特徴

★言葉の発達の遅れ
 ことばに遅れがある場合が多く、場合によっては発語がないこともある。話せるようになっても、尻上がりの特有のイントネーションがあったり、反響言語(オーム返し)がたくさん混じったり、紋切り型のことばであったり、一般の人は用いないような用語で話したりすることが少なくありません。また生涯ひとことも話さない人もいます。
 その上、身振りや表情など別の方法を用いたコミュニケーションもほとんどしません。

★対人関係の困難さ
 乳幼児期には抱かれることを喜ばないとか、その後、幼児期になって、呼び掛けられても振り返らないとか、相手と視線を合わせようとしないなどといわれるように、周囲の人と共感的な関係を築くことがたいへん困難です。
 さらに学童期や青年期になっても、相手の気持ちを理解できず、友だちと協調して遊ぶことがなかなかできません。

★アンバランスな感覚
 身体に触わられることには過敏に反応して嫌うくせに、けがの痛みには平気で、むしろ鈍感に思われることがあります。
 また赤ちゃんの泣き声、犬の吠え声、特定のテレビのCMなど日常的な音をひどく不快がって泣き叫ぶかと思うと、一般の人には耐えがたい硬質のガラスや金属がすれ合う音、例えば歯が浮くような音にはケロッとして平気でいたりします。
 食行動が偏っており、食べ物、場所、容器などにこだわりを持ちます。

★活動や興味の範囲が狭い
 手をひらひらさせたり、紐を目の前にかざして振ったり、コマのようにくるくるまわったり、上半身を前後にゆすったりするような、反複的な動作を繰返します。
 またミニカーやブロックなどを横一列に並べたり、水道の水を出しっ放しにして指先に受け続けたりすることに没頭して、他の遊びや活動に興味や関心が広がりません。

★アンバランスな知的機能
 知能指数で表される知的機能の水準は、それぞれ個人差があって多様ですが、発達水準の低い人が多いことは事実です。知的機能が発達障害とはいえない(IQ70以上の)人は全体の20%くらいだといわれます。
また発達障害の有無に関係なく、一部の機能が全体の能力と比べて不釣合なほど優れている人がいます。たとえば音楽、手芸、絵画、計算、ジグソーパズルや神経衰弱ゲームなどに大変優れた能力を発揮する人がいます。

★変化に対する不安や抵抗
 ものを置く位置、歩く道順、着替えの手順、生活の日課やスケジュールなど、決まったやり方にひどくこだわって、変化に強い不安や抵抗を示すのが普通です。

★睡眠障害
 睡眠リズムが一定しない、あまり眠らないなどの睡眠の問題があります。

(社団法人 日本自閉症協会 発行の「自閉症の手引き」より抜粋)
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