「重力とはなにか」(大栗博司著)への手紙15
著者 高田敞
(以下{ }内は上記本よりの引用)
問題1
{ですから、アインシュタイン理論で考える限り、重力は「幻想」でしかありません。}
考察
{ですから}のもとは、「フラットランド」という小説の世界の出来事です。小説は、虚構です。そこでは、馬車が空を飛び、タイムマシーンが行きかい、人が瞬間に100キロも離れたところに移動し、魔法使いが闊歩し、と何でもありの世界です。すなわち「幻想」世界です。その小説を舞台に考えたことから「幻想」が出てきても何ら不思議はありません。小説の世界はすべて元から「幻想」しかないのですから。いくら現実に似せている小説でも、物理的には、それは紙とインクからできているものです。それ以外にはありません。小説に書いてあることが「幻想」だからと言って、この現実世界の現象まで「幻想」であるというのはかなり無理がありますね。
結論
この現実の世界のことは、難しくても、この現実の世界の現象で説明するしかないと思います。科学なら。まあ、空想科学ならかまわないのでしょうが。