「重力とはなにか」(大栗博司著)への手紙25
著者 高田敞
(以下{ }内は上記本よりの引用)
問題1
水星の軌道はアインシュタインの計算どおりであった。
考察
水星の軌道には、バルカンという惑星が必要である。という説だけ取り上げていますが、その当時は、もう一つの説も言われていました。それは、太陽が楕円球である場合はやはり水星の軌道は説明できる、というものです。2番目の説はどうなったのでしょうか。太陽が楕円であるという証拠はあるのか、といって退けたという話を読んだことがあります。それ以外では、この本もですが、太陽楕円説は、片隅にも出ることはありません。どうも無視されているようです。なぜかというと、太陽は楕円球であるからです。(先日、太陽は少し楕円であるという観測がなされたという新聞ニュースを見ました。ほとんど球であるということを強調してありましたが、ほんのかすかでも楕円は楕円です。太陽はでかいのですから、ほんの少しで十分バルカンの代用になるはずです。ほとんど円であるとすごく強調していたのは相対論を意識していたのではと思っています。実際、妻はその記事を読んで、太陽は円だってよ、って言ってました)
太陽が楕円球であれば、ニュートン力学で水星の軌道が説明されてしまうから、無視しているのではないのでしょうか。
もしそうなら、それは姑息なやり方です。太陽が楕円球であるのは、太陽が自転していることから、ほぼ100パーセントの可能性があるのをあの当時の科学者なら予測できます。それでは水星の軌道を相対論の証拠にはできません。そこでバルカン星を登場させたのではないでしょうか。バルカンという未知の惑星と、太陽が少し楕円であるというのを比べると、未知の惑星の方がはるかにセンセーショナルです。そこで、100%ないと分かっているバルカン星を大きく取り上げて、否定して見せることで、平凡な、しかし、ほぼ100パーセント可能性のある太陽の楕円を隠してしまったのではないでしょうか。よくある商品の売り込みとそっくりです。不利なところは、有利なところを大げさに宣伝することで隠してしまうというやり方です。嘘でない嘘です。
これだと、詐欺師の手口に似てきてしまう。そんなことはまさか科学者がするはずはないだろうとは思います。
結論
太陽が楕円球であるということを、ちゃんと評価する必要があります。その上で、水星の軌道について、もう一度考える必要があるのではないでしょうか。そうすると、何もややこしい相対論効果を持ちださなくても、ニュートンの理論だけで、十分説明付きますよ。