おまけ

一般相対性理論と、渦巻き銀河の動き

1 問題

 重力によって時間の進み方が変化することが、渦巻き銀河の動きにどのように現れているかを検討する。

考察

(1)銀河の動き

@ 銀河は全体としてまとまって動いている。

A 渦巻銀河は回転している

(2)一般相対性理論による銀河内物質の、時間の遅速と速度の遅速

@ ブラックホール(重力極大)

時間が止まっている。したがって動きも止まっている。

(注:特殊相対性理論では、動きは相対的であるから、止まるということが何かを意味することにはならない。秒速50kmで、飛ぶロケットを基準にしたら、ブラックホールは秒速50kmで動くことになる。ロケットのエンジンを噴射すると、ブラックホールの速度が変わるという奇想天外なことがおこるのが特殊相対性理論だから、この場合それは無視して考えることにする。同様に、以下のすべての動きは、特殊相対性理論を考慮していない。天文学者が、星の動きを考えるときに、見方によって星の動きは変わる、ということは考慮していないのと同じである)

A 中性子星(重力が集中)

 時間の進み方は地球より遅い。時間の遅れにともなって速度も遅くなっているはず。地球の時間と同じ時間の早さなら、中性子星の自転速度は観測されている自転よりもっと速くなるということだ。

B 恒星(太陽と同じほどと考える)

 時間の進み方は地球より遅いが、中性子星より早い。動きは地球よりゆっくりになっているはず。

C 惑星(地球と同じほど)

 時間の進み方は地球とほぼ同じ。われわれはこの時間の進み方で物事を判断している。地球と同じような速度である。

D 星間分子

 時間の進み方は地球より早い。星間分子の動きは地球より速くなっているはず。

 

(3)渦巻き銀河の回転を考える

 銀河は万有引力に支配されて回転している。その回転に一般相対性理論を加味する。

  銀河内の物質の回転速度は、万有引力と、一般相対性理論の時間の遅速による速度の遅速が影響するはずである。

 銀河中心のブラックホールや、星から生まれて銀河の渦の中にあるブラックホールは共に速度0であるから、止まっているはずである。

 中性子星は時間の進み方が遅いので、本来万有引力で動く速度よりかなり遅く動いているはずである。

 恒星はその重力によってまちまちな速度だが地球よりは遅く動いている。

 惑星は地球によく似た速度で動いている。

 星間分子は時間の流れが早いので速度も速い。

 ところが、銀河の回転には、このような時間の遅速による速度の遅速は観測されていない。本来なら、停止しなければならないはずの星が爆発してできたブラックホールも、銀河の回転と共に動いている。中性子星も、回転から遅れていき、他の速い星や星間分子に後ろから追いつかれるはずであるが、その現象は見られない。

 このように渦巻銀河の回転は、時間は銀河内のどの物質にも同じ速さで流れている、と考えると矛盾はない。時間に遅速がある、と考えると矛盾が生じる。

 このことから、銀河の回転には、一般相対性理論の重力による時間の遅速の現象は存在しないといえる。

 なぜ、一般相対性理論の影響が、渦巻き銀河の回転には一切現れないのだろうか。一般相対性理論が間違っていると考えるとつじつまが合うのだが。

(4)銀河の動き

 銀河は動いている。アンドロメダ銀河は、銀河系に近づいているという観測がある。これは、互いに近づいているということである。

 アンドロメダ銀河のブラックホールを考える。

 ブラックホールは時間が止まっているので、動きも止まっているはずである。すると、アンドロメダ銀河の他の星は動いているので、天の川銀河に近づくことができるが、ブラックホールは近づくことができないはずである。するとアンドロメダ銀河は中心のブラックホールをその場に残して他の物質だけがこちらに近づいてきそうである。しかし、事実は、ブラックホールもアンドロメダ銀河の他の物質と同じ速度で近づいてきている。これは、ブラックホールの時間は止まっていないということを示している。

結論

 一般相対性理論の、重力によって時間に遅速が現れるという考えは、現実には現れていないといえる。現実は、時間はすべて同一速度で進んでいる、と考えたときの現象と同じになっている。ニュートンの、絶対時間の考え方が、実際の現象には一致するといえる。

 

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