遅ればせながら「LOST」をレンタルしてきて見ました。まだ2巻までですが、評判どおりおもしろいですねえ。ただ心配なのは、あまりに風呂敷を広げすげてきちんとラストにすべての謎が解けるかどうかです。人気がありすぎて、放映が続きすぎると、だらだらとしたものになりがちですからね。  
 ハードカバーで買ったまま積読状態だった東野圭吾さんの「手紙」が文庫化されてしまいました。なんか損した気分になってしまいます。三浦しをんさんの直木賞受賞第一作「風が強く吹いている」読了。おもしろいです。おすすめ!  

2006年10月4日(水)
大崎梢「晩夏の夏」読了

  大崎梢さんの「晩夏の夏 成風堂書店事件メモ(出張編)」(東京創元社)読了。前作の「配達あかずきん」と異なって今回は長編です。前作のような書店での謎を解くという話ではありませんでしたが、相変わらず書店員の杏子とアルバイト店員の多絵のコンビは愉快です。さて、次は駅伝シーズンを前に箱根駅伝を目指す大学生を描く三浦しをんさんの直木賞受賞第一作「風が強く吹いている」(新潮社)にしようか、それとも京極夏彦さんの弁当箱本「邪魅の雫」(講談社ノベルス)にしようか思案のしどころです。

 注文しておいた映画のDVD「レント」が届きました。ブロードウェイでロングラン上演が続くミュージカルの映画化です。ミュージカルって好きなんですよね。今度の休日の夜は「レント」の鑑賞で決まりです。

2006年10月3日(火)
篠原涼子「アンフェア」

  今夜はフジテレビの「アンフェア」に間に合うように帰ってきました。篠原涼子さん主演の今年3月まで放映していた番組のスペシャル版です。最近ちょっと篠原涼子さんのファンです。この作品ではハードボイルドな女刑事を演じていますが、これがまたカッコイイですねぇ。長い黒のコートを着て拳銃を構えている姿にはほれぼれします(^^; また先日まで放映していた「花嫁は厄年!」では、コミカルな役を演じていましたが、これはこれでかわいい役でしたね。ラストは映画化へと続く終わり方です(本当にアンフェアなのは誰かですって)。公安部の管理官役の江口洋介も引き続き登場のようです。観に行っちゃおうかなあ・・・。それにしても、今日のテレビ、大倉孝二はいったい何者だったんでしょう。 

 テレビを見ていたら、本を読んでいる時間がありません。現在読んでいるのは、「配達あかずきん」が評判だった大崎梢さんの「晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)」(東京創元社)です。今回は長編。あと少しで読み終わります。 

2006年10月1日(日)
今日から10月です

  今日からはや10月。雨模様の一日で、半袖で過ごすのが寒く感じる季節になってきました。

  さて、今月も読みたい本が続々発売になります。石田衣良ファンとしては、号泣の恋愛小説と謳われた「美丘」(角川書店)は押さえておきたいところ。梶尾真治さんの「つばき、時跳び」(平凡社)は、タイムトラベルロマンスだそうです。タイムトラベルもののファンとしてはこれも外すわけにはいきませんね。さらに、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞した恒川光太郎さんの待望の受賞第1作が出ます。題名は「雷の季節の終わりに」(角川書店)で、異世界で暮らす少年の物語です。これもまた楽しみです。あとは松尾由美さんの安楽椅子探偵シリーズの第2作「オランダ水牛の謎」(東京創元社)、小路幸也さんの新作「東京公園」も発売です。笠井潔さんの矢吹駆シリーズ「オイディプス症候群」がノベルス化されるようですが、これは文庫化まで我慢するつもりです。

  今日は映画の日。1000円で入場できる日なので、昨日から公開になった、M.ナイト・シャマラン監督の「レディ・イン・ザ・ウォーター」を観に行ってきました。「シックス・センス」という観客を見事に騙す作品で有名になったシャマランですが、その後の作品は、「なんだこれは!?」という作品ばかり。もちろん僕にとってはで、あれが好きな人もいるのでしょうけど。今回はどうかなあと一抹の不安を持ちながら観に行ったのですが、やっぱりシャマラン監督の作品は僕には合いません。まあおとぎ話と思って観ればいいのでしょうね。1000円ですから文句も言いません。