「「あ…」」









2005年1月1日、午後6時40分

三井と宮城はの家の近くの…例の公園でばったり遭遇した。













「あ、三井サン。明けましてオメデトウ」

「おお。おめっとさん」

「三井サンも今から行くとこだったんすか?」

「まーな。お前もか」











友達とはいえ、彼女でもない女の部屋を、しかも初めて訪ねるのは勇気がいることだったりして…。

行く場所も同じだし…なんて理由をつけながら、二人は並んで新年会会場を目指すことにした。













「そういや三井サン、髪切ったんっすか?」

「ああ、一昨日な。正月前には切るもんだろ?」

「あー…うちのばーちゃんもそう言ってたな…」













の部屋までの道のりの会話。

宮城は意外と古風な三井の一面を垣間見た。

























「地図によれば…の部屋はここだな。しっかしまぁ、すげーマンション…」

「知らなかったんすか?ちゃんてお嬢サマなんすよ?」

「ほー」

「んなことより…この中に彩ちゃんが…。ほら三井サン、!インターフォン押して!早く!!」

「お、おお。じゃ、押すぞ…」



















心持ち緊張したカオで、三井がインターフォンを押した。

外に音が聞こえるタイプではないのか…しばしの静寂が三井と宮城を包む…





































ガチャ





















「はーい。いらっしゃい!」



































「彩ちゃんっっ!!!」

























二人を出迎えたのはエプロン姿の彩子で…宮城のツボを直撃。

すっかり舞い上がってわけのわからない言葉を口走っている宮城は完全無視の方向で…

彩子は二人を中へと招いてくれた。













「あ、いらっしゃ〜い。待ってたよ」

「よお、。ほら、手土産だ」

「あ、ビールだね。ありがとう〜」















通されたのは和室。

大きな座卓の上にはコンロを中心に本日のメニューが並んでいる。

準備はほぼ出来ているようだ。













「うっまそ〜。コレ彩ちゃんたちが作ったの!?」

「そうよ〜。これにすき焼きがつくわ」

「すげー。…あ、そういや流川はまだ?」












三井に宮城、と彩子は和室にいる。

はキッチンだとして…あと一人メンバーが足りない。

宮城が彩子に問いかけた時、がすき焼きの鍋を運んできた。












「流川ならもう来てるわ。なんだか知らないけどお昼にはもう来て…今は私の部屋で寝てるのよ」

「はぁ…相変わらずなヤツ…」

「ふふ。いま起こしてくるから…もう少し待っていて?」













優雅な笑みを残して和室を出て行った

流川との関係を見せ付けられたようで…わけもなく宮城は気恥ずかしい思いをしていた。















「楓が起きたら始めようね。寿はあたしの隣に座って?」

「おう」

「リョータも座れば?」

「あ、彩ちゃんの隣…!?(生きててよかった…)」












5分後に、まだ半分寝ているような流川がに手を引かれて現れた。

全員が集まってグラスにビールを注いで…では新年会を始めましょう!

























「「「「「かんぱーい!!!!」」」」」























楽しい新年会は…まだ始まったばかりです!











後書き

珍しく1話が短い!
この先は…もうちょっとドリっぽくなる
…のかなぁ?


次のお話