オーストリア オーストリア共和国旗

 1999年9月4日から13日までの10日間、東欧のオーストリア、ハンガリー、スロバキア、チェコ、ドイツ(東部)の5カ国を旅行しました。
 東欧は、西欧と比べて若干暗い雰囲気でありましたが、それぞれの国が歴史を感じる素晴らしい建物や街並みが美しく、印象的でした。
 オーストリアでは、ウィーンを訪れ、シェーンブルン宮殿、ベルベデーレ宮殿、王宮やシュテファン教会を中心とした市街地を散策しましたが、王宮はあまりにも広く、出発前から期待していた王宮博物館の入口を探すのにひと苦労しました。
 さて、オーストリアには、世界遺産に登録されているところが5カ所あると聞いていますが、その中の一つ私の訪れたウイーンの世界遺産などご紹介いたします。


シェーンブルン宮殿と庭園
Palace and Gerdens of Schönbrunn


世界遺産「シェーンブルン宮殿と庭園」  世界遺産に1986年に登録されたウィーンの「シェーンブルン宮殿」は、ウィーン市街地から南西に約5キロ離れたところにあります。
 ウィーンでは、もう一つの贅を尽くした「ベルベデーレ宮殿」も観光し、その建物と庭園の美しさに見とれましたが、さすがにベルサイユ宮殿を目指して造られたというシェーンブルン宮殿の足下にも及びません。。
 ハプスブルグ家の夏の離宮として建てられたオーストリア最大のシェーンブルン宮殿には、1500室近い部屋があると説明を受けましたが、マリーアントワネットの部屋、青い中国の部屋、ナポレオンの部屋など、一室ごとに趣向を凝らした豪華で素晴らしいものでした。

世界遺産「シェーンブルン宮殿と庭園」
 庭園は、バロック、ロココの折衷様式で、花壇、植え込み、彫刻などを幾何学的に配しておりまして、その規模はもの凄く広大で、動物園あり大温室ありで、また庭園の向こうのはるかかなたの宮殿を見下ろす丘の上には、1757年にプロシャ軍を破った戦勝記念の大きなグロリエッテ(幅80メートル、高さ20メートル)があります。
世界遺産「シェーンブルン宮殿と庭園」

 なお、同宮殿の敷地内に、1913年に造られた日本庭園が、1996年に日本人女性により発見され、修復されて1999年5月に再現され、過日、NHKの地球に乾杯「よみがれった日本庭園の謎」として放映されました。


   

「ベルヴェデーレ宮殿」  「ベルヴェデーレ宮殿」です。
 世界遺産とはなっていませんが、フランス出身のオイゲン公が財力を尽くして建てたという、大変美しい夏の離宮です。
「ベルヴェデーレ宮殿」上宮から下宮への展望  ベルヴェデーレ宮殿の上宮から下宮への展望です。
 庭園には、神話に由来した複合獣などの彫像が建っています。
「ペスト記念碑」  ウィーン中心部グラーベンの真中に建つ「ペスト記念碑」です。
 17世紀に蔓延したペストの猛威が終焉を迎えた際に、神の加護に感謝して建てられたものです。
「ウィーンの街並み」  芸術と文化の街ウィーンは、落ち着いた雰囲気の佇まいを見せています。



2000年2月25日