『新一みてみて♪』


『ん?』






〜穏やかな時の中で〜






 買い物からの帰り道。
 快斗の指差した先には二匹の蝶が仲良く一つの花に止まっていた。


『仲良さそうだね〜♪』
『そうだな』


 嬉しそうにはしゃぐ快斗の横顔に新一も自然と笑みが零れる。


『俺と新一みたい♪』
『そうか?』
『だってらぶらぶじゃん♪』
『らぶらぶってお前なあ…ι』


 恥ずかし気もなくそう宣ってくれる恋人に新一はおもいっきり脱力する。


(17の男が言う台詞かそれは…)


『あ…』


 新一が内心呆れ気味になっていると、突然快斗が声を上げた。
 声をあげた快斗の視線の先を見ると、ちょうど2匹の蝶が止まっていた花から飛び立って行くところだった。


『いっちゃったね…』
『ああ…』


 二匹の姿が見えなくなるまで見送ってから、静かにそう呟いた。




『俺達も帰ろっか』
『そうだな』
『ねえ新一。手繋いでもいい?』
『しょうがねえな』
『え? いいの?』
『たまにはな』


 ほら、と言って差し出された新一の手をとって快斗は優しい笑みを浮かべる。


『大好きだよ新一Vv』
『…………俺も…』
『え?』
『二度は言ってやらねえからな…///』


(可愛いよね、新一ってばVv)


『ほら帰るぞ』
『うん』




 そのまま手を繋いでゆっくりと家路を歩く。

 忙しい二人にとってそれはふいに訪れた穏やかな時間…。








END.


ずっと書いたまま放置だったブツをup
目指したのはほんわかvなんだが………中途半端だなι


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