自然界の最高速度B、 P38
Bより{“何か”は宇宙船内のボブから見て自然界の最高速度で進むわけですから、宇宙船の先端よりcメートル先まで進む}
Cより{自然界の最高速度で進むものとは、「質量ゼロのもの」}
このことから、{“何か”の進んだ距離は(c+1000)メートルになりそうです}
考察1-1{“何か”は宇宙船内のボブから見て自然界の最高速度で進むわけですから}
前章ではたんに考えでしかなかったものが、ここではあたかも事実であるかのように言っている。その間何の説明も実証もされてはいない。ただ章が変わっただけである。
考察1-2
ニュートン物理学で考える(絶対空間がある)
宇宙船の進行方向に物質を発射した場合、物質の速度は、(宇宙船の速度+物質の投げ出された速度)になる。これは、ニュートンの慣性の法則である。
しかし宇宙船の進行方向に、「質量ゼロのもの」を発射した場合は、(宇宙船の速度+物質の投げ出された速度)にはならない。
理由
慣性の法則は、質量のあるものに限った法則である。質量のないものは、宇宙船の速度を保存しない。
投手が投げたボールは手から離れる瞬間の速度で、等速直線運動になる。これはボールが質量を持っているためである。もしボールに質量がなければ、ボールは手から離れた瞬間に止まる。(慣性の法則は、ニュートン物理学だから、このときの停止は、絶対空間に対しての停止である)
したがって、{“何か”は宇宙船内のボブから見て自然界の最高速度で進むわけですから、宇宙船の先端よりcメートル先まで進む}ことにはならない。“何か”は宇宙船の先端よりc−1000メートル進むだけである。
だから、宇宙船内のボブから見た{“何か”の進んだ距離は(c+1000)メートルになりそうです}がそうはならないはずである。
この世界に質量のない物質は存在しないから、“何か”は物質ではないということになる。Cにあるように“何か”は光であるという。次に光について考えてみる。
問題2 {「自然界の最高速度cは誰から見ても同じ」が事実だとしましょう。}
考察2
先に述べたようにこの考え方は証明されていない。したがって仮説にしか過ぎない。
この考えの正否は後述する。
問題3
{自然界の最高速度cが誰から見ても同じになるように,見る人の立場によって,時間や空間が伸び縮みする,というのが正しい結論なのです。}
考察3
{「自然界の最高速度cは誰から見ても同じ」が事実だとしましょう。}と何の根拠もない考え方を前提にしたことによって、初めて時間や空間が伸び縮みすることになる。時間や空間が伸び縮みするのは何の根拠もない考え方によってのみ成り立つ結論である。これはSF漫画では正しくても、科学では仮説にもならない。
もちろん{正しい結論}かどうかの科学的証明はなされていない。
時間とは何か、時間が伸び縮みする構造変化や原理はどのようになっているのか、また、空間とは何か、空間が伸び縮みする原理はどのようになっているのかなど何一つ分かっていない。
相対性理論家は、時間や空間について誰も何一つ分かっていないから、反論の仕様がないのを知っていて、時間や空間の伸び縮みを主張しているのではないだろうか。
また、実際に、時間や空間が伸び縮みした、実験や、観測は存在しない。
観測できたという現象をいくつか上げているが、それらは、それが出てきたところで、否定する。
何の証明もないから、{正しい結論なのです。}と大声を上げるしかないのであろう。
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