暗黒物質の分布を、愛媛大など日米欧の研究チームが発表した。
「遠方の銀河からの光が、暗黒物質の重力で曲がる「重力レンズ」と呼ばれる効果から判明したもので、暗黒物質が宇宙の塵やガスを集め、銀河の誕生と進化に影響したという最新の宇宙論と合う結果だった。」
「谷口さんは『地球に近い宇宙では、暗黒物質が自らの重力で収縮して分布しているようにも見える』と話す。」
「」内は朝日新聞からの引用
地球から10億〜80億光年先までの暗黒物質の分布図が載っている。
この図は、雲のようである。あるいは、分子雲そっくりである。
ということは、この成分が、水素原子や、水素分子である可能性があるということである。銀河間宇宙には、非常に希薄な、水素原子や分子があることが予想される。これは、地球近くの水素から出る光にじゃまされて、観測することが出来ない。また、これは光を屈折させる。そして、自らの重力で収縮し、分子雲をつくることが観測されている。そう、分子雲は光を曲げることができるのである。
以上のことから、銀河内の分子雲に比べて、数百倍あるいは、数千倍希薄なそしてはるかに巨大な水素の雲がこのダークマターの正体ではないだろうか。ひょっとしたら、これが、やがて銀河団となっていくのではないだろうか。
光が曲がったからといって、それが、重力によるとは限らない。光が、空気や、水や、ガラスなどで屈折するのは観測されて実証済みだけれど、光が重力で曲がるというのは、まだ、地球上では観測されていない。重力が弱いから仕方がないといういいわけはあるが、実験で証明されていないことにはかわりがない。すなわち、科学では、まだ検証がなされていないといえることであるから、重力が光を曲げる説は仮説にしか過ぎない。
ということから、これはなぞの物質ではなく、普通の分子雲の可能性のほうが高いといえる。
ダークマターに光を