「重力とはなにか」(大栗博司著)への手紙28
著者 高田敞
(以下{ }内は上記本よりの引用)
問題1
{あてになるカーナビ}
カーナビの人工衛星の時計は、相対論効果で、{1日39マイクロ秒だけ進んでしまうのです。}そこで、{人工衛星と地上の時計が合うように設定してあるのです。}
考察
ようするに、人工衛星の時計を、1日39マイクロ秒だけ遅く進むようにしてあるのでしょう。
そこで考えてみます。相対論得意の思考実験です。
もし、人工衛星の時計が1日1時間進む時は、その時計を、1日に1時間遅く進むようにすればいいということです。そうすれば地上の時計と、人工衛星の時計はぴったり合います。もし、1日に10時間早く進むなら、時計を1日10時間遅く進むようにすればいいのです。簡単です。
相対性理論とは、すごいものだと思っていましたが、意外に簡単なものです。速度や重力で速くなったり遅くなったりした時間は、時計の針の進み方を変えることで補正できるというのです。その方法は、速度や重力ではなく、人間の指で時計の針を回したり、キーボードを打って、コンピューターに自動制御させたりするだけでいいのです。
ということは、次のような等式が成り立ちそうです。
特殊相対論効果による時間への効果=指で回す時計のノブの効果=コンピューターの自動制御の時計の進み方の効果
一般相対論効果による時間への効果=指で回す時計のノブの効果=コンピューターの自動制御の時計の進み方の効果
相対論のいう時間とは、時計の針の回転を指で早くしたり遅くしたりすることなのですね。
時計のノブをつまんでクルッと回すと、時間が早くなります。相対論だと、あっさり未来に行けそうです。反対に回すと過去に行けます。素晴らしいですね。
相対論効果で人工衛星の時間が早くなったというのは、時計ばかりではなく、人工衛星そのものの本当の時間が早くなったということではないのでしょうか。本当の時間が早くなったので、すべての速度が速くなり、時計の針も早くなったということではないのでしょうか。時計の針を合わせたって、本当の時間は合わせられるわけがありません。時計の時間を合わすだけで人工衛星全体の本当の時間が合わせられるわけはないでしょ。
20世紀最大の天才アインシュタインは、時間は時計であると思い込んでいるようですが、本当の時間は時計ではありません。時計は、地球が1回自転する間に、短針が2回転するように作ってある機械にすぎません。あれは地球の回転回数を測っているだけで、時間を測っているのではありません。本当の時間ではないのです。
結論
相対論者は時間とは何かを、もう少し考えるべきでしょう。速度で時間が遅れたら、時計の針を指でクルッと回せば時間は元どおりになる、とガモフは言ったけど、そんなんでいいのですかね。やはり、マンガでもタイムマシンの時計の針を目的の時代にくるっと合わせてスイッチを押すと、その時代に飛んで行けます。
大げさにローレンツ変換などといっているけど、時計のノブを指で回すことと同じなんだから。指で時計の針を回すとき、やはり、空間が伸び縮みしたり、時間が伸び縮みしたりして、ローレンツ変換で時計の針は回転しているのでしょうかね。
ここにきてなんだか手品の種が見えてしまったみたいです。時間は時計なんだって。なあんだ、って感じです。それが20世紀最大の天才の考えなんだ。天才って簡単なんだ。シンプルイズベストですね。