先月合成した銅フタロシアニンを精製し、
青紫色粉末状結晶を得た。このものを何かにこすりつけてみると、
確かに青色をしているが、結晶自体は何となく赤みの光沢があって
紫色になっているのには驚いた。
かなりたくさん生成したが、まだ乾燥していなかったため、
秤量は今度。
fig.16 Copper(II) phthalocyanine
CAS Number []
銅フタロシアニンは完全に乾燥すると赤みが減って紺色に見えた。
水が配位して遷移吸収波長が変化していたのだろうか?
今日は、銅フタロシアニンを濃硫酸に溶解し、水でこれを沈殿させる
方法で精製を行った。
乾燥後秤量したが、理論量を超える収量であったので、
フタロシアニンと同じくらいの安定性をもつ副生成物
(おそらく中間生成物)が存在するように思われる。
国分寺実験教室。