新一の首元に張られた一枚の絆創膏。


 同じモノを見ても反応は人それぞれである。








『wound』or『………』?








【例1:白馬探の場合】



「工藤君!首の絆創膏は一体どうなさったのですか!?」


「あ…いや、ちょっと事件の犯人ともみ合いになっちまってな」


「そうですか…お大事になさって下さいね?」


「お、おう…」






《結論》―――『怪我』(流石ロンドン帰りのおぼっちゃま…)












【例2:服部平次の場合】



「く、工藤! その首の絆創膏どないしたんや!?」


「あ…いや、ちょっと事件の犯人ともみ合いになっちまってな」


「そうか…。(せやな。わいの他にあんな場所にあんなもん工藤が付けされる訳ないやん)
 お前一人の体やないんやから、気を付けなあかんで?」


「あ、ああ。(まあ、確かに快斗のもんでもあるからな…///)」


「ほな、お大事にな。(あんなに顔赤くして…ほんま『俺の』工藤はかわええなあ…)」


「ああ、サンキュー。(本気で心配してくれてるよ。やっぱこいつ良い奴だよな)」






《結論》―――『怪我』(何処までもプラス思考人間。…そしてすれ違う思い込み・笑)












【例3:灰原哀の場合】



「工藤君…貴方それで隠してるつもりなの?」


今時小学生でもそんな手は使わないわよ。


(どうせ黒羽君の良いように言い包められたんでしょうけど)


「…………解るか?」


「当たり前でしょ…」






《結論》―――『………』(いや、哀ちゃんですから…)












【例4:毛利蘭の場合】



「新一…もうちょっと他に隠し方考えられなかったの?」


ファンデーション塗るとか…。


「…………解るか?」


「当たり前でしょ。女の子はそういうのは直ぐ解るの」


「そういうもんなのか?」


「そういうもんよ」






《結論》―――『………』(そりゃ、年頃の女の子ですからVv)










【番外編:黒羽快斗の場合】



「ほら新一こうしたら隠せるでしょ?」


(ほんとはこの方がバレバレで目立つんだけど♪)


「ああ。でもこれかえって目立たないか?」


「(ぎくっ)だ、大丈夫だよ! じ、事件で怪我したって言えば皆信じるって!」


「まあそうだな。んじゃ、行ってくるな」


「行ってらっしゃいVv(ニヤリ)」






《結論》―――『確信犯』(快斗も敢えて張って行きそう←新一がつけてくれたらな…)










【裏番外編:工藤新一の場合】



「ばあろぅ…俺だってばればれなのぐらい気付いてるよ」


(これなら普通に付けてあるより解り易いだろうが…)






《結論》―――『確信犯をも凌ぐ確信犯』(天然と見せかけて実は…)










貴方は『wound』or『……』どちらだと思いましたか?(いや、聞くまでも無いか…。)









END.


何故か夜寝る前に唐突に思いついた話し。
『………』より絆創膏貼ってった方がばれるよね〜Vv(馬鹿)



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