快斗の手から生み出されるそれが
何だか魔法みたいだった
〜風船〜
「それ割れないのか?」
「ん? 大丈夫v」
これ用に作ってあるやつだから大丈夫だよ?
読書をしている新一の横で何やらロングバルーンを膨らまして。
それからそれをきゅっきゅっと捻って見事に動物を作っている快斗に新一は相変らず器用だよなあ…と感心する。
「お前一体何処でそんなもん覚えてきたんだよ…」
「これ? 独学♪」
見たままやってるだけなんだけど?
「………」
無言になった新一に首を傾げて、それでも手元にあった膨らまし済みの風船をきゅっきゅと捻って。
「はいv」
差し出されたのは可愛らしい一輪の花。
ちなみにお色も可愛らしくピンクだったりする。
「これを俺にどうしろと…?」
「ん〜…飾って?♪」
あ、萎んできたらまた作ってあげるから大丈夫vv
ルンルンと差し出されたそれを受け取らない訳にはいかなくて。
新一は渋々ながらにそれを受け取った。
それから新一の部屋に飾られる風船が増えたらしい…。
END.
小さい頃大好きだったv
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