高い高い塀に有刺鉄線を絡ませて
君の周りを囲ってしまいたい
〜有刺鉄線〜
「閉じ込めてしまいたいね」
誰も登れない高い高い塀に、誰も入れないようにドアも作らないで。
その塀に有刺鉄線を張り巡らせて、何者の侵入も拒むように。
そうしたら君は俺だけのものだから。
「バーロ。そうしたらお前はどうやって入んだよ」
夢見るように囁けば、酷く現実的な事を言われた。
彼のもっともな言い分に最初から用意してあった答えを返す。
「大丈夫。飛んでくから♪」
偽りの白い翼で君の元へ飛んで行くから。
もちろん有刺鉄線に引っ掛かるようなへまはしないから大丈夫だよ?
「………馬鹿」
少しの間の後に言われたその言葉には呆れと、ほんの少しの喜びが混じっていた。
END.
短っ!(爆)有刺鉄線の形状が好きv
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