宇宙空間七不思議の7(まとめ)
著者 高田敞
ここまでで、宇宙空間についてはほとんど何も解明されていないのが分かったことと思います。まとめると
分かったと思われていることとそれに対する疑問
a 空間はビッグバンとともにできた
七不思議の「はじめに」「不思議1」にその疑問
b 距離と速度の関係(ハッブルの法則)
 距離が2倍になると、離れる速度も2倍になる。3倍になると、やはり3倍になる。(ハッブル自身は、この観測原因となった、赤方偏移については、後退速度であるとは言わなかった。)
このことが空間が膨張しているということの唯一最大の根拠であるようである。
「光の化石七不思議の5」参照
c 銀河は空間に固定されている。ゆえに、銀河は空間の膨張に伴って広がる。
d 空間が銀河を固定する力より、重力が勝る。  不思議の2参照
e 光は空間の膨張に伴って膨張する。  不思議の4参照
f 物質は膨張しない。  不思議の5参照
分かっていないこと
a 宇宙空間を広げるエネルギーの種類とその仕組み
b 銀河を空間に固定する力と方法
c 物質(星・銀河・星間雲・分子・原子・等)を空間に固定して膨張させる力が、重力・強い力・弱い力・電磁力に負ける法則(空間は選択的に膨張する。それも出たとこ勝負の気まぐれに)
d 物質を膨張させることができない空間膨張が光を膨張させる原理
e ビッグバン空間には始まりと、始まりの1点と大きさがあったのに、いつ、どうして中心と端が消えたのか。
 あとがき
  空間は、ビッグバンがもしあったとしても、その前からあったように思います。ビッグバンとともに空間ができなければならない必然性は一つもないように思います。そして、できた根拠も何一つないと思います。
  ビッグバンの前にも真空があったというし。空間がその前からあっても少しも不思議じゃないと思いませんか。もともと空間があったら、定常宇宙論になってしまうので、ビッグバン説にはとても困ることでしょう。
 でも、空間については、できた、膨張したというだけで、何一つその証明はされていません。空間膨張説は矛盾の塊です。
 宇宙空間七不思議はこれでおしまいです。あってない、なくてあるものをどうとらえるかは、とても難しかったです。

  この後、第3幕、「ダークマター七不思議」を準備ができ次第上演いたします。

03年11月13日(木)並刻記

空間七不思議の蛇足
空間七不思議の6
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