「宇宙論」を考えるの序
ここで述べることはまったくの私論です。現在多くの科学者が信じている宇宙論とは相容れないところが多くあります。現在は多数決をとれば私の意見が負けるでしょう。でも50年後多数決をとれば、多分私のほうが多くの票を取るでしょう。信じるは、あなたしだいです。
 宇宙論というのがあります。宇宙に始まりはあるのとか、果てはあるのとか、何でできてるのとか、どんな構造してるのとか、宇宙についてのあらゆることについて、論じることみたいです。
 今まで、いろんな人が、観察したり、分析したりしていろんな宇宙論が出ています。有名な、天が動くか、地が動くかという天動説、地動説もそのひとつです。
 しかしついこの前までは、科学的な事実がほとんどわからなかったので、宇宙論は科学の分野というより、哲学の分野だったようです。では今はというと、やはりわからないことのほうがはるかに多いので、今でも哲学的要素はかなり残っているようです。
 現在は、宇宙に始まりはあるのか、ないのかということが論議されています。インフレーション・ビッグバン論と、準定常宇宙論が中心です。準定常宇宙論はここのところ分が悪くて、ほとんどの科学者はインフレーション・ビッグバン論を支持しているようです。
インフレーション・ビッグバン論
 宇宙は百数十億年前に何も存在しない不思議な一点から突然生まれ、急激に膨張したという説です。
 ビッグバン説との違いは、最初の一瞬に、光の何兆倍ものスピードで宇宙は膨張したということが加わったことです。(核爆発なんてもちろん目じゃないです。超新星爆発なんてもちろん比べようがないです。なにせ、宇宙のすべてが爆発とともに誕生したんですから。) 
準定常宇宙論
 宇宙には始めも終わりもないという説です。定常宇宙論との違いは、宇宙は膨張しているというところは、ビッグバン論と同じだということです。膨張した隙間に、あっちでもこっちでも、ほんの少しずつ新しい物質が真空から生まれてくるということらしいです。
共通点は「無から有」という不思議
 一番の共通点は、どちらも無から有が生じることです。最初の一瞬に全部か、小出しに少しずつかの違いはあるけど。
インフレーションビッグバン説について
 現在、宇宙論といえば、インフレーションビッグバンといわれるくらい、この説が支持を受けています。日本ではほぼ定説と言ってもいいくらいです。準定常宇宙説も、その他の宇宙説も顧みる人はほとんどいません。
 ではほんとうにインフレーションビッグバンはみんなが思うように、確固とした論になっているのでしょうか。あえて、疑問を呈してみたいと思います。
インフレーションビッグバンの根拠
 インフレーションビッグバンには主に二つの根拠があります。そして、それ以外はあまり一般的でない根拠です。
@ 銀河の赤方偏移
 膨張宇宙の根拠となった現象です。このことからビッグバン説が生まれました。
A 宇宙背景放射 
 ビッグバン説の決定打といわれています。
B そのほかの根拠
・ 宇宙の銀河の年齢が百数十億年くらいが一番年取った銀河である。
・ 永遠の昔から銀河があったなら、現在の宇宙は、ブラックホールや、中性子星ばかりになっているだろう。
今後、本編で述べること
A 上記の、@、Aの根拠をビッグバンと結びつけるのは変だという理由。
B ビッグバンがあると、とても変なことが起こるということ。
C Bについて、私なりの宇宙観。

これから
 ということで、これから、主として、インフレーション・ビッグバン論について、上のことを中心に、おやおやとか、不思議だなあとか思ったことを書いていきます。
 素人だから、自分の宇宙論を組み立てることはほんの少ししかできませんでした。そのため批判的になっていて、創造的な部分が少ないのはあまりほめられたことではないのかなあと思っております。
 それでも、普通に暮らしているものから見た「インフレーションビッグバン説」というものが、あまりにも疑問に満ちていることを話したかったのです。
 興味のあるかたは続きをどうぞ。「そうだよな、変だよな」と思うとおもうよ。
 2003年8月    妹空並刻 記
 2004年2がつ   一部改定

宇宙・目次
ビッグバン七不思議光の化石その1