「お前って…コンシェルジュみたいだよな」


 本を読んでいた筈の新一がふとそんな事を呟いた






concierge






「…また唐突だねえ」


 新一の何の脈絡もない突然の呟きにも、慣れている快斗は戸惑うでもなく苦笑しながらそう返した。


「だってそうじゃないか?」
「う〜ん…コンシェルジュかあ…」

 確かに新一のリクエストには何でも答えられる様に頑張ってるけど…。

「俺がどんなに無理言っても叶えてくれるし」
「そりゃ愛がありますからvv」
「だからコンシェルジュ」


 断定的に言われた言葉に更に快斗は苦笑した。


「それは喜んでもいいのかな?」

 満足してくれてるって事だよね?

「………まあな」


 ほんの少しの間の後に珍しく素直に言われた言葉に快斗はにっこりと微笑む。


「なら新一。今日のご希望は?」

 何でも叶えてあげるからさ。

「………本屋行きたい」
「了解♪」


 工藤邸の新一専属のコンシェルジュは、今日もただ一人だけの為に最高のお仕事をするらしい。










END.


コンシェルジュの方が付けてるあの鍵の形が大好き〜vv
あれの為だけにコンシェルジュになりたいと思ったこともあったな…(爆)


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