それは世界一暗く


 そして世界一甘い夢…










〜眠りの底で見る夢〜










 自分が快斗の胸に突き刺した銀

 そこからゆっくりと零れ出す紅

 徐々に弱くなっていく鼓動


 このままにすれば確実に快斗は俺だけのものになる…










しんいち…しんいち…」
「ん…?」
「おはよ♪ 新一♪」


 目を覚ませば目の前に快斗の微笑む顔がある。
 それは毎朝変わらない光景。

 それは壊れた夢から現実に戻ってくる瞬間。


「おはよう…かいと」


 そして新一も快斗の笑みに微笑み返す。
 それまで見ていた夢の片鱗すら表情に出さずに、ただ綺麗に幸せそうに微笑む。








 それは絶対に口には出せない世界一暗く…そして世界一甘い夢…







END.


短っ!(爆)
………たまにはこんなのも…(逃)



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