一先ず問題は解決した(?)様に見えたのだが…。
まだ解決しなければいけない最大の問題が残っていた。
二人と二人の不思議な(?)生活
(次に一人と一人と一人の出逢い(ややこしい…)編)
『ありがとぉ〜vvv』
やっぱり新一大好きvv
置いて貰う事をしっかりと了承させた快斗は満面の笑みで抱きつこうとしたのだが…。
174cm対リ○ちゃんサイズ…もちろん抱きつける筈もなく、危うくテーブルから落ち掛けた。
「快斗!」
しかし、その辺は小さくなっても快斗は快斗。
持ち前の身体能力を遺憾なく発揮してギリギリの所で身体を立て直した。
『ふぅ…』
「大丈夫か?」
『うんv平気♪』
えへんvと胸を張る快斗の可愛さに新一も笑って。
先程咄嗟に伸ばしていた両手を引っ込めた。
ちなみに、後から快斗が『しまった!新一の手に飛び込んだ方が良かったじゃん!』と後悔したのは余談である(笑)
「ったく、あんまり心配掛けるなよ?」
危ないから大人しくテーブルに座ってろ、と笑いながら叱られて快斗はしかたなーく新一に抱きつくのを諦めてぺたんとテーブルに腰を下ろした。
そんな快斗をやっぱり何処か興味深げに見詰めてくる新一の視線に快斗は苦笑して、何か思い出したように『あ、そうそう』と新一にバスケットを示す。
「ん?」
『哀ちゃんがとりあえず必要なものはここに入ってるからって』
指し示されたバスケットの中身を見れば、目の前の快斗サイズ(というよりは明らかに○カちゃんサイズ)の着替えだとか、食器だとか、仕舞いにはバスタブまで用意されていた。
けれどサイズこそリ○ちゃんの物だが、その着替えだとか食器だとかは酷く作りが凝っていて、それが既製品ではなく手作りなのだと一目で解る物。
もしかすると…お隣の科学者の手作りなのかもしれない…。
「………」
『ん?どうしたの?』
「灰原もほんと用意周到だと思ってな…ι」
『まあ哀ちゃんだからね…』
「だな…」
何処か遠くを見詰めつつ、それだけで納得してしまえるのは数々の前科があるからだと二人して溜め息を吐く。
もっとも…怖いから絶対に本人を目の前にしてそんな事は言えないが。
「それにしても…」
『…?』
「何でそのサイズなんだ?」
―――非常に今更な質問である(爆)
でもそこを突っ込まれると作者としては色々不都合……げふんげふん。
どうやら新一さんとしては別に元と同じサイズの方が色々と便利だから良いのでは?と思ったらしい。
確かにこうして全て小さいサイズにしなければならないのは結構苦労するのではないだろうか?(お前が設定したんだろうが…。by新一)
そんな新一のいまさーらな質問に快斗は「んーとね…」と(サイズが小さいから)可愛らしい前置きをして、
『何かね、「小さければそれなりに愛着が湧くと思ったんだけど、やっぱり黒羽君は黒羽君ね」だって』
と、かなりの問題発言をぶっ放してくれた(笑)
「…………」
その問題発言に固まっている新一をよそに、快斗(の口を通して紡がれるお隣の科学者の)発言はより酷いものになっていったり…。
『で、「飼う(…)つもりだったけどやっぱり嫌だわ」って言われたの;』
「………飼うって………」
―――ペット感覚かよ!!
そう突っ込んでしまった新一を誰も攻める事は出来ないだろう…。
『まあ俺としてはそのお陰で新一の傍に居られるからいいんだけど〜vv』
「……///」
にっこりと微笑んで告げた台詞は普段の恋人のもの。
でも小さいが為に何だか酷く可愛らしく見えて、言われ慣れている筈の新一も真っ赤になってしまう。
『やーんv新一可愛いvv』
「うるせえ!!」
「しん…いち…?」
「『!?』」
そんな何時ものやりとりをしていれば、突然聞こえた第三者の声に新一と快斗が驚いて声の方に目を向ければ…、
「………それ…何……?」
そこには思いっきり呆けているKIDが立っていたのだった。
to be continue….
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