「村山博士が語る宇宙の果てをめぐる最新宇宙論」(Newton2013年5月号)への疑問12 

著者 高田敞

{以下{ }内は上記本よりの引用}

       


問題
 ハッブル定数で考えると


考察
 宇宙誕生後38万年後、現在地球がある場所と光源は4300万光年離れていたと書いてある。

 これから計算すると、宇宙は、(4300万÷38万≒113)光速の113倍の速度で膨張していることになる。

これをハッブル定数で考えてみる。ハッブル定数は距離1メガパーセクト(3,259,000光年)につき70.1km/秒であるという。この数字は、人により、時期により変遷しているから、今後も変遷するとしてもこれと大差ないだろう。

約326万光年で70km/秒である。すると、4300万光年では約923km/秒になる

光速など冗談でしょう、という速度である。

 ということは、村山博士の述べている宇宙空間の膨張速度は、ハッブル定数ではないということになる。では何が基準かというと、ないのである。これは他の科学者も同じである。みんな勝手に好き放題自分の理論に都合のいい数字を決めているのである。観測や何らかの実測から生まれたものではないのである。観念の中から生まれた速度である。だから、インフレーションビッグバンなど、平気で光速の数兆倍の数兆倍、なんて、速度を言っている。それも一瞬より短い時間でそこまで加速させている。すごいものだ。口ではなんとでもいえる。欲しければ、私だって、光速の、1千兆倍の1千兆倍の1千兆倍の速度があったのだと言える。言葉は音速で進むだけだから。言ったからといって物質が実際にその速度になるわけではないから言うのはタダだ。

私のいった速度(光速の、1千兆倍の1千兆倍の1千兆倍の速度)と、科学者のいった速度に真実性の違いはひとつもない。共に、その速度になるエネルギーも、理論もない、裏付けも、もちろん観測も、実験もない。ただ、自分の宇宙論に都合がいいから言っただけの速度だ。言葉だけだ。違いは、村山氏は学者で、私は肩書がないだけだ。

 

結論

 せめて宇宙膨張の速度くらい統一してほしいと思う。