Islamic Cairo
ムハンマド・アリ・モスクからのカイロ市街
美しいミナレットが立ち並ぶエジプトの首都カイロは、969年建設以来イスラムの中心都市として発達してきました。
カイロ市内には、最大級の規模を誇るイブン・トゥルン・モスクや教育機関としての機能を併せもつアル・アズハル・モスクなど多くのモスクがあります。
12世紀に造られたシタデル城塞に聳える、後年の支配者ムハンマド・アリが財をつぎ込んだムハンマド・アリ・モスクです。 いくつかのドームが寄り添い合い、2本のミナレットが重なった姿はなんともいえぬ美しさです。 内部は、ガラスのランプや鎖で吊されたシャンデリアで照らし出され荘厳な雰囲気が漂っていました。 中庭の奥には、ルクソール神殿のオベリスクとの交換で、フランス国王から送られたという時計塔があります。 |
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右の写真は、ラムセス通りにある世界有数のエジプト考古学博物館です。 フランス人の考古学者によって創設され、1902年に開館された巨大な博物館です。 中には、ツタンカーメン王の秘宝をはじめ10万点以上の貴重な古代エジプト文化遺産が展示されています。 |
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エジプト考古学博物館の目玉で、今から約3,300年前の第18王朝のファラオのツタンカーメン王のミイラが被っていた黄金のマスクです。 1,922年に発掘されたものです。 |
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ツタンカーメン王の黄金の棺で、重さ1,170sの堂々たる棺は、現存する世界最大の黄金芸術と言われています。 王は、三重の棺に埋葬されたが、そのうち二つの棺が博物館内に陳列されています。 |
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ツタンカーメン王が生前使用していた玉座で、木製に金箔を施したもので、背もたれにはツタンカーメン王と王妃の仲睦まじい姿が描かれています。 | |
右の写真は、パンフレットや博物館のガイド書でよく見かける座像です。 第5王朝時代(ギザのピラミッドと同時期)のヘリオポリスの最高司祭ラー・ホテブ王子とその妻ネフレトの夫婦像です。 座像は、2塊の石灰岩を彫って繋げ合わせたもので、女性の肌は男性とは違った彩色が施されています。 4千数百年前のものとは、とても信じられないほど美しい座像です。 |