曲がった時間

(以下、{ }内は上記本の引用)

課題
 時間が曲がるって、どういうことなのかなあ。まっすぐの時間と、76度に曲がった時間は、現実世界にどのような違いとしてに現れるのだろう。

1 問題1

{天体のそばで光が曲がるということは、天体の近くほど光の速度が遅くなっている。}

2 考察

(1){光を幅のある帯と考えた場合}

 光は、光子という粒子と考える場合と、波であると考える場合がある。しかし、光が帯びであるという考え方はこの理論を導く場合以外には存在しない。

 おそらくサーチライトで闇夜を照らした光の帯を連想させるのだろうが、そのような帯としての光の性質はどのようなものなのだろうか。説明が必要である。ここでは説明されていない。このようになるであろうという仮説として現象の説明があるのみである。

(2){天体の近くほど光の速度が遅くなっている。}

 相対性理論が正しいとして光の帯を考える。光の帯の左右の端と端は、固定されているとは考えられない。

 たとえば、懐中電灯の光の半分を手で覆うと、光は半分だけ前に出て、半分は覆われて、外に出られない。このとき、手でさえぎられた光が、残りの光を粘着して引っ張って曲げるとか、速度を落とすとかすることはない。

 車だとこうはいかない。走っている車の左半分を止めると右半分も止まるか、壊れるかしかない。物質には多かれ少なかれこのような粘着する性質がある。

 この理論では光の帯もなぜか車のような性質を持っているようである。

 車と同じように、光が曲がるとき、天体に近いほうの光と、天体に遠いほうの光とが、完全に同じ位置関係を保っているというのである。1台の車が曲がるときの左側と右側の関係と同じ現象である。

 2台の車ならどうなるだろう。同速度で並んで走っている車がカーブを曲がると、内側の車のほうが(回転角度×π×両車間の距離)mだけ前に出る。これは、2台の車が固定されていないからである。

 光の帯は、どうして、1台の車の左右と同じ関係になり、2台の車のように、内側の光がかってに先へ進まないのだろうか。

 光の帯の場合、内側が遅れるのは、アインシュタインの勝手な設定にしかすぎないといえる。これは実験や観測で実証しなければならないはずだ。 しかしその実験は存在しない。すなわち、よくて仮説である。まあ、単に思いつきにしか過ぎない。実験しても、どうせ、不都合な結果が出て、誤差といって切り捨てるしかなくなるだろう。

3 問題2

{「光の帯の内側(天体に近い側)の時間の進み方が光の帯の外側(天体から遠い側)に比べて遅くなっている」}

4 考察

 (1)同時刻

 光の外側と内側で、時間の速度が違うと、内側の光の時刻と外側の光の時刻が違ってくるということである。すると、光の内側と外側が、異時刻なのに同時に存在することになる。異なる時刻の物質が、同時に存在している事例は、今のところ地球上の観測でも実験でも存在しない(注1)。過去のものは現在に存在しないし、未来のものも、現在に存在しない。

 相対性理論では、過去の物質や、未来の物質が、現在の物質と同時に存在するのが普通である。この、異時刻の物質や現象が同時刻に存在する仕組みを説明する必要がある。

(注1:相対性理論では、ミュー粒子や、飛行機に積んだ正確な時計や、人工衛星の時計など、実際に、違う時刻の物質や現象が同時刻に観測されたといっている。尚、ミュー粒子についての反論は前々

章で述べた)

5 問題3

  屈折現象

考察

 地球上では大気で星の光が曲がったと考えられる現象が日常的に観測されている。原因が違っても光が曲がったのには変わりがないのだから、相対性理論と同じようなことが起こっていると考えられる。

 地球上の空気で光が曲がっている。このとき、光を帯と考えると曲がりの内側と外側で、光の進む距離が違ってくる。光速度不変の原理から、光の内側と外側で時間の進み方が違ってくる。

 このことから、光を屈折させる空気も時間を遅らせる、ということがいえる。空気のほうが、重力より光をよく曲げるから、重力より時間を遅らせる効果があるといえる。すると、ダイヤモンドは、屈折率が大きいから、かなり大きく時間を遅らせるといえる。

6 太陽の時刻

 太陽が重力のために時間が遅れ、約46億分も過去の時刻になっているということの矛盾は先に書いた。

 

7 結論

 曲がった時間というのは、いんちき化粧品のキャッチフレーズと同じで、中身とは関係ないということみたいだ。螺旋に曲がった時間とか、ぐにゃぐにゃに曲がった時間とか、右43度に曲がった時間とかいうことではないみたいだ。時間じゃなく光が曲がるということだった。光は、鏡でも水でも、ガラスでも、簡単に曲がる。小学生の低学年で実験をやる。大人が取り立てて騒ぐことではない。
 ようするに、重力が時間を遅らせるというのは、でっち上げに過ぎないということのようである。

 

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