山鹿市にある地域療育センター(以降センター)で、今までじゅんちゃんに行った療育や、
じゅんちゃんに関するこれまでの経験を、保護者さんとセンターの職員の方の前でお話し
してきました。お話した内容は以下の通りです。

 ■子供の紹介とこれまでの経緯
 ■今までやってきた療育の内容
  ◆こども総合療育センター
  ◆家庭
  ◆幼稚園
  ◆養護学校
 ■家庭での取り組み
  ◆絵カードによるスケジュール
  ◆場所の構造化
  ◆家庭で療育を実践しての感想
 ■絵カードの作り方
 ■養護学校のメリット・デメリット
 ■普通小学校のメリット・デメリット
 ■養護学校を選択した理由
 ■医療機関との付き合い
 ■TEACCHについて

こういうことは初めてだったので、どうなることかと自分達も心配しましたが、
何とか無事に終えることが出来ました。

お話した後、数人の方から質問を受けました。幾つか紹介します。

Q:自分達は絵カードを使いたいが、おじいちゃん、おばあちゃんが許してくれない。
  どうすればよいか?
A:何回言っても理解して貰えない場合、その方に理解して貰えるように頑張るよりも、
  それ以外の方に理解して貰うことに労力を使ったほうが良い。
絵カードは、目が悪い方のメガネ、足の不自由な方の車椅子と思ってほしい。

Q:絵カードを使い始めたら、一生使わないといけなくなるのではないか?
A:自閉症の方は、一生涯何らかの支援が必要で、支援がなくなることはない。
  

Q:特別支援教育の現状を教えてください。
※この問いについては、僕達では適切な回答が出来なかったので、
 一緒に参加して下さった"じゅんちゃんが通う養護学校の先生"に、答えていただきました。

全体を通しての感想は、この辺りには今まで近くに療育施設が全くなかったそうなので、
保護者さん方、そしてそのご家族の意識も「まだまだこれから」という感じでした。

今は、センターの方々が、未開の土地を耕し、種を撒いてる状態のようです。
私達が今回呼ばれたのは、そこに水かけのお手伝いに行った…そんな感じです。
これから、やがて芽を出し、花が咲けばいいなぁと願うばかりです。

このセンターは、まだ出来て間もないこともあり、とても綺麗でした。
療育を行う部屋の構造化(※)のための間仕切りもオフィスで使うような本格的なものでした。

※構造化とは…「ここはお勉強する場所」、「ここは遊ぶ場所」と間仕切りなどで囲み、
自閉症の人達に「ここは何をする場所か?」ということを明確に示すための手段の事です。

センターの先生方が、療育に関して本当に誠実に対応されている姿に心打たれました。
じゅんパパの講演会発表の記録@
2008.05.31(土)
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