花の都の呼称をもつ「ゲント」は、ブルージュとともに栄えた中世、繁栄の面影が色濃く残っている街です。
世界遺産として登録されている「フランドル地方とワロン地方の鐘楼」の中には、ここゲントの「鐘楼」があります。
訪れた鐘楼をはじめ聖バーフ大聖堂やフランドル伯居城などについてご紹介します。
バーフ広場をはさんで、聖バーフ大聖堂と対峙するように聳える「鐘楼」です。 | ||
高さ91mの「鐘楼」は、13〜14世紀にギルド繁栄のシンボルとして、建造されたゲントを代表する塔のひとつです。 |
古都ゲントの街並みで、正面に見えるのが、「聖バーフ大聖堂」です。 | |
「聖バーフ大聖堂」は、12世紀頃に建築がはじまり、4世紀もかけて完成したもので、内部は、ロマネスク様式やブラバント・ゴシック様式などが混在したものとなっています。 | |
聖バーフ大聖堂内部には、「神秘の子羊」をはじめ数多くの絵画や華麗な説教壇など見どころが沢山あります。 | |
15世紀フランドル絵画の最高傑作といわれているファン・アイク兄弟の「神秘の子羊」(1432年)です。 実は、この絵は別室にあるレプリカで、本物は、写真、ビデオの撮影は禁止されています。 |
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十字軍がシリアに建てた砦が手本となった「フランドル伯居城」です。 848年頃建てた城砦が起源で、1180年にフランドル伯のフィリップ・ダルザスにより再建されたものです。 中には入りませんでしたが、ギロチンや拷問道具などが展示されているそうです。 |
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「フランドル伯居城」 | |
「グラスレイ」(香草河岸)です。 中世、港として栄えたレイエ河岸の東側をが「グラスレイ」と呼ばれ、ブラバント・ゴシック、バロック、フラマン・ルネッサンス、ロマネスク様式などの重厚な建物が並んでいます。 |
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石造りの重厚な建物など、中世の黄金時代の面影を残す美しい古都ゲントです。 |
2004年6月13日