ややこしいから解決しろと言ったのは新一。
そして解決したにも関わらず再び問題を掘り返したのも新一。
流石は……女王様vv(爆)
二人と二人の不思議(?)な生活
(ちょっとした思い付き編)
『しんいちぃ…』
びしっと快斗を指差したままの新一に一瞬固まった快斗's。
それでも先に解凍されたのはかいとの方だった。
何故なら理由は簡単。
…自分が言われた訳じゃないから(ぇ)
「何だ?かいと」
『もう一回さっきと同じやり取りしたいの?』
このまま行くと永遠に終わらないんですけどこの話し…。
「俺は別に終わらなくてもいい」
―――新一さん…それは僕が困りますι(作者心の叫び・爆)
作者の心の叫びはさて置き、新一のやっぱりな回答にがくっと肩を落とした快斗's。
まあ、解りきった事を聞いてしまったのがいけなかったのだが。
「新一君…」
「ん?」
がくっと肩を落とした後、どうやらやっと復活したらしい快斗が今度は一つ溜め息を吐いて新一を見詰める。
「御願いだからこれ以上問題をややこしくしないで下さい;」
「お前がさせたんだ、お前が!!」
「………ι(確かに俺が原因なのは認めるけど…)」
「『(ややこしくしたのは貴方なんです…工藤新一さんι)』」
密かに快斗とかいとの心の声がシンクロしていたのは言わずもがな(笑)
「解った…。俺が悪かったですι」
もう流石にこれ以上何かを言って事態をややこしくするのは御免だと快斗は大人しく新一に謝る。
「解ればいいんだよ。解れば」
「『………ι(何ていうか…やっぱり新一だよな…)』」
快斗とかいとは内心でふぅ…っと小さく溜め息を吐いて。
「でもそんな女王様なところも魅力的なんだけどv」なんて次の瞬間には思っているのだからバカップル万歳である。
「で、かいとは何なら食えるんだ?」
どうやら快斗の謝罪に満足したらしい新一は当初の目的を果たす事にしたらしく、快斗から視線を外しかいとへと視線を向けた。
お隣の科学者は、餌(…)は何を与えても平気だとは言っていたがこの小さな身体で何なら食べれるのだろうか?
『んー?別に何でも…』
「じゃあさか…」
「『し、新一!!それ以上言っちゃ駄目!!!!』」
どうやら小さくなってもアレが嫌いな事に変わりはないらしい(笑)
見事にハモってくれた快斗's。
その光景は…結構面白かったりする。
「……やっぱり小さくなっても駄目なのか」
『いや…小さくなっただけだからねえ;』
「俺がアレ食ってるのなんか俺見たくない…;」
「ふーん…」
快斗'sの回答に何時もの推理ポーズで考え込む新一。
その表情こそ真面目だが、瞳は悪戯を思いついた子供の様な色を帯びている。
「記憶転送装置で移したんだから…」
『し…しんいち…?』
「それを弄れば…」
『「ちょ、ちょっと新一!!」』
何を思いついたのか皆まで言われなくても理解は出来て。
青褪めた顔で快斗'sは絶叫した。
そして当然ソレに返ってくる言葉は、
「煩い」
というお叱りの言葉である。
『「煩いってしんいちぃ…;」』
内容もさることながら、余りに余りな言葉に快斗'sはもう半泣き。
それが泣き真似でなく、真面目に半泣きなのだから新一の言葉の酷さ(…)が伝わってくるのであるが。
「大体KIDなんてご大層なもんをやってるくせに何であんなもんが苦手なんだよ…」
「誰にだって苦手な物の一つや二つはあるでしょう!」
呆れ気味の新一に反論を試みた快斗の言葉に『うんうん』と頷いているかいとを見詰めて。
新一はうーん…と腕を組んで少しばかり唸った。
「そういうもんか?」
「……新一だって…」
「何だよ」
『歌は駄目じゃん…』
ボソッと呟いた言葉に僅かに新一から「ピキッ」っという音が聞こえてきたのは綺麗な眉が寄ったのを見たが為の幻聴か。
はたまた、綺麗な綺麗な蒼の奥に見え隠れしている感情の表れか。
とにかく先程の一言が新一の逆鱗に触れてしまったのは確か。
「…………両方だな」
『「え?」』
ぼそっと呟かれた言葉に快斗'sは揃って首を傾げた。
それが自殺行為であると知らずに。
「お前ら二人揃って魚好きにしてやる」
「『!?』」
その内容もさる事ながら、しっかりきっちりアレの名前まで出されて。
ぱたりと倒れた二人に新一は満足そうに微笑んだ。
「さて…灰原のとこに頼みに行くか」
新一の計画が実現されるのか否かの鍵を握っているのはお隣の科学者だけ。
to be continue….
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