ワールドツアー 「オペラ座の怪人」 韓国遠征旅行記4

2005年7月2日(土)ソワレ

【観劇・後編】

エピソード5〜 第2幕

前編はこちら

え〜1幕と2幕のアップの間が、すごく長くなってごめんなさい。
幕間の休憩時間に、どこか遠くへでも行っちゃったかと思われたでしょう?
まことに、申し訳ありません。
オペラ座の怪人ワールドツアー観劇日記の続きです。





マスカレード

暗がりの中、ライトがあたる登場と同時に、とっても怯えている支配人さん。
でもアンドレさんが 「そう 素晴らしい ニューイヤー♪」 を歌いながら、それまで全身を
隠していたマントをぱっと上げて、ガイコツの扮装を見せるのでお客様が大笑い☆
四季版では、意識的にここで笑いを取ろうとしないのはどうしてなのでしょう? 
支配人さんは数少ないコミカル担当だし、このくらいは良いと思うんですけどね〜。


華やかな仮面舞踏会の始まりです。
カーテンが開いて大階段が現れると、客席が 「おぉーっ」 と、どよめくのが聞こえました。


お猿さん役を大柄な方が演じていたのは、やっぱりちょっと違和感があるかな。
クリスの衣装は大まかには同じですが、色は全体に四季版より淡い印象でした。
ダンスの振り付けも若干違ってて、ラウルの上手端での石蹴り風の足技はありません。
しかもラウルとクリスは、リフト系の動作は皆無。 正直言って身体も固そうだし、
主役のお二人は特に、歌中心のキャストなのかも。


そして、面白かったのがレッドデス直前の 「華やかな スペクタクルの夜」 のダンス。
全員が両手を上げて前進する動作、四季版は例えるなら透明な壁をなぞるような
動きですけど、こちらは両手をあげた上に大きな籠を乗せて、上半身を回転させる感じ。
わかります? 日本人の目からみると一番に連想するのが阿波踊り。
スミマセンでもホントなんです☆ ま、お祭りらしく楽しそうではありますけどね〜。


さて、そんなこんなでレッドデスが登場してきました。
スコアをなで回してポンと叩いてから投げるし、クリスのネックレスをかなり高く
持ち上げるようにしてから引きちぎったり、動作がなんでも大きいなあ。



マダムジリーとラウルの会話

ここでラウルがマダムを捕まえる時、ちっと舌打ちするような仕草をして、いかにも
庶民に詰問する横柄な貴族さまなのが、オイオイって感じ。
うーん、四季版でも映画版でもマダム・ジリーは謎めいた女性ですが、この舞台では普通に
オロオロした女性になってしまうんですよね。


佐野ラウルほどのマダムキラーにとは言わないけれど、相手は年長の女性なんだから
もう少し丁寧に扱って欲しいような気もいたします。、
でも、彼女も負けてはいませんよ、舞台が広くて袖までの距離が長いせいか、
マダムの逃げ足が早ーい(笑)。
すごい勢いで走ってはけていく、ラウルとマダムにはつい笑ってしまいました。



支配人のオフィス

カーラ達が見ているスコアは、四季版よりも大きくて長かったと思います。
しかもそれをトランプのマジックみたいに、空中で綺麗にたたんだのが珍しかったなあ。
ファントムの手紙 「ドンファンは 痩せてくれなくては」 では、上着のボタンが
かけられない仕草をするピアンジさん、またまたお客様にウケておりました。


ここでもクリスは積極的に自分からラウルに抱きつき、胸に両手を添えて
恋人にすがろうとしています。
ちょっとここらあたりは、距離の取り方に対する感覚が日本人と違うところかな。



墓場にて



客席から見える十字架は位置が高くて、しかも若干細い感じです。
もしかしたら、そう見えたのは奥行きが長くてお墓が距離的に遠かったせいかも。
それにしても、あの細い十字架の中から出てくるの?
と思っていたら、ファントムは十字架の向こうから現れました。


ブラッドファントム、ここのソロがとっても良かったです。
声量が基本的に違うというか、楽々と声を出している感じで実にパワフル。
片足を足元の段にちょっと掛けてドクロの杖を持ち、空いている手を腰というより
腿のつけ根に置く姿勢のファントム。


杖から飛ばす火の玉は想像したほど大きくなかったのですが、「宣戦布告だ!」のあとに
舞台から「ゴーッ」と吹き出した炎の柱はマジで凄かった。
あれは花火じゃなくてほとんど火炎放射器ですな。


一緒に観劇した皆も口々に、「熱風が顔にふわっと来たね〜」とビックリ。
まるで大火災の映画 「バック・ドラフト」 みたいでした。



「ドンファンの勝利」

ラウルや警察官たちが、ファントムを捕まえようと打合せをする場面、ちょっと気の
小さそうなムッシュー・フィルマンがやたらとハンカチで汗を拭いています。


で、ひと足先に観劇したTさんやRさんから 「チェックポイントですよ。」 と
事前に言われていたのが次の場面。

「ここだ ファントムがいるぞ」 「ここだ!(銃声)」
 
四季版ではボックス席の中に隠れている人が、一瞬頭を出すような演技ですけど、
この舞台では背後の黒い幕に隠れてて、のれんをよけるように開けると
「呼んだ?」って可愛く顔を覗かせるんです。

まさに 「市原悦子ファントムは見た!」 だったね〜と皆で大ウケしておりました。



The  Point of noreturn

幕が開いた一瞬、フィルムの静止画像のように全員が動きを止めたところから
歌が始まる演出は、なかなかドラマティックで良かったと思います。
パッサリーノやメグ、ピアンジの演技はほぼ同じ。
でも、パッサリーノがメグにも投げキスをするのは、ちょっと珍しいような。


いよいよファントムの登場です。


「獲物を 待つだけだ」 は繊細に囁くように、なにかをたくらむ秘やかな雰囲気。
ピアンジの部屋のカーテンも、日本のファントムのように勢いよく 「シャッ」 というより
静かにすーっとひらいて現れました。
ゆらりと無言で近づいてくる大きな黒い影は、いかにもまがまがしい雰囲気。
人を殺して来たばかりの不気味さは、こちらの方が感じられるかも。
ファントムは、クリスがリンゴを食べようと口をあけたところを取り上げて、杯を渡します。 


「夢に 身を任せ」 でパシッと音がするほどしっかりと手を合わせ
寝室へ連れて行こうとするファントム。



このあたりまでは、四季版とそう変わらなかったけど、後半はかなり動作が違いました。
ファントムがクリスの真後ろに立って、空中で両手を引き上げる動作をすると、まるで
目に見えない糸がある操り人形のように、同じ動作でクリスの両手が
上がって行きます。


それからほんの短い時間だけど、座ってるクリスの上手側にファントムがひざまずき、
彼女の身体全体を、なで回すような仕草をするのが衝撃的〜☆


ただ実際は触ってなくて、手を軽く浮かしてるのが、ファントムっぽいというか。
しっかし肉感的な歌詞の通りとはいえ、直裁的な表現だなあ☆ 
そのくせ 「もはや戻れない」 で、クリス (というかアミンタですね) にキスされそうになると
ファントムは大あわてで逃げてます。・・・いったい何がしたいんだキミは(笑)



クリスが立ち上がってのソロは、かなり意志的に歌いだしました。
反撃開始(笑)って感じでしょうか。


「決めたわ」の英語の歌詞 「desided」 を聞いたファントム、「ドキッ☆」って胸を
押さえたりして演技が細かーい。


クリスがファントムの後ろに来ました。
ファントムは両膝に両手を握って置いてますが、あきらかに動揺してます。
触れられて、震えているのがわかりますね〜。
ちょっとうつむいて、身体をよじったりする190センチの巨体が壮観というか、
妙に純情可憐と申しましょうか。



でもここでひとつ、四季版でやっている動作の謎が解けた気がします。
日本のファントムが両手をじわじわ上げて 「ひとつになる」 で結び合わせる動作、
この舞台のファントムについてはニュアンスが違っていました。
まずクリスが触れると、両手を広げるのは同じ。
で、後ろのクリスが歌いながら、目に見えない糸を引く動きをすると、
ファントムの両手が吊られてピョコンと上がる。


つまり、本来は、さきほどクリスを操り人形にした動作と、きちんと一対に
なっているのではないでしょうか。
そう思って、帰ってから英語の歌詞カードをよく見ると、ここのタイミングでは
ファントムとクリスの歌詞も対になっているように思います。



たとえば同じメロディを与えられるこの部分でいえば


「行く手には」・・「the final threshold」=最後の門 (をくぐれば、秘密を分かち合える)

「いつの日か」・・「one final question」=最後の問い (いつ私たちはひとつになれるの?)



もちろん、見ている時はここまで細かいことはわかりませんし、
ブラッド・リトル氏以外のファントムでも、同じ演技かどうかは不明ですけど
この時は初めて見る動作とタイミングで、私はひたすら「ほー」っと感心するばかり☆



しかし、これで感心するのはまだ早かったんです。
ここから先は、お子様禁止区域になりそうな展開でしたわホント。


四季版では、結び合わせた手をちょっと握り直すようにして、
「恋の血が通い」 でクリスはずっとファントムの胸元で手を握っていますね?
でもブラッドファントムはクリスと握り合わせた手を、そのまま自分の胸、お腹や
その少し下あたりまで滑らせて(え?)、激しくなで回すように触らせてます(きゃー)。


もちろん黒いフードで顔は見えないのですが、ファントムの膝もよじれるように動くので、
官能的なイメージというより、ずばりそれ以上を表現している印象です。
息づかいも荒く、自分からはクリスに触れられないけれど、反対は大歓迎って感じ(爆)。
ぴぇ〜子供には絶対見せられん〜(☆☆)


もしこんな演技を現ファントム俳優さんが日本でやった日には、お客様の血圧が上がりすぎて
クレームつきそうです。 (と、言いつつ最前列取りますけどね絶対。)



やっと気づいて逃げようとするクリスも、逃がすまいとする方も必死です。
フードを脱がされると、ビクッとしてわなわな手が震えているファントム。
ややあって聞こえてくる 「どんなときも」 は、泣き声に近く。


海外のオペラ座公演では、クリスが自分で指輪をはめるという話を聞いたことが
あったので、どうなるのかと思っていたら、この公演では日本版と同じように、
ファントムが彼女の指にはめていました。
ただ、「クリスティーヌ 君がすべて」 は、たしか両手を握っていなかったような。


マスクとカツラを取られた時、ファントムは 「ぎゃーっ」 と悲鳴を上げ、クリスは
手の中のものを、信じられないというように驚いて見ています。
この時間がけっこう長かったので、逃げないのかと思ってドキドキしたわ〜☆



再び地下へ

ボートを激しく漕ぎながら、クリスティーヌを問い詰めるファントム。
「Why?」は 引き裂くような絶叫でした。


感情の表現が大きいせいもあるんだと思いますが、どんどん歌じゃなくて
叫び声になってくるし、テンションが上がって止まらなくなってくる
ファントムの様子は、見てるこちらも正直言ってコワイ。


それにしても、結構クリスを乱暴に扱いますね〜ファントムさま。
地下に連れてきた時も、ぶん回すような勢いにクリスが思わず座りこんでいます。


しかし、彼女も負けてはいませんよ。(・・って、今回こればっかり☆)
「これが あなたの 望んだことね」 で、あんなにケンカ腰のクリスは初めて見たわ。
そうだそうだ、負けるなクリス! (と、どうしても格闘技のノリになってしまう。)


ファントムの歌い方も、1幕よりもさらにナーバスになっています。
「母にも 嫌い抜かれて」 あたりは蚊の鳴くような声で囁いたかと思うと、
次の瞬間には突然どなるように歌うので、癇癪もちというか、
もっと神経症的な印象でした。
子供がダダをこねると、急に大きな声をだしたりするあの雰囲気が一番近いかも。


ラウルが現れた時の 「さあこちらへ お待ちしてたぞ」
ファントムが、片手をクルクル回してパッサリーノみたいなお辞儀をするのが
皮肉っぽくて面白いな〜。


それから 「情けなど持たない」 のところ、四季版では歌詞に合わせて
いささか自嘲気味に苦々しく言っていますけど、この舞台のファントムは
ラストの 「to meー!!」 を大声で怒鳴ったので、
ラウルの言葉に、激しく言い返して
「じゃあ、私には誰か情けをかけてくれたか!?」 と、なじったのだということが
雰囲気でよーく伝わりました。 
うーん日本語の字数制限で、これは仕方のないことなのでしょうね〜。



さて、いよいよ最後の三つ巴。


ファントムの嫉妬と狂気も増してきました。
ラウルの首に縄をかけた後、「さあ 選べ どちらか」 の勢いがすごくて、
完全にクリスが突き飛ばされています。
ウワサには聞いていたけど、ここってホントに激しいんですね〜。
なにしろ床に倒れ伏したクリスを、ファントムが、またいで立っちゃってますし☆


ただ、ラウルだけは、首つり状態といっても足が地面についてるので、
両足を広げ、正面を向いてしっかり立ってるのが妙にアンバランスな感じかな。



クリスの懇願をはねつける 「許さない、選べ」、
「Make your choice!!」 は全く歌ではなくて、金切り声で叫んでいました。
もう逆上して何がなんだか、わからない。 
原作のエリックは、爆薬でオペラ座の地下もろとも無理心中しそうになりますけど
ホントにどんなことになっても、不思議じゃないような修羅場です。


しかし、ひえ〜っとなる反面、個人的には納得する部分もありました。
殺人を犯したことがハッキリわかっている上に、あの精神状態のファントムに
自分から近づくのが、クリスの立場でどれほど恐ろしいことか。

あのキスが、いかにクリスが勇気をふりしぼらなければ、できない事だったのか。

またそれは逆をいえば、クリスが 「音楽の天使」 への信頼と愛情を
過去にどれほど持っていたのか、ということの証でもあるのですね。




ついにクリスが立ち上がり、ファントムにキスをする場面。
これもかなり予想とは違う展開でしたね〜。


ブラッドファントム、とにかく驚いていました。
その驚き方も日本のファントムと違い、すごく動揺してワタワタしてます。
しかもその後、落ちつきなく歩いて、ローソクを手にしたのを見て驚くクリスに向かって
「いや、違うんだ大丈夫だよ違うんだ」 みたいなゼスチャーをするんです。


うーむ、1幕からずっと思ってきたけど、このファントムはかなり三枚目路線?
というか、日本の現ファントム像の方が落ち着きすぎなのかもしれません。


縄を切る前の 「タメ」 も少なく、あっさり切るので、ここの緊迫感もかなり違いました。
四季版みたいに、あの無言の中に万感の思いを秘めて、未練を断ち切って、
覚悟を決めて・・・なんて雰囲気じゃありません。 もっとバタバタしている感じです。


「ふたりして 出て行け」 を言ったあと、ファントムは玉座に戻ってきて座りました。
でも、なかなか去らない二人に、ガマンできなくなったみたいで
立ち上がると、「ガオー」ってヒグマみたいに、両手をあげて追い立てるのには、
心底ビックリ☆




でも、さすが我らがファントム、
最後の最後は、さらに思いがけないものを見せてくださいました。



「Go! Go now!!」
もの凄い声で絶叫したファントム、猿のオルゴールの前に正座するんです。
大きな体なのに、子供みたいにちょこんと。
そして泣きながらオルゴールを撫でて、猿の顔の右側を手で隠すようにして

「マスカレード・・・」 

彼のいじらしさに、どっと涙腺がゆるむのを抑えきれません。



そこへ、後ろから軽い足音が。 
ファントムが振り返るとクリスが立っています。
戻ってきてくれたんだ、と笑顔になるんですよ。 もう、胸が痛むその表情。


指輪を差し出されるとちょっとビックリして、おそるおそる受け取り、
クリスが引っこめようとした手を、パッと握って引きとめるファントム。
四季版のファントムは、あそこで再度引きとめようとはしないけれど、
こちらは最後まで、クリスへの熱意を隠さないのですね。


手を握ったままの 「I love you」 は、別れの言葉ではなく
言えなかった、まっすぐな熱い告白。 



クリスが去ったあと、
しばらく呆然と見送って、ようやく自分の指に指輪をはめ、
拾い上げたクリスのベールに顔を埋めて、涙をふくファントム。
もう、反則ですよね〜。 観客席からもすすり泣く声が、あちこちから聞こえました。



ボートで去る二人を、立ち上がって見ている大きな背中。
振り返ってファントムが、朗々とパワフルな美声を劇場のすみずみに響かせます。


「it's over now, the music of the night・・・」


「night」 の前をちょっと長めにためて、心を込めて歌い上げてくださいました。
最後に片手を高く掲げるのは、1幕の 「The music of the night」 のラストと同じ仕草。


・・やはり、あれが大事なのですね。
あの仕草こそが、夜と闇に住むファントムが抱く、たったひとつの希望、
光り輝く存在への願いなのではないでしょうか。



ベールは放り投げず、歩きながら地面に落として玉座に座り、
彼はその姿を、ふたたび闇に溶け込ませて行きます。


オーケストラの演奏がゆっくりと流れ、なんともいえない優しさと
慰めに満ちた、本当に素晴らしいラストシーンでした。 






さて、大拍手のカーテンコール。


大勢のお客様がいちいちヒューヒュー言うのが珍しいなあ。
ご挨拶の順番は、日本で見慣れているものとほぼ一緒だったと思います。
ただ、さすが欧米キャストらしく、ラウルがクリスの手にキス、ファントムは彼女の頬に
キスをしてのご挨拶。


3回目ぐらいでは、両手をつないだままなんですけど、
ファントムも一緒に勢いをつけて、「せーの」で前に走り出てくる感じが妙に子供っぽくて
面白かったです。 スタンディングもあったし、とにかく明るいカテコで、
とっても楽しかったな〜♪
あの「せーの」だけでも、四季ファントムさんでやって下さらないかしら☆



ただ、ビックリしたのは、カーテンコールの最中に客席から
かなりの数のカメラフラッシュが光ったこと。
開演前に、英語と韓国語で撮影禁止のアナウンスはあったのですけど、
あまり韓国のお客様は、こういうことを気にしないのでしょうか。


劇場スタッフの女性たちが、暗い客席通路を走り回る靴音も
忘れられない思い出となりました☆







・・というわけで、感動とビックリが一杯の観劇だったわけですが、
あまりにレポが長くなったので旅の締めくくりと、個人的な総括
(特に、この舞台から感じたファントム像の違いについて)、それから後日談は、
もうひとつ項目を作ってそちらに譲りたいと思います。



ここまで来たら、乗りかかったボート(笑)ってことで、
もし良かったらあともう少しだけ、おつき合い頂ければ幸いです(^^)



                

                                               この項続く。





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