きみこむ日記
 
  2010年7月〜12月                                        銀色文字トップに 戻る
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  ※各アドレスの紹介について、このページは過去ログのため直接リンクは 
   切ってあります。 ご了承下さいませ。



   12・31

   2010年最後の日記は、恒例の個人的総まとめです。


   今年は2月に福岡シティ劇場がお休みに入ったこともあり、
   映画熱が高まった1年でした。
   新作公開の映画鑑賞は、ゲキシネ含めて24本。
   これに加えて、自宅でレンタル鑑賞した作品もありますので、
   ふりかえってみると結構な映画三昧だったな〜。
   演劇関連は、1月3日の福岡 「ソング&ダンス」 千秋楽から始まり
   博多座、劇団新感線、地元の若手劇団公演までバラエティ豊かに通った21本でした。


   まずは劇場公開映画のランキング。


   1位  瞳の奥の秘密・・・今年のぶっちぎり!公開中4回通ってDVDも予約済み。一体どうしたんだ自分(笑)。
   2位  インセプション・・・こちらも2回観ました。 映画ならではのスケールと美麗スーツ姿の男性陣が目の保養♪
   3位  蛮幽鬼・・・ゲキシネ作品。 この企画は地方の民にはホントありがたいです。


   次点は 「オーケストラ!」 と 「アイアンマン2」。
   魂にふれる音楽の高揚感が素晴らしい作品と純粋なSF娯楽作品、どちらも主演俳優さんが
   とても良かった。 とくにロバート・ダウニーjr氏は、ミュージカル映画出演のうわさもありますし
   ファンとしてはますます今後が楽しみです。



   続いてはミュージカルと演劇から。


   1位  THE 39 STEPS・・・石丸幹二さん以下4人の俳優さんだけでヒチコック映画を再現する
                     アイディアは秀逸。再演熱望です。
   2位  Wダブル・・・1人二役で魅せた橋本さとしさんの演技、どんでん返しの面白さで2位。
   3位  ブラッド・ブラザーズ・・・子供役の設定含め、不思議な魅力のある作品でした。武田ミッキー最高☆


   次点は 石丸トート、山口トートで観た 「エリザベート」。
   四季のミュージカルが入ってなくてごめんなさい。 今年はとうとう名古屋 「オペラ座の怪人」 観劇は
   果たせませんでした。 



   そして上記のワクには入りませんが、今年最大のマイブーム作品といえば
   NHK 「ハゲタカ」 です。 テレビドラマのDVDを一体何度くり返して観たことでしょう。
   もちろん映画 「ハゲタカ」 も良かったけど、ドラマは脚本、演出、演技すべてにおいて
   パーフェクトなタイミングだったんだなあと思います。
   (映画 「ハゲタカ」 については、レポが書きかけなので後日アップするつもりです)


   今年は 「ハゲタカ」 だけでなく、テレビドラマにも色々ハマッた年でした。
   「龍馬伝」 「鉄の骨」 「ジョーカー許されざる捜査官」 「SPEC」 に 「相棒」。
   こうして並べてみるとなんというか、我ながら男くさいなあ(笑)。
   恋愛ものは 「10年先も君に恋して」 が印象に残っています。
   内野聖陽さん演じる30歳博の初々しい純情青年ぶりは、「パイレート・クイーン」の
   山口祐一郎さん同様、もう可愛いすぎて忘れられません(笑)。



   2011年は名古屋からのバトンを受けて 「オペラ座の怪人」 京都公演が開幕します。
   九州の民としては、「ウィキッド」 から四季の公演が再開されるのも嬉しいトピックス。
   東宝ミュージカルでは新生 「レ・ミゼラブル」 に 「三銃士」、「ダンス・オブ・ヴァンパイア」 再演まで
   にぎやかな話題、新キャストにも期待ですね。


   行く年に感謝を、来る年に希望をこめて。


   では皆さま、どうぞ良いお年をお迎え下さいませ(^^)。



   12・29

   人生初が続く今日この頃、カイロプラクティックに行ってきました。
   基本的に肩こりとか腰痛とか痛みをともなう不調はない方なのですが、
   数日前から左の腰骨付近に違和感があり、仕事でときどき体をひねった姿勢で
   パソコンを使う (社内のレイアウト上そこから動かせない) ので
   そのせいかなと思いまして。


   家から車で5分ほどのところにある、カイロプラクティック施療院は
   30代とおぼしき男性の先生がお一人でやってらっしゃるところ。
   先日とあるイベントに参加したことがきっかけで、今回お世話になりました。


   なにしろ初めてなので、余所と比べてどうと言えないのですが
   結果的には行って良かった。 こちらの先生はいわゆる物理的な
   骨盤調整だけでなく、感情とか気のエネルギーの流れまで
   合わせて見て下さる方で、一種のカウンセリングを兼ねてるんです。
   なので、施術の間に日頃は人に話さないような本音を聞いてもらうことで
   不調の本当の意味を (先生によれば、体の痛みの多くはストレスによるものだとか)
   さぐることができました。


   私の場合は両親への義務感とかそこからくる自分との闘いが
   感情の核にあるそうで、 (なるほどそう言われれば・・)と、思い当たる部分もあれこれあり。
   この日記ではあまり仕事の中身にふれていませんが
   実は日頃、沢山の方の相談に乗ることが多いので、ときには自分自身の
   心のケアをしてもらうことも必要だと、つくづく実感しました。


   1時間の施術の最後に、軽めのマッサージもしてもらって体がぽかぽか。
   年末に体と心の大掃除ができてスッキリでした。

   (そのかわり家の大掃除はすっかり後まわしです・笑)


   ご興味のある方はこちらをどうそ
   てとてカイロプラクティック (福岡市内・西鉄平尾駅そば)
   http://www.tetotechiro.com/



   12・26

   雪がちらつくお天気ですが、昨日早起きして
   「相棒 劇場版U 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜」 を見てきました。
   人が多そうなキャナルシティのシネコンを避け、地元映画館の
   朝一番の回を狙ったおかげで、客席も半分程度でゆっくり見ることができました。
   (後半で結末ネタバレしてますので、未見の方はご注意下さい)


   現在テレビでシーズン9が放映中の 「相棒」 ですが、時系列としては
   先週の 「予兆」 の直後が映画版、さらにそれは2010年夏の出来事で、
   シーズン9の第1回がそのあとに続く・・というちょっとややこしい設定です。


   今作は警視庁内部でおきた人質籠城事件から始まり、過去の公安がらみの事件と
   裏にある警察組織内部の闇に、おなじみ特命係が挑むという物語。
   全体の印象としては、テレビドラマと映画の中間っぽいなー・・・という感じでしょうか。
   「劇場版T」 ほどのスケールはなく、一部海外ロケが敢行されたといっても
   基本的に警察内部の話なので室内の場面が多いし、登場人物も90%が警察官です。
   ま、オジサマ好き&スーツ好きにはそこが嬉しいんですけども(笑)。


   もともと派手なアクションを売りにしている作品でなく
   ストーリーのひねりや人物の感情描写、予定調和を越える結末が
   特徴ですから、そのへんは良かったんじゃないでしょうか。
   それでも今回珍しく披露された右京さんのロープアクションにはかなりウケました。 
   予告で少し流れてますけど、本編でもあっというまに身支度して
   「では、お願いします」 と、ビルの窓から外に飛び出しちゃうので、
   客席も (おいおい) って感じで思わず大笑い。


   引き上げられた後けろっとしている右京さんに対して、ロープを握っていた
   米沢さん、陣川さん、神戸くんの3人がヘロヘロのよれよれになってるのが
   また面白い場面なので、これはぜひ見て頂きたいです。


   そうそう、見て頂きたいといえば、なんといっても大好きな大河内監察官と
   神戸くんのお宝プライベート映像ですよ。 剣道稽古のあとシャワーシーンがあるとは聞いていましたが
   あれほど必然性のない素敵ショットだなんて (べつにあの会話は剣道場で済ませてもOKですよね)
   もう監督さんてばサービス良すぎ☆
   美人の女性ゲスト+恋愛話がからんでも、それらしいラブシーンは皆無なのが
   ホントに 「相棒」 らしいとこですな〜。
   しかしその代わりに男2人のシャワーシーンって、サービスする方向が間違ってる気も(笑)。


   警察内部の黒幕話を含め、終盤までの流れは十分楽しめましたが、映像美という点では
   ちょっと物足りないというか、単調な部分もあったかな。
   もちろんただ凝ればいいってものではありませんけど、人物の顔アップに
   船の爆破とか同じようなシーンが何度も差し込まれると、どうしても視覚的にダレてくるような。
   とくに籠城犯の八重樫 (小澤征悦さん) なんて、序盤で死ぬ上にセリフが少ないので
   同じような回想シーンの表情ばかりが印象に残ってしまい、終盤で明らかにされる
   命がけの真情が伝わりにくかったように思います。


   ここから、結末ネタバレです。



   で、最後の最後に来る大きな事件が、特命係の誕生からずっと根幹に関わってきた
   小野田官房長の死です。 血を流して倒れ、駆け寄った右京さんにかける
   「おかしいな・・・殺されるなら、お前にだと思ってたのに」 という最期の言葉が
   長年の愛憎というか、二人にしかわからない複雑な関係の終わりにはあまりに切なくて
   「官房長ー!!!」 の叫びとともに、胸にぐっとくるものがありました。


   その後、警察葬から右京さんの決意表明とそれを聞く神戸くんの表情まで
   今後の 「相棒」 がどうなっていくのか、重さと不安とほんの少しの希望を残すラストシーンは
   いかにもスッキリした 「勧善懲悪」 をめざさないこの作品らしい結末ではないでしょうか。
   「正義なんて立場によって変わる。」
   小野田官房長の言葉が、今後も特命係の二人に大きく立ちはだかるのかもしれません。


   次は元日の 「相棒」 スペシャル版ですね。 変化をおそれないチャレンジ精神が
   今後もシリーズを面白くしてくれることを、心から期待しています。
   

   映画版のDVDが出るのは半年くらい先でしょうし、あともう1回は見に行きたいな〜。
   あ、シャワーシーンが目当てだなんて、そんなこと、思いっきりあります。ハイ(笑)。



   12・22

   まつげエクステを初体験してきました。
   いきつけの美容院がリニューアルオープンした際にもらってた
   「つけ放題3000円」 チケットが年内有効なので、という超おしゃれな理由です。


   なにしろ初めてだし、長さもカーブも自然で控えめなタイプにしてもらって
   施術にかかったのは1時間半。 
   最後に手鏡を受け取って見て、内心 (うわあ結構スゴイ・・・) と思ったら
   スタッフさんが笑顔で 「すごくナチュラルですねー♪」 って、こ、これが?


   家に帰って夕食の際ドキドキしていたのですが、うちの両親は
   私の変化にまーったく気づかず。 
   
   ホントにもう、ナチュラルというか天然というか(笑)。



   12・19

   先週金曜日の忘年会、ちゃんと出かけて2次会まではおつき合いせねばと
   覚悟していったのですが、久しぶりに食べたモツ鍋と
   立ちこめるタバコの匂いのせいか、1次会の終わりに気分がすぐれなくなり
   強制的に9時前には帰されてしまいました。


   で、これも音楽の天使さまのお導きってことで、映画 「オペラ座の怪人」 の
   途中から横になったまま 「SPEC」 最終回を見ておりました。
   毎回スペック持ちが消され、先週はついに消した側も殺されてしまい
   登場人物がほとんど残ってない中で結末はどうなることかと
   思いつつ、そのまま終わっちゃった感じです。 この終わり方は 「JIN」 に
   ちょっと似てますけど、やっぱ続編か映画化ありってこと?


   でも結末に謎は残るものの、面白くなかったかというと決してそんなことはなく
   城田優さんの、イケメンなのにどことなく気持ち悪いストーカー演技とか
   すっかり演技が板に付いた主役お二人の熱演が最高でした。
   来週、このドラマを見る楽しみがないなんて寂しいなあ。
   「ケイゾク」 「トリック」 の焼き直しという説もありますが、
   変人ヒロインの三部作だと思えば腹も立ちませんて(笑)。


   映画化でも続編でも良いから、いつかまた当麻と瀬文の名コンビに会えますように。
   それにしても、やたらと餃子が食べたくなるドラマだったな〜☆



   12・16

   朝から寒いし雪も降ってるしー!という天候の中
   お友達と福岡県飯塚市の嘉穂 (かほ) 劇場まで劇団・新感線の
   舞台 「鋼鉄番長」 を見に行ってきました。
   初めて行った嘉穂劇場は昔ながらの芝居小屋で、席も桟敷のお座布団。
   3時間超の舞台で足が痛くなるかなと思ったけど、笑ってたら
   結構あっというまでした。


   当初、橋本じゅんさん主演で開幕したのですが
   橋本さんは重度の腰痛のため降板、三宅弘城さんが東京公演の途中から
   急きょ代役になったそうです。


   ストーリーはあるような無いような、一応あるんだけど
   説明に困るような学園もの(笑)で、殺陣ありギャグあり
   シモネタあり、ダンスと歌ありの盛り沢山の内容です。
   沢尻エリカさん、仮屋崎省吾さんといったご本人に絶対怒られそうなパロディはもちろん
   「借りぐらしのアリエッティ」 「アバター」 そっくりのキャラクターも登場するし
   「インセプション」 「ヘアスプレー」 など映画ネタもたっぷり。


   それに坂井真紀さんがセーラー服でスケバン刑事、田辺誠一さんは
   マッチ風キラキラジージャンで80年代アイドルを嬉しそうに演じてたな〜。
   ナマの古田新太さんを拝見するのは 「鈍獣」 ぶり、ちょっぴりスマートになったせいか
   お色気むんむんで良かったです。


   30周年記念興行 「鋼鉄番長」 は明日で大千秋楽ですね。
   今公演は主要キャストに大きな変更を余儀なくされて
   皆さん大変だったと思いますが、楽しくてばかばかしくて、それでいて
   なぜか感動させられちゃう(☆)舞台をありがとうございました。
   いやーなんだかテンション高くなって、生きるパワーがわいたぞ〜♪



   12・13

   忙しい時ほどどこかへ逃避したくなるのが世の常、
   週末、映画 「ハリー・ポッター 死の秘宝 part1」 を見てきました。
   公開から1ヶ月近くたっていてもキャナルシティの映画館は
   ほぼ満席で、人気の高さが伺われます。


   毎度のことながら、私はアラン・リックマン氏めあての観客ですが
   今回の出演はなんと冒頭の5分間だけ(涙)。
   でも、ファンの間では 「萌え袖」 と呼ばれているらしいチューリップみたいな袖口の黒服に
   スネイプ先生仕様の憂いを含んだ黒い瞳 (コンタクト使用ですよね) 、それから
   けだるいヴェルベットボイスも健在でとにかく嬉しかったです♪
   アラン・リックマン氏を他の作品で見るのも良いのですが、やっぱり
   この扮装が一番セクシーなんですよね〜。


   さて本編は、いよいよヴォルデモードとの最終対決が迫る中、
   ハリーたち3人が出会う過酷な試練と複雑な心模様が描かれます。
   原作をほとんど読んでいないので細かい展開はわかりませんが、
   魔法学校で学んでいた平和な頃にはもう戻れないってことなのかなあ。


   設定で17歳を迎えたばかりのハリーも、演じるダニエル・ラドクリフさんの実年齢は21歳。
   すっかり大人になって、ホント今作っておかないと間に合わない!って感じなんでしょうね。
   今回とくに良かったのは、ハーマイオニーへの想いやハリーに対する嫉妬、劣等感を
   表情で細やかに表現したロン役のルパート・グリントさん。
   ケガをした後、暗い眼差しで道を歩くシーンのアップなんて、ちょっと壮絶な色気すらあります。


   それにしても、今作はシリーズ最後ということで資金も潤沢なのか
   共演者が豪華な顔ぶれですな〜。 イギリスの名優をこれでもかと
   繰り出してる印象で、アメリカ英語とは違うイギリス英語の響きも存分に楽しめました。


   来年7月に公開が予定される後編、原作通りならスネイプ先生が
   大きなカギを握るはずなので、たぶんかぶりつき状態で見ると思います。
   あー夏が待ち遠しい☆



   12・10

   ドラマ 「SPEC」 毎回息詰まる面白い展開です。
   もんのすごく次が楽しみなんですけど、来週の最終回って
   映画 「オペラ座の怪人」 と時間が重なってる上に
   その日、仕事関係の忘年会も入っちゃいました。
   2次会をぶっちぎって10時までに帰ってくるか
   人生最大級に悩むわ〜☆



   12・6

   映画 「武士の家計簿」 見てきました。
   大好きな堺雅人さん主演ということでまずは満足ですけど
   映画の出来としては正直詰めが甘い感じもあったかな。


   この作品は、石川県に実在する猪山家に伝わる家計簿をもとに
   幕末から明治にいたる武家の生活を描く物語です。
   「そろばん馬鹿」 とあだ名されるほど算用に長けた主人公・猪山直之が
   武家は見栄を張るのが当たり前の中、内実は借金だらけという実家の経済を
   立て直す・・という素材はとても面白いと思います。 
   でも、なぜか作品としての雰囲気や流れはやや暗めなんですよね〜。


   直之の両親 (中村雅俊さん、松坂慶子さん) がコミカルでとても良い味を
   出していただけに、借金完済までの流れとかエンターティンメントとしてもっと
   盛り上がるストーリーになったような気がするんだけどなあ。
   直之と息子の葛藤話が暗い上に説明不足なので、いまひとつ
   それぞれの心情が読みにくくなる終盤はもったいないような。


   でも、加賀藩のお城に詰める算用者 (つまり会社でいうなら経理部社員)が
   ずらりと並んでソロバンをはじいたり、お昼休みの太鼓がなったら
   お茶と弁当をひろげたりする場面は、何百年たっても働く人間の生活って
   変わらないんだなあとほのぼの思えて良かったです。


   倹約生活に入った結果、弁当箱まで売り払ってしまったので直之の父も
   おにぎりを竹の皮に包まざるをえなくなり、同僚が気の毒そうに
   のぞきこむ場面などは客席からも笑い声が上がっていましたっけ。


   映画雑誌のインタビューを読むと、堺さんが初挑戦のソロバンについて
   直之らしさを出すために、スピードよりも丁寧さを大事に演技をした、
   と、答えていらっしゃいます。
   寡黙な態度と真摯な姿勢は堺さんにぴったりで、ソロバン玉をはじく
   涼やかな音がとっても懐かしく思える作品でした。


   あそうそう、12月10日金曜日のNHKテレビ 「あさイチ」 に
   堺雅人さんがご登場だそうです。 プレミアムトークということで
   結構しっかりインタビューありかな。 楽しみです☆



   12・2

   「龍馬伝 最終回・龍の魂」 ようやく見ました。
   大事な暗殺場面に選挙速報テロップが入ったせいで
   1回目はなにがなんだかわからなかったけど、2回目見ると
   流血がホントすさまじいですね〜。
   斬られた二人の声がリアルでこわいくらいです。


   福山雅治さんの坂本龍馬もすっかり板についていたけど
   1年終わってみると、龍馬伝というより 「弥太郎伝」 で良かったんじゃ、と
   思えるほど最終回を持っていっちゃったのが、香川さんだと思います。


   スーパースターとして描かれる龍馬に対し、
   嫉妬や反感、憧れと劣等感がないまぜになった気持ちが
   モーツァルトに対するサリエリみたいでもあり、弥太郎の人間くさい
   焼けつくような視点が、このドラマの一番 「らしいところ」 だったんじゃないでしょうか。
   龍馬を失って泣き叫んだり、明治時代に涙ぐんで彼を語るシーンは
   一番大嫌いで一番大好きだった龍馬への気持ちが痛いほど伝わってきました。


   それに個人的にはなんといっても、冒頭の海岸シーンが良かったなあ。
   久しぶりに見た武市先生はじめ勤王党員たちの笑顔が夢であっても嬉しかったです。
   龍馬にとって最後に還る夢はやっぱり故郷であり、
   仲間と笑いあった青春時代なんだと思うと、やっぱり切ないですね。
   土ぼこりまみれでじゃれあっていた、わんこみたいな(笑)第1部の龍馬たちが
   とても懐かしくなりました。


   視聴率的には昨年の 「天地人」 を越えられなかったようですが
   毎週色んなドキドキやわくわく感を与えてくれた 「龍馬伝」。
   大好きな俳優さん達がいつも素晴らしい熱演を見せて下さったことに感謝です。


   大友さんの次回作はもちろん、いずれまた大森南朋さんを起用した
   作品が世に送り出される日を、心からお待ちしております♪



   11・28

   知人に借りてマンガ 「大奥」 を読んでます。
   最近は少女マンガとはすっかりご無沙汰なので
   よしながふみさんの作品を読むのは初めて。


   いやー絵柄が綺麗で、ドラマティックで面白いですね。
   映画が原作1巻にほぼ忠実なのにビックリしましたが
   それだけ原作がよくできてるってことなんだろうなと思いました。
   2巻以降は話が吉宗以前に遡り、刃傷沙汰など残酷な展開も多いのですが
   史実と男女逆転大奥という、突飛な設定をからめる巧みさにつくづく感心。
   手元には4巻までしかないので残りは自分で買っちゃおうかな〜。


   さて話変わりまして。
   映画館で名画を見る企画 「午前十時の映画祭」 が、今年の成功をうけて
   来年も引き続き実施されるそうです。
   自宅で色んな映画が見られる時代ですけど、映画館の大スクリーンで
   楽しむのは、また別の味わいがあるってことなのでしょう。
   個人的には 「サウンド・オブ・ミュージック」 と 「荒野の七人」 、それから
   「レベッカ」 が気になります。
   上映館も増えるそうですし、全国に楽しみが広がりますね♪


   第二回 午前十時の映画祭
   http://asa10.eiga.com/2011/



   11・25

   以前から仮チラシが出ているという話は聞いていたのですが
   ようやく博多座 「三銃士」 公演が公式サイトのラインナップに
   アップされました。
   帝劇に続いて2011年9月3日〜9月28日だそうです。


   井上さん、山口さん、岸さん、橋本さん、吉野さん、石井さん、
   今さん、坂元さん、瀬奈さん、シルビアさん他・・・と、なんとも豪華なキャストで
   これだけの顔ぶれが九州に来て下さるとは、まっことありがたいことです。
   来年の博多座ミュージカルは 「三銃士」 と宝塚公演だけみたいですし
   キャナルシティ劇場 「ウィキッド」 と合わせて春から夏にかけて
   地元でじっくりと味わいたいと思います。


   ところで、この日記ではずっと話題にしそびれておりましたが
   実はわたくし、10月からずっとやってみたかった習い事を始めました。
   ドラム演奏です。


   とくにロック好きということもないのですが、以前から
   両手両足を使うリズム楽器という点でドラムに興味があったのに加え
   天才脳外科医といわれる福島孝徳先生がテレビで、趣味でドラムをやってらっしゃる映像を
   見て 「やっぱり!」 と、ピンとくるものがありまして。


   でも私の決心を聞いて、友達はもちろん両親もビックリ。
   私の中では必然なんですけど、たしかにちょっと唐突な感は否めません。
   とくにうちの母は心配そうに言ってました。

   「もしかして、不良になるんじゃないの?」


         ん〜この年から不良になるのはけっこう大変だと思います(笑)。



   11・22

   このところの乾燥のせいか、ちょっとノドを痛めて
   そのまま風邪をひいちゃいました。
   ある資格取得のため、レポートを金曜日までに
   書かないといけないのに、どうも集中力が続きません。
   PCに向かって1時間もたたないうちに目がしょぼしょぼして
   頭が重くなり・・・。


   と、そんな状態なのに、大好きなドラマは
   1時間ちゃんと集中して見れる自分って、どんだけテレビっ子なんだ(笑)。


   てなわけで先週の 「SPEC 6話 病の処方箋」、面白かったですね〜。
   大森南朋さん演じる里中の、あまりに呑気な遺影には噴き出しそうになりましたが
   (だって一応特殊部隊出身のコワモテ公安刑事役だったんですよね。
    あれが鷲津と同じ人だとは思えない) ますます読めない展開になってます。


   それにしても 「病を人に処方する」 という超能力を隠していた
   医師の海野が色っぽくて色っぽくて、もう参りました☆
   安田顕さんは今回初めて知った俳優さんですが
   北海道出身で知る人ぞ知る人気俳優さんだそうですね。
   バラエティ番組で身体を張ってお笑い芸人みたいなことも
   やったそうですが、今作は暗くて謎めいた役柄で素敵です。


   綺麗なのに一筋縄ではいかない目の雰囲気も良いのですが
   ちょっとぼそぼそした話し方と抑揚の少ない声が、この役にはピッタリ。 
   「病を処方するのは簡単なんだよ?」 と、女の子をロッカーに押しつけ
   「まず全身をスキャンして それから 適切な病を・・・・」 と優しく囁きかける言い方が
   まるでホラー映画みたいで、コワイやらイヤらしいやら(笑)。


   しかし、これまでまいてきた謎の設定はホントに回収されるのかなあ。
   もう海野が登場しないかもと思うと寂しいけど、
   予想外にテンションが上がってきた 「SPEC」 の続きが
   ますます気になるところです。



   11・19

   東京遠征話の途中ですが
   今日は来月公開になる、ショービジネスに関する
   ミュージカル映画の話題を。


   12月18日公開の 「バーレスク」 はクリスティーナ・アギレラさん演じるアリが
   ロサンゼルスのバーレスク・クラブに出会い、歌唱力とダンスの才能を
   花開かせていくという物語だそうです。


   バーレスク・クラブというのは、軽いお色気を含んだショーを見せるクラブのことだそうで
   予告編を見ると、女性達のダンスが華やかでとっても魅力的〜☆
   年末は映画 「相棒」 「武士の家計簿」 に加えて
   これも必見リストに入れねばねば♪



   11・16

   「ファントム」 話の続き。


   再演にあたりセットを一新したと公式サイトにありましたが、美術だけでなく
   演出も登場人物も結構変わっていました。
   文化大臣は登場しませんし、ベラドーヴァのシルエットも歌もなし。
   宝塚版ではエリックが水に映った自分の顔を見ておびえる場面もありましたが
   今回はすべてキャリエールがセリフで説明して終わりです。
   それでも上演時間は2回の休憩を挟んで3時間超でしたから
   地下の追跡劇とかフィリップの登場場面あたりが少し長くなっていたのかも。


   新キャストとして登場したカルロッタの樹里咲穂さんは
   宝塚版でキャリエールを演じていらっしゃいましたね。
   和央ファントムとの組合せで、オペラグラスが手放せない最後列から
   見たにもかかわらず、号泣した記憶があります。
  

   一応悪役のはずなんですが、樹里さんのカルロッタは綺麗で女らしくて
   たしかにクリスティーンに毒を盛ったのは良くないけど
   あれで殺されるのはあんまり・・って感じ。
   カルロッタが歌う声を聞いてエリックが地下で
   「なんだあの声は! 歌えてないじゃないか!」 と憤慨するのがちょっと面白い(笑)。


   フィリップ・シャンドン伯爵はダブルキャストで、私が観た日は元・四季の海宝直人さん。
   コピット版のフィリップはクリスの恋愛相手といってもウェバー版のようなラブシーンもないし
   いつ見ても父子話のダシというか、鍋の底の昆布ぐらいの存在なのがホントに不憫(涙)。
   でも、爽やかなムードと歌声はとっても良かったです。 もっと歌って欲しかったな〜。


   カルロッタの夫であるアラン・ショレー(石橋祐さん)も新キャストですね。
   妻の遺体を前に、石炭掘りだった自分には芸術はよくわからなかったと語る
   男っぽいショレーはなかなか良かった。 ウェバー版との違いがこのへんはっきり出てて面白いです。
   楽屋番のジャン・クロード(永島克さん)とルドゥ警部(中村まことさん)は
   初演からの引き続き登板。 
   前回の記憶が薄れてますが、セリフは結構変わっていたのでしょうか。


   今回の新キャストで、個人的に一番存在感が光って感じられたのが
   キャリエール役の篠井英介さんです。 すらりとしたフロックコート姿の立ち姿が綺麗で
   やはりクラシカルな舞台ではこういう雰囲気づくりが大事なのよね〜とつくづく感心。
   篠井さんはいわゆるミュージカル俳優さんではありませんが、終盤エリックへ歌いかけるナンバーは
   とても丁寧にきちんと歌っていらっしゃいました。
   加えて篠井さんは大沢さんと目元が似てるので、親子という設定も
   自然に見えて良かったんじゃないかな。


   コピット版ならでは見どころは、エリックとクリスの思慕のゆくえ・・ではなく
   エリックとキャリエールが父子の情愛を語る場面。
   フィリップの扱いからして恋愛面を重視してないのはわかるけど
   それにしても、男同士で抱き合ってる時間のまあ長いこと(笑)。
   中央の階段途中で撃たれて傷ついたエリックを
   キャリエールが抱きしめ、髪を撫でてあげる場面は
   クリスティーンの入るスキマなんて全くなさそうな濃密さでした。
   大沢さんの切ない演技にやっぱりほろりとしてしまいます。


   ラスト、カーテンコールでは全員のご挨拶に続いて
   最後に大沢さんが一人で登場。
   金曜日だったので
   「ありがとうございました。 よい週末を!」 が、爽やかな締めとなりました。


   せっかくの再演だし、細かい希望を言えば色々ありますけど
   コピット版の音楽は根が明るいというか、悲劇なのにどこか希望の香りがするのが
   素晴らしいと改めて思いました。 
   

   ま、なんだかんだ言ってもオペラ座ファンは、エリックには甘いよね(笑)。



   11・14

   週末にかけてぽかぽか陽気の東京に観劇遠征してきました。
   最初のお目当ては 「ファントム」 。
   前回見に行ったのは2008年1月の大阪公演でしたから
   もう2年半以上前なんですね。


   赤坂ACTシアターは初めてでしたが、周辺のお店が充実してるし
   客席の段差もしっかりある見やすい劇場でした。
   入口に大沢ファントムの大パネルがあり、
   たいまつの火が燃えてて夜の公演はムード満点です。


   今回の新キャストで注目はなんといってもクリスティーン役の杏さんですが
   初ミュージカルということで、前回の徳永えりさんと印象としてはあまり変わらないような。
   声は綺麗だけど細いのでやや頼りなく、残念ながらオペラ座の歌姫の歌い方には
   いまだ至らずというところでしょうか。


   数ヶ月前に、背が高いことが杏さん起用の理由のひとつだったという記事を見かけましたが
   (たしかエリックに対する母性の発揮、彼を守る気持ちを表現しやすくなるとあったような)
   杏さんのクリスティーンは、とくに序盤はおてんばで男の子っぽい役づくりだったので
   あまり母性という印象は受けず。 
   エリックに対しても、先生として尊敬の念を持つというより
   友達感覚で接してる現代っ子クリスって感じです。


   うーん、これが現代劇なら良いんだろうけど、19世紀のパリというクラシカルな
   舞台の世界観にはこの少女像はちょっと合わないかなあ。 
   四季版でもそうですが、クリスって色んな意味でさじ加減が難しい役どころなんですね。


   さて、今回あえて同じ役で再演に挑んだファントムの大沢たかおさん。
   初演に比べると発声の仕方は安定して来られたような気がしました。
   もちろん四季ファントムのようなオペラ歌唱ではないし、長く伸ばすところはやっぱり  
   難しそうですが、それでも宝塚版や四季版とも違う魅力があると思います。
  

   ただ、序盤のぼろぼろ衣装は 「美しいもの好き」 のエリックには
   似合わないんじゃないのかな〜。 
   今回醜い特殊メイクはありませんし、大沢さんにはその容姿をいかした
   最高のビジュアル系ファントムを追求してほしかった☆ 

   と、ささやかなファンの願いを胸に(笑)、「ファントム」 話は次回へ続きます。



   11・11

   昨日の 「相棒 3話・最後のアトリエ」 で
   ずいぶん久しぶりに米倉斉加年さんの姿を拝見しました。
   若くして死んだ友人の遺作を守るため、殺人を犯してしまった
   老画家・榊という役どころでしたが、さすが演技が真にせまって
   素晴らしかったです。


   終盤、遺作を前に自分の罪と心情を告白する榊の後ろで、神戸くんが
   右京さんと榊の会話を細やかに受け止めてる表情も良かったです。
   しかし前シリーズのスパイ疑惑がなくなったら安心したのか
   神戸くん、すっかり 「いい子」 になっちゃいましたね(笑)。


   途中で出てきた、テーブルのあるロビー (それともカフェ?) は
   「ハゲタカ」 映画のラストで芝野と鷲津が話していた場所で
   それもなんだか嬉しかったな〜。


   色んな意味でしんみりしていたら、映画 「相棒」 の予告編で
   ビルの外壁を華麗に降りるレスキュー隊員右京さんにビックリして
   余韻が減りましたが(笑)、今回は人生の切なさや悲哀が感じられる
   いかにも 「相棒」 らしいお話でした。



   11・8

   先週は 「相棒」 も 「SPEC」 もお休みだったので
   その代わりといってはなんですが、3日に
   映画 「ナイト&デイ」 を見てきました。
 

   トム・クルーズとキャメロン・ディアスのコンビ主演で
   アクション系ロマンス映画となれば、どんなものかは
   だいたい想像がつきますが、わかっていてもやっぱり楽しかったです。
   個人的にはアクションよりもう少しロマンス部分を丁寧に
   描いて欲しかったけど、二人のキャラクターが映画の中で
   生き生きと躍動している様子には心躍りました。


   この作品は優秀なエージェントのロイ (トム・クルーズ) が
   偶然、事件に巻き込まれたジューン (キャメロン・ディアス) と
   秘密の永久エネルギー電池を悪者の手から守るという物語。


   映画のマジックもあるとは思いますが、なんといっても
   トム・クルーズが若い! キャメロンもがんばってますが
   いやーあのトムの屈託のない笑顔の魅力はスゴイです☆
   そういえば、どこかで見かけたブログに
   「素敵とアホっぽさの境界線にある笑顔」 とあって思わず
   大ウケしましたが(笑)まったく中年くさくないあの雰囲気は
   感動モノです。 セミヌードもしっかり見せてくれますし
   まだまだアクション映画も十分いけそう。


   結末はもちろん恋が実ってハッピーエンド。
   でもそれだけじゃなく、親孝行を感じさせるラストは
   ほのぼのしてて良かったなあ。
   いくらなんでもありえないアクションに時折ふき出しつつも
   絶対にヒーローとヒロインが死なない展開に
   安心して楽しめる佳作ではないでしょうか。 


   できれば女性の多いレディースデーに
   甘〜いキャラメルポップコーンをつまみながら
   ふんわり恋する乙女気分で観るのをオススメします♪



   11・5

   映画 「クライマーズ・ハイ」 DVDレンタルしてきました。
   テレビドラマ版は以前見ていたのですが、大森南朋さんの役を
   映画版では堺雅人さんが演じていたのを思い出して
   ちょっと見てみたくなりまして。


   お二人が演じたのは、主役の悠木を支える記者の佐山。
   ほぼ同じストーリーなので似たようなセリフも出てくるのですが
   見る前の予想に反して
   大森さんは殺伐とした現場の中でもふわっとした甘さがあり
   堺さんの方が柔らかい物腰に殺気立った険しさを含んだ
   人物像だというのが面白いな〜。


   映画そのものは、1985年当時には使われなかったはずの
   言葉が出てきたり (たとえば佐山の 「全然涼しい」 の言い回しとか)
   高島政宏さんのセリフがよく聞こえないとか、ツッコミどころもありましたが
   日航機事故の記憶を生々しく呼び覚ます山の様子や、遺書の描写には
   やはり胸が熱くなります。


   情報が錯綜する状況下で、真実を追い続け
   何をどう読者に伝えていくのか悩みながら走り続ける悠木たち。
   部署間のいざこざを抱えていても、いざとなると北関東新聞の名の元に
   絆を発揮する場面は、テレビも映画も同じくらい良かったです。
   実際にあの事故の裏では、色んな場所で数多くのドラマが
   展開されていたのでしょうね。


   と、ヒューマン部分の素晴らしさに酔いつつも、映画を観ていたら
   テレビ版で大森さんの佐山が深夜、事故調査委員に
   接触するシーンの目元アップの色っぽさが恋しくなりました。  
   近いうちにテレビ版も再度レンタルして来なくては☆



   11・2

   12月のオペラ座映画放映に向けて、地デジ対応テレビ買いました。
   ブルーレイ&DVDレコーダー内蔵タイプの26型で約8万円。 
   テレビとレコーダーを別々に買った方が機能は充実してるようですが
   私が使う機能はテレビを見る、録画する、再生する、レンタルDVDを見るだけなので
   こんなもんなのかな。 


   そういえば6年前、初めてDVDレコーダーを買ったのも
   劇団四季の皆さんご出演の 「ミュージック・フェア」 対策でしたっけ。
   ・・・って、どんだけ四季に人生支配されてるんだ自分(笑)。


   で、サイズもひとまわり大きくなった新テレビで
   一番に見たDVDは 「オペラ座の怪人」 と 「ハゲタカ」 です。 
   いやーさすがに綺麗な画面ですな〜。 12月の本放送が楽しみ。


   さて11月に入り、もうひとつの 「ファントム」 が始まりました。
   大沢たかおさん主演のミュージカルですが、今週日曜日に
   クリスティーヌを演じる杏さんの特集が放映されるそうです。
   舞台裏も披露されるみたいだし、大沢ファントムのお姿も拝めそう。


   私も今回は東京公演で遠征する予定なので
   さっそく新テレビくんを駆使して予約してみよっと♪


    ・11月7日(日) 23時40分〜24時10分 (通常と放送時間がちがいます)
     TBS系列 「情熱大陸」



   10・30

   このところ、オペラ座関連の話題が続きますね。
   来年3月京都劇場での上演が発表されました。
   名古屋公演の千秋楽からわずか1ヶ月ちょっとでの
   開幕って、えらく早いな〜。
   年末に映画もテレビ放映されることですし、
   高井さんがかつてファントムとして大暴れしたと聞く(笑)京都劇場、
   来春オペラ座の舞台で遠征できるのが楽しみです♪


   さて話変わって。
   先週、映画 「大奥」 見てきました。
   うちの母と姉が先に見てきてとても評判が良かったので
   それじゃあ私も行ってみっか、と腰を上げまして。


   マンガ原作は未読なので先行イメージは持たずに行きましたが
   一番良かったのは、噂にたがわず柴咲コウさんの徳川吉宗。
   ただ綺麗なだけでなく、若いのに男性に全く負けない迫力と貫禄は、
   そうそう誰にでも出せる雰囲気ではありません。 
   ラストで見せる、政治で頭がいっぱいという姿も
   胸がすかっとする格好良さで、これは惚れる〜☆


   水野役の二宮和也さん、演技には定評のある方ですが
   時代劇の発声はさすがに難しかったかな。
   それに貧乏旗本の出とはいえ一応は武士。
   あんな町人風の軽い江戸弁を使うのはちょっと違和感があるような。


   男が少ない状況で、貴重な子種をただで提供する
   情けも男気のある人物という設定が、二宮さんの美少年風容貌では
   生かせない気もしましたが、大奥に上がってからの翻弄されっぷりは良かった。


   気持ちのまっすぐな青年水野に吉宗が惹かれる場面から、お床入りに
   至るまで、あの困ったようなうるうる瞳で見つめられたら
   そりゃあ将軍さまもこの子をどうにかしてあげたい!って思っちゃうよね(笑)。


   男子数百人がひしめき、嫉妬や諦観、陰謀といった色んな思惑がうずまく大奥。
   二宮さんを取り巻く、玉木宏さん、佐々木蔵之介さん、阿部サダヲさんら
   男性共演者もいずれも良かったです。
   主役の二宮さんを引き立たせるためなのか、彼と同じようなタイプは
   あえて置かず、ちょっと大人っぽい美丈夫で固めるラインナップ。
   オジサマ好きとしては(笑)こちらの方が美味しい設定でございます☆


   世に時代劇作品は沢山あるけど、改めてこういう視点で見ると
   いかに実在した大奥が女性を蔑視していたものか良くわかるし
   同時に娯楽作品の醍醐味は、リアルさだけじゃないんだなあとつくづく思えます。
   続編あるとしたら、ぜひ徳川吉宗をメインに 「男女逆転・暴れん坊将軍」 を
   熱望したい、風変わりだけどとっても魅力的な作品でした。



   10・26

   オペラ座映画吹き替え版の興奮もさめやらぬうちに
   キャナルシティ劇場での 「ウィキッド」 福岡公演が発表になりました。
   2011年4月上旬開幕ということは、約11ヶ月ぶりの福岡復帰ということですか。
   個人的には、案外早かったという印象です。


   ただ、いきなりロングラン5ヶ月って大丈夫かなあ。 「アイーダ」 や 「美女と野獣」 も
   後半は苦戦してましたし、満席で推移するという実績が必要なら
   3ヶ月限定ぐらいの方が良かったのでは・・・とついつい弱腰になる私(笑)。


   3月の九州新幹線開通が大きなキッカケになったのだと思いますが
   九州の四季ファンとしては、今後も四季の舞台を近くで見ることができる
   可能性が広がったわけで、まずは素直に喜びたいと思います。



   さてテレビ話を少しだけ。
   まず 「SPEC」。 回を重ねるごとに面白くなってきました。
   これはたぶん主役お二人の雰囲気がしっくりしてきたのもあるんでしょうね。
   今夏の 「ジョーカー」 もそうでしたが、リアルを追求する刑事ドラマが一段落ついて
   テレビだからこそ心おきなく楽しめる、純粋娯楽タイプの作品がまた
   支持されるタイミングなのかなあという気もいたします。


   それから4部に入って、どんどん迫力が出てきた 「龍馬伝」。
   しっかし、上川さん出演回はなんか異常に温度と湿度が高いと思いません?(笑)
   まさかあんなにがっつり半裸での相撲シーンがあるとは思わなんだです。


   そして、映画とドラマでお忙しいでしょうに、一体いつ撮影したのか不思議なのが
   及川光博さんの大久保利通。 顔を黒めに塗った武士姿の及川さんが珍しかったな〜。
   難しい薩摩弁を使いこなしつつ、腹に一物ありそうな演技でなかなか良かったです。
   新撰組との妙に嬉しそうな追いかけっこ、船中八策のハイテンションと
   画面全体がいつも走りながら振動している印象の回でした。


   早いもので11月28日の最終回まであと1ヶ月。
   最終コーナーを回った福山さんの龍馬がどんな生涯を駆け抜けるのか、
   今後の展開がますます楽しみです。 



   10・23

   お友達からメールを頂いて知りました。
   映画 「オペラ座の怪人」 が四季俳優さんの日本語吹き替え版で
   12月17日にテレビ放映されるそうですね。


   しかも高井ファントム、沼尾クリス、佐野ラウルのベテラン組が
   吹き替えを担当ってスゴイな〜♪
   まだ発表になっていない支配人さんやメグ、カーラやピアンジは
   どなたが演じるのかも気になるところです。
   個人的には林さん、青木さんのベテランコンビの歌声を残して欲しいけど
   村さんが昔とった杵柄で・・・なんてこともちょっぴり期待してみたり。


   あらためて映画DVDを見ると、ファントムはほとんど舞台と同じで
   追加セリフはありませんが (墓場での決闘シーンも息づかいだけ)
   あんがいセリフが多いのが 「ハンニバル」 のカーラでした。
   ただ2時間20分の映画だから、このへんはカットされちゃうかもしれません。


   しかしファントムの見た目はジェラルド・バトラー氏なのに、聞こえてくる歌声は高井さんって
   どんな感じなのかなあ。 欧米人らしく密着度の高い演技+あの雄々しいセクシー声なら
   相乗効果で最強のスーパーファントム誕生!なのでしょうか。


   以前オペラ座イベントの質問コーナーで観客からの 「映画のファントムはセクシーですね」
   という、それは質問?(笑)な内容の爆弾発言に、高井さんが笑いながら
   「そうですね、反論できません」 とユーモラスに答えて下さったという話を思い出しました。 
   高井さんも、まさか商売がたき(?)の声を演じるとは思わなかったでしょうねえ(笑)。


   歌詞は当然四季バージョンでしょうし、この顔ぶれのCDはありませんから
   オペラ座ファンにとっては素晴らしいクリスマスプレゼントになりそうです。
   これを機会に四季ファンの地デジ対応率が、飛躍的に伸びるかも。

   (うちも早くテレビを買いかえねば☆)



   10・20

   いよいよ始まりました 「相棒」 新シリーズ。
   第1回目は2時間じゃないんだーと思っていたら
   前後編パターンでした。


   ストーリーについては来週まで見ないとなんとも言えませんが
   まずは右京さんと神戸くん、そして捜査1課トリオや米沢さん達
   おなじみの面々に再会できて嬉しかったです。


   神戸くんが香水の銘柄に気がついたり、社長秘書に
   さりげなく不倫のかまをかけたりするのは
   女性関係のかけひきはこちらにお任せ下さいって設定なのでしょうか。
   それにしても神戸くんがなんだか色っぽいというか、妖しい雰囲気で秘書に近づくので
   昼間のオフィスなのにそんな、いけません!って妙にドキドキしたわ(笑)。


   何年たっても特命係を目のかたきにする伊丹刑事が
   捜査先で遭遇していやがる表情とか、芹沢刑事のコンビネーションなど
   コミカルシーンが楽しくて(あんなにコワイ顔なのに)ホント大好きです。


   で、大河内監察官は来週出演があるのかなあ。
   個人的には神戸くんとのランチやバー飲み場面を期待してしまいますが
   そのへんは映画でのお楽しみってことでしょうか。


   想像以上に大きなスケールの話になりそうですし、
   まずは水曜日のお楽しみ復活に乾杯です♪



   10・17

   レンタルで映画 「フィリップ、君を愛してる!」 を見ました。
   ジム・キャリー&ユアン・マクレガーのダブル主演で
   アメリカを舞台に、愛ゆえに暴走する詐欺師スティーブンと
   想い人フィリップの実話を元にした物語です。


   もちろんジム・キャリー氏の凝った演技には定評がありますが
   なんといってもこの作品の見どころは
   ユアン・マクレガー氏演じるフィリップ。
   刑務所でスティーブンに一目惚れされる
   心優しいゲイという役柄なんですけど
   さほどなよなよしてないのに、雰囲気がとにかく乙女っぽくて可愛い〜☆


   二人が恋に落ちて、牢の中でチークを踊る場面。
   2段ベッドの上段に腰掛けて読書してるスティーブンの膝に手を置いて
   「スティーブン、ねえ踊ろう」 とせがむユアンの声が、ホントに甘くて
   演技のうまさに感服です。


   しぶしぶという顔で (もちろん内心は違うけど) 降りてくるスティーブン。
   踊りながらささやき返す 「You're a pest, you know that?」 は
   字幕では 「しつこい奴だ」 となってたけど、調べてみるとpestは
   子供に向かって使う比喩らしいので、それを盛り込めば
   「困った子だ」 とか 「わがままっ子め」 みたいな感じでしょうか。
   つまり恋人をメロメロに甘やかしてる雰囲気の会話なんですね。


   そのまま暗い牢の中で踊りながらキスを交わす二人のシルエットは
   あまりに自然で、男性同士だということを忘れてしまうほど。
   DVDなのを良いことに、この場面だけ3回ぐらいリピートしてしまったわ(笑)。


   恋人を喜ばせたい一心で、詐欺や脱獄をくり返すスティーブンは
   フィリップに事実を告げていなかったため、終盤でついに愛想をつかされてしまいます。
   その上、スティーブンがエイズの宣告を受けて悲しい結末に・・・・・って流れになりますが
   この映画らしいラストが用意されてて面白かったです。


   最初フランスで製作されたものの、アメリカでは内容が問題になって
   公開が延期されたというニュースも見かけましたが、あれ結局どうなったのかなあ。


   なにはさておき、ユアン・マクレガー好きとしては
   彼の演技の引き出しの多さに感心しつつ、38歳にして
   あの異常な可愛さはなんなんだーっと心の底から叫べる(笑)
   とっても素敵な映画でした。



   10・13

   連休最終日、歴史好きの母と姉が
   映画 「大奥」 を見に行ってきました。 
   「たそがれ清兵衛」 とは違うよって言っておいたものの、
   どうなることやらと留守番していたら、帰ってきた母が
   ひとこと。
   「マンガみたいで面白かった。」


   ・・・そりゃそうだ(笑)。



   10・10

   このところの気温変動のせいか、ちょっと風邪っぽかったのですが
   どうにか持ち直して連休を迎えております。
   さて、金曜日のドラマ 「SPEC〜」。
   雰囲気は 「ケイゾク」 と 「トリック」 を足して2で割ったような感じでしたが
   とにかくゲストの上川隆也さんが素敵でした〜☆


   主役の戸田さんと加瀬さんは変人キャラを獲得するのに
   いまだ手探り足探り中というところでしょうか。
   とくに戸田さんが演じる当麻。 エキセントリックで粗雑なふるまいの中に
   キュートな魅力を残すのは難しそう。
   つくづく 「ケイゾク」 や 「トリック」 の主役ペアさん達は
   そのへんのバランスがうまかったんだなあと感心しました。


   上川さんの役は、新進気鋭の若き政治家を支える秘書。
   一見まじめで誠実そうなのに、実は・・・という裏の顔がある役柄は
   「青の時代」 の二重人格者もそうでしたが、上川さんのうまさが光る設定ですね。


   以前缶コーヒーのCMで政治家秘書を演じられたときはやや太り気味?で
   40代になると仕方ないのかなあとひそかに残念がっていましたが
   この日の上川さんはメガネ+スーツ姿も端正で、まだまだイケますよ奥様(笑)って感じ。
   とくに、黒スーツ姿のままピストルで狙いを定めるショットは、あのまま
   待ち受け画面にしたいぐらいピタリと美しく決まってました。


   内容的には刑事ものというより、SFチックな超能力者の対決ものに
   なりそうな予感もしますが、しばらく継続してみようと思います。
   大森南朋さんはどんなSPEC (このドラマでは超人的能力のこと) を
   装備してみせてくれるのかなあ。 
   2時間サスペンスドラマみたいに、冒頭で殺されちゃうだけの役じゃないことを
   心の底から祈っとりマス。



   10・7

   「10年先も君に恋して」 最終回。 ストーリーの流れは想定の
   範囲内だったものの、俳優の皆さんの細やかな演技に見入ってしまいました。
   内野さんの博の演じ分けはもちろん、二人が別れるシーンで見せた上戸さんの
   切ない表情も良かったです。


   最初は二人を出会わないようにするのが目的だったけど、
   結局博はもう一度里花に恋をしてしまったわけで、何度タイミングを変えて
   めぐりあっても、博は里花を好きにならずにいられないんだろうなあ。


   もし10年前に戻れたら、今の自分は過去の自分になんて言うか。
   10年後の未来に、自分はどこで何をしているのか。 二人の姿を通して
   色んなことを感じさせてくれた素敵なドラマでした。



   で、「ジョーカー 許されざる捜査官」 も 「10年先も君に恋して」 も終わった今
   次なる新ドラマの楽しみは明日から始まる
   「SPEC 〜警視庁公安部第五課未詳事件特別対策係事件簿」 です。
   「トリック」 「ケイゾク」 の堤幸彦さんが演出を務めるこのドラマ、
   特殊能力者による犯罪捜査を描いた内容になるそうで。


   第1回のゲストは上川隆也さんだし、5話にはお久しぶりの
   大森南朋さんがご登場。
   そうそう、現在トート役で奮闘中の城田優さんもレギュラーみたいなので
   これちょっと楽しみです♪



   10・4

   10月に入り、ゲキ×シネ 「蛮幽鬼」 の公開が始まりました。
   私は試写会で見たのですが、同日開催された
   トークショーにNHKの取材カメラが入っておりました。
   そのシーンを含んだ番組が公式サイトで発表になったようです。


   今年上演される 「鋼鉄番長」 の製作過程と30年の歩みが
   紹介されるようですね。 できれば地上波でも放映して欲しいな〜。


     ・ハイビジョン特集 「劇団☆新感線 歌舞き続ける集団の30年」
      NHK・hi 11月12日(金)20時〜21時30分



   9・29

   昨夜の 「10年先も君に恋して」 、可愛いかったですね〜。
   一度はケンカ別れしたものの、40歳博と弟の策略で
   仲直りする30歳博と里花。


   ケーキ作りをしてる里花に 「卵割ろうか?得意だけど」 って言う博の
   セリフには思わず笑ってしまいましたが、その後のおでこにキスは
   初々しくって良かったです。 
   (冷静に考えると30歳男にしては奥手すぎるけど☆)
   早いもので次は最終回、結末がかなり気になります。



   さてさて、今日は珍しく水曜日が休みになったので
   レディースデーに映画 「ヤギと男と男と壁と」 を見てきました。


   ユアン・マクレガー、ジョージ・クルーニー、ジェフ・ブリッジスらベテラン俳優の
   豪華な共演が話題になりましたが、内容的はB級ノリのゆるーい映画です。
   だいたいアメリカ軍にかつて実在した超能力者部隊で、自らを
   「ジェダイ戦士」 って呼ぶところがすでにアヤシイ(笑)。


   映画は、妻に去られて自暴自棄になっている記者・ボブ (ユアン・マクレガー) が
   アメリカ軍で秘密裡に養成された超能力部隊のOB、リン(ジョージ・クルーニー) と
   知り合い、一緒にイラクへ旅立ってからの出来事を描くストーリー。


   かの 「スター・ウォーズ」 でオビ・ワン役を演じたユアン・マクレガー氏を
   主役に据えた段階で一種のパロディでしょうし、ところどころでは
   くすっと笑えたけど、脚本全体からするとちょっと説明不足が目立ったかも。
   でも、妙に可笑しかったのは砂漠で、リンが過去の自らの心の傷を語るシーン。
   軍では実験用のヤギは鳴かないように
   声帯を手術されたと語るリンに、真剣な表情で答えて
   ボブ 「ヤギたちの沈黙ですね」   
   2人 「・・・・・・・。」

   んーシリアスな場面なのに、「羊たちの沈黙」 のもじりを何故ここで?(笑)。


   ストーリーの詰めはいまひとつわかりにくかったですが、
   ジョージ・クルーニー氏のふわふわ長髪はよく似合ってたし、
   なにしろユアン・マクレガー氏の巻き込まれっぷりは見事でした。
   全般に濃いキャラクターが多い洋画界において、主張しすぎず
   清潔感と善人オーラと可愛さのある30代俳優さんって貴重ですよね〜。


   客席が大爆笑するとか、大きな感動がある話ではありませんが
   出演俳優さんのファンだったら、あちこちチェックして楽しめそうな
   アメリカン・ファンタジーって感じの作品でした。  ラブ&ピース♪



   9・26

   今日は 「オペラ座の怪人」 名古屋公演の最終チケット発売日でしたが
   皆様の戦果はいかがだったでしょうか。
   私はといえば実のところ、1月末の予定が流動的なせいもあって
   結局参戦しませんでした。 
   11時半くらいにネットで見てみたら、前楽のS席1階でもまだ残席があったりして
   オペラ座に限らないけど、以前ほど満席御礼の連発ってわけには
   いかないのでしょうね〜。


   ところで、ドラマ 「ゲゲゲの女房」 最終回を録画で見ました。
   穏やかでゆったりした流れの中、ユーモラスな響きがあって
   茂と布美枝の愛情物語と呼ぶにふさわしい最終回でした。
   布美枝の 「だんだん」 で終わるかなと思っていたら、茂の
   「まだまだ、これからだ」 という言葉を締めくくりに持ってきたところに
   いくつになっても、力強く人生を生ききる姿勢が感じられて
   とっても良かったです。


   「ゲゲゲの鬼太郎」 は大好きというほどではなくても、子供の頃にだれもが
   一度は読んで、強烈な印象を残している作品だと思います。
   妖怪という言葉を、この作品で知ったという人も多いんじゃないでしょうか。
   日本古来の妖怪漫画という分野では、ほぼ独占というかマイクロソフト状態(笑)の水木さん。
   今後もお元気でご活躍いただきたいと思います。


   で、このドラマの影響でお見合い需要も増えたり・・するのかな?



   9・23

   ちょっと遅くなりましたが、火曜日のドラマ話。
   まずは 「ジョーカー 許されざる捜査官」。
   特別編というより総集編+ラーメン屋の謎+後日談少しという展開でしたが
   これ、続編なしでこのまま終わるのが一番スマートなんじゃないのかな。


   堺さん演じる伊達さんの美貌+コミカル演技はまだまだ見たいけど、
   ドラマの性質上、続ければ続けるほど暗い展開になりそうだし、
   もともとリアリティが薄い設定なので、ミステリアスな部分を暴いちゃうと
   やたら陳腐になってしまいそう。
   色んな意味で上品なレベルをぎりぎり維持してるドラマだと
   思うので、このまま綺麗に終わって欲しい気もします。


   でもたぶん、半年くらいしたら 「ファンの皆様、お待たせしました!!」って
   なるんだろうなあフジテレビさんだし(笑)。


   続いて 「10年先も君に恋して」。
   内野さんのスキャンダル報道が出た直後ということもあって
   妻とうまくいかなくなって、くたびれてる40歳博が妙にリアルというか
   複雑な心境で見ておりました。 
   ミュージカルファンとしては 「エリザベート」 で結ばれた
   二人にきっと今頃秋風が・・・と思うとやっぱり切ないですね。


   ドラマとしては、終盤の盛り上がりが良くできてたと思います。
   具合が悪くなった40歳の博を追いかけていく里香、30歳の博から
   「いったい誰と一緒にいたんだ?!」 って問いつめられても
   そりゃあ答えられないよね。 


   ドラマの雰囲気からしてハッピーエンドだろうと予想しつつも、お二人の熱演に
   引き込まれてドキドキしてしまいます。
   昔読んだティーンズ向け小説をちょっぴり思い出すな〜☆



   9・20

   3連休の最終日。 地元の繁華街に出て、カジュアル履きの靴を買いました。
   在庫処分ということだったのですが、定価が書いてなくて
   買ったあとでレシートを見たら、定価の60%引きでビックリ。
   想像以上にちゃんとしたウォーキングシューズみたいだし、せっかくなので
   姿勢もちゃんとして歩くべし!と急に健康維持に燃えております。


   ところで、97年に放映された三谷幸喜さん作のドラマ
   「総理と呼ばないで」 DVDボックスが、10月6日に発売になるという
   ニュースを見かけました。
   DVD化にずいぶん時間がかかったのは、当時の視聴率が
   あまり良くなかったせいだと思いますが、このドラマ個人的には大好きで
   リアルタイムでずっと見てました。


   主役の田村正和さんが 「ある国」 の総理大臣、筒井道隆さんが家庭教師から
   なぜか大抜擢されてしまう官房長官、総理夫人は鈴木保奈美さんでした。
   内容的には海外の要人からカニが贈られてきたので、喜んで食べたら
   食用じゃなく貴重な観賞用だったことがわかって政治的大問題になったり、
   総理官邸内部での騒動が中心のシチュエーションコメディです。


   初めて三谷さんの名前を意識したのも、戸田恵子さんをテレビで見たのも
   この作品が初めてだったと思います。 世間的には 「古畑任三郎」 の
   認知度の方が圧倒的に高いと思いますが、舞台作家としての
   三谷さんらしさはこちらの方が十分に味わえるんじゃないかな。


   で、途中で総理夫人が浮気しそうになるのですが、浮気相手として登場する
   「間男」 役 (名前はなく、キャストクレジットも間男のまま) が、風間杜夫さんでした。
   スーツ姿で車から降り、きらりと白い歯を光らせて微笑む
   間男登場シーンは今でも忘れられません。 
   風間さんの素晴らしい持ち味である、かすかにうさんくさい色気とフェロモン全開で
   いやーホントに素敵だったな〜(笑)。


   いずれレンタル店にも登場するでしょうし、13年ぶりの再会が楽しみです♪



   9・17

   あれだけの猛暑が、急に朝方ひやひやするようになって
   遅れてきた夏風邪っぽくなってます。
   ホントいうと今頃が一番夏バテの影響が出やすい時期だそうで
   しっかり食べてしっかり寝てしっかり笑わねば(これ重要)ですね。


   「瞳の奥の秘密」、あれからさらに1回追加して見に行ってきました。
   どうしてこんなに惹かれるのか、自分でもよくわかりませんが
   子供の頃から 「コンドルは飛んでいく」 とか南米の音楽が
   好きでしたし、スペイン語の響きも含めてあの情緒的な
   空気感にしっくり来るものがあるのかもしれません。


   映画といえば話題の 「悪人」 も行くつもりですが
   もうひとつ、楽しみにしている映画があります。
   「終着駅−トルストイ最後の旅」。


   トルストイの妻ソフィアは世界三大悪妻のひとりだそうですが
   (あとの二人はソクラテスの妻と、ご存じモーツァルトの妻コンスタンス。
    考えてみれば余計なお世話のランキングですよね・笑) 
   彼女と旅先で亡くなったトルストイの晩年を描いた作品だそうです。


   夫妻を演じるヘレン・ミレンさんとクリストファー・ブラマー氏はそろって
   アカデミー賞にノミネートされましたし、今年は没後100年にあたるということで
   文学の香りのする本作は、初秋の映画鑑賞にぴったりかも。


   映画 「終着駅 トルストイ最後の旅」 公式サイト
   http://www.saigo-tabi.jp/



   9・14

   「ジョーカー 許されざる捜査官」 はどんな最終回になるかと思ったら、
   最終回・前編って感じの終わり方でしたね。
   フジテレビの今夏ドラマでは視聴率一番だそうですし、
   このまま終わらせては惜しいということでしょうか。


   いくら遺族のためとはいえ、警察OBが離島に私設刑務所を作って
   法の裁きを逃れた犯罪者を終身刑にしてるというのは、それはそれで
   立派な犯罪なわけですけど、全否定はせずに
   一種の 「必要悪」 として存続させるのが、いかにも現代的って気もします。


   それにしても、登場人物たちが皆キャラクターに可愛げがあって
   好きだったなあ。 井筒課長役の鹿賀丈史さん、最後の決めセリフは
   「お疲れちゃん」 でしたかやっぱり(笑)。
   久遠くんの、格好いいこと言った後で 「だから・・とりあえず肩かして(にっこり)」 も
   キュートで良かったです。


   来週は特別編ということで、最終回の後日談が描かれるようですが
   続編の匂いもするこのドラマ、どうなるのか気になります。
   たんに 「バーMIKAMI」 が 「バーIZUTSU」 に変わってるだけだったら
   それはそれでウケるけどね☆


   引き続き見た 「10年先も君に恋して」 、内野聖陽さんの
   30歳博と40歳博の微妙な差のつけ方に毎回感心してしまいます。
   「眉間にしわができるから、その表情やめなさい」 とか、ちょっと説教くさい言い方が
   いかにも中年の夫って感じでうまいんですよね〜。
   奥手で初々しい30歳博もいいけど、すべてを知ってる故に、時折切ない表情をする
   40歳博の色気がたまりません☆


   来週火曜日も連続2本のドラマで楽しめそうです♪



   9・11

   アルゼンチン映画 「瞳の奥の秘密」 を見てきました。
   今年度アカデミー賞 最優秀外国語映画賞・受賞作ということで、それなりのレベルは
   期待していましたが、いやーこれほどの良作とは☆
   とにかく個人的な好みに直球ど真ん中、今年見た新作16本の中でも
   ベスト3入り当選確実って感じです。 思わず2日後にもう一回観に行ってしまいました。


   物語はブエノスアイレスを舞台に、刑事裁判所を引退した
   ベンハミン (リカルド・ダリン) が20年以上前に担当した殺人事件を
   小説として書こうとする場面から始まります。


   事件が起きたのは1974年、アルゼンチンは軍事政権の誕生直前で
   荒れた状況にあり官の腐敗も進んでいました。
   そのため当局に公正な正義はなく、拷問によって
   無実の市民がむりやり自白させられたり、逆に政治的取引があれば
   有罪まちがいなしの容疑者があっさり釈放されてしまったり。
   ミュージカル 「エビータ」 でも描かれたペロン大統領政権の影響が
   色濃く残っている時代なのですね。


   被害者の夫、モラレスの無念の思いに胸を打たれた
   ベンハミンが追う、この事件の顛末がサスペンス部分なら
   一緒に行動する判事補・イレーネへの秘めた恋心や
   同僚パブロとの友情がヒューマンドラマの部分。
   重苦しい事件が発端ですが、ユーモラスな場面もうまくからませて
   それぞれの物語が魅力的に展開するのがホントに素晴らしいです。
   「瞳が語るもの」 というモチーフを織り込みつつ、最後に
   小さな伏線まできっちり回収する脚本は、ちょっとうますぎる気がするくらい。


   唯一惜しむらくは導入部分が地味すぎ (もしくは文学的すぎ) て、
   観客を引きこむのに時間がかかるのと、容疑者がつかまるまでの流れが
   やや強引というか、偶然にしてはうまくいきすぎな点ですが
   犯人探しが最大目的の推理モノではないので
   これは致し方ないところでしょうか。 


   それになによりも、登場人物たちの造型や演技がいいんです。
   25年前と現在を同じ俳優さんが演じるのですが
   メイクのうまさもあいまって、とても自然に時の流れに乗っていけます。


   長い時を経てベンハミンがたどりつく真実とは。 
   結末についてはできるだけ白紙の状態で、この映画にふれることをお勧めします。
   公開館が少ないのが残念ですが、ぜひ沢山の方に観ていただきたい、
   アカデミー賞受賞も納得の作品でした。





   で、以下の感想は部分的にネタバレしてます。 
   後半で謎解きがある作品ですし、これから観ようかなという方は
   よかったら観賞後にお読み下さいませ。
   (決定的な謎は明かしていませんが、前提条件にはふれています)







   この映画が好みのど真ん中にヒットする最大の要因は
   リカルド・ダリン氏の演技力と主人公ベンハミンの魅力。
   ごく普通の正義さえ通らない社会情勢のなかで、被害者遺族のために
   奔走するベンハミンは、しかし決して格好いいヒーローではありません。
   ずっと自分の気持ちを抑え、秘かな苦悩を抱える男でもあります。


   一介のたたき上げ書記官にすぎない自分にとって、アメリカの大学を出て
   判事補として赴任してきたイレーネは、年下とはいえ上司でもある 「高嶺の花」。
   ソリのあわない同僚ロマーノから 
   「彼女とおまえは違う。 法学博士と高卒。 金持ちと貧乏人。 価値のある者とない者。
   彼女は守られているが、おまえはそうじゃない。 住む世界がちがう」 と、ずばり指摘されて
   ベンハミンがじっと黙っているシーンがありますが、あれは彼自身にも
   わかりすぎるほどわかっている事実なんですね。
   (プログラムの解説によれば判事補になる資格が与えられるのは大卒のみ。ベンハミンが
    どんなに優秀でも、イレーネと同じ地位にはなれないんだそうです)


   そんなわけなので、婚約者もいるイレーネにベンハミンが気持ちを打ち明けられるはずもなく。
   でも聡明なイレーネにはそれが薄々わかっていますし、ベンハミンが踏み出しさえすれば
   愛を受け入れる気持ちもある。 そのことをイレーネはところどころでサインとして
   彼に送っているのですけど、いつもまぶしそうに目を伏せてしまう、だなんて
   その繊細さはホントにラテン男なの?(笑)。


   一番印象に残るのは、容疑者をつかまえたことで逆に命を狙われ
   ブエノスアイレスを離れざるを得なくなったベンハミンを
   イレーネが駅で見送るシーン。
   ここで別れたらもう何年後に会えるかわからないし、次に会うときは
   イレーネはたぶん人妻。 今しかチャンスはないという場面で
   抱きしめてキスしちゃう流れがありそうですが、そうはいきません。


   まるで猫が飼い主の足にすりすりするように、小さなため息とともに
   目をとじて身を寄せるだけ。 イレーネも目をふせてキスを待ってるのに、
   最後の一歩を踏み出せないベンハミン。 
   あーもーこのヘタレっぷりが切ないというか、いじらしいというか(笑)。


   でも考えてみればそういう人物だからこそ、新妻を奪われて悲嘆にくれるモラレスに
   心から同情するのですし、彼の愛情に強い共感を抱いてしまうのでしょう。
   そんな納得ができるのも、リカルド・ダリン氏の柔らかみのあるブルーの瞳にうかぶ
   表情の豊かさ、繊細さがあってこそ。
   冒頭、殺人現場で女性の無惨な遺体を見て言葉を失う場面や
   飲んだくれの同僚パブロの面倒を見る場面など、彼の情の深さを
   感じさせる演技には素晴らしいものがありました。


   それに主役はもちろん、脇を固める俳優さんも良かったですね〜。
   コミカルな部分をずっと受け持ち、味のある演技を見せてくれた
   パブロ役のギレルモ・フランチェラ氏に
   20代半ばから50代まで、破綻なく演じ分けたイレーネ役の
   ソレダ・ビジャミルさん。 とくにラストシーンの愛情に輝くイレーネの表情は
   とっても綺麗で素敵でした。



   事件から25年が過ぎ、あらためてモラレスに会いにいった
   ベンハミンは驚くべき真実にふれることになります。
   私はまったく予想してなかったので、まさに息をのむ展開という感じ。 
   それまでのモラレスの言葉がすべて伏線になっていたことが
   わかるこの顛末はすごいです。


   その後、ベンハミンがようやく自分を解放するラストシーンに
   思わず涙がこぼれました。
   でもその涙の理由は、自分でもうまく説明できません。 
   恋が実った嬉しさや安堵感という単純なものだけでなく
   人間の深い想いがもたらすもの、その衝撃に心の中のなにかが
   震えたとしか言いようがない気もします。


   素晴らしい作品を世に送り出して下さってありがとう。
   久しぶりに心からいえる映画でした。    



                            ・・・・このぶんならDVDも買うと思います自分(笑)。



   9・8

   先日の 「龍馬伝 第36回 寺田屋騒動」、 
   何度もドラマや映画に登場している有名な事件ですが
   殺陣と逃走シーンがすごい迫力でしたね〜。


   手に大きな傷を負いながら、材木小屋に逃げ込む龍馬。
   緊張して見ながらも、瀕死の状態で家族の名をつぶやく映像が
   予想以上に長いので、(これでもう暗殺で同じようなシーンはやれないよね・・) と
   ついつい大きなお世話な想像をしてみたり。


   今回の撮影には夕方から朝までかかり、福山さんはもちろん
   筧さんも真木さんもアザだらけのケガだらけになって
   ホントに大変だったと福山さん自身がラジオで
   お話しなさったそうで、なるほどさもありなんの大熱演でした。



   さて、話変わって。
   今週のテレビ 「題名のない音楽会」 は、
   レナード・バーンスタイン特集。
   今年の秋に上演が予定されている
   ミュージカル 「ワンダフルタウン」 のナンバーを
   安蘭けいさんと別所哲也さんが披露して下さるそうです。


    ・9月12日(日)9時〜
     テレビ朝日系列 「題名のない音楽会」


   安蘭けいさんはお久しぶりのテレビご出演でしょうか。
   舞台は見に行けないので、テレビで歌声にふれるのが楽しみです♪



   9・4

   先月の東京遠征では、エリザ以外に
   橋本さとしさんご出演の 「W〜ダブル」 も観てきました。


   この作品は金持ちの女性が横暴な夫から逃れるため、自宅のメイドと共謀して
   夫に瓜ふたつの気弱な弟を身代わりに仕立てようとするサスペンス劇。
   この夫と弟を一人二役で橋本さんが演じます。
   堀内敬子さんがメイド、女性が中越典子さん。 
   基本サスペンスではありますが、コメディ調のセリフも多くて楽しかった〜。
   一番客席が笑ったのは、もろもろの後に殺人が起こる緊迫した場面。


   「ほら見て、僕は100歳まで生きるんだよ」 と、自分の生命線の長さを自慢していた
   ある登場人物が撃たれて倒れ、皆が立ちつくしてシーンとなった中
   橋本さん演じる気弱で純情な弟が叫びます。
   「えぇーっ!だって手相は・・・生命線は?」


   いや、そこじゃないだろ問題は!って、観客全員がツッコミましたねあれは(笑)。


   大阪公演を控え、ラストでどんでん返しがあるので細かい内容にはふれませんが
   まったく対照的な二人の男を演じる橋本さんの演技力、中越さんの美貌、
   堀内さんのとぼけた可愛らしさなど見どころ一杯の面白い作品でした。


   (余談ですが、会場のル・テアトル銀座の地下レストランで食べた、イベリコ豚とハーブ入りの
    ミートソースパスタが絶品でした。 これまでの人生で最強のミートソースだったかも☆)



   9・1

   東京に行った際、空港の売店で見つけてお土産を買いました。
   「奇跡のりんご かりんとう」 (525円)です。
   これは以前に日記でも話題にした、自然農法家・木村秋則さん作の
   無農薬りんごを使ったもの。


   袋の説明を見るとリンゴだけでなく丸大豆おから、バターも
   加えてあるようですが、これがものすごーく美味しい☆ 
   やや白っぽい素朴な外見で、はじめはそうでもないのですが
   食べ進むごとに、味と香りの深さが伝わってきて
   なんとも尾をひくまろやかな後味です。


   歯の悪いうちの母にはちょっと固いかな?と思ったのですが
   2日ほどであっというまに一袋食べちゃうほどの大好評。
   やっぱり素朴なお菓子だけに、材料の良さがダイレクトに
   伝わるんだなあとつくづく感心の体験でした。


   ところで、この無農薬りんごの生みの親・木村さんの
   人生を描く舞台の上演が決まっているそうです。
   タイトルは 「舞台 りんご 木村秋則物語」。
   ジャニーズの長野博さんと佐藤江梨子さんが木村夫妻を演じるとのこと。
   著書を読むと確かに木村さんの人生はドラマティックですが
   農家が主役の舞台って珍しいな〜。 



   8・28

   「エリザベート」 ナンバーで頭をぐるぐるさせつつ
   今回こそ観劇日記のページにアップすべく、レポを作成中です。


   さて、最近 「ゲゲゲの女房」 はじめ、古き良き時代風の真面目さが
   改めて評価されつつあるNHKさん。
   「美」 をテーマにした教養番組で個人的な注目タイトルをご紹介します。


   まずは 「日曜美術館」。
   アルフォンス・ミュシャやロートレックなど、ベルエポックの花といわれる
   作家によるポスター美術の特集が放映されます。


     「日曜美術館  ポスター誕生 パリジャンの心を盗め」
    ・NHK教育  8月29日(日)9時〜10時 (再放送は9月5日夜20時〜)


   お次は 「鑑賞マニュアル 美の壺」。 こちらも人気番組ですね。


    ・NHK教育 9月3日(金)22時〜22時25分 (BS等で再放送あり)

   17世紀から19世紀までに作られたアンティーク・ジュエリーの特集だそうです。
   公式サイトで予告も見れます。とても手は届かないけど、繊細なデザインや精巧な細工は
   見るだけで楽しいです♪



   8・25

   東京から帰ってきました。
   「エリザベート」 石丸トートレポは、ちょっと落ちついてから書かせていただくとして
   今日は帰って一番に見た 「ジョーカー 許されざる捜査官」 のお話を少し。
   第7話は主人公のにせものが出てくるという、水戸黄門ならおなじみの展開ですが
   こちらはかなりすごかった。


   闇の制裁人をきどる警察官・日向を演じる忍成修吾さん、初めて知りましたが
   映画やドラマには沢山出てる方だそうですね。
   綺麗な顔なのに、じっと凝視する目に気持ち悪い怖さを
   漂わせる役作りで、殺人偏執狂役にはぴったりでした。


   忍成さんに限らず、このドラマは被害者や犯人役のキャスティングが
   すごく良くできてて毎回感心してしまいます。
   レギュラーも鹿賀さん、大杉さんの悪人善人どちらもいけるつかみどころのなさは
   謎の多い物語をさらに混乱させるのにすごく役立ってるし。


   個人的には日向の兄(苗字が違うから義理の関係?)役の
   俳優さんもメガネがなかなか素敵でした。 
   来週は伊達たちに最大の危機が迫りそうで、ホント待ち遠しい〜☆



   8・22

   「龍馬伝 第34回 侍・長次郎」 を見ました。
   じっくり内容に浸れたのは、なんだか久しぶりです。
   3部になってからも一応毎週チャンネルを合わせてはいたのですが
   幕末の歴史にあまり詳しくない私には、3部の人数増と
   急展開にはちょっとついていけない感もありまして。


   長次郎役の大泉洋さん、すばらしい熱演でしたね〜。
   お金のやりくりという、一番苦労の多い役目を
   懸命に果たしてきたのに、いざとなると 「饅頭屋」 「ニセ侍」 と蔑まれる場面から
   密航、発覚、切腹への流れは長次郎の気持ちに共感しながら
   一気に引き込まれて見てしまいました。 とくに、小曽根宅で
   社中が疑われていることを知ったときの表情は凄かった。


   龍馬が長次郎を仲間としていかに信頼し、彼の死を惜しんだか
   最後に二人だけで飲むシーンによくあらわれていたと思います。
   大泉さんの俳優としての力量にも感心しきりでした。


   ほかにも今日は、久しぶりに弥太郎が登場して
   嬉しかったなあ。 重い流れが多い中、弥太郎の家族は
   いつも一服の清涼剤になってくれますよね。
   それにしても後藤象二郎と弥太郎のやりとりが、なぜか毎回コミカルパートに
   なっちゃうのが不思議(笑)。


   そうそう、清涼剤といえば長州の主要メンバーのキラキラぶりも
   見逃せません。 谷原さん、伊勢谷さんの容貌にはまるでルビーとサファイアのように
   それぞれ色合いの違う美しさがあって、長州パートになると
   他の登場人物が一気にかすんでしまうほど。
   (たんに私がガン見してるだけかもしれませんが・笑)


   次回のタイトルは 「薩長同盟ぜよ」。 何故 「ぜよ」 がいるの?という気も
   しないではありませんが、これも歴史の歯車を大きく回す出来事ですし
   次の日曜日を楽しみに待ちたいと思います。



   8・21

   昨日、県外出張で夜遅く帰り、PCを開いたら
   四季公式サイトで 「オペラの座の怪人」 名古屋公演の千秋楽が
   発表になっていました。 2011年1月30日だそうです。


   開幕が2009年8月2日でしたから、ちょうど1年6ヶ月ですか。
   昨今の不況で、四季にかぎらずチケット販売は苦戦してるでしょうし
   やっぱり1年を越えるロングランは、このくらいの都市規模でも
   楽々というわけにはいかないんだろうなあ。 


   名古屋の後も気になりますが、まずはあと5ヶ月、
   キャストの皆さんが元気に
   充実した舞台を務められますように願っております。
   私も結局今季1回しか行ってないし、千秋楽までには
   もう1度くらい貴重なペガサス像を拝みに(笑)遠征したいわ〜☆



   8・17

   お盆休みの最後に、博多座で上演されている
   宝塚星組 「ロミオとジュリエット」 を観てきました。
   誰でも知っているシェイクスピア作品を
   カラフルな衣装、現代風の音楽で表現したもので
   古典とはいえ全く古くさい感じはせず。


   ナマの宝塚公演は2年ぶりですが、観るたびにメイクの
   変化というか進化に驚かされます。
   男役の皆さんもラメがキラキラしたアイシャドウで
   このところ、地味なテレビドラマばかりみてる目には
   ホントまぶしかったわ〜☆


   ロミオを演じるのは柚希礼音さん。 「スカーレット・ピンパーネル」の
   ショーヴラン役で知った方ですが、ちょっとハスキーな低音ボイスも良いし
   歌での心情表現がうまいですね。
   登場時、タンポポの綿毛をふーっとする仕草がヒロインっぽくて内心ウケました。


   ジュリエットは夢咲ねねさん。 個人的に宝塚の娘役さんには
   少女漫画みたいに非現実的な雰囲気を求めてしまうのですが
   夢咲さんはリアルに可愛い女の子って感じだったかな。
   ロミオにプロポーズされたあと、一人になって喜ぶ表情が良かったです。


   もとはフランス製のミュージカルだそうですが、脇役にもちゃんと独立したソロパートがあって、
   歌の聞かせどころが多いのも楽しいところ。
   最後に宝塚らしいショーがないのは少し寂しいけど、音楽の魅力が堪能できる佳作でした。
   ただ、幻想的な 「愛」 と 「死」 のダンサーさんを見たら、トート閣下が
   恋しくてたまらなくなってしまうな〜。 あー早く東京のウィーンに行きたい(笑)。



   8・14

   世間はお盆休み。 高速道路も混み混みみたいですね。
   帰省の皆様、暑い中お疲れさまです。
   私も久しぶりに両親と一緒に熊本へ
   法事参りも兼ねて里帰りしてきます。


   さて最近すっかり映画&テレビ日記になっていますが
   めげずに今日も映画のお話。
   先月観てきた2本について、遅ればせながら感想を書かせて頂きます。


   1本目は、井上芳雄さん主演作 「おのぼり物語」。
   井上芳雄さん演じる漫画家志望の青年カラスヤサトシが
   上京したとたんに掲載誌が休刊になり、一人奮闘するストーリーです。
   サトシを中心に、先にカメラマンを目指して上京した同級生や、
   アパート住人との交流が描かれていきますが
   いわゆる青春映画のワクにきちんとはまった雰囲気で、正直言って
   とくに目新しい感じはしません。


   ただ、八嶋智人さん演じる軽いノリの編集者が、まーったく根拠なく
   「君はこれからきっと忙しくなると思うよ、いやまあ、なんとなく思うだけなんだけどねー」って
   会うたびに繰り返すシーンは良かったなあ。
   具体的な仕事の話は全然ないのに、お気楽なことを言われて
   最初はサトシも 「いいかげんなこと言って・・」 と
   憮然としてるんですが、少しずつ気持ちが変わっていきます。


   苦しい時に、愚痴を言ったり悲観的なことを言うなら当たり前。
   根拠の有無はともかく、人間にはいつでも 「希望」 が必要なんですね。
   上京して数ヶ月。肉親の死を乗り越え、少しだけ仕事が入ってほのかな光が遠くに見えだした頃、
   相も変わらず楽天的な言葉を投げかける編集者と、サトシがなんとも言えない
   表情を見せてくすくす笑いだし、だんだん二人の笑いが止まらなくなって
   なぜか最後に大笑いになる場面は、そんな理屈じゃない心情がよく表現されていると思います。


   それにしても、どうしてこの役に井上さんが起用されたんでしょう。
   ミュージカルの華麗な舞台を見なれている目には
   扮装をしていないナチュラルな姿に、どうしても素の井上さんがダブるので
   仕事がないと悩むサトシを見ながら内心思ってしまいました。歌えば稼げるのに・・(笑)。



   お次、2本目は 「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」。
   アメリカでゴールデングローブ賞を受賞した大ヒット作ながら、国内では
   当初公開のめどが立たず、日本のファンからの熱烈な要望で公開決定した映画だそうです。


   結婚式を控えたダグのために、独身最後のハメはずしパーティをやろうとラスベガスに
   やってきた男性4人。 到着してすぐわくわくしながら乾杯したのに、その後の記憶が
   ぷっつりと消え、翌朝めちゃくちゃのホテルの部屋に残されていたのは
   本物の赤ん坊と本物の虎。 しかも大事なダグがいない!ということで
   3人が失われた記憶をたどりながら親友を探す2日間の物語です。


   探す途中でパトカーを盗んだり全裸の男が車のトランクから飛び出してきたり、
   これでもかというほどの下ネタとばかばかしいコミカルシーンの連続だけど
   基本に友情があるので、どこかほのぼのしてるのが良いところ。
   とくにダグの義弟になるアランが、見た目はずんぐりむっくり
   オタクの変人ながら、義兄への純粋な気持ちが感じられて
   最後にはとっても愛しくなってしまいます。
   アラン役のザック・ガリフィアナキスはコメディアンだそうですが、このなりきり方は凄い。


    「夜中に飲ませるな」 「グレムリンだな」 とか、3人が赤ん坊を連れて
   歩きながら 「スリーメン&ベイビーかよ」 とぼやく、みたいな有名映画を使った
   セリフがあるのも楽しいところですが、なんといっても終盤の山場、カジノで登場する
   「レインマン」 のパロディが最高に可笑しい。
   あの映画には、スーツ姿のトム・クルーズとダスティン・ホフマンが
   カジノのエスカレーターを降りてくる有名な場面がありますが
   全く同じように、髪を撫でつけたアランがぶつぶつ言いながら
   ダスティン・ホフマンの物まね状態のままエスカレーターで降りてくるんです。
   アメリカではきっと、大爆笑だったんだろうなーあれ。


   で、結局彼らの記憶にない時間に何があったのか。
   それがすべて明らかになるエンドロールにも一工夫こらされているので、
   機会があればぜひ見てみてくださいませ。


   アメリカでは続編も決定してるそうで、身体に悪そうなスナックとコーラ片手に
   高校生男子気分で見るには最高の、ばかばかしくも楽しいハッピーエンド映画でした。



   8・10

   試写会に応募したものの、競争率高そうだし
   半分あきらめていたゲキ×シネ 「蛮幽鬼」。
   ぎりぎりに当選ハガキが届いて、急きょ行ってきました。
   競争率を危惧していたのは、この日、通常の試写会に加え
   いのうえひでのりさんのミニトークショーが開催される予定だったから。


   当日は地元劇団 「ギンギラ太陽s」 主宰の大塚ムネトさんがトークの相手役を、
   司会は同じく地元劇団 「万能グローブ ガラパゴスダイナモス」 の川口大樹さんが担当。
   NHKの取材カメラも入って (てことは特番あり?) 大にぎわいです。


   トークはいのうえさんと大塚さん、川口さんが実は福岡の
   大濠高校・演劇部のOBつながりだというお話から始まりました。
   いのうえさんと大塚さんの年の差は5年、川口さんはさらに18年ぐらい
   下の世代になるそうです。 
   入部の勧誘に際しては、いのうえさんの作品ビデオを見せられるそうで
   大塚さん曰く 「とにかく、すごい先輩がいたんだって伝説でした」。
   部室にはいのうえさんが書いた脚本の冒頭1枚だけが残されており、
   それを皆で大事に回し読みしたんだとか。


   いのうえさんからは、演劇部に入ったものの当初は幽霊部員だったので
   先輩から 「出てこい」 と呼び出され、しぶしぶ行ってみたら
   オリジナル芝居の読み合わせが面白くて、
   それからちゃんと活動するようになった、というお話がありました。
   話してるうちに、どんどん男子校ノリ&下ネタが出てきてなんだか微笑ましかったわ(笑)。
   12月に嘉穂劇場で予定されている福岡公演は、ネタもの芝居で今日の 「蛮幽鬼」 とは全く
   違いますので、そのへんよろしくお願いしますと念を押していらっしゃいました。


   さて、続けて上映された本編 「蛮幽鬼」。
   昨年、東京大阪で上演されているときから評判が良かったので
   楽しみにしていましたが、さすが期待を裏切らない面白さでした。
   上川さんの色気と華のある優雅な所作、堺さんの
   笑顔のまま人を斬りまくる不気味な可愛さ、ベテラン俳優さんたちの
   パンチのきいた演技はもちろん、音響と照明の効果がドラマチックですこぶる格好いい☆


   特に音響に関しては、舞台転換の地響きや殺陣のつばぜり合いは
   当然ながら、酒を飲む 「ごくっ」 まで、細かく音が当ててあるのが
   劇画タッチで面白いなあ。 
   時代劇の王道というか、主人公に忍び寄る権力者の謀略に
   友情や悲恋がからみ、最後は真の黒幕が現れての大立ち回りという流れに
   先月観た藤沢周平の 「必死剣 鳥刺し」 を思い出しました。 
   でも、編集やCGの力を借り得る映画でなく、毎日が本番の舞台で
   これをやったというのが何より素晴らしいことじゃないでしょうか。


   個人的にはどちらかといえば 「SHIROH」 の方が好みですが、
   「蛮幽鬼」 は日本人でないと作れないエンターティンメント作品として、
   お値段以上の満足感が得られる良作だと思います。 海外にもぜひ紹介して欲しいな〜。



   8・7

   貴重な 「ハゲタカ」 ウイークに参戦したいのですが、もともと寝不足に弱くて
   平日に夜更かしすると、翌日の仕事でホントに使いものにならなくなるので
   ちゃんと寝てます。 根性なしのファンですみません。
   でも、ツイッターとかブログの評判を読むと私みたいに
   初見でハマッてる方も多いようで、なんとなく嬉しいです。


   今夜の映画版 「ハゲタカ」も、外出するのでリアルタイムでは見れないけど
   予約録画バッチリなので、どのへんがカットされたのかを中心に
   (それによって大友さんの意図がよくわかると思うし)、あとでじっくり見たいと思ってます。
   それにしても、裏番組が昨年公開されたばかりの映画 「剱岳」 ってのは
   視聴率的にかなり強敵だなあ☆


   さて、映画鑑賞マイブームはまだ続いてます。
   先週見た 「おのぼり物語」 「ハングオーバー!」のお話もしたいのですが
   今日は 「キャタピラー」 プレミア試写会について。


   昨夜、広島の原爆記念日に合わせて行われた、先行上映会に行ってきました。
   観客の年齢層はさすがに高め。 「おくりびと」 試写会の雰囲気を思い出します。
   上演後は若松孝二監督と主役の寺島しのぶさん、大西信満さんの舞台挨拶がありまして
   2月にベルリン国際映画祭で主演女優賞を受賞した際、関係者から公開を早めるよう
   勧められたけど、どうしても戦争に関する記念日まで待ちたかったという
   監督のこだわり等が紹介されました。


   本作は、戦争で四肢を失って戻ってきた夫・久蔵の世話を
   一人で続ける妻・シゲ子の姿を数年にわたって描く物語。
   江戸川乱歩の 「芋虫」 から着想を得ているそうで、
   大森南朋さんが出演した映画 「乱歩地獄」 とも共通点は多かったです。
   でも、「乱歩地獄」 が一種の愛憎ファンタジーとして描かれていたのと違い
   こちらは軍神とあがめられつつも、食べて排泄して寝て・・という
   生々しい毎日の描写に焦点が当てられている感じ。


   センセーショナルな映像の印象で、寺島さんの体当たりヌードや
   夫婦の性行為シーンがクローズアップされてしまいがちですが
   ホントに圧巻なのは行為そのものではなく
   戦場の記憶や現状への苛立ち、密かな復讐心といった
   二人の感情がからみあって、徐々に関係性が変わってくる描写ではないでしょうか。
   出征前の久蔵が、実はシゲ子にとって必ずしも 「良い夫」 ではなかったという点も
   物語の大事なカギなんだろうなあ。


   ラストシーンで唐突に流れる 「死んだ女の子」 という歌は、個人的には
   正直言ってやや蛇足というか、余韻をそぐ演出に感じられましたが
   (子供の頃平和授業で聞いたのと違い、歌詞やメロディが変更されてるのも違和感がありまして)
   本編は主役お二人の鬼気迫る熱演で、一気に引き込まれる出来映えだと思います。
   全国公開は終戦記念日に一番近い8月14日。
   国内の賞レースにも参戦必至でしょうし、今後がちょっと気になります。



   8・3

   堺雅人さん主演のテレビドラマ 「ジョーカー 許されざる捜査官」。 
   最初は現代版 「必殺仕事人」 はやっぱり難しいなあと思ってみていましたが
   回を追うごとにどんどん面白くなってきました。
   これまでの刑事ドラマとはひと味違う、ミステリアスな雰囲気が
   なかなか良いのではないでしょうか。


   それにしても今回の殺人犯役の俳優さん、童顔で可愛い雰囲気なのに
   イッちゃってる目つきが凄いなーと思ってクレジットを見たら
   「ゲゲゲの女房」 アシスタントの倉田君なんですね〜。
   窪田正孝さん、まだ若手だと思いますがこれは今後に期待大でございます。


   現代に生きる警察官が犯人を個人的に拉致して裁くという
   ありえない展開ながら、堺雅人さんが時折見せる
   瑞々しい美貌と謎めいた表情がなんとも魅力的で
   最後までわくわくして見てしまいます。
   声質は優しいのに、夜は言い方がすごく冷たくなるのがまた良いんだなあ。
   あ、もちろん昼間の 「なで肩の上司」 姿も素敵ですけどね(笑)。



   7・31

   NHKドラマ 「鉄の骨」 最終回、ぎりぎりまで手に汗握る展開で
   その点は面白かったけど、結末としては
   疑問も残らないではない・・という感じでした。 
   うーん、やっぱりどんな連ドラも、最終回が一番難しいんでしょうね〜。


   結末はともかく、今回個人的な一番の収穫は小池徹平さんの
   硬派な演技でした。 セリフがないときの細やかな表情がとってもよかった。
   これからも小池さんに注目していきたいと思います。


   さて、なかなか映画版語りが進まないうちに、再放送が近づいてきた 「ハゲタカ」。
   NHK総合での放映ですので、未見の方もしよかったら
   第1話だけでもご覧になってみてはいかがでしょ。
   大森南朋さんはじめ、オジサマたちの端正なスーツネクタイ姿、
   決してお客様に損はさせません(笑)。


   ・テレビドラマ版 「ハゲタカ」 いずれもNHK総合テレビ

    8月2日(月)深夜 0時15分〜 第1回
    8月3日(火)深夜 0時15分〜 第2回
    8月4日(水)深夜 0時15分〜 第3回
    8月5日(木)深夜 0時45分〜 第4回
    8月6日(金)深夜 0時50分〜 第5回 と 第6回


  ・映画版 「ハゲタカ」〜SPECIAL EDITION〜

    8月7日(土) 21時〜22時48分



   7・27

   出張の為、朝8時に博多駅に着いて新幹線待合室に入りました。
   自動ドアが開いて、入ったとたん
   「ん? なんかいつもと雰囲気が違う・・・?」


   何度もこの時間に待合室を利用したことがありまして
   いつもなら新聞を読む人、連れとおしゃべりする人、寝てる人、携帯をいじる人・・と
   もっとまったりしてるはずなのに
   室内が妙に静かで、30人ほどいるお客様の視線がある一点に集中。
   振り返るとちょうど大画面テレビでNHK 「ゲゲゲの女房」 が放映中、
   皆さんドラマに見入っているところでした。


   「ゲゲゲ〜」 は初回こそ史上最低視聴率を記録したものの、
   最近は視聴率もコンスタントに20%を超え、「龍馬伝」 を追い抜く勢いだそうですね。
   うちの両親も2週間ほど前から録画して、必ず観てるようですし
   (たぶん友達に勧められたんだと思う)
   世間的に 「来てます!」 って雰囲気が肌で感じられるように思います。


   私もときどき観てますが脚本が丁寧で、登場人物への愛情が
   きちんと感じられるところが一番の魅力ではないでしょうか。
   NHKの朝ドラの良さが戻ってきたといいますか、妙にトレンドを追わず
   人間が懸命に生きる姿を素朴に描くスタイルが
   懐かしく愛おしく思えるのかもしれません。

   
   個人的には茂がかけているメガネがかなりツボです。
   向井さんの顔、髪型にもピッタリあってるし、方言混じりの低音セリフがまた
   「昔の日本男児風」 で、グッと来るんですよね〜。
   これは 「ちゅらさん」 以来の大ヒットなるか、秋に公開される映画の方も楽しみです。



   7・24

   毎週楽しみに見ている土曜ドラマ 「鉄の骨」。
   今週は談合に検察のメスが入り、とうとうグループから
   自殺者が出るという緊迫した展開になりました。


   脇役のすみずみまで渋い演技上手の俳優さんで固める
   万全の布陣ですが、ここまで見てきて
   主役の小池徹平さんが予想以上に良いですね。


   入社3年のサラリーマン・富島平太が、設計希望だったのに
   土木の営業に回されて腐ってたのはほんの一瞬。
   もっと軟弱な悩める青年像になるのかと思いきや
   可愛い顔に似合わず強情で男気もある富島は
   談合というシステムに迷いを見せつつも、自分の仕事に
   懸命に取り組んで行きます。


   別番組で 「鉄の骨」 収録途中の小池さんへのインタビューを見ましたが
   関西弁で、大きな目をちょっと下げ気味にしてニコニコ笑う素顔は
   当然ながら富島とは雰囲気が全然違っててビックリ。 と同時に、富島はドラマの中で
   笑う場面がすごく少ないんだなあとちょっと可哀想にもなったりして。


   東京地検に呼ばれて尋問を受けた帰り道、富島が極度の緊張とストレスで
   道ばたで吐き気を催す場面や、家族にも恋人にも自分がやっている仕事を
   話せないつらさに思い至る場面に、談合は必要悪と言われながらも
   やっぱり犯罪だという認識とのせめぎあいがよく表現されていると思います。


   それにしても、まさかあそこで遠藤(豊原功補さん)が再登場するとは
   思わなかったな〜。   
   談合の手ほどきを受けた遠藤から、「時代は変わった。 ボスと一緒に(談合も)死んだんだ」
   と言われる富島。 会社としても時を同じくして方向転換してガチンコ勝負、
   つまり純粋な価格競争に突入するわけで、道理は正しいけれど
   業者泣かせという新たな必要悪を生むんだから色々と難しいもんです。


   早いもので、来週が最終回。 
   これ5回で終わらせるのはちょっともったいない気もしますが、「龍馬伝」 でも
   男だらけのパラダイスを作り上げているNHKさん、
   「鉄の骨」 というタイトルにふさわしい硬派な結末を、心から期待しております。押忍。



   7・20

   友達と愛宕神社の夏祭りに行ったり、母と姉に同行して
   岡山の親戚に会いに行ったり夏休み気分の三連休です。
   梅雨明け宣言が出たばかりで、どこへ行ってもとにかく暑〜い。
   で、せめて涼しい気分をってことで、今日は
   レンタルで映画 「南極料理人」 を見てました。


   主演の堺雅人さんが演じるのは、海上保安庁から南極の観測基地に
   派遣された料理人・西村。
   1年半におよぶ男8人の南極生活が描かれるのですが、
   共演者が生瀬勝久さん、きたろうさん、豊原功補さんらベテラン揃いなだけあって
   コミカルもほっこり人情話も高値安定の面白さ。


   とくに、西村が食堂で 「胃にもたれる・・・」 って、泣きながら鶏のからあげを食べる場面では
   色々な心情が重なり合ってこちらも可笑しいやら涙がこぼれるやら。
   いやーホントにうまい展開と堺さんのうまい演技にうならされました。


   加えてストレス一杯の南極生活の中、仕事を楽しむ楽天的なドクター役の
   豊原さん、明るい笑い声がすごく良かった。 
   NHKドラマ 「鉄の骨」 といい、なんとなくひねたイメージがあった
   俳優さんでしたが、個人的に印象ががらりと変わりましたね〜。


   ハリウッドアクション映画 「インセプション」 を見た後だと
   なおさらスケールの小ささに笑ってしまいますが
   終盤、男8人の食卓がホームドラマにしか見えなくなってきた頃には
   (堺さんが母、生瀬さんが父、きたろうさんが祖父、豊原さんが姉、あとは弟たちって感じ) 
   なんともいえない愛おしさがこみ上げてくる佳作だと思います。
   暑気払いの娯楽としては最高でした。



   7・17

   このところ、舞台観劇の機会が減ったせいもあり映画鑑賞がマイブームです。
   今日はレオナルド・ディカプリオ主演映画 「インセプション」 の
   先行上映に行ってきました。
   一番の感想は 「これは絶対DVDじゃなくて映画館に足を運ぶべき!」
   上映時間が2時間半を超えるのがちょい難点ですが
   あの映像と音響効果だけでも大スクリーンで見る価値があると思います。


   タイトルのインセプションは 「植え付ける」 という意味だそうで
   他人の夢の中からアイディアを盗み出す仕事をしている男・コブが
   盗むよりもずっと難しいとされる 「深層心理に観念を植え付ける」 仕事を
   ある事情から引き受けるというお話です。


   で、仕事を依頼する日本人実業家サイトーを演じるのが渡辺謙さん。
   冒頭からずーっと出ずっぱりで、英語のセリフも結構な量ですが
   他のキャストに決して負けてない迫力で見応えがあります。
   冒頭でサイトーとコブ、彼の仲間が新幹線に乗っているシーンがあり、
   シートカバーに 「JR」 のマークが入ってるのがちょっと嬉しい(笑)。
   (エンドロールにも 「Thanks 対象として JR Train」 のクレジットがありました)


   前半で一番面白いのは、薬品で眠らせたターゲットの深層心理に忍び込み、夢を設計したり
   知り合いに化けてキーワードをほのめかしたりする準備段階かな。
   ターゲットに夢の中で夢を見せながら、より深い階層に連れて行く構図や
   階層ごとに時間の流れが変わる、夢の中で死ぬと目が覚めるが
   その手順を誤ると虚無に落ちる (夢から出られず廃人になってしまう) といった 
   ルールがちょっぴりわかりにくいけど、なにしろ脚本がよくできてるので
   ぐいぐい引き込まれてしまいました。


   準備万端、順調にいくはずだったコブたちのミッションをじゃまするのは
   密かにコブ自身が心に抱えている亡き妻・モルとの問題。
   皆で共有する夢の中にモルが攻撃的な姿で現れる理由と、その死の謎がドラマを
   支えるもうひとつの柱になっていきます。
   モルを演じるのがエディット・ピアフでアカデミー賞を受賞したマリオン・コティヤール嬢、
   「ナイン」 とはまた違う種類の美しさと激しさで迫力満点でした。
   個人的には後半のやや冗長な雪山アクションを削って、こちらの問題をもう少し
   掘り下げてもらいたかったなあ。


   含みを残す結末もさることながら、全体に 「わかりやすい」 作品じゃないけど
   誰もが身近に経験する夢について、色んなイマジネーションを与えてくれる
   すこぶる魅力的な映画でした。 これはオススメです☆



   7・13

   「龍馬伝 第28回・武市の夢」。 とうとう来ました第2部完結です。
   前回の龍馬の大芝居が、大殿様と武市の和解と切腹に
   結びついたという脚本はかなり強引ですが、
   とにかく俳優さんたちの熱演に見入ってしまいました。


   土佐勤王党を率いている頃は、ときにぐらぐら不安定だった武市が
   主君への忠義心と武士の誇りについては終始一貫した男として
   描かれていてちょっとだけホッ・・・。 
   牢内での自白について、あくまで大殿様にだけ打ち明けたということで
   罪名に吉田東洋殺しは入ってないのかな。


   大きく史実を曲げてまで龍馬が土佐に戻ってくる設定は正直疑問だけど
   龍馬、弥太郎、武市が別れを告げる場面には泣けました。
   大森さんの 「ステラ」 インタビューでも、これまで3人が結んできた絆への思い入れを
   語っていらっしゃいましたっけ。
   (一瞬芝居を超えて素の自分が出てしまいそうになり、内心「やばい!」と思ったとか)


   牢獄でのつかの間の再会、最後まで武市は良き兄貴分としてふるまうんですね。
   自らが果たし得なかった志を託し、「頑張りや」 と二人を励ます武市。
   でも、弥太郎から墓の中から見ていてくれと言われて
   こっくりうなずく仕草が、不思議と子供の頃に戻ったように素直で
   あーやっぱり幼なじみなんだよなあと、切なさも倍増でした。


   クライマックスの切腹は、予想より血糊が少なかったし
   麻か紗のように見える白と淡い水色の死装束が、まるで
   薄羽蜻蛉のようにはかなくも美しかった。 
   いつものような土ぼこりだらけの暗い画面にしていないこともあり
   精神面を強調したシーンになったのではないでしょうか。


   武市が牢番の和助に礼を述べる静かな声、それに対して
   正座したままきっちりお辞儀を返す、小市さんの所作の素晴らしさも印象的です。
   牢内の世話から富さんへの報告まで、控えめながら誠実な和助の存在は
   毎週大きな慰めだったなあ。


   それから、岡田以蔵役を好演した佐藤健くん、これまでの粗野な「人斬り」 の
   イメージを大きく変えてくれましたね。 純粋に尊敬する武市先生の言いつけを守り
   同じ日に世を去った以蔵は、悲しいけれどドラマ前半の大きな「華」でした。


   1部の途中はちょっとお休みしていた龍馬伝ですが、大森さんの武市半平太に惹かれ
   2部終了まで見てきてホントに良かったと思います。
   有名な龍馬だけでなく、史実の武市瑞山をはじめ土佐勤王党や
   岡田以蔵について興味を持つ人も今後ますます増えるんじゃないのかな。



   龍馬の活躍を作るため飛行機でも使ったかと疑うほどの神出鬼没ぶりに
   時々びっくりさせられる脚本ですが、今週末からは後半戦に突入ですね。
   新しい顔ぶれを迎えて、龍馬もますますワイルドに黒くなりそうですし
   弥太郎の細腕繁盛記(笑)も楽しみにしてます。

   まずは2部終了お疲れさまでした。 



   7・10

   仕事関係の試験も無事に終わり、ほっとしたところで
   招待券を頂いていた映画 「必死剣 鳥刺し」 見てきました。
   藤沢周平原作ということも知らずに出かけたのですが、
   劇場に入ってビックリ、観客の平均年齢は60代後半?
   男性一人客が多いのはもちろん、ご年配の夫婦という感じのお客様も
   ちらほら見受けられました。


   作品は、東北のとある藩で起きた側室殺害から始まり
   主人公がたどる激しい運命を描いているのですが
   ハッピーエンドではなく、後味はちょっと悲しくて切ない系かな。
   豊川悦司さんの出演作を見るのはずいぶん久しぶりでしたが
   大柄な体躯を活かしたダイナミックな殺陣は見事でした。


   ただ、愛妻を亡くし感情を失ったようにふるまう現在はともかく、繰り返し挿入される
   過去の回想シーンでは、もう少し明るい穏やかな表情も見せて欲しかったなあ。 
   でないと現在との区別がつきにくいし、セリフも比較的少ない役なので
   どうも主人公の心情に共感しにくかったような。


   共演者がいずれもなかなか渋いのですが、期待を裏切らないのが
   なんといっても岸部一徳さん、岸部さんはやっぱり最後まで岸部さんでした(笑)。


   それにしても、最近の歴史ブームもそうですが
   時代劇がまた見直されているのでしょうか。
   今作は、特に日本古来の所作にこだわっているそうで
   なるほど登場人物が全身を見せる場面が多かったように思います。
   障子の開けたてひとつとっても、現在はあまり機会がないことですし
   若いキャストの皆さんはずいぶん苦労なさったんだろうな〜。



   さて夜は談合を扱ったNHKドラマ 「鉄の骨」 第2回。
   こちらはまた別な形でのサラリーマンの苦悩とか、善悪への疑問が
   描かれていてとっても面白いです。
   20代の頃、設備会社にいたこともあり、下請け企業との連帯感とか
   常に腹を探り合いつつ、足並みを揃えることに敏感にならざるを得ない
   独特の雰囲気が懐かしい〜。
   終盤、下請けの社長に届けられるお詫びの品のチョイスに
   すき焼き用の肉ってとこがまた、男の業界くさくていいわ(笑)。


   豊原功補さん演じる遠藤課長が早々に左遷されてしまったのは寂しいけど
   硬軟取り混ぜて次々登場する個性的な顔ぶれ、オジサマ好きにはたまりません。
   明日はいよいよ 「龍馬伝」 2部完結ですし、NHKさんの底力に期待してますよ〜♪



   7・8

   今夜のニュースで、W杯サッカー・スペインチームの強さの秘密は
   「流れるようなパスまわし」 にある、という解説を聞いた
   うちの母、「流れるようなタコの足? へぇー」 って感心してました。
   たぶんパウル君は試合には出てないと思います。



   7・4

   雨の週末、映画 「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」 を見てきました。
   初日に行くのは久しぶりでしたが、朝から大スクリーン+9割ほどの客入りで大賑わい。
   大人数だと、コミカル場面でどっと笑うタイミングも一緒になって、ライブ感が楽しいです。


   公開されたばかりなので、ネタバレはしませんが
   今回はおなじみ湾岸署が引っ越しを控えて大忙しのさなか
   バスジャックや銀行の金庫破り、盗まれた拳銃を使っての殺人に
   爆弾騒ぎ・・・等々、次々に事件が起こるというストーリー。


   係長になった青島が管理職としての大変さを味わいつつ、健康上の問題も浮上して
   前半はちょっと元気のない感じですが、亡き和久さんの言葉に励まされて走り出すシーンは
   やっぱり青島はこうでなくっちゃ!と大興奮。
   スリーアミーゴズのあいかわらずの姑息な計略 (記者会見シーンは客席爆笑) も
   懐かしいし、室井さんが出てくる時の大仰な効果音には思わず笑ってしまいました。


   新登場したキャラクター、和久さんの甥っ子も良かったけど
   本庁と所轄の調整を担当する、小栗旬さん演じる鳥飼が
   これまでの 「踊る」 とはまた違う雰囲気をかもしだして良かったです。
   物語へのかかわりという点ではちょっぴり物足りないけど
   ケガで片目に眼帯をした時こそ、小栗さんの色気と美貌が
   引き立ってもう惚れぼれ♪


   単純な好みという意味では、前作のダイナミズムの方に
   惹きつけられますが、「相棒」 とはまた違う大人数ネタの楽しさ
   お約束にくすっと笑える 「踊る」 の世界は健在です。
   2時間半は長いけど、できたらもう1回見に行きたいな〜。