へんろ旅 38日目(晴れ)
65番三角寺
(32キロほど。ここで、愛媛県は終わり。一度徳島県に入り、香川に入る。泊まりは徳島。)
 
遠い日に 過ぎた町に 今日泊まっている。
(二十歳のころ、夜汽車でこの山の中の小さな町を通り過ぎたことがある。過ぎていく暗い町の通りの電柱で、プラスチックの桜の飾りが揺れていたのを思い出す。それがこの町だったのか、それとも、10年近くあと、終の棲家となる町で見た、やはり暗い駅前通の風に揺れる桜の飾りか今は定かでない。そのときも、それから何年も、不安の中ですごしていた。)

へんろ旅 39日目(晴れ)
66番雲辺寺 67番大興寺 68番神恵寺 69番観音寺
(26キロほど。3台難所のひとつということで、覚悟を決めて登る。予想に反して、それほどきつくはなかった。これまでとあまり大差はなかった。)
 尾根道をたどれば朝日真正面
 杉落ち葉 柔らかき 下り道

へんろ旅40日目(雨後晴れ)
70番本山寺 71番弥谷 72番曼荼羅寺 73番出釈迦寺  74番甲山寺 75番善通寺
(30キロほど。距離以上に時間がかかった。76番の山門のところで5時になっていた。門前の宿に泊まる。多分どこかで迷ったのだろう。体の調子も悪かったのといっしょになって疲れた。最後の日の宿が、満員で取れないとのことなので、最後の日を半日で切り上げて、家まで帰ることにするので、少し足を伸ばす。)

 

遍路のたび 目次
へんろ旅 36・37日目
最後まで