漸く呼び方も『快斗』と『かいと』に決まり。
どうにかこうにか一段落ついた筈だったのだが…。
二人と二人の不思議な(?)生活
(あれ?決まったんじゃなかったの?編)
「そういや快…じゃなくて、かいと」
『何?』
「お前腹減ってねえの?」
灰原に連れてこられた時寝てたって事は夕飯まだだろ?
『そういえば…』
とりあえず一段落ついた(?)ところで、新一はかいとにそう尋ねた。
するとテーブルの上にぽてっと座っていたかいとはお腹に手を当てて、かわいらしーくそう言って新一をじーっと見上げる。
『お腹すいた…』
「んじゃ何か用意してやるよ」
そう言って新一は座っていたソファーから立ち上がろうとしたのだが…。
――――がしっ!
「…?」
思いっきり腕を掴まれて、何事かと振り返ればひっじょーに不機嫌な顔をした快斗と目が合った。
「どうしたんだよ?快斗」
「何で…」
「ん?」
「何でかいとには優しいんだよ!!」
「……は?」
ぷうっと頬を膨らます快斗に新一は首を傾げる。
「お前何言ってんだよ」
「だって俺には聞いてくれない…」
「…ったく……」
ガキかコイツは…と思いつつも、仕方なくもう一度ソファーへと座りむくれている快斗と視線を合わせる。
「お前も腹減ったか?」
「ううん」
出かける前に一緒にご飯食べたから平気。
「……じゃあ別にいいじゃねえか!」
「聞いてくれる事が大事なの!!」
「お前はガキか!」
「ガキでいいもん!!」
ぷいっとそっぽを向く姿は本当に子供。
その光景は………正に「子供(キッド)」に相応しい(笑)
「………キッドにしてやる……」
「『へ?』」
ぼそっと呟いた新一の言葉に快斗とかいとは意味を図りかねて首を傾げる。
ちなみにポーズはまったく一緒なのにかいとの方が快斗よりも可愛らしく見えるのはサイズの違いだろうか…。
そんなかいとと快斗の言葉に答える様に新一は快斗をビシッと指差して、
「快斗はこれからキッドだ!」
と言い放った。
「な、何で!?」
「子供だから」
「『………』」
――― 一段落したんじゃなかったのかよ!(笑)
to be continue….
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