「重力とはなにか」(大栗博司著)への手紙22

著者 高田敞







(以下{ }内は上記本よりの引用)

問題1

{宇宙ステーションの円周を測ろうとすると、ローレンツ収縮のため、定規が縮んでしまう。}

考察

 {同じ長さを、短くなった定規で測っている}ということだそうです。

 定規は、速度のためにローレンツ収縮をしているということです。そしたら、定規を当てる宇宙ステーションの壁も、定規と同じ速度で動いているので、定規と同じ率でローレンツ収縮しているのではないでしょうか。定規だけ縮む仕組みが、書かれていません。その説明が必要です。
 困るのは、縮み方が違うことなのでしょうか。回転している宇宙ステーションは、外側の方が速度が大きくなります。すると、外側に行くほど収縮率が大きくなります。すると、大きな中を小さな外が包むことになります。宇宙船は壊れてしまいます。これは大変。ローレンツ収縮は困ったものです。まあ、通常の速度では、差支えが出るほど縮まないから大丈夫ということでしょう。

結論

 速度で空間が縮むということは実証されていません。太陽からの光は、太陽地球間の距離を1mmも縮めていません。光速なのに、太陽地球間を、距離÷光速=時間でやってきています。約8分かかるそうです。計算式は、ローレンツ変換という高等数学ではなく、小学校で習う単純な算数です。

 最初に、光の速度を測った木星の衛星の食も、やはり距離÷時間=速さです。ローレンツ収縮ではなく、算数です。

 相対性理論が科学ならば、動いている物体は、運動方向に縮むということを実証する必要があります。思考実験とやらでいくら縮んでも、それは頭の中の空想でしかありません。科学は、頭で考えたことを実証してはじめてなんぼやの世界のはずです。

すべての物体は動いています。すると、すべての物体は縮んでいるはずです。どれを測っても、すぐ縮んでいることが実証できるでしょう。いまどき、竹の定規を当てて測らなければならないなんてことはないでしょうから、縮まない光で測って実証すればいいのです。それが一度もできていないということはそんな現象がないということです。かなり欲目に見ても、実証されるまで、せいぜい仮説の域を出ないということです。

まあ、相対論は幻想であるというなら、実証の必要はありませんが。幻想は事実ではないので実証のしようがないから仕方がありませんから。でもそれは科学ではありません。空想科学の範疇になります。まあ、相対論は幻想が好きみたいですからしかたありませんけど。