「ギザ」とは、カイロの大墓地に与えられた名称で、ここにクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドとスフィンクスが見られます。
この3つのピラミッドは、クフ王、カフラー王、メンカウラー王の親子三代にわたり造られたものです。
なかでも、最大規模を誇っているのが、向かって右側の約4,600年前のクフ王のピラミッドで、高さ146メートル、基底部の一辺230メートルもあり、勿論エジプト最大のピラミッドです。
真ん中のスフィンクスの向こうに見えるのが、カフラー王のピラミッドで、頂上部分に今でも外装石を残しており、高さは142メートルあります。
左側遠くに見えるのが、メンカウラー王のピラミッドで、3つのピラミッドの中で一番小さくて高さは辛うじて66メートルありまして、更に3基の小ピラミッドがついています。
(下の右写真右隅にメンカウラー王の3基のうち2基が写っています。
古代エジプトの象徴「スフィンクス」です。 クフ王のピラミッドから、約350メートルの所に、この大スフィンクスがあります。 石灰岩製の、全長57メートル、高さ20メートルで頭部は人間、体はライオンの巨像です。 その顔立ちは、カフラー王を模しているといわれ、王の墓守をしているようです。 |
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「ピラミッドの光と音のショー」の1コマです。 闇の中でライトアップされて浮かび上がるスフィンクスやピラミッドの姿は、神秘的で見る人を夢心地にさせます。 この「光と音のショー」は、建造に携わった学者や民衆の建造物語で、ナレーションは、英語、スペイン語や日本語などその時々で変わりますが、私の時は、運良く日本語のナレーションでした。 |
サッカラから2キロ離れているダハシュールに、写真の「屈折のピラミッド」があります。 遠方からもその特異な形の目立つ第4王朝初代のファラオ・スネフル王のピラミッドは、中腹以上の傾斜度が50度から43度に減少している面白い形となっていますが、この傾斜が変化しているのは、建設中に地盤がゆるみ、ピラミッドを軽くしたためと考えられているそうです。 |
上の写真は、ダハシュールの屈折のピラミッドの近くにある「赤のピラミッド」です。
屈折のピラミッドと同時期に造られたそうで、基部の一辺が、213メートルで、高さ99メートルの2倍以上もある形の美しいピラミッドです。
ご承知のルクソールの銃撃事件以来、観光地における警備体制は厳重でありまして、行く先々で多数の兵士、警察官、ツーリストポリスの姿が見受けられ、右上の写真は、観光バスを降りたところからピラミッドの入り口まで警護してくれた兵士(ツーリストポリスかも)さんです。
メンフィスは、古王国時代の首都で、プタハ神の聖地であったところです。
上の写真は、ラムセス二世博物館内の「ラムセス二世の巨像」です。
プタハ神殿跡の発掘調査で発見されたもののうち、1体の紅花崗岩のラムセス二世像は、カイロ駅前に置かれたいるそうですが、ここにある1体は、余りにも巨大なため横たわったままでありまして、元の高さは13メートルもあったということです。
右肩と胸帯、腰帯の部分に巻き袖模様でこの偉大なファラオの名が刻まれています。
左の写真は、ラムセス二世博物館から数十メートル離れたところにあるスフィンクスです。 高さ4,5メートル、長さ8メートルのアラバスターの一枚岩を彫った像で、保存状況がすばらしく良い美しいスフィンクスです。 かっては、プタハ神殿入り口に置かれていたそうです。 |
上の写真は、エジプト古王国の首都メンフィスの墓所の一つサッカラにある紀元前2,650年頃の史上最古の石造建築物・エジプト最古のピラミッドでもあるジェセル王の「階段ピラミッド」です。
もともとファラオの墓は、台形長方形が主流であったが、第3王朝のジェセル王が四角形を6段に積み重ねた階段状のピラミッドに発展させたそうです。
このピラミッドは、高さ約60メートル、基底部約124メートル×107メートルのものです。
2000年8月10日