ジオジオのかんむり 
(こどものとも傑作集19)
文:岸田衿子 絵:中谷千代子
ISBN=4834007146
福音館書店
おはなし
動物の王様、らいおんのジオジオ。動物たちが自分を怖がって近づいてくれないからさみしい気分。そこへ卵をすべて失った一羽の小鳥がやってきます。ジオジオの提案で、ジオジオのかんむりで卵をあたためはじめます。

かんむりにことりと、その卵をのせて、しずかにしずかに歩いているジオジオ。 さみしそうだったジオジオが、とても幸せそうな顔をしています。彼は百獣の王としておそれられるよりも、もっとあたたかなふれあいがほしかったんだなぁ、と 思います。栄光よりも身近でささやかな幸せが一番いいんだな、なんて、深読みしたりして。しみじみと静かな感動を呼ぶ絵本です。
お気に入り度
★★★★★
back