寒い寒い冬の日に
ベットの中で寄り添って
互いに温もりを分け合って
暖め合うって素敵だよね?
〜ぬくぬく〜
「温もりって大事だよね」
呟きながらその意味を新一に知らしめるようにぎゅーと抱き締めてくる快斗に新一は首を縦に振る。
だって確かに大切な事だと思うから。
「確かに大事だな」
暖かいと安心する。
それはなんとなく解るから。
「でもさ…好きだから大事なんだよ?」
「??」
快斗の言った意味が今度は解らなくて新一は快斗の腕の中で首を捻った。
首を捻った新一に快斗は少し言葉が足りなかったかと補足説明を加える。
「んとね…好きな人の温もりだから大事なの」
こう言えば解って貰えるんじゃないかな?
首を傾げて尋ねてくる快斗に新一は数度瞳を瞬かせて。
それから理解したのか頬をほんのり赤く色付かせた。
「………解った///」
解ったから…頼むからそんな真顔でそんな恥ずかしい事を言わないでくれ…。
赤くなってしまった顔を隠すかのように快斗の腕の中に更に潜り込んでくる新一に快斗は笑みを零して。
そっとその赤くなっている耳に軽く口付ける。
「だって大事でしょ?」
新一もさっき認めてくれたばっかりだしね。
耳元で優しくそう言ってくる恋人に更に真っ赤になりながらも、新一は珍しく素直にその言葉に頷いた。
確かに快斗のくれる温もりは暖かくて幸せで大事なものだから。
そしてそれを手放したくなかったから。
だから何時に無く素直に頷いて、それからぎゅっと新一も快斗に回していた腕に力を籠めた。
恋人の何時もは決して見せない素直な行動に快斗は少し驚いたのか瞳を瞬かせて、けれど次の瞬間にはこれ以上ない程幸せな笑みを浮かべたのだった。
END.
新一さんが可愛い…(苦笑)
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