世界遺産「リラ修道院」は、ブルガリアの首都ソフィアから南に約120km離れたリラ山の山奥にひっそりと静かな佇まいを見せています。
「リラ修道院」は、ブルガリア国内最大の修道院で、ブルガリア正教の総本山でもあります。
「リラ修道院」の創建のきっかけは、10世紀頃、イヴァン・リルスキーという修道士がここで隠遁生活をはじめ、やがて修道士を慕う信者がその周辺に住むようになり集落ができたきたことによるそうです。
その後、14世紀初頭の大地震や、19世紀中頃の大火事などで壊滅的なダメージを受けたが、そのたびに再建されてきたものです。
この修道院の内部の天井や壁は、19世紀のブルガリア宗教画の傑作といわれる色彩豊かな素晴らしいフレスコ画で埋め尽くされています。
「リラ修道院」の色彩豊かな入口で、この中には、聖母誕生教会、修道士の暮らす300以上の宿坊、博物館などがあります。 | |
修道院の外側の写真です。 | |
リラ修道院の入口脇にたっている「案内図」です。 | |
「リラ修道院」です。 修道院の4階建て、3階建ての外陣に囲まれた中央に位置する「聖母誕生教会」は、様々な建築様式を融合させた建物で、白と黒の横縞模様のアーチをくぐると、外壁面や天井が色彩鮮やかなフレスコ画で埋め尽くされており、期待どおりの見事なものでした。 |
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「聖母誕生教会」の正面からの写真です。 左に見える四角い建物は、「フレリヨの塔」です。 |
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聖母誕生教会の正面入口は、色鮮やかなフレスコで描かれた宗教画で埋め尽くされています。 このフレスコ画は、1846年に完成されたもので、巨匠ザハリ・ゾグラフが無償で描いたものだそうです。 |
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正面入口の上部の写真です。 | |
聖母誕生教会の天井画で、イエスを中心として、その周りにブルガリアの事物が描かれています。 | |
聖母誕生教会の壁に描かれたフレスコ画です。 | |
聖母誕生教会の天井部分一杯に描かれているフレスコ画です。 | |
聖母誕生教会の白黒の縞模様のアーチと色彩豊かなフレスコ画が不思議によくマッチしています。 | |
「フレリヨの塔」です。 リラ修道院で最も古く、現存する14世紀の唯一の建物で、外壁には美しいフレスコ画も残っています。 1階は、土産屋になっていて、2階には鐘があり、現在も修道士により鳴らされているとのことです。 |
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1335年に建てられたという「フレリヨ塔」は、19世紀中頃の大火災を免れたとのことですが、その堅固さが十分にうかがわれます。 | |
修道院内の写真です。 | |
同上。 | |
同上。 宿坊は、300以上もあるそうです。 |
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同上。 | |
「厨房」の中です。 修道院の建物内は、ここだけが唯一撮影が許されています。 19世紀中頃の大火災により中は黒焦げになっています。 |
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厨房の天井の写真です。 空に向かって煙突のように穴が開いています。 |
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著名な修道士なのでしょうか?。 修道院内に建っています。 | |
リラ修道院の裏口です。 入口に劣らず色彩豊かなフレスコ画が描かれている美しい裏口です。 |