(以下{ }内は「わかる時空」よりの引用)「わかる時空」への反論
問題1
{「自然界の最高速度」があると仮定すると・・・}
考察1
これは述べてあるとおり仮定である。実証はなされていない。したがって、このことから生まれる理論はすべて仮定になる。
問題2
{「自然界の最高速度は誰から見ても同じ値であり、単純な「速度の足し算は成り立たない」と考えたらどうでしょう。}
考察2−1
考え方は自由である。しかしそれが事実であるかどうかは実証しなければならない。
この考え方は、実証されていないから、あるひとつの考え方ということから一歩も出ていない。これも仮説にしかすぎない。
考察2−2
{「自然界の最高速度は誰から見ても同じ値であり}に対しては、ニュートンは、速度は絶対空間に対しての速度であると考えている。したがって、自然界の最高速度は、見る人によって相対速度が変わるけれど、絶対速度は変わらないということになる。
また、すべての動きは決まっている。
相対性理論では{運動の絶対的な基準などないのですから、どちらが動いて、どちらが静止しているかを決めることはできません。}ということにしている。
どちらが正しいかはまだ決まっていない。特に前章で述べた宇宙の物質の動きは、どちらが動いているかは決まっている例である。どちらが動いているかは決まらないとはいえない。
問題3
{「運動速度とは、見る立場によってかわるものであり,“絶対的な速度”は決められない」と紹介しましたが、自然界の最高速度に関しては例外だと考えるわけです。}
考察3
相対性理論とは都合しだいでどうにでも例外をつくれる理論であるということである。
すると、自然界で最高速度が決まっている(2分の2と考えてもいい)なら、それを基準にした最高速度の2分の1の速度も決まっていると考えていいわけである。もちろん、自然界の最高速度の5分の1も、139758分の3の速度も決まっていると考えてもいいことになる。するとすべての速度が決まることになる。すなわち全ての速度が絶対速度であるということになる。
最高速度だけ例外で、それの2分の1の速度はだめであるという根拠を示さなければならない。そして、他の速度はすべて相対的でなければならないという根拠も示さなければならない。しかし、その実証はなされていない。
結論
アインシュタインが言うように{「自然界の最高速度」}は仮説である。
この章で実証されたわけではないから、仮説のままである。そのうえ、{速度は見る立場によって変わる}と矛盾する仮説である。だから、例外だとしている。しかし、例外にしていいという理由は述べられていない。思いつきと、ご都合主義の混ざったものとどこが違うのだろうか。