へんろ旅 13日目(晴れ)
27番神峯寺

荷を預け 四キロの道 神峯寺へ
荷はなくとも さすがに重し 急な坂
ひっそりと 木陰につつじ 二つ三つ
月見草 朝日見ており 山の道
山遠く ちょっとこいちょとこいと 誰が呼ぶ
今日もまた 山と海と 一望に
ホオジロが 物珍しげに 顔を出し
息荒く 汗噴出してる 登り道
新緑の 山なみ遠く 海に落ち
春の日照り 風もそっと遠慮して
山急に つつじ咲いてる 神峯寺
くまんばち ころころと 風の中
山菜取り 思い出してる 蕨見て
春風に、蕨こぶし そっとふり
すれ違う 人は先日あった人
旧交を 温めつつ 山の道
玉砂利の 崖を過ぎつつ 悠久を思う
(尾根道に玉砂利の露出した崖が続いている。玉砂利があるということは、以前ここは川原であったということである。今の川は尾根を挟んで、はるか下になっている。時の流れの遥を思う。)
かえるたち のんびり光 歌ってる
春霞 点々と行く 遍路たち
春霞 流れ急に 伊尾木川
青鷺の 地蔵となりぬ 伊尾木川
白波を あげて安芸川 海にいる
暖かき 春の日に 暖かき人
スーパーの 前のベンチで お昼食べ
電線に ツバメ3羽 並んでる
(今日は 昨日のこともあって、行程を短くしたので早くついた。洗濯をして外に干す余裕があった。)

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