ブリュッセルのグラン・プラス
Grand-Place,Brussels


 皆様もご存知のとおり、UE委員会本部のあるブリュッセルは、欧州、ベルギーの首都であるとともに、ベルギーフランドル地方の首都でもあります。
 ブリュッセルの中心地の約110m×70mの広場が、世界一美しい広場といわれる、世界遺産「ブリュッセルのグラン・プラス」(大広場)です。
 11世紀〜12世紀には市場が開かれ、13世紀になると政治の中心地として、様々な行政機関が周辺に建築された。
 その頃の建物の大部分が木造建築でありましたが、17世紀末にルイ14世による砲撃で、市庁舎を除く大部分を焼失し、その後、石造で再建されたものです。
 広場の、南西には市庁舎、その向かいに王の家、南東にブラバン公爵の館があり、その間を各ギルドの絢爛豪華な建物が並ぶとても素晴らしいところです。


「グラン・プラス」  中世の雰囲気を残す石畳の広場、世界遺産「グラン・プラス」です。
 この世界一美しい広場と称されるグラン・プラスが、2年に一度の縦77m、横24mのベルギー産ベコニアの花の絨毯に覆われたこ光景を、かって写真で見たことがありますが、まるで絵のような言葉にならないほどの華麗な姿でした。
「王の家」  グラン・プラスに面して北東に建つ「王の家」です。
 1515年にカール5世の命によりブラバン公爵が建てたもので、名前は王の家ですが、王が住んだことはないそうです。
 現在は、ブリュッセル市立博物館となっており、なかには18世紀から現代まで世界中から寄贈された小便小僧の650着以上の衣装などが収蔵されています。
「ブラバン公爵の館」  グラン・プラスに面して南東に建つ「ブラバン公爵の館」です。
 17世紀にギルドハウスとして建てられたもので、正面にブラバン公爵の像置かれているところから、その名が付いたものです。
 外見は、ひとつの建物のように見えますが、実際は、6つの建物が繋がった形で、内部は繋がっていないそうです。
「ブリュッセル市庁舎」  グラン・プラスの南西に建つ「ブリュッセル市庁舎」です。
 後期フランス・ゴシック様式の市庁舎は、13世紀に建て始められたが、15世紀初期まで、左側部分しかなかった。  1445年に右側部分が、1455年に中央の高さ96mの塔が完成して、現在の姿となったものです。

「小便小僧」  グラン・プラスから歩いて5分ぐらいのところにある有名な「小便小僧」です。
 想像していたものより、小さな像ですが、17世紀に造られたこの像は、ブリュッセル市の象徴的な存在となっています。

 別名ジュリアン君とも呼ばれる小便小僧の起源には各説があるようですが、ガイドからは、昔、街が敵に包囲され爆薬を仕掛けられ、爆破寸前に一人の子供がおしっこをかけ、導火線の火を消した。町人は、その子供の勇気を讃え、銅像を造った、との説明を受けました。
 ちなみに、「小便少女」の像も、市内にあるそうです。
「セルクラースの像」  グラン・プラス「星の家」のアーケードの下にあるブロンズの「セルクラースの像」で、像を左から右に触れると幸せになれるという言い伝えがあります。
 セルクラースは、1356年にフランドル軍の占領から、それを撃退し、市を解放に導いた、ブリュッセル市民の英雄です。 
「ドンキホーテの像」  どのような意味合いがあるのか判りませんが、市内の広場に、ドンキホーテの銅像が立っていたので、思わず写真を撮りました。

2004年6月15日