わかる「時間」9

時間の遅れ

問題

「特殊相対性理論では、観測者の運動状態によって時間の進み方が違ってくる。「走っている人の時間は遅れる」のである。

考察

(1) 光速度不変

 前章で光速度不変の原理が、間違いであることを述べたので、それを前提としたこの章の内容は間違いであるといえる。

(2) 特殊相対性理論が正しいとしても

ア 反証1

 特殊相対性理論はおたがいさまであると述べられている。したがって、ジェット機も、新幹線も、スペースシャトルも、遅れは地球のほうであるともいえる。ところがそうでない例が載っている。

(例)原子時計をジェット機にのせて、「時間の遅れ」を確かめる実験

 このとき、ジェット機に載せた時計が遅れるのを確認したということが前章で載っていた。

 ジェット機から見ると、地球の時計が遅れるのだから、地球の原子時計も遅れていなければならないはずだ。したがって、ジェット機の乗員が着陸して地上の時計を見たら、地上の時計のほうが遅れていなければならないはずだ。ところがそれはない。この例は時間の遅れは一方的であるという例である。論理と矛盾している。

イ 反証2

 ジェット機も、新幹線も、スペースシャトルも時間が遅れるということだ。ジェット機も、新幹線も、スペースシャトルも、時間が遅れているのに、現在の今の瞬間に現れているのだろう。

 同時にスタートした車は、速度が同じなら並んで走ることができるが、速度が違うと、距離は離れていく。相対性理論の時間は、時間の速度が違ってもいつもいっしょにある。時間の進み方は時計の針にしか現れない。どんなに時間が違っても、今という時間をいつも共有しているのだから、時間の進み方に変化がない状態と少しも違わない。

 時間の遅れた物体は、過去に行くべきである、時間の進んだ物体は、未来に行くべきである。時間が違うのに今にかじりついて、今にしか現れないのはおかしな話だ。奇想天外なお話にかじりついてありがたがっている科学者がおかしいのだ。まるでアインシュタインは神様だ。たとえば、57ページに、重力についての記述がある。「ところが万有引力の法則では、重力は瞬時に伝わる。これは特殊相対性理論の「光速度を越えて情報は伝えられない」という事実と矛盾した。」とある。「事実と矛盾した」のだろうか。違うのである。本当は、相対性理論と矛盾しただけなのである。アインシュタインの言ったことを、理論ではなく完全な事実と思い込んでいる。「光速度を越えて情報は伝えられない」ということが事実ということはどのような科学的実験や観測で確認されたのか、万有引力が光速を超えないということがどのような観測や実験で確認されたのか、相対性理論家は事実で証明しなければならない。彼らは事実を根拠に述べているわけではない。根拠は20世紀最大の天才アインシュタインが言ったから絶対正しいである、である。これは、科学ではなく宗教である。

 

結論

 現象の中から、アインシュタインの話につごうのいいところだけを拾い出して、証明された、といっているだけだ。ごつごうのいい話にしか過ぎない。

 アインシュタインの論は、事実と相容れないから間違いである。

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