きみこむ日記                                         銀色文字トップに 戻る
   2011年1月〜6月                                  さらに過去の日記は こちら


  ※各アドレスの紹介について、このページは過去ログのため直接リンクは 
   切ってあります。 ご了承下さいませ。



   6・28

   毎週楽しみに見ていた
   ドラマ 「JIN−仁」 が最終回を迎えました。


   原作のラストは南方先生が江戸に残って咲さんと
   一緒になる道と、現代に戻る道と両方あったと思うのですが
   ドラマ版の結末では、咲さんと南方先生は離ればなれ。
   しかも歴史の修正力によって、江戸の人々は南方先生の存在を
   記憶から失っていきます。


   ハッピーエンド好きとしてはちょっと寂しいけど
   咲さんが消えゆく記憶を恋文として残す流れは、せつなくて良かったなあ。
   結局南方先生と咲さんは互いに恋心を抱きながら
   「くちびるに触れもせず」別れてしまったのですね。


   当時としては珍しい女医として仕事に励み
   野風さん亡き後は遺児を引き取り、生涯独身で通したという
   咲さんの人生に、ただただ涙するしかない南方先生。


   ラストの手術シーンは正直なくても良かった気もしますが
   これから現代でひとり生きていく先生へのエールとして、
   作者としてはどうしてもトラウマから解放された姿を
   入れたかったのでしょう。


   でも南方先生の存在のおかげで、現代も少し変化してて
   東洋医学と西洋医学が手をたずさえていたり(「東洋内科」の看板)や
   保険制度がさらに進化している、という描写は
   一種のファンタジーではありますが、
   (ああ南方先生のやったことはムダじゃなかったんだなあ)
   と感じられて嬉しかったです。


   このドラマに出てくる人々は、坂本龍馬はもちろん緒方先生や勝先生、
   医学所の医師たちにいたるまで、いつも我欲でなく大きな「志」を見つめていました。
   その志のために身を捧げる覚悟があるか、当時の人たちは
   自分に問いながら行動していたんだと思います。


   災害や疫病、国内の戦や海外からの圧力など
   さまざまな出来事の中で、日本人ひとりひとりが懸命に生きてきた
   積み重ねが歴史というものであり、それは確実に
   今に生きる私たちにつながっているのですね。


   私たちも今、大きな困難に直面し
   歴史に残る年を生きています。


   未来に生きる人たち、これから生まれてくる人たちに
   私たちがどんな日本を残せるのか。
   そんなことまで考えさせてくれたドラマでした。


   ありがとう、素晴らしい作品を。

   番組に関わった皆さんに、心から御礼を言いたい気持ちです。





   6・25

   NHKテレビを見ていたら、「名曲アルバム」で
   映画 「ゴッドファーザー」の曲がかかりました。
   マフィアものという題材そのものはあまり好きではありませんが
   若きアル・パチーノの演技、シチリア島の雰囲気は音楽と共に
   深く心に残っています。


   ところで、「名曲アルバム」公式サイトでは
   現在、「未来に残したい名曲」 の視聴者投票を募集しているそうです。
   これまでに放送された曲、もしくはこれから放送してほしい曲もOK。


   ミュージカルファンとしては、やはりミュージカルナンバーに投票したいところですね。
   過去の放送記録には 「レ・ミゼラブル」 メドレーや 「トゥナイト」 「サウンド・オブ・ミュージック」
   といった実績があります。映画音楽ももっと登場してほしいなあ。


   締め切りは7月末です。 ご興味のある方はぜひご一読を。


   「名曲アルバム」未来に残したい名曲 投票ページ
   https://www.nhk.or.jp/meikyoku/square/yourselection.html





   6・22

   ネットのニュースで、スーザン・ボイルさんの生涯が
   ミュージカルとして舞台化されることを知りました。


   スーザン・ボイルさんと言えば、2009年にイギリスの素人参加番組に出場、
   「夢やぶれて」 を歌って一躍有名になった女性ですね。 
   ミュージカルのタイトルは 「夢やぶれて」 の原題 「I Dreamed a Dream」。
   ただし、ご本人が自分を演じるというわけではないようです。
   来年3月からイギリス、アメリカ、オーストラリアで上演される予定とのこと。


   記事にもありますが、この舞台、日本にも来てくれないかなあ。





   6・19

   まだ夏風邪が抜けずにいます。
   私はもともと喉が弱かったのですが、数年前に扁桃腺の手術を
   受けてからだいぶ良くなりました。
   とはいえ、風邪の喉痛はやっぱりツライですね〜。


   それでも、今回なんとか仕事に大きな穴をあけずにすんでるのには
   理由があります。
   それは、たまたまネットで見かけた足の反射区を知ったこと。
   水曜日、喉の痛みで夜中寝つけなかったのですが、足の甲がわで
   親指と人差し指の間、へこんでいるあたりをためしに少しマッサージした瞬間、
   なんとあの痛みが軽減☆


   とりあえずその夜はそのまま眠れて、翌日の痛みと声がれも
   半分くらいに減っていました。
   足に色々なツボがあることは、なんとなく知ってたのですが
   こんなに即効性があるとは知らなかったのでビックリ。


   反射区はいろいろなサイトで紹介されていますが、
   こちらのブログが細かく項目が分かれていて見やすいのではと思います。
   もちろん全てがこれで治癒するわけではないのでしょうが、第2の心臓とも言われる
   足をマッサージするのは血行改善という点でもなかなか良さそうです。


   若石リフレクソロジー 足裏マッサージ健康法
   http://jakuseki.blog50.fc2.com/blog-category-48.html





   6・15

   レミゼが楽を迎えたとたん、新しい話題が飛び込んできました。
   アース製薬のCMに山口祐一郎さん登場ですね。
   昔ながらのうずまき蚊取り線香、かち割氷にスイカ、花火と
   浴衣など夏らしくて懐かしいシチュエーションが素敵ですが、
   ここまでお膳立てが揃うと、山口さんくらいの年令の男性が
   ひとりってのは、やや不自然な気も(笑)。


   どういう経緯でアース製薬さんが山口さんを
   このCMに起用しようと思ったのかも気になりますが
   まずはミュージカルファンとして素直に喜びつつ、
   テレビでの放映を楽しみたいものです。


   アース製薬 公式サイト CMギャラリー
   http://www.earth-chem.co.jp/movie/index.html





   6・12

   ちょっと風邪気味の日曜日です。
   金曜の夜、仕事関係の会合出席と合わせて
   帝国劇場 「レ・ミゼラブル」 観劇をしてきました。


   今回一番のお目当ては、なんといっても
   32歳の若さで大抜擢された元四季俳優・吉原光夫さんのジャン・バルジャン。
   福岡「美女と野獣」以来だと思いますが、かなり体重増やしてますよね?
   力持ち設定と年令的な役作りのためでしょうか。


   ジャンバルジャンの感想としては
   何年もこの役と取り組んでいる先輩方と比べるのは気の毒だけど
   まだまだ成長の余地が沢山あるという感じかなあ。
   (と、えらそうにスミマセン)


   ミュージカルは単なる歌ではなく、
   演技やセリフの一部として歌があるというのはよくいわれる話。
   吉原バルジャンは、ときどき歌と演技が離れちゃうような
   印象を個人的には受けるんですよね〜。
   声量があって舞台映えのする長身、あたたかみのある笑顔が
   あるだけに、燭台を手渡された衝撃とか苦悩といった複雑な
   心情表現になるとあまり迫ってこないのが残念な気もしました。


   でもブログやネット上での評判は概ね良好みたいなので
   これはあくまで個人的な好みの領域かもしれません。


   マリウス&アンジョルラスは山崎育三郎さんと阿部よしつぐさん。
   このお二人はタヌキ顔とキツネ顔で好対照が可愛いです。


   私は2004年に初めてレミゼ観劇をしたマチソワが
   坂元健児さんと吉野圭吾さんというまったく別タイプのアンジョルラスだったので
   この役は「何でもあり」ワクなんだー(笑)と思った記憶があります。
   でも、そうはいっても役柄のイメージはだんだんとできてくるもの。


   そういう意味で、阿部アンジョルラスはすごく 「らしい」 気がしました。
   独特の発声で、突き抜けた高音が響くのもリーダーらしいし
   クールな表情にこもる熱意、きびきびした動作も理想家のアンジョルラスっぽい。
   この日は阿部さんご自身の楽日ということもあってか
   市民の蜂起をうながす熱の盛り上がりは凄かったです。


   阿部さんはまた独自のアンジョルラス観を持っていらっしゃる感じで
   それも面白かったなあ。
   とくに印象的だったのは、マリウスが一人カフェで嘆く場面。
   思い出の中の仲間達はたいてい笑っているのですが、阿部アンジョだけは
   この日笑わないでマリウスをじっと見つめていました。
   隣のグランテールに促されるぎりぎりまで背をむけず、最後まで笑わなかった
   あのもの問いたげな視線は、マリウスにはことさらツライでしょうね。


   女性陣では新妻ファンテーヌが新機軸です。
   まだまだエポニーヌで行けそうな気もしますが、逆にいうと
   ファンテ役の女優さんに適任者が少ないのでしょうか。
   まだまだ少女の面影を残す、可愛らしくて繊細なファンテでした。
   新妻さん小柄なので吉原バルジャンが抱きかかえるのが楽々すぎて
   内心ちょっぴりウケてしまいましたが☆


   今季は1回だけの観劇でしたが、全体にアンサンブルさんの歌のレベルが高いというか
   とっても安定感があるカンパニーという印象を受けました。


   ロンドンオリジナル演出は今回が最後。
   これだけの人気作ですし、いずれ新演出での上演も十分あり得るでしょう。
   その時どんなキャストに出会えるのかわからないけど、ミュージカル俳優さんの
   層も年々厚みを増してきているのは嬉しい限り。


   またミュージカル 「レ・ミゼラブル」 の世界に会える日を
   私たち観客も楽しみに待ちたいと思います。


   素晴らしい舞台をありがとうございました。





   6・8

   書くのが遅くなってしまったのですが、先週
   2ヶ月ぶりの福岡 「ウィキッド」 観劇に行ってきました。
   アカデミーイベントの様子は、公式サイトに出ていますので
   そちらをみて頂くとしまして、本編の簡単な感想を。


   この日は中学生団体が1階も2階も入っていましたが、お客様は全体に少なめ。
   イベントがあってこれって、やっぱり厳しいですな〜。
   でもカーテンコールは1階はほぼオールスタンディングで盛り上がりました。


   さて、沼尾さん以外のグリンダは初めてです。
   山本さんはとっても丁寧に演じていらっしゃって好感が持てます。
   見た目は細いけど歌声はしっかりしているというか、純粋なソプラノではないのかも。
   オペラ座でいうとクリスティーヌというよりカルロッタ向きの声という
   印象でした(決して悪い意味ではありません)。


   エルファバの江畑さんは、初日からずっと連投中ですが
   まったく疲れを感じさせないのは素晴らしいと思います。
   アルプの写真でみると、福岡でちょっとお顔が丸くなったかな。
   マダム・モリブルに才能を見いだされる場面では毎回涙してしまいます。


   ネッサローズも変わりましたね。 勝間さんは初めて拝見する方ですが
   顔だちも声も綺麗な方でした。
   それにしても、毎度ながらネッサの愛憎の理不尽さはスゴイよね☆


   そして、こちらもお初のフィエロは岡田さん。 お友達から
   岡田さんのお母さんが、女優の岡田可愛さんだと教えてもらいました。
   (「サインはV!」が懐かしい〜。)
   そういわれれば、どことなくお母さんの面影がありますね。
   背が高くて細くて、カカシはぴったり。 歌声も素敵でした。


   でも、正直言って登場時のダンスは李涛さんのフィエロにはかなわないかな。
   李フィエロのスタイルの良さ、グリンダの前でくるっと回ってみせるあたりの
   不埒で甘ーい魅力は、凄かったんだなあとつくづく感心。


   イベントでは、一緒に行ったお友達がクイズ大会を勝ち抜いて見事に
   サイン入りポスターをゲット。 食事会で見せてもらったり、わいわい楽しい一夜でした。

   いやー久しぶりのイベントは楽しかったです。
   福岡での公演もあと2ヶ月半。 またイベント行きたいな〜♪



   2011年6月2日(木)マチネ

   ・当日のキャスト


   グリンダ 山本貴永  エルファバ 江畑晶慧  ネッサローズ 勝間千明
   マダム・モリブル 森以鶴美  フィエロ 岡田亮輔  ボック 伊藤綾祐  
   ディラモンド 前田貞一郎  オズの魔法使い 松下武史


   【男性アンサンブル】
   宇都宮直高  清川 晶  斎藤准一郎  田中宣崇  成田蔵人  
   権頭雄太朗  田中元気  酒井康樹  山田真吾


   【女性アンサンブル】
   古屋敷レナ  増山美保  花田菜美子  榊山玲子  渡部真理子
   藤岡あや  新津つくし  谷原志音  西浦歌織





   6・5

   この週末、シェイクスピア四大悲劇のひとつである
   「マクベス」 (松岡和子訳・ちくま文庫)を読んでます。


   武将マクベスが、3人の魔女に 「あなたは王になる」 という予言を
   聞かされたことから破滅への道を歩む物語。
   今さらという感じもあるのですが、実はじっくり原作を読んだことがなかったもので。


   言葉づかいは古めかしいですが、マクベスが友人バンクォーを
   だまし討ちにした後、晩餐会にバンクォーの亡霊が現れて
   マクベスの席に座る場面などは、今読んでもドラマティックでドキドキしてしまいます。


   振り返れば、シェイクスピア作品に初めて触れたのも、この「マクベス」でした。
   学生時代、たしか友人が英語劇に出るというのでおつき合いで見たのかな。
   もちろん英語ばかりでまったく意味はわからず。
   でも、魔女たちが大鍋の周りをまわりながら 「ダブル ダブル トラブル・・」 と
   韻を踏んで唱える場面だけはなぜかハッキリおぼえています。


   ウイリアム・シェイクスピアは52年の生涯で30数編の戯曲を残したそうですが、
   死後400年近くたっても世界中で上演され続けてるってスゴイことですね。


   劇団☆新感線の 「メタルマクベス」 をはじめ、「マクベス」 を題材にした作品は
   いろいろありますし、黒沢映画 「蜘蛛巣城」 なども改めて見てみようかな。





   6・2

   博多座から9月のミュージカル 「三銃士」 の
   案内冊子が届きました。 もうそんな時期なんですね。
   公演中にトークショーも設定されているようです。


   チケット代金はA席で15500円。
   8月の宝塚公演が8500円ですから、結構なお値段です。
   それでも顔ぶれの豪華さを見ると、やっぱり通いたくなるな〜。


   京都オペラ座も福岡ウィキッドも8月28日が千秋楽。
   9月になってふと寂しくなった心のすきまを埋めるには
   山口さん橋本さんのお二人だけでも、十分な大きさですよね(笑)。



   5・29

   ドラマ 「JIN−仁」 毎週楽しみに見ております。
   いまだに原作を読んでいないので、ドラマとの違いはよくわかりませんが
   うまく歴史とからめながら進んでますね〜。


   理系であろう南方先生があまり歴史にくわしくなくて
   大政奉還の語呂合わせだけ覚えてるのが面白いなあ。
   それにしても「長イモの歌」の解釈で
   立派なおとなが 「食べちゃうぞ」 って、先生可愛すぎ(笑)。


   しかし、今週の後半は中谷さんの演技に泣けました。
   野風のひたむきな想いが、仁と未来への夢につながっているのですね。
   命をかけて次の世代へ血を残そうとする姿は
   人間の長い営みが今に生きる私たちを作っていることを
   しみじみと感じさせてくれます。


   先週のテレビ雑誌インタビューで、大沢たかおさんが
   「7話から先が最終章だと思います」 と仰っていました。
   先週の有名な坂本龍馬の写真にはちょっと笑いましたが
   色々な伏線がどのようにまとめられるのか、
   心から楽しみです。





   5・26

   昨日は、弾丸ツアーを思い立ち
   鹿児島・指宿へ日帰りで友達と出かけてきました。


   台風の影響で曇りのち雨でしたが、九州新幹線でまずは鹿児島中央まで。
   博多から1時間20分というと、感覚的には熊本ぐらいなのでなんだか不思議〜。


   そのまま連絡よく新登場の特急 「指宿のたまてばこ」 号で指宿へ。
   指宿は 「浦島太郎と竜宮城」 伝説地のひとつなんだそうです。
   駅から目指すは、開聞岳の近くにある枚聞神社。
   朱塗りの社殿がとても立派な神社で、樹齢800年というクスの巨木が
   素晴らしかったです。
   それにおみくじが 「大吉」 だったのでちょっと嬉しかったり♪

   薩摩富士とも呼ばれる開聞岳は、午前中は少しの雲を帽子のように
   頭に乗っけていらっしゃいました。


   お昼ごはんは、船井幸雄さんの著書で
   「イヤシロチ」(つまりパワースポット)として紹介された旅館 「秀水園」 で
   レディース向けの会席料理です。


   GWがおわった平日なので結構すいてるかなと思ったら、そうでもなく。
   仲居さんによれば
   「震災もろもろの影響でこの2ヶ月、ずーっと予約満館状態」 が続いてるんだとか。
   指宿で利用したタクシーの運転手さんも、今年はお客様が
   多いと話していらっしゃいましたから、九州新幹線の効果も大きそうです。


   食事のあとはぬるめの温泉に入り、出たらすぐに駅へ直行。
   結局、指宿での滞在時間は4時間ですよ。
   ・・ホントに我ながらどうしてこんなあわただしい旅程を組んだんだ(笑)。


   行きと同じく、特急と九州新幹線を駆使して、約3時間半で博多に到着です。
   いやー綺麗で美味しくて気持ちよくて、でもゆったりというより
   妙にテキパキした旅行でした。 つきあってくれたNさん、ありがとう。 

   次は、せめてお風呂上がりにコーヒー牛乳を飲めるくらいの余裕は作るからね☆





   5・22

   話題のナタリー・ポートマン主演映画 「ブラック・スワン」 を見てきました。
   いやー予告編で想像していたよりも激しくて痛くてちょっとこわかったです。


   あらすじ自体は予告編で想像できるものとほぼ同じだと思います。
   「白鳥の湖」 で主役に抜擢されたものの、欲望の象徴である黒鳥が
   思うように踊れず、新入りのバレリーナに役を取られそうだと焦る主人公ニナ。
   ニナが徐々に追いつめられ、妄想めいた映像が入ってくる展開は
   表情の細やかさもあいまって、サスペンスというよりは完全にサイコホラー。


   でも、この怖さの本質がわかるのはたぶん女性だけじゃないかな。
   冒頭、普通に仲のいい親子のように見えたニナと母親だけど
   無意識に娘をしばる母親と、違和感を感じながらも逃げられない娘の
   バトルに移行する流れがすごくコワイんです。


   加えて、「自分が持たないものを持つ同性」 に対して感じる嫉妬心とか
   複雑な心情が、ときにセクシュアルな混乱として描かれるのも
   妙にリアルな印象でした。


   自分自身をアーティストとして解放できない苦しみ、せっかくのチャンスを取られそうな焦り、
   誰を信じて良いのかわからなくなるような混乱の中、ついに 「白鳥の湖」 の幕が開きます。


   クライマックスはやはりこの舞台。


   ネタバレは避けますが、個人的には不思議なカタルシスがあったな〜。
   一般的な感動作とは言えないかもしれませんが
   終演後すぐにはイスから立ち上がる気持ちになれないような、
   ずっしり胸にくるモノは確かにあると思います。


   ひとりの人間としての幸せと、芸術家の幸せはかならずしも一致しない。
   そんなことを痛いほど感じた映画でした。





   5・18

   今日は週末に読んだ本のお話。
   『成井豊のワークショップ 感情解放のためのレッスン』(論創社)です。


   普通ワークショップの本だと完成した方法のみが書いてありますが、この本では
   指導法の変遷や(つまり失敗も含めて)工夫にふれているのが面白いと思います。
   たぶん成井さん自身国語の教師だったこともあって、教えることと
   その成果への関心が高いせいもあるのでしょう。


   この本でめざす感情解放とは、理性で自分をしばることをやめ、自らの意志で
   抑圧されている主観をさらけ出すこと。
   ワークショップの最終レッスンとして「クラウン」を目指します。
   成井さんのクラウンとは、たったひとりで3分間、小道具もなく事前準備もなしに
   即興で次々にギャグを繰り出し、観客の笑いを取ること。


   考えただけでもハードル高そうですが、最初の頃はいきなり初心者にやってみたこともあるそう。
   結果、黙って立ちつくす人あり、しゃがんで泣き出す人ありで当然ながらほとんどが失敗。
   成井さんはこうした体験から、感情解放からニュートラルな自分の在り方に近づくには
   踏むべき段階があると考えて、色々な練習を工夫していきます。
 

   好きなものを紙に書き、それを他の人のために必死ともいえる熱心さで 
   勧めるパワースピーチ。
   輪になって隣の人に丸めたタオルを投げる(同時に隣の人から来るタオルを
   受け取る)ゲームや、一つのセリフを、打合せなしで二人で同時に読むゲームなどは、
   他人の呼吸や動きを常に意識する訓練です。


   同時に「演じる」ことに対してもっている先入観を徹底的に取り除き、自分のワクを
   取り払うことにも配慮されています。
   結局つきつめると、すべて自分の心の中から生じ、自分の中に解決方法が
   あるんだなあとあらためて感じました。


   西川浩幸さんの演技の秘密についても沢山ふれられています。
   西川さんは現在入院中と聞きますが、1日の早く元気に舞台復帰を
   果たされますようお祈りしております。
   キャラメルボックスの舞台、見に行きたいな〜。





   5・15

   公開時に見られなかった
   映画 「シングル・マン」 をレンタルでようやく見ることができました。


   「英国王のスピーチ」 で素晴らしい演技を見せている
   コリン・ファース主演の話題作で、アカデミー賞にも
   ノミネートされました。


   ストーリーはある意味単純。
   1962年のアメリカを舞台に、ゲイの大学教授ジョージが
   16年一緒にいた亡き恋人ジムのあとを追うべく
   自殺を決意した、その1日が描かれています。


   しかし実際の作品は、とっても繊細で複雑。
   なんのことはない日常も、これが最後の日だと思ってみると
   色合いさえ違って感じられるのですね。
   ジョージは内面に苦悩と悲しみ、老いへの恐怖を抱えつつ
   それを覆い隠すように外見を完璧に整えます。


   監督が有名ファッションデザイナーのトム・ウォード氏ということもあって
   このへんの美意識を表現する端正なスーツ姿は素晴らしいです。
   恋人ジムはもちろん、ジョージを慕う学生や
   ゆきずりに出会う俳優志望の青年など、とにかく男性は美形揃い。


   それになんといってもコリン・ファースの演技がスゴイです。
   抑制した表情で、愛する人を失った心の揺れをこんなに繊細に
   かつ色気たっぷりに表現できる素晴らしさをつくづく実感。
   メガネ姿の知的さと放っておけない脆さのバランスが絶妙でした。


   俳優志望の青年にベッドに誘われても、自分を慕う学生が目の前で裸になっても
   安易に手を伸ばしてしまわないジョージは、貞操観念というよりは
   監督が作品に求める精神性の高さを表現してるんだろうなあ。


   もし、日本でこの作品を映画化するとしたらジョージ役は誰が良いかなあと
   ついつい考えてしまいますね〜。
   たぶん設定は40代後半から50歳前後だと思うのですが
   スタイリッシュなスーツが似合って、黙っているだけで知性と悲しみと色気が目にあふれる男。 
   加えてちょっと不器用な感じも欲しいとなると
   個人的なイメージは、10年前の長塚京三さんあたりでしょうか。


   一般ウケはしにくいかもしれませんが、あとからなんだか
   しんみり来る、静かで美しい映画でした。





   5・12

   ここ数日、福岡はずっと雨でした。
   今年は水不足が心配されるので、恵みの雨とも
   言えますが、1年で一番気候の良い時期のひとつなので
   ちょっぴりもったいない気も致します。


   さて、そんな中
   今日は新しいお稽古ごとに行ってきました。
   ある方に勧められて、子供の頃に6年ほどやっていた
   日本舞踊を再開することにしまして。


   着物を着るのも久しぶり、帯は母に見てもらって
   どうにかこうにか格好をつけてもらいましたが
   いざお稽古が始まると、もうついていくのに必死☆
   子供の頃のお稽古でも振付を覚えるのが苦手だったのですが
   さらに記憶力は大変なことになってるのを実感します。


   それに膝を曲げて腰を据わらせる姿勢の辛いこと。
   最初からはもちろん完璧な姿勢は無理なのですけど、
   いやはやバレエと一緒で、優雅な姿勢ほど本人には
   苦しいものだったことを思い出しました。


   でも、何も考えずに身体を動かすのは
   良いストレス発散と足腰の鍛錬になりそうです。
   博多の舞姫めざして頑張るぞー。





   5・8

   知人お勧めのレンタルDVDを見ています。
   韓国映画 「うつせみ」。
   キム・ギドク監督はマニアックなファンが沢山いて
   独特の作風で知られる方だそうです。


   この作品は、無口でどこかミステリアスな青年と
   おなじく無口で寂しい境遇の人妻の恋愛ドラマです。


   こう書くと、さほど珍しくもない印象なのですが
   実際の設定はかなり特殊。
   青年は知らない人の留守宅に上がり込み、風呂を使い
   洗濯をし、壊れた電化製品を修理したりする不思議な生活をしています。
   ある日、いつものように留守宅だと思って入り込んだ家には
   夫に殴られて泣いている人妻が。


   青年が彼女を連れて家を出て、しばらく二人で旅をし
   やがて家に連れ戻される・・・という流れになるのですが
   スゴイのはいろんな出来事が起こるのに、
   主役二人は映画の中でほとんどセリフを話さないこと。


   細やかな表情の演技に加え、小道具が上手に使われていて
   セリフがないことに途中まで気がつかないくらい巧みな
   演出がされています。


   でも最も驚かされるのは、ちょっと想像もつかない特殊なハッピーエンド。
   90分ほどでさほど長くない映画ですが、映画祭で賞をとっているのもなるほど納得です。
   創作のイマジネーションとアイディアって
   まだまだ沢山あるんだなあと感心してしまう一作でした。





   5・5

   あの震災からもうすぐ2ヶ月。
   自粛ムードだった観光地にも、少しずつ客足が戻り始めていると聞きます。


   実は震災前日の3月10日、京都でオペラ座を観劇して
   帰りに感想メモは書いたものの、なんとなくサイトに上げる気分になれずにいました。
   ですが、自粛という行為そのものが被災地の役に立つわけではありませんし
   寄付や援助は別の形でそれぞれが行えば良いのだと思い至りました。


   当サイトは、変わらずミュージカルとオペラ座を愛する同好の士の皆様の
   ささやかな楽しみの場であり続けたいと願っております。


   そういうわけで、のんびり当日のテンションのままですが
   感想メモを以下の通り、アップさせて頂きます。




   開幕から4日。
   待ちに待った 「オペラ座の怪人」 京都公演に行って参りました。
   京都劇場に来るのは、「ジーザス」以来でしょうか。


   今回たまたま最前列の席が取れたのですが、いやー京都の最前列は近い!
   マスカレードで高木さんや中井さんの手相が読めそうな近さです。
   1階席はほぼ満席でしたが2階席は半分くらいの入りでした。
   平日とはいえ、春休みシーズンだしちょっと気になるわ〜。


   さてさて、感想は思いつくままランダムに。


   メグは結構新しいキャストが出てきますね。名古屋公演に1回しか
   行ってないので、メグ女優さんに関しては動向がよく把握できていません。
   この日のメグ、松本さんは小柄でたれ目が可愛いお嬢さん。
   すらっとして目元涼しげな高木クリスとの対比がはっきりして
   なかなか良いんじゃないでしょうか。


   田代フィルマンと斉藤レイエはホントに仲が悪そう(笑)。
   「ハンニバル」 リハーサルは数少ない平和なパートだから、個人的には
   もう少しコミカルにやっても良いと思うのですが。
   深見さんのフィルマンが特殊だったのかなあ。


   個人的に特筆すべきは、ピアンジ役の橋元聖地さん。
   橋元さん演じるピアンジは可愛い!若い!
   冒頭、カーラが歌ってるのを見ながら、子供みたいにあどけなく笑ってて
   まさに恋する青年ピアンジです。
   オフィスで文句を言うときも、口を尖らせたりして全体に表情が子供っぽい。
   彼がラウルに抜擢されても不思議じゃないくらいです。


   ピアンジ同様に、フィルマンも若返りました。低めの声が安定しててとてもよかった。
   金本さんは日本の方ではないそうですが、なまりが少なくて聞きやすい声です。
   ちょっとメイク顔の印象が今はなき小林フィルマンに似てるかな。
   こうして振り返ると、今回のキャストは全体に平均年齢低め、平均身長高めって感じでしょうか。


   お久しぶりの高井ファントム、声の調子はすこぶる良さそうでした。
   中井ラウルの熱演に引っ張られて新鮮な反応も多かったのかも。
   怒りのセリフがどれも激しかったなあ。
   「宣戦布告だ!」 「行ってくれ! お願いだ!」 も、しっかり怒鳴っておられました。


   デビューしたばかりの話題の新ラウルは、中井智彦さん。
   東宝ミュージカルや、大沢たかおさんの 「ファントム」 にもご出演だったんですね。
   お顔は韓国ドラマ俳優さんのような雰囲気ですが、いい意味で
   普通の青年ぶりがとってもナイスじゃないでしょうか。


   子爵様としては動作にもう少し工夫があっても良いのかもしれませんが、
   ナルシスティックなところがなく、後半に進むにつれて、真剣に
   クリスを思っている熱血ぶりが伝わります。


   で、とくに印象に残ったのが、オペラ座屋上の場面。
   中井ラウルは結構顔が近いので、キスする気まんまんに見えます。・・というより、このラウルは
   いつもキスするチャンスをうかがっているようにしか見えません(笑)。
   それなのに 「♪いま きみを愛す」 のあと、いざという時になるとちょっと遠慮がちに
   ゆっくりキスするところが、初々しくて慣れてない感じで良いです。
   ま、佐野ラウルみたいに女性の扱いに手なれてるのもいいんですけど。(いいんだ・笑)


   高木クリスも、中井ラウルの熱気に引っ張られてか、以前ほど
   冷たい感じじゃなくて良かったな〜。 表情のメリハリもありました。


   中井ラウルはファントムの隠れ家に泳ぎついた時、ふらふらに
   なったという演技で、柵にがしゃんとよりかかっていました。
   歴代先輩ラウルからするとぼろぼろ度高めです。
   終盤のトライアングル、首をつられたまま二人を見つめて
   泣いてるように見えました。


   そんな感じで熱演が続いた後、カーテンコールのラストです。


   3人で中央に出てきて、高井さんが中井さんと手をつなごうと右手を出したら、
   中井さんはそれに気づかないまま一歩前へ出てひとりでご挨拶。
   どうも高井さんの方が間違って手をだしちゃったみたいです。
   声は出さないけど、高井さんが 「あー」 って口をあけてるのがはっきり見えて
   思わず客席からも笑い声が。


   10年以上やっているベテランなのに、どうして段取りを間違えちゃうんでしょ高井さん(笑)。
   本編ではほとんどミスがない方なのに、こういうところで和ませてくれるところが
   また高井さんらしくて好きなんですけども。


   初日カテコでは中井さんが見事に転んじゃったと聞きましたし
   京都のカテコには何かがありますねたぶん☆



   「オペラ座の怪人」 京都公演 3月10日(木)マチネ

   当日のキャスト

   オペラ座の怪人 高井治  クリスティーヌ 高木美果  ラウル子爵 中井智彦
   メグ・ジリー 松田美莉亜  カルロッタ 河村彩  マダム・ジリー 戸田愛子
   ムッシューアンドレ 増田守人  ムッシューフィルマン 金本和起
   ピアンジ 橋元聖地  ムッシューレイエ 斉藤譲  ムッシュールフェーブル 田代隆秀
   ブケー 寺田真実





   5・1

   ゴールデンウィークです。
   私の仕事はカレンダー通りなので、さほど大型では
   ありませんが、久しぶりにゆっくり連休を過ごしております。


   ところで、古代ローマ人技師が現代日本に
   タイムスリップする人気コメディ漫画、「テルマエ・ロマエ」 が
   実写映画化されるそうです。


   私も1巻だけ持っているのですが、
   日本のお風呂場だけにタイムスリップするという設定が
   面白いんですよね〜。


   キャストは、主役のローマ人技師に阿部寛さん。
   OL役に上戸彩さんが予定されているそうです。
   阿部さんがあまりにもイメージにピッタリで
   これを知った時には思わず大笑い☆
   来年の公開が心から楽しみです♪

   4・28

   NHK 「探偵Xからの挑戦状!」 PCの前に座ってちら見しておりました。
   久しぶりに山口祐一郎さんにお会いしましたが、冒頭の
   アルバイトシーンにはウケました〜。


   あの山口さんがたこ焼きを焼いたり、居酒屋で生ビールを運んだり
   新聞配達をしたり。 役だから色んなことをやるのは当然なのですけど
   手つきや動作はやっぱりゆったり山口さんペースなので、
   なんだか面白かったです。 
   それにしても、あんなに声の小さい居酒屋店員さんはいないよね(笑)。


   しかし、スーツ姿になるとやっぱりお洒落に決まります。
   天才的な直感ですぐに真相にたどりついてしまう名探偵役ということで
   ミステリアスな雰囲気はピッタリだけど、
   自分で 「名探偵です」 って言うのはどうかと思います先生(笑)。


   あのキャスティングは、原作者の北村薫さんのご指名なのでしょうか。
   ちょっぴり原作も読んでみたくなりました。





   4・25

   「JIN−仁」 第2回の録画を観ました。
   初回も大変なこと続きでしたが、また今回は
   苦難につぐ苦難の連続でしたね南方先生。


   でも、今回いじらしさに泣けたのはやっぱり咲さんです。
   高価な医療道具の代金を工面するため、なにも言わずに
   自分の着物を質入れするだけでも大変なのに
   先生の着物だけは(もちろん本人には内緒で)あつらえてあげる咲さん。


   そのうえ、南方先生が現代に残してきた恋人にうり二つの野風さんが
   仁友堂に住むようになって、言いたいことは一杯あるだろうに
   先生を信じ、自分の気持ちは押し殺して微笑んでいる
   咲さんの姿に思わず涙。。。
   (恋人の話をのほほんとする、南方先生のスーパー鈍感ぶりがまたなんとも)


   でもお芝居の前、咲さんの横顔を見つめる先生の様子では
   さすがの天然鈍感先生も、徐々に心を動かされているのでしょうか。
   早く、彼女の気持ちが報われて欲しいなあ。


   次回は、予告を見るとさらにケガが増えそうでちょっとコワイけど
   牢獄に咲く一輪の花のように笑う先生のショットもありますから
   劇的な大逆転があるものと信じて、楽しみに1週間を過ごしたいと思います。
   
   (それにしても、大沢さんの半裸姿が42歳とは思えない〜☆)





   4・22

   四季の 「ウィキッド」 がらみというわけではないのですが
   サンリオピューロランドで上演されている
   ミュージカル 「ハローキティとオズの魔法の国」 が
   全国のワーナーマイカルシネマズで
   6月に3D上映されるという記事を見かけました。


   この作品、小池修一郎さんの作・演出で
   宝塚歌劇団バックアップのもと、市村正親さんはじめ
   ミュージカル俳優さんが声でご出演なんですよね。


   上演時間は47分。
   料金はおとな1300円、こども1000円(中学生以下)だそうです。
   個人的には「ジキル&ハイド」で注目するようになった
   二村周作さんの舞台美術が見たいな〜。


   ●Livespire「ハローキティとオズの魔法の国」
    公開:2011/6/18
    声の出演:市村正親/ちあきしん/中山昇/林アキラ/佐山陽規/池谷京子/家塚敦子/南海まり


    舞台スタッフ
    作・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
    作曲・編曲:太田健(宝塚歌劇団)
    衣裳:有村淳(宝塚歌劇団)
    振付:新海絵理子
    フィナーレ振付:若央りさ(宝塚歌劇団)
    美術:二村周作  照明:笠原俊幸   映像:奥秀太郎
    音響:佐藤耕平  歌唱指導:林アキラ   舞台監督:土屋朋巨
    スーパーバイザー:廣田進   制作総指揮:辻信太郎





   4・18

   ここ数日、仕事で熊本、名古屋、北九州と出張続き。
   どうにか 「JIN−仁」 だけは録画を見ました。


   いやー第1回なのに、まるでクライマックスのような迫力でしたね〜。
   最初から最後まで南方先生が苦労続きでもう大変☆
   大沢さん、身も心も悩める青年医師南方先生になりきって
   走ったり泣いたり走ったり泣いたりの2時間でした。


   市村正親さんの出番が短かったのは残念でしたが、
   傲慢な天才と言われた象山らしい眼力と迫力はとっても良かったです。


   お久しぶりの藤本さんが西郷役での登場でビックリ。
   藤本さんと内野さん、大沢さんに市村さんとくれば
   エルマーとトート、コーピットファントムに元四季ファントムの
   共演なんだよねえと、ミュージカルファンならではの見方もしてみたり。


   内野さんの坂本龍馬、久しぶりに拝見しましたが
   「龍馬伝」 の福山龍馬とはまた違う男っぽさと色気があって
   やっぱり上手い! 福山さんは顔だちそのものに可愛さがあるけど
   内野さんの龍馬は、内面から出てくる愛嬌みたいなものが
   自由自在で、すこぶる魅力的だと思います。


   南方先生が 「歴史=運命=神」 とどう戦っていくのか
   原作との違いも含めて、今後がとても楽しみ。
   視聴率もさっそく20%を越えたようですし、こういうご時世だからこそ
   なおさら、質の高い作品で私たちの心を熱くして頂きたいものです。





   4・12

   ネットで今年、「オペラ座の怪人」 を題材にした新作ゲームが
   発売されるという記事を見かけました。


   タイトルはズバリ 「Persona オペラ座の怪人」(美蕾)。
   ヒロインはクリスティーヌで、三角関係のドロドロを描く
   18禁(!)ものだそうです。
   乙女ゲーム雑誌 「Cool−B」 に記事タイトルだけ
   出てますけど、これって登場人物3人だけなんでしょうかね〜。


   私はほとんどゲームをやらずに人生送ってきたクチなので
   (家にファミコン等がなかったので有名ゲームも名前だけ)
   乙女ゲームというのはユーザーが乙女なのか、それとも乙女が出る男性向け
   ゲームなのかすらわからず(笑)。


   三角関係ならファントムかラウルかどちらを選ぶ?ってことなんでしょうけど
   これってもしかしてBL要素もあるのかなあ。
   ファントムがラウルをさらっていく裏設定なんてあれば
   また別の意味で味わい深いかも☆


   いずれにしても、オペラ座好きとしては
   ちょっと気になるお話ではあります。
   ゲーム好きの方にもご感想を聞いてみたいものです。


   ゲーム雑誌 「Cool−B」 予告
   http://www.cool-b.jp/new/





   4・9

   もうすぐ震災から1ヶ月。
   各地で、震災復興に向けて支援活動が行われていますね。
   ローカル情報ですが、私たち四季ミュージカルファンが協力できる
   チャリティイベントをご紹介します。


    福岡地所グループ50周年記念事業
  
     東日本大震災新興支援チャリティ企画
     劇団四季ミュージカル 「ウィキッド」 親子3000組ご招待


   応募期間 4月10日(日)〜5月8日

   ・キャナルシティ博多内で1000円以上の買い物、飲食利用
   ・キャナルシティカード新規入会

   のいずれかで応募券がもらえます。


   応募ボックスに投函後、抽選で6月から7月にかけての
   「ウィキッド」 福岡公演にペアでご招待。
   ちなみに親子ペアの定義は、子供さんが大学生以下ならOKとのことです。


   また、観劇当日に1000円以上の義援金寄付もお願いしますとのこと。
   くわしくは、キャナルシティ博多の公式サイトをご覧下さい。


   キャナルシティ博多公式サイト
   http://www.canalcity.co.jp/event/event_detail.php?id=95





   4・6

   今日は 「ウィキッド」 福岡公演のお話を。


   4月3日は、11ヶ月ぶりの福岡公演。 キャナルシティ劇場の入口には
   30台以上のスタンド花がずらりと並び、久しぶりの賑わいで
   それを見ただけで、もう、私はうるうる涙目です。


   本編を見るのは2007年の7月以来。
   濱田さん、沼尾さん、李さん、のCD初演キャストだったと記憶しています。
   細かい演出は忘れている部分も多かったけど、ナンバーは結構覚えていたので
   かなり印象が深かったんでしょうね。 


   今回初日のエルファバは江畑さん。 濱田エルフィーの孤独と激しさ、序盤のさえない感じから
   変化していく美しさからすると、やや一本調子に感じる部分もありましたが、
   パワフルな歌は良かったです。
   無理しないように、上手に声をコントロールするテクニックは
   素人なのに失礼な言い方かもしれませんが、かなりのものなのではないでしょうか。
   なんといっても日本人じゃないことを考えると、あのセリフ回しの自然さはスゴイ☆


   沼尾グリンダは、2回目です。
   クリスティーヌとはあまりにも違う、おきゃんでコミカルな演技に
   会場からも笑いが起こっていました。
   でも沼尾さんだと、単純おバカじゃなくて、実はかなり賢い女の子なんだなあと感じられます。 
   最後、「幸せで良い魔女」を演じ続けることを決意する姿は
   ちょっぴり 「アイーダ」 のアムネリスとも似てるような。


   この 「役割」 と 「責任」 を引き受け、大人になっていく少女、という図式は
   アメリカ人の好むところなのでしょうか。
   好き、嫌いを越えた深い絆を感じつつも、恋がたきという部分が
   忘れられない二人、という部分も 「アイーダ」 と似てますね。


   李さんのフィエロは登場シーンのブーツ姿が絶品です。
   もちろん甘い歌声も堪能しましたが、できれば一度は北澤さんで見たいな〜。
   沼尾さんとの組合せなら、ファントムもビックリの軽佻浮薄ラウルとクリスなのに(笑)。


   前回のディラモンドは武見龍磨さんで、カテコの時にヤギのマスクを取ったら
   ハンサムなロマンスグレーぶりにビックリした記憶があります。
   今回の前田さんも想像より若い笑顔の素敵な俳優さんで、おー!っとなりました。
   サルのチステリーは斎藤さんだったんですね。


   子供向けの「オズの魔法使い」が下敷きになっているとはいえ
   「ウィキッド」 は差別や政治的な情報操作が出てくる、大人向けの物語。
   シニカルで重いテーマも含みつつ、カラフルな衣装や個性的な音楽で
   エンターティンメント性を失わない内容が素晴らしいと思います。
   前回はさほど思わなかったのですが、これは結構ハマる要素あるかも。


   これから、初めてご覧になる皆様は
   できれば 「オズの魔法使い」 の方を一読なさることをお勧めします。
   日本でいうと 「桃太郎」 の二次創作みたいなものなので、
   あらためて劇中では説明されない部分が多いです。


   こんな大変なご時世に、ミュージカル観劇などしてても良いのだろうか、と
   正直思わないでもないのですが、経済を回してエンタメ業界を少しでも支えるためにも
   感謝しつつ、福岡公演を見守りたいと思っています。


   2011年4月3日(日)マチネ・初日

   ・当日のキャスト


   グリンダ 沼尾みゆき  エルファバ 江畑晶慧  ネッサローズ 保城早耶香
   マダム・モリブル 森以鶴美  フィエロ 李 涛  ボック 伊藤綾祐  
   ディラモンド 前田貞一郎  オズの魔法使い 松下武史


   【男性アンサンブル】
   宇都宮直高  白倉一成  斎藤准一郎  田中宣崇  成田蔵人  
   権頭雄太朗  永田俊樹  田中元気  酒井康樹 


   【女性アンサンブル】
   荒木舞  古屋敷レナ  増山美保  榊山玲子  渡部真理子
   藤岡あや  新津つくし  谷原志音  西浦歌織





   4・2

   暖かい日差しの週末。
   こちらでは桜の花が五分咲きです。


   大震災後、世の中の雰囲気が変わり
   なんとなく映画からも足が遠のいていますが、映画人による
   被災地へのメッセージを集めたサイトがあることを知りました。


   海外の監督や日本の監督によるお見舞いや励ましの
   言葉が綴られています。
   東北で映画ロケをした監督さんは特に、かの地への
   思いと悲しみが深いのですね。


   安易に 「がんばれ」 とは言えない状況ですが、
   映画人だからこそできることを模索している
   皆さんのお気持ちが伝わってきます。

  
   ↓ FILMMAKERS FOR JAPAN
   http://filmmakersforjapan.com/



   3・30

   四季公式サイトに 
   「ジーザス・クライスト=スーパースター」東京公演にむけて
   お稽古写真がアップされています。


   ついに、ついに、芝さんがジーザスなんですね。
   ユダは金森さんみたいですが、この二人の師弟関係は
   なんだか濃くて熱そう〜☆


   北澤さんらしき人も写ってますが、これはヘロデ王?
   基本的に北澤さんは真面目な方みたいなので
   キラキラ楽しそうな大塚ヘロデとは
   違うムードになりそうだけど、どんなはじけっぷりを
   見せて下さるか興味津々です。


   あー東京行きたいけど、4月はまず無理なんですよねえ。
   いずれまた地方にも来ていただけること、四季ジーザス信者として
   熱望しておりマス☆





   3・27

   うちの母の骨折に関して
   お見舞いのメールを下さった皆様、ありがとうございました。
   圧迫骨折にはコルセットをすることが多いそうですが、
   うちはお医者さまと相談して
   コルセットなし、入院なしの自宅療養で
   対応することにしました。


   というのも、コルセットは高価なわりに
   高齢者は 「苦しいから」 とつけない人が多く
   また、入院して自宅の環境が変わることで
   痴呆が出る人もあるからお勧めしませんと
   担当のお医者さまに言われたからです。


   もちろん、皆が皆同じ状況になるわけでなく
   うちの母の骨折の様子等、もろもろの理由から
   導きだされた結論です。


   幸い動かさなければそう痛まないので
   ちゃんと食事も睡眠も取れるのが、ありがたいところ。
   調子の良いときはテレビを見たり、寝食を忘れるくらい
   大好きな週刊誌や小説雑誌、歴史書を読んだりして
   母はある意味、活字中毒のパラダイスを満喫中(笑)かも。


   折しも年度末。
   父の負担をできるだけ減らすべく
   私の仕事の契約の更新を控えたりして
   自宅にいる時間を増やすことができそうです。
   さらに新入社員研修シーズンを無事に乗り切れたら
   ゆっくり母と話す時間もとれそうかな。





   3・24

   震災から2週間。
   生活の底に流れる人々の気持ちが
   ずいぶん変わったように思います。


   普通にご飯を食べたり水を飲んだり、家の布団で眠る生活の中で
   当たり前と思っていたことが、実は当たり前じゃなかったんだと
   感じた方も多いのではないでしょうか。


   九州は震災の直接の被害は少なかったのですが
   今後、電力不足と計画停電はありそうですし
   (九州電力が佐賀の玄海原子力発電所の運転再開を延期すると発表したため)
   日本という国全体が 「当たり前」 の意識を変える必要がありそうです。


   実はうちでも高齢の母が腰椎を圧迫骨折しまして。
   幸い自宅療養ですみそうですが、うちの生活に若干変化がありそうな予感です。





   3・20

   yahooニュースで
   「震災報道、子供の心理に影響」という記事を見かけました。
   毎日のようにテレビで伝えられる被災地や津波の映像。
   報道という点ではだいじなことですが、幼い子供達には注意が必要だと
   専門家が呼びかけています。


   ***

   筑波大学大学院の徳田克己教授(子供支援学)も
   「小学1年のわが子が不安定でよく泣くようになった、という母親から話を聞くと、
   地震の怖さを言い聞かせ、テレビの映像もよく見せていた」。


   こうした子供たちの異変に対し、徳田教授は「多くの親は深く考えないまま、子供と一緒に
   災害のニュースを見て、『死んだら会えないんだよ』などと話しかけたりする。
   震災を通じて幼いうちから命の大切さを教えなければ、というのは勘違いで、
   恐怖だけを抱かせてしまう」と強調する。

   ***


   被災地から遠い地域であっても、こういう形で影響を受ける可能性があるということですね。
   うちは高齢の母親ですが、1日中テレビニュースをつけっぱなしにしていたせいか、
   不安感が強くなり夜眠れないなど体調の変化を訴えるようになりました。
   今はテレビを見る時間を減らすようにして、精神面にも気をつけています。


   それでも大人の私たちはまだ良いのです。
   被災の有無にかかわらず、自分で自分を守る力が弱い子供達への
   配慮をする必要がありそうです。





   3・17

   世界190以上の国と地域で子供たちを支援するユニセフ(国連児童基金)。
   私も微々たる金額ながら寄付を続けています。


   ユニセフの活動は主として開発途上国の子供達が受ける医療や
   教育レベルの向上にむけられ、日本はここ数十年ずっと支援国でした。
   しかし、今回の東北関東の大震災で被災した子供たちのため、半世紀ぶりに
   ユニセフから支援を受ける見通しとなりました。
   もちろん国内にいる私たち一般人の支援も、日本ユニセフ協会で受け付けています。


   また日本ユニセフ協会のHPには、自然災害にあった子供達の
   心のケアについてアドバイスが掲載されていますので、ご参考になればと思います。


   日本ユニセフ協会HP 「子どもたちに、心のケアを」
   http://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_0311.htm





   3・15

   地震の前に借りていた、映画 「チーム・バチスタの栄光」 と
   「ジェネラル・ルージュの凱旋」 を返す前にと見ていました。


   どちらも竹内結子さん演じる医師・田口と阿部寛さん演じる
   厚生労働省の役人・白鳥が中心になって
   病院内で発生した事件を解決するというストーリーです。

 
   見る前は、シリアスな医療ドラマを想像していたのですが
   軽妙でコミカルな場面のある、エンターティンメント作品なのですね。
   阿部さんお得意の変人ぶりが際だっていたからでしょうか。
   竹内さんらしい田口先生の人柄の良さが、また好対照で良かったです。
   ラスト 「ししゃもがバカうまだそうです」 の言い方が可愛かったな〜。


   好みとしては、やっぱり堺雅人さん出演の 「ジェネラル〜」 の方でしょうか。
   伏線がちゃんと回収されていて、後味が悪くない。
   救命救急の抱える問題点も自然にあぶり出される展開で
   殺人事件も起きますが、暗すぎないストーリーがとても好みでした。


   それにしても、ルージュの使い方にはビックリ☆
   あれを違和感少なくやれる俳優さんといえば、堺さんしかいないよねって感じです。
   寝食を忘れ、取り憑かれたように救命医療に取り組む職人タイプのドクターという
   雰囲気も堺さんにピッタリだと思います。


   原作では田口先生が男性なんだそうで、ちょっと読んでみたくなりました。
   テレビドラマ版も見ておけば良かったなあ。





   3・11

   本日の、東北地方太平洋沖地震で全国的に大きな被害がでています。
   該当地域の皆さまに、心からお見舞い申し上げます。


   こちら九州でも交通機関の欠航はもちろん、明日にひかえた
   九州新幹線開通に関する行事の中止など影響がじわじわ出ています。
   今後、様々な状況の変化が予想されます。


   実は昨日、京都 「オペラ座の怪人」 観劇に出かけてきました。
   ほぼ満席だった新幹線の様子を思い出しつつ、予期できぬ災害の怖さを
   あらためて実感しているところです。
   観劇の感想等については、また後日改めて書かせて頂きます。





   3・9

   先週末、ちょっと時間ができたので、映画 「英国王のスピーチ」を見てきました。
   アカデミー賞候補に加え、市内での上映館が少ないせいもあるのか
   私が行った回はかなり大きな客席でしたがほぼ満席。


   この作品は、現エリザベス女王の父であるジョージ6世が、子供のころからの
   吃音を克服すべく努力する物語です。
   私はこの映画を見るまで全然知りませんでしたが、吃音に関する
   エピソードは実話だそうですね。


   公務の多い立場上、人前で話すプレッシャーは並々ならぬものがあったことと思います。
   ストーリーの流れ自体は困難克服ものの王道というか、予想通りの結末に
   つながっていくので地味な印象ですが、細かい見どころはたくさんありました。
   日本で言うと昭和初期、1930年代のイギリスのクラシカルな雰囲気や
   人々の暮らしぶり、ジョージ(コリン・ファース)とセラピストの
   ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)の会話と細やかな演技力。


   ジョージの娘の1人が現・エリザベス女王になるわけで、おしゃまな口調で
   子役の女の子が話すたびに笑いがおきたり。
   歴史ものというには時代的に近いので、現代と地続きになっている人物を
   見る楽しみもあるんじゃないでしょうか。
   それにしても、「王冠を賭けた恋」で有名なスペンサー夫人役の女優さんは
   実物の写真にとってもよく似てたなあ。


   さて、この映画の最大の見どころは、ライオネルの助けを借りながら
   ジョージが自らの吃音を克服していく過程です。
   彼の吃音は幼少時の虐待やプレッシャーに関係していると
   言われているようですが、大事なのはその事実ではなく、そのことでジョージが
   抑え込んでいる自身の心をいかに解放するか、ですね。


   ライオネルはこの課題についてプロとしての技量も発揮しつつ、最終的には
   王族と平民という枠をこえて、ジョージとの間に人間としての友情と信頼関係を築いていきます。
   そのへんの細かい心情の流れが、セラピストの技術面だけでなく互いの
   人間味とからめて、ときにユーモラスに描かれている部分がとてもよかったと思います。
   1シリング硬貨とか、互いの呼び名など小道具が上手に
   使われていますので、ぜひご覧になってみて下さい。


   ラストシーンでライオネルが見せる表情は
   自らの心の傷に向き合う、すべての人にそそぐ温かい眼差し。

   地味ながら、独特の余韻を残す映画でした。


   ※ちなみに、今作で脚本を担当し、アカデミー賞オリジナル脚本賞を受賞した
   デヴィッド・サイドラー氏は、子供の頃、自身が吃音で悩んでいたそうです。
   この物語には、サイドラー自身の祈りが込められていたのでしょうね。





   3・5

   昨年、新トートとして沢山の話題を提供して下さった城田優さん。
   4月からテレビドラマの主役を務めるそうです。


   タイトルは 「四つ葉神社ウラ稼業 失恋保険 告らせ屋」。
   もし失恋したら掛け金の保険金で癒してくれるという
   怪しげな保険をめぐるミステリーで、城田さんはその調査員の役とのことです。


   公式サイトを見ると、共演者に古田新太さんのお名前がありまして
   役柄は四つ葉神社の宮司。 題材もアヤシイけど、古田さんのこの扮装は
   どこからか苦情来たりしないんでしょうか(笑)。


   私は城田トート観ていないのですが、テレビドラマ 「SPEC」 は
   とっても良かったので、ちょっと楽しみです。





   3・1

   ここ数日、やましたひでこさんの著書 「断捨離」 を読んでます。
   ブームになってるのは知っていたのですが、単なるお掃除本だと
   思ってこれまで手に取らずに来ました。


   でも、ある方に勧められて読み始めたのですが
   これがなかなか奥が深い!


   お掃除というと、よく収納がセットになっていますが
   断捨離は収納とかお客様用という考えは基本的にナシ。
   もったいないから捨てないというモノ中心の発想ではなく、
   「私」が「今」使わないならいつ、いくらで買ったものでも捨てる
   という自分と時間軸を大事にした手法。


   捨てることによって、自分を卑下していた自己に
   (雑な生活をする価値しかないという意味で) 気づく。
   なんというか精神的で哲学的な視点もあるお話なのですね。


   私もたいがいモノが多くて整理整頓が苦手ですが
   うちではなんといっても母がモノに埋もれるタイプ。
   なにしろ活字中毒&歴女&スクラップ好きの強力コンボなので
   本と未整理の切り抜きが増える増える。


   加えて30年以上続けている趣味の長唄の譜本やアルバム、それに
   なぜか獅子舞とか船の帆先、トラの着ぐるみといった宴会芸用の小道具まであって(笑)、
   母の部屋はいつも大変なことになってます。


   それでも適度に捨てて整理すれば問題ないのですが、これがなかなか捨てられず、
   私や父が整理に手を出すと、「捨てる」=「大切なもの(つまり母自身)をないがしろにされた」 という風に
   感じるらしくて、完全にゴミだとわかってるものでも、とっても傷つくので結局元のままです。


   ぜひ、この本を母にも・・と思うのですが
   たぶん貸したが最後、膨大な本の海にまぎれて
   どこかに行っちゃうんだろうな〜。





   2・26

   元・四季の望月龍平さんが代表になって団体を作り、3月に
   ストレートプレイを上演するそうです。
   顔ぶれをみると懐かしいやら、今この方たちが四季にいないことが
   もったいないやらで複雑な気もいたします。


   新しい団体もいいのですが、四季舞台には広瀬さんがご出演予定みたいですし、
   作品契約でもいいから、戻って下さらないかな〜。


   ・OFF OFF BROADWAY JAPAN  「Twelve」

   日程:2011/3/19〜3/27 東京フィルムセンター映画・俳優専門学校
   構成・脚本・演出:望月龍平
   出演:羽根渕章洋/柳瀬大輔/栗原英雄/高橋卓爾/沓沢周一郎/石塚智子
       吉沢梨絵/波咲まこ/光枝明彦/谷内愛/西山聖了/松崎浩太郎


   OFF OFF BROADWAY JAPAN 公演公式サイト 
   http://offoff.jp/twelve/index.html





   2・22

   福岡では現在、九州新幹線開通と
   新しい博多駅ビル 「JR博多シティ」 オープン準備の話題が
   マスコミを賑わせています。


   駅ビル内に入る予定の映画館 「T・ジョイ博多」 では
   ゲキ×シネレパートリーの一挙上映されるそうです。
   概要は以下の通り。


   T・ジョイ博多 ゲキ×シネ レパートリー上映概要

   3/03(木)〜3/18(金) 『蛮幽鬼』       
   3/19(土)〜4/01(金) 『髑髏城の七人〜アカドクロ』       
   4/02(土)〜4/15(金) 『髑髏城の七人〜アオドクロ』       
   4/16(土)〜4/29(金) 『SHIROH』       
   4/30(土)〜5/13(金) 『朧の森に棲む鬼』       
   5/14(土)〜5/27(金) 『蜉蝣峠』       
   5/28(土)〜6/10(金) 『五右衛門ロック』


   ※最新作 「薔薇とサムライ」 は6月25日〜の予定とのこと。


   4月3日から始まる福岡 「ウィキッド」 との
   抱き合わせができる日程もありますね〜。
   ほとんどがDVDで見られる作品ですが、大型スクリーンで
   音響と共に味わうのはまた格別かも♪





   2・19

   出張の帰り、公開が始まったばかりの映画 「ヒア・アフター」 を
   見てきました。


   死者の魂と交信する能力があるジョージ、臨死体験を経て
   来世(ヒア・アフター)に関する本を書くマリー、双子の兄の死を
   受け入れられずにいる少年マーカスの3人が
   それぞれの道のりを経て、ロンドンで出会うまでの物語です。


   3人に共通するのは 「死」 と 「その後の世界」。
   ジョージは能力故に孤独に悩み、マリーは体験を公表することで
   有名人の地位を危うくし、マーカスは亡き兄を求めてさまよいます。


   題材は面白そうなのですが、3人が出会うまでに1時間40分くらいかかるので
   終盤は結構あっけなく、「え、ここで終わり?」 って感じ。
   クリント・イーストウッド監督作品は、「グラン・トリノ」 が素晴らしかったのですが
   今回は、あれに比べると小粒という印象でしょうか。


   劇中で、マリーが恋人に 「人は死んだらどうなるの?」 と聞く場面があります。
   「電気が消えて、あとは真っ暗。何もないよ」 という恋人の答えが
   世間の常識として描かれているのなら、日本人の私たちにとって
   比較的受け入れやすい彼岸の考え方は、キリスト教徒の多い欧米では
   想像以上に難しいのかもしれません。


   クリント・イーストウッド監督が肯定もせず、否定もしないまま 
   ちょっぴりおそるおそる世に問う 「ヒア・アフター」。
   日本人にはそのおよび腰こそが、不思議な印象を与えそうな作品でした。





   2・16

   今年帝国劇場100周年記念のラストを飾る
   「ダンス・オブ・ヴァンパイア」 の主要キャストが
   発表になったそうです。


   クロロック伯爵   山口祐一郎さん
   アルフレート   浦井健治さん ・ 山崎育三郎さん
   サラ   知念里奈さん ・ 高橋愛さん
   ヘルベルト   馬場徹さん
   マグダ   Jenniferさん
   シャガール   コング桑田さん
   レベッカ   阿知波悟美さん
   アプロンシウス教授   石川禅さん
   クコール   駒田一さん

   ヴァンパイア・ダンサー   森山開次さん ・ 新上裕也さん


   ヘルベルト交代なんですね〜。 
   馬場さんは初めてお名前を見る俳優さんですが
   「テニスの王子様」 に出演したり、22歳の若さでも
   芸歴豊富な方みたいです。


   テニミュファンの皆さんもチケット獲得参戦となると、
   こりゃ大変そう☆ (でも行きたいなー♪)





   2・13

   ミュージカル 「モーツァルト!」 でも
   重要な役どころで登場するナンネール。


   神童モーツァルトの姉として生まれ、弟の栄光の陰にあった
   彼女の人生を描くフランス映画が、春に公開されます。
   公式サイトはまださほど情報公開されていませんが、
   シネマトゥデイさんの記事で、予告や写真を見ることができます。
   これはかなり楽しみです♪


   シネマトゥデイの記事
   http://www.cinematoday.jp/movie/T0009703

   映画 「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」 公式サイト
   http://nannerl-mozart.com/





   2・10

   確定申告準備のため、年に1回だけ買う雑誌 「ZAi」 に
   日本画家・千住博さんと松尾貴史さんの対談が掲載されていました。
   千住さんは以前から代表作 「ウォーターフォール(滝)」 が好きで
   注目していた方ですが、芸術論がなかなか面白かった!


   芸術の定義は 
   「イマジネーションをコミュニケーションすること。」 
   自分の気持ちをどうにかしてコミュニケーションしようとする点では
   映画でも料理でも同じこと。
   とすると、人間のすべての行為が芸術なんですよ。と、語る千住さん。


   かの岡本太郎さんが 「あなたの職業は?」 と聞かれて
   「人間だ」 と答えたように、私たちはすべて芸術的存在なんだいうくだりは
   なるほど☆って感じです。


   マネー雑誌の対談らしく、芸術とお金に関するお話も少しだけ。
   「作品の価値が上がったり下がったりということに関して」 どう思うかと
   尋ねられた千住さんの答えは
   「そのことはなるべく考えない。 この30年間通帳も一度も見たことがない。
    ただただこれは美しいと思ったものを発表する。」


   イヤイヤ描いても良い絵にならないし、でもまあいいや売ってみようと
   無理にやってみた絵がオークションに出されたり、いろんなお客さんを
   転々としたりという苦い経験もあるのだとか。
   なるほど、千住さんのような有名画家でもそんなことが過去にはあったのですね。


   仕事でやる以上お金の問題は無視できないけど、自分自身をゆがめて
   生み出してしまった作品は、やっぱりそれなりの場所にしか
   着地できない、ということでしょうか。


   「秩序ある混沌」にこそ、人は惹きつけられる。


   それは人間自身が秩序と混沌の存在であり、それが
   宇宙全体でもあるから、というお話は興味深いなあ。
   千住さんによればその良い例がAKB48だそうです。
   うーん、たしかに(笑)。


   秩序だけでは息がつまるし、混沌ばかりでは気持ちよくない。
   ふたつが共存するからこそ私たちは、完全に理解しえない他者に惹かれ、
   ときに自分の中にも同じものを発見して目眩をおぼえるのでしょう。


   混沌には秩序を与え、秩序は混沌に放りこんでみる。


   ものごとへの視点を変えるのに、ちょっと役に立ちそうです。





   2・6

   「江 第5回 本能寺の変」 見ました。
   以前の日記にも書きましたが、トヨエツ信長は
   ビジュアル最強、口ひげ最強です♪


   本能寺の変自体はなんども歴史ドラマで描かれていますが
   豊川さんは理解されにくい人物だった信長の、真の孤独や愛情を
   感じさせてくれる演技で、とっても良かったのではないでしょうか。


   森蘭丸役の瀬戸康史さんは初めて拝見する俳優さんですが
   信長との最後の別れ、涙をためる表情がとっても良かったです。
   主に最後まで従い、18歳で命を落とした蘭丸。
   はかなくも凛々しい姿が印象的でした。


   そして江が信長の死を察知する場面、
   やや演出やりすぎの感もありますが、それにまんまと
   ハマって泣けるのは私が少女マンガ好きだから(笑)?


   北大路欣也さんや市村正親さん、石坂浩二さんら
   ベテラン製の安定感に支えられ
   江と書いて、のだめと読む(笑)この大河ドラマ、
   だんだん好きになってきちゃいました☆





   2・4

   今日は立春。
   福岡は暖かい1日です。
   ほぐれた毛糸玉のようにほっとしています。


   今週の 「相棒・右京のスーツ」、なかなか余韻があって良いドラマでしたね。  
   銀座にある紳士服テーラーの主人・古谷を中心としたストーリーで
   互いを思いあう師弟愛が泣けました。


   しかし、森次さん演じる会社社長の秘密にはビックリしたな〜。
   (ちなみに社長が身につけている女性用下着、右京さんが
    スーツの上から触って気づくというシーンがありました)
   「人は洋服の下に、色々なものを隠してるってことなんですかね」 
   という神戸くんの言葉がフクザツな意味で聞こえたり☆


   古谷がイギリスでテーラー修行をしたのではなく、本当は
   刑務所で洋裁を身につけたことを、右京さんが
   見抜くきっかけになったのが洋裁用の裁ちバサミ。


   個人的には全体の雰囲気もあいまってとっても懐かしかったな〜。
   というのも、うちの母は私が子供の頃、小さな洋裁店を経営しておりまして。
   メジャーや飾りボタン、はぎれがもっぱら小さい頃の遊び道具でした。


   なかでもハサミについては、うちには普通のハサミが一切なく
   私の散髪も大きな裁ちバサミで母が切ってくれました。
   そうそう、父が自分の鼻毛をあれで切ってたことも(笑)。


   古谷を演じる小松さんが、服地を丁寧に扱う様子にも
   母とよく行っていた生地屋の店員さんを思い出します。
   たくさんの生地の匂いや手触りが懐かしくて
   思わずほっこりの1時間でした。





   2・1

   大河ドラマ 「江」、一応毎週見てますが
   さすが田渕脚本、戦国時代なのに
   まったりホームドラマ感が漂ってますね。


   ミュージカルファンとしては、市村正親さんに
   お会いできるのが嬉しいところです。 
   しかし、市村さんはどちらかといえば
   明智光秀というより豊臣秀吉タイプのような。
   根暗で信長に嫌われる役にしては、どことなく
   軽快な味が出てしまう気も致します。


   うちの母も同じ意見みたいで、
   おしゃべりしてるうちに市村さんの過去作品話に。
   「市村さんは森繁さんがやってたミュージカルも
    引き継いだんだよ」 と言ったら
   母が深くうなずいてました。

   「あー知ってる、『やけたトタン屋根の上のバイオリン弾き』 やろ」



                      ・・・・なんか違う。





   1・29

   明日は 「オペラ座の怪人」 名古屋公演千秋楽ですね。
   結局、私は名古屋公演は1回しか行けませんでしたが、
   この週末の舞台が素晴らしいものになりますよう
   心からお祈りしております。


   さて、今でもメール等でリクエストを頂く不思議話。
   婚約者氏のお話ではありませんが、中学の頃のちょっとした体験を
   今日は書いてみたいと思います。


   時間に関する研究はどんどん進んでいると、何かの本で読んだことがあります。
   時計はあくまでひとつのものさしであって、人は、それぞれが同じ時間を
   生きているわけではないのだそうです。
   タイムトラベルは、昔から何度も小説や映画の題材になっていますが、時代を
   超えるほど大がかりなものでなくても、私たちは感動の瞬間に
   「時よとまれ!」 と叫びたくなりますね。


   実は私はこれまでの人生で1度だけ、時間が止まったのを見たことがあります。


   時期は中学3年、場所は父の転勤で引っ越した鹿児島の社宅。
   決して新しくはないですが、広くて気持ちの良い一軒家でした。


   土曜日のお昼過ぎ、台所で母とおしゃべりをしながら、並んで食器を拭いていた時のことです。
   流しの前のガラス窓が10センチほど空いていて、空き地をはさんだ向こう側の
   国道を車が何台も走りすぎていく様子がずっと見えていました。


   初夏の爽やかな空気の中、突然それは起きました。
   まるでカメラのシャッターを切ったように、見えている風景が白黒に反転したんです。
   白黒写真になった中、窓から見える車がストップモーションで
   止まっていたのをはっきり覚えています。


   ほんの数秒の間でしょうか。「あれ??」っと思ったとたんに元に戻りました。
   隣に立っていた母と
     「今の、見た?」
     「うん、見た。なんか変だったよね」
     「白黒のまま車がとまってたね」
     「うん」
   というような会話をして、自分だけの錯覚じゃなかったと知りました。


   なんの予兆もなかったかわり、それからなにかが変化したということもありません。
   今もコワイという気持ちはないです。ただ、時間って止まることもあるんだなあぐらいで。


   母とはたまに、その時のことを話します。何年たってもお互いハッキリ覚えてるし、
   細部まで一致してるので相当印象は深かったんでしょうね。


   ちなみにその家は、私たち家族が引っ越したのを最後に社宅契約を解除、その後
   キリスト教関係者に買われ、教会になったと聞きます。
   私たちが住んだ3年間、私はやたらと雑誌の懸賞に当たっていたので
   なにか方角が良いとか、風水上良い家だったのかもしれません。


   しかし今になって考えると、どうしてあのころ宝くじを
   買っておかなかったのか、それだけが残念です(笑)。





   1・25

   今日で、サイトオープンからちょうど7年になりました。
   いつもご訪問下さる皆様に、心から感謝申し上げます。
   今後ともよろしくお願いいたします。


   さて、映画 「デュー・デート 出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断」 を
   見てきました。 大好きなロバート・ダウニー・Jr氏と、「ハングオーバー!」で
   知ったザック・ガリフィアナキス氏が共演するコメディ映画です。


   えー結論から言いますと、とくに主役ファンというわけでなければ
   レンタルDVDまでお待ちになって良いかと思われます(笑)。
   なにしろ強烈なシモネタあり、ブラックあり、しかも脚本が甘いというか
   結構強引だし、字幕のせいかジョークが伝わらない場面も多々あります。
   それでもロバート・ダウニー・Jr氏のファンとしては
   魅惑の下まつげを存分に堪能したので許しますけど(笑)。


   あ、そうそうミュージカルネタがひとつだけありました。
   ザック演じるイーサンの父親の遺灰を間違えてコーヒーに混ぜて飲んだ後の
   (もうこの説明をするだけでひんしゅく買いそうですが)
   車中での二人の会話です。

   「命の連鎖だ」
   「ライオンキングだな」


   サークル・オブ・ライフって、一般映画に登場するほど
   ポピュラーな言葉なんですね☆





   1・22

   少し前に見ていたのですが
   日記には書きそびれていた映画 「バーレスク」 のお話。


   この作品は、クリスティーナ・アギレラさん演じるアリが
   ロスのバーレスクに飛び込み、頭角をあらわしていく
   ちょっとしたサクセスストーリー。
   セリフ部分を歌うことはないので厳密にはミュージカルではないのでしょうけど
   ショーのシーンがふんだんにあるので、ミュージカルファンには
   とっても優しい映画だと思います。


   「ドリームガールズ」 もそうでしたが、
   ショービジネスの裏側が題材になると
   どうしても嫉妬や妨害、不倫や裏切りなど
   ダークな部分が出てきがち。
   ですが、この映画にはホントの悪人が出てきません。
   これが最大の特徴ではないでしょうか。


   店は経営難になり、人手に渡る危機に瀕しているし、
   アリに嫉妬してイジワルする女の子も出てくるのですが
   すべてが爽やかに終息しちゃうので、正直言って
   リアリティは皆無。 
   でもいいんです、ストーリーより音楽ありきの映画ですから(笑)。


   一番の見せ場は、それまで歌は口パクだったショーに
   大きな転機が訪れるところ。
   マイクトラブルで音楽が途切れてしまい、
   どうなることかと思った瞬間、アリが生で歌い出すシーンは
   鳥肌モノです。 ここはぜひ劇場で見て頂きたいな〜。


   女の子たちの可愛い衣装と、迫力の音楽を楽しむ
   ビデオクリップのつもりで行けば、かなり満足度が高い作品だと思います。
   機会があればぜひぜひ。





   1・19

   今夜のドラマ 「相棒・招かれざる客」 面白かったですね〜。
   右京さんを逮捕にきた神戸くんのお芝居が
   「乗りなさい」 「持ちなさい」 「逃げるんじゃないぞ」 とか
   ホントにわざとらしくて、まるで刑事ドラマみたい(笑)。


   それにしても、ラストの診断書のオチには笑いました。
   まさか冒頭の再検査があんなところで生きてくるとは。
   さすが相棒、重い話も軽い話もバラエティ豊かに見せてくれて
   期待を裏切らないシリーズです。
   最後でナポリタンを食べに行く二人、車に乗り込む瞬間に
   神戸君が見せた嬉しそうな笑顔に、ほのぼのでした♪


   そうそう、「相棒」といえば、先週発売の「週刊文春」で
   新春スペシャル 「聖戦」 で南果歩さんが見せた怪演が
   絶賛されています。
   それに加えて、前夫・辻仁成さんと現夫・渡辺謙さんの
   大活躍ぶりに、南果歩さんご本人が
   なんらかの超能力・SPECを持ってるんじゃないかと
   推測されていて笑ってしまいました☆





   1・16

   日曜日の昼になって、やっと 「江 〜姫たちの戦国 ・ 第1回 湖国の姫」 の
   録画を観ました。
   大河ドラマ初回はだいたい顔見せで展開が早いのがお約束ですから、
   飽きずに見ることができたかな。


   お久しぶりの鈴木保奈美さんと時任三郎さんの夫婦は
   役柄の年令にはフィットしてないけど、雰囲気が良くて好きです。
   時任さんって、若い頃は織田裕二さんと役柄もちょっと似てたけど
   年令を重ねて変わってきましたね。
   優しさが自然ににじみでるような演技で、お市が心から
   慕うようになるのも納得という感じでした。


   それにしても、戦場に赤ん坊の声が響くというあり得なさは
   脚本の田渕久美子さんらしい確信犯ぶりだなあ(笑)。
   戦で命を落としていく愚かしさと、新しい命が生まれてくる希望みたいな
   ものを対比的に描いたのでしょう。
   「レミゼ」 の革命後のシーンを思い出しました。


   信長役の豊田悦司さんはあいかわらずビジュアルが素敵です。
   セリフまわしがやや軽めだけど、あの神経質そうな顔と
   細いヒゲの似合い具合は最強じゃないでしょうか。 


   本題は上野樹里さんたちが本格的に登場してから。
   「龍馬伝」 とはまた全く違う今年の大河、今後に期待です♪





   1・14

   俳優の細川俊之さんが亡くなったそうです。


   FMラジオ 「ワールド・オブ・エレガンス」 の甘い語りは
   もちろん、ドラマや映画での独特の雰囲気が大好きな
   俳優さんで、私は 「ムー一族」 の白のスリーピース姿に
   毎回シビレてる中学生でした。


   細川さんを初めて知ったのは
   子供の頃にテレビで見た舞台 「ショーガール」。
   木の実ナナさんと組んだおしゃれな二人芝居です。


   細かいところはよく覚えていないのですが、
   「ウェストサイド物語」 の 「アメリカ」 のメロディに
   「♪男なんて なにさ 女なんて なんだ」 という歌詞が
   振ってあり、木の実ナナさんと細川さん演じる
   反目しあう男女が恋に落ちるまでを描いていたように思います。


   ベッドの上で二人がパジャマを着て歌うシーンもあったりして
   今考えると結構お色気ムードの濃い内容でしたが
   私にとっては、歌とお芝居が一緒になったものを見たのは
   この作品が初めてだったんじゃないかな。


   基本甘いマスクの二枚目なのに、コミカルな演技も
   悪役の色気も出せる細川さんの雰囲気は、今の俳優さんでは
   なかなか出せない気もいたします。


   また一人、個性豊かな俳優さんがこの世を去ってしまわれたのですね。
   ホントに残念です。 心からご冥福をお祈りします。





   1・11

   夜、出張から帰る途中に携帯メールが入りました。
   「玄関外に伊達直人が置いてるよ」。


   なんだろう??と思いながら
   帰ってきたらドアの前に赤い箱が。
   開けてみたら、入ってたのはランドセル・・・・ではなくて
   メトロノームとドラム練習用のパッド (黒い円盤状のゴムに
   金属のスタンドがついたもの) で
   兄からのプレゼントでした。


   久しぶりに昨夜、兄も一緒に晩ご飯を食べて
   私がドラムのお稽古にクッションを叩いているという話を
   したことからプレゼントしてくれたみたいです。
   お兄さん、ホントにありがとう♪


   思いがけないお年玉に、とっても嬉しいのと同時に
   立派なプレッシャーもできました。
   もう絶対お稽古やめられません(笑)。





   1・8

   先日まつげエクステをしてもらった美容院に
   ヘアカットに行ってきました。


   担当の美容師・Mさんに
   「まつげの評判はどうです?」 と聞かれて
   案外気がつかないものみたいねーと言ったことから
   彼女が担当してる、同じく最近エクステした女性のお話に。


   そのお客さんも私と同様、とくにまつげのことは
   口にしなかったようなのですが、その結果、職場では
   「○○さんが整形したようだ」 という噂が立ったらしい。
   別に、なにも隠してるわけじゃないのに、
   そうなると職場の人たちも尋ねては失礼だという空気になるらしく
   ますます誰も聞いてくれないんだとか。


   でも放っとくと1ヶ月ぐらいで目は元に戻るわけで、その頃になって
   ようやく 「あの、もしかしたら・・・」 って聞かれるのも
   なんだかフクザツーな女心ですよね(笑)。





   1・4

   先日の 「相棒」 元日スペシャル 「聖戦」 のお話。

   結末はちょっと甘くなりすぎでしたが
   南果歩さん演じる冨田寿子の演技が凄かったですね。
   寿子は、12年前に自分の息子を車ではねて死なせた男を
   手製爆弾を使って復讐するという役どころ。


   童顔で可愛いのにコワイ。 大胆かつ緻密な犯行で
   右京さんにも手強さを感じさせる
   犯人像には鬼気迫るものがありました。
   「普通のおばさんに初めて寒気をおぼえました」
   と、神戸くんが怖がるのも無理はありません。


   終盤までの流れはどれも良かったけど
   ビスケットのシーンが一番面白かったなあ。
   殺人現場近くに落ちていたビスケットのかけらと
   同じ銘柄のビスケットを、堂々と二人に差し出す寿子。


   大の男ふたりが、まるでビスケットを生まれて初めて
   見たかのようにまじまじ見るのに思わず笑ってしまいました。
   (その後、神戸くんが浮かなーい顔してビスケットを
    食べる演技も妙に可愛くて・笑)


   あれだけ頭が良くてしぶとい犯人が、
   結局そんな人情話で陥落?って感じの結末は残念でしたが
   あのビスケットのシーンだけで、個人的には
   お正月気分が十分楽しめるドラマでした。 
   (新年早々、ご贔屓に甘くてスミマセン☆)





   1・1

   新年明けましておめでとうございます。


   昨日、お雑煮に入れるブリを買いに近所の商店街に行きました。
   威勢のいいお兄ちゃんが4人ばかり働いている鮮魚店、
   ブリの切り身を選んで、「これ下さい」と言っていたら
   ちょうど店内のラジオから森進一さんの 「おふくろさん」 が流れてきました。


   お金を渡そうとしたお兄ちゃんが、森進一さんの顔まねで
   「♪おっふくろさん〜♪」 と、突然歌い出したので、店の中は大ウケ。
   他の店員さんもこぞって物まねを始めちゃったので
   私も笑ってしまいました。 


   会計をすませてお店を出るとき、お兄ちゃん達のお見送りは
   「ありがとうございました」 じゃなくて 「すいませんでしたー(笑)」。


   寒ーい大晦日でしたが、こういうちょっとしたユーモアは
   あったかくてなんだか良いですね♪


   さて2011年はどんな年になるのでしょう。
   今年も 「ミュージカルへの愛と小ネタあふれるファンサイト」 を
   めざして精進する所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします(^^)。